野暮な不満点
やはり、ふたりが入れ替わっていたのに「日付のズレに気づかない」という点は気になりますね(3年の時間のズレがあるから必然的に曜日もズレる)。
日記アプリには西暦も載っているだろうし、カレンダーやテレビなどで瀧くんと三葉の両方が随所に「年代のズレ」に気づく要素はある、でもそれはスルーされちゃっているのです。
(予告を見る限り、日記アプリには西暦が書いていませんでした)
(この問題をどう解決すればいいのか、ということは思いつかないのですが)
そういえば、三葉(中身は瀧くん)がご神体の所へ行く休日に制服を着ていて、妹の四葉に「なんで制服着とんの」と言われるシーンがありましたね。曜日のズレがわかっていなかったんだろうな。
その野暮な不満は、こう考えれば納得?
「御神体」は雲が下に見えるくらいの標高にあります。
中盤で80歳のおばあちゃんが登れるのはいいとして、終盤に三葉がすぐに行って帰って来れる(途中まで自転車を使ったとしても)のはやや無理があるように思えます。
しかし、糸守町がもともと標高の高いところにある、と考えれば、まあ問題はないかもしれませんね。
後半に瀧くんが、三葉の高校の名前や地名を知らず、風景を頼りに三葉が住んでいたところを探す、というのは彼が「夢の中で入れ替わっている」ため、「夢だからよく覚えていない」という論理で説明できますね。
勅使河原くんことテッシーが、三葉の「彗星が落ちてみんな死ぬ!」ということをいきなり信じて、変電所を爆破(!)にまで作戦が発展するというのは、やや性急すぎると感じる人が多いかもしれませんね。
でもテッシーは序盤に「アカシックレコードが〜」うんたらかんたら語っておりオカルトや超常現象が大好きであることが示されていますし、「これでふたり仲良く犯罪者や!」というセリフでは「そこまでして三葉を信用し、街の人を救いたかった」ということがわかります。
テッシーが、「あの人の名前がわからない!」と言っている三葉に「知るか!これはお前が始めたことや!」とちゃんと「責任」を示しているのもよかった!
また、常識的なサヤちんが作戦にノってくれるのも「お菓子で懐柔されたから(笑)」ということで筋が通っています。
小説および『Another Side:Earthbound』にはもう少しだけ、このあたりのことが詳細に描かれているので、ぜひ読んでみてください。
なお、クライマックスで三葉のお父さんが住民を助けるくだりが(意図的に)カットされていることも不満に思う方が多いようですが、個人的にこれには悪い印象はありません。
彗星=大切な人を助けようとする美しい人たちを表している(後術)のなら、これで十分なのだと。前に「誰だ」と思っていた娘の三葉が「本物」であると、父がこれまた「信じた」、という描写ですしね。
また、そもそもなぜ三葉と滝君が入れ替わったのかわからないと感じる方もいるようですが、これもこれでいいのだと。
これは最終的に「運命の人」と出会う物語であり、そこにはロジックなんてない。ふたりは世界を救い、そして出会うべくして出会った(それが奇跡である)。
これが受け入れられないのも、すごくよくわかるのですけどね。
ノーブラでした
サブキャラクターの秘密などが明かされている小説『Another Side:Earthbound』の内容を書きすぎると、これから読む人のワクワクを邪魔しちゃうのであまり触れないでおきます。
序盤も序盤、四葉が三葉に「今日のご飯は大丈夫やねえ」と言うシーンの意味(前日に瀧くんがとんでもないご飯を作っていた)などがわかりますよ。
それでも……どうしてもこの場でお伝えしたいことがあります。
三葉(中にいるのは瀧くん)がバスケをしているシーン、これは瀧くんがブラジャーのつけ方がわからずにノーブラ、そのためにおっ◯いがゆれまくっているのです!
※特報でも見られるシーン
『Another Side:Earthbound』の1話のタイトルは「ブラジャーに関する一考察」となっており、瀧くんがブラジャーのつけ方について4ページに渡って悩むシーンなどがありました。
これを書いた人、この設定を考えた人は変態だな!いいぞもっとやれ。
サラッと流されたシーン
劇中歌「前前前世」が流れてからは、文字通り「加速」が起きて、三葉と瀧が入れ替わった後の生活が、それぞれダイジェスト的に描かれます。
※1ヶ月足らずで再生数1000万越えの主題歌。
三葉が丸太を切って「即席カフェ」を作っているシーンもありましたね。これも『Another Side:Earthbound』に詳細が描かれています。
大好きだったのは、三葉(中身は瀧くん)が女の子からラブレターをもらうシーンですね。
これは瀧くんのイケメンっぷりが出たため、女子でも(だからでこそ)惚れたってことだよな!
そういや、奥寺先輩も、中身が三葉だった瀧くんを「あの子、最近かわいかったんだよねー」と気に入っていたそぶりをしていました。
なんでしょうか、このさり気ないガールズラブは!嫌いじゃないよ!(むしろ大好きです)
新海監督作品の影響
本作は、新海誠作品のすべての要素が入っていると言っても過言ではありません。
『ほしのこえ』:遠い場所にいる少年少女が携帯のメールのやりとりをしている。
『雲のむこう、約束の場所』:ヒロインの女の子と意思の疎通(連絡)ができなくなってしまう。平行世界という世界観、空を見上げる画など。
『秒速5センチメートル』:電車というモチーフ。少年と少女が長年の時を経て……。
『星を追う子ども』:田舎の風景、ヒロインが大切なことに気づく。ジブリのパクり?知らんな。
『言の葉の庭』:オトナな女性が出てくる。主人公の家庭環境が片親である。雨というモチーフは『君の名は。』のラストで「雨上がり」という形で登場する。
しかも、『君の名は。』の冒頭で登場した「ユキちゃん先生」の本名は「雪野百香里」で、『言の葉の庭』のユキノ先生本人という設定だったりします。
東京にいた彼女がなぜ糸守にいるかは「ご想像におまかせします」とのこと。声優も同じ花澤香菜さんになっていますね。
また、父親と娘の関係が描かれているのは、野村不動産グループのCM『だれかのまなざし』を思わせます。
さらに、離れた場所にいる少年少女が、あることをきっかけにして出会う、というのはZ会のCM『クロスロード』を彷彿とさせました。女の子がコミカルな動作をするのも、この作品からのようですね。
『君の名は。』の劇中でも、瀧くんの部屋にあった参考書がZ会のものだったり、終盤に瀧くんが乗っていた電車にZ会のポスターが張ってありましたね。
日本文化へのリスペクト
本作には、巫女さんや「口噛み酒(実在している)」などの日本文化が登場しています。
不遜な高校生たちが三葉の口噛み酒を見て「うえ〜」と言っていたり、四葉が「こんなに糸を寄ってもしゃべってくれんもん」と言ったり、テッシーが「あいつ(三葉)も大変やなあ」とつぶやいたりと、その価値は若者には認められていません。
しかし、この物語では、三葉が鳥居の下で「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい」と叫んでいたつぎの日にそのイケメン男子になっていたり(正確にはその前にも入れ替わっていますが)、口噛み酒のおかげで瀧がまた三葉に転生できたりと、こうした日本文化がふたりを結びつけた、とも考えることができるのです。
三葉の父は家系の伝統を捨て政治家になりましたが、後は娘の言葉を信じて行動したため、街の人たちを救うことができた、という描写になっていたのもよかったですね(新聞には父の行動や経歴を疑問視する記事が載っている)。
父が街の人を救うことができたのは、彼が嫌っていたはずの日本の伝統のおかげでであり、それを受け継いでいた娘だったのですね。
なお、三葉の父の過去は「三葉の記憶」として少し触れられる程度でしたが、こちらも『Another Side:Earthbound』でその詳細を読むことができますよ。
黄昏時
冒頭の授業で紹介されていた「黄昏」は「誰そ彼」とも書き、夕暮れの人の顔の識別がつかない暗さになると「誰ですか」と問う時間、という意味があります。

授業では、黄昏時は「人ならざる者と出会う時間」とも言われていました。
言うまでもなく、瀧くんと三葉が(2度目の)出会いを果たしたのは、この黄昏時でした。
これも、日本の伝統的な言い伝えこそが、ふたりをつなげた、という描写なのでしょうね。
また、黄昏時のことを、劇中では方言で「カタワレ時」とも言っていました。
カタワレとは「片割れ」のことで、ひとつのものから分かれたもの。この瞬間、三葉と瀧くんの気持ちがひとつになる、ということも差していたのかもしれません。
オトナな奥寺先輩
この映画で大好きだったのは、奥寺先輩というキャラクター。
彼女は、瀧くん(中身は三葉)のバイトでのトラブルにオトナな対応を見せていたほか、デートではちょっとだけ気を使って奥手な瀧くんをリードしてくれていたようでした。

この後に奥寺先輩は瀧くんに夕食に誘われても断っているのですが(中身が前と変わったことに気づいた?)、後には瀧くんの旅行についてきたりと、彼の内面を知ろうとしているように見えました。
だけど、奥寺先輩は旅の途中でタバコを吸ったりと、やはり彼の問題から一歩を引いているそぶりも見せています。。
こういうキャラがいるからでこそ、大切な人のため青春をしまくっている主人公たちのまっすぐさが際立つんだなあ……。
最後は、薬指につけた婚約指輪を見せながら去っていく奥寺先輩。
彼女はやはり、オトナの観客が投影するキャラクターなのでしょう。
何も言わないけど、青春をしている、がんばっている若者たちを「あなたたちはそれでいいのよ、がんばって」とエールを送っているような奥寺先輩のことが大好きになりました。
恋心
紐を中学生のころの瀧くんに渡した三葉が、髪を切ったという事実も好きでした。
これは表向きには、いつも髪を結んでいる紐をなくした(中学生のころの瀧くんにあげた)からなのだけど、やはりテッシーの言うように、恋心(失恋)を表しているんでしょうね。
入れ替わっていた瀧くんに会えばすぐに自分のことを気付いてくれると思っていたのに、なぜか「知らない」と言われてしまったのですしね。
この前に、髪を紐で結ぼうとしていた三葉がわけもなく泣いてしまったことも、恋心の芽生えを表しているのでしょう。
(この日、滝くんは奥寺先輩とデートをするので、「嫉妬」の気持ちもあったのかも)

だけど、再び三葉に転生した瀧くんは、切った髪型を「あ〜前のほうがよかった?」な軽さでしか認識していないっていうね(笑)。
こういうところでも男女の違いがしっかりと描かれています。
3.11以降の日本へ
本作では彗星が落ちる画がとても美しく描かれています。
中学生の瀧くんはその光景に感動し、テレビのリポーターも「美しい光景を見られているころが奇跡である」と告げていました。

しかし、それは三葉を殺し、災害を作り出した元凶でもありました。
なぜ、その災害を「美しい」と、作品は言っているのでしょうか。
これは、3.11(東北大震災)の被害から人々を救おうとする、人間の美しさを示していたと思うのです。
このときに三葉は走っている、大切な街の人たちを救うために、がむしゃらに。
それに美しい彗星の画が重なる。
小説のこの章のタイトルは、「うつくしく、もがく」でした。(このときにかかる楽曲「スパークル」の歌詞にも「美しくもがくよ」とある)
電力装置を破壊してでも、放送でとにかく避難を最優先に訴え、民衆の意見(三葉)が組織のトップの行動を変える―
これは3.11の「理想」とも言える姿なのではないでしょうか。
結果的にほとんどの人が彗星からの被害を免れたけど、それは「ほとんど」でした。
そもそも彗星が落ちたという結果は変わらないわけで、糸守市は消滅し、人々はその場を去らなければいけなかったのでしょう。
だけど、移住した人は幸福であったようです。
大人になったテッシーとサヤちゃんは、楽しそうに結婚式の話をしていたりしたのですから。
そして、その移住、新しい場所で暮らしていたという奇跡があったから、瀧くんと三葉は再び出会うことができたー
この映画は、少年少女はもちろん、就職活動をしている若者、運命の人に出会いたい人、それを見守る大人、そして大きな災害にあった人に、エールを送っているのです。
夢
夢とは、ただ脳が記憶を整理するために夜に見るものというだけではありません。
それは、希望、願望、願いをも差します。
瀧くんと三葉がお互いが入れ替わる夢を見たのは、潜在下の「会いたい」「生きてほしい」という「願い」が現れた結果ではないでしょうか。
また、流星も「願いを叶える」象徴としてよく扱われています。
瀧くんは美しい流星(彗星)を見ながら「それは夢の景色のように、ただひたすらに、美しい光景だった」と思っていました。
これは、夢の尊さ、その美しさも描いた作品だったのですね。
オープニングとポスタービジュアル
2回目の鑑賞では、ぜひオープニング映像に注目してほしいです。
これは「世界(三葉)が救われた後の世界」なんです。
まだお互いを知らないふたりが入道雲に向かって手を伸ばすシーンは、ラストの空へとつながっていました。
入道雲は、ポスタービジュアルにも描かれていましたね。

また、奥行きのある画で、東京から岐阜までの物理的な距離感もスピーディーに描かれていました。
ふたりをつなげていた「紐(糸)」の表現もいいですねえ〜。あ、まあいいからもう一度観なさい。
ラストシーンとメインビジュアル
ラストシーンはじつは「雨上がり」でした。
そこらに水滴や水たまりが見えるのです。
映画の雨は登場人物の「涙」を表すことがままある(劇中でも瀧くんが雨の中で歩くシーンがある)のですが、このラストでは「雨上がり」だけを映すことで、
これまでふたりは泣いてきたけど、その後の爽やかさだけが残っている、
という素晴らしい表現になっています。
そして階段で、(年上の)三葉が上から、瀧くんが下から来て、すれ違いそうになるも、瀧くんが呼び止める、というのもよかった!
この階段が表しているのは「時間」です。
階段の上りが(瀧くんの)「通常の流れている時間」なのですが、三葉は瀧くんのいる時間に行くために、階段(時間)を下っていると考えることができるのです!
おばあちゃんの一葉が、「寄り集まって形を作り、ねじれて絡まって、時には戻って、途切れ、またつながり。それが組紐。それが時間。それがムスビ」と語っていたこともつながりますね。
時間、人のつながり、それは一期一会の、とても大切なことなのです。
そうそう、メインビジュアルは劇中にないシーンになっていますが、これも素晴らしい!

瀧くんは階段を登りながら三葉に「早く来いよー」と言っているようなのですが、三葉はそこにポケッと立っているだけ、もしくはその声が聞こえていないようにも見えるのです。
これは、三葉が死んでしまい、瀧くんの時間に追いつけなくなっていた、ということを示しているんだろうなあ……。
(瀧くんのほうが「影」に隠れているのも意味深)
つまり、メインビジュアルで描かれたのは、彗星が落ちて三葉が死んでしまうという時間軸の物語だったのです。
だけど、映画の本編では、彼らは時を経て、運命を変えて巡り会う!
これ以上のハッピーエンドがあるでしょうか!
※以下のミュージックビデオの最後でも……。
君の名は。
本作のタイトルは『君の名は。』と、句読点が打たれています。
これはその後に文が続いておらず、それだけで完結している、ということなのでしょう。
ラストに出会ったふたりが同時に口にした「君の名前は」というのは、その名前を訪ねるという疑問系ではなく、「もうあなたの名前はわかっている」ということを示しているのではないでしょうか。
過去が変わり、記憶が失われても、魂がお互いのことを覚えている。
出会ったふたりは、そのことを理解したのではないでしょうか。
いやもう……こうして振り返っても、最高の映画です!ありがとう!
chat_bubbleコメント
はじめまして、ヒナタカさん。いつも楽しく読ませていただいてます。
今回「君の名は。」絶賛のレビューを書くんだろうと思ってましたが、私はのれませんでした。
入れ替わりの二人の生活はほのぼのとして、楽しく観れたんですが
生きてる時間軸が違うという事が判ってからは色んな事をスルーしすぎてて。
ブログに詳しく書きましたが、オープニングにネタバレを描いてたのもラストにむけて興醒めしました。
3.11に関して描いてるといいますが、2人を出会わす為に災害の後の人々の生活を軽く描きすぎててびっくりしました。
お父さんの職業(考古学者⇒神主⇒政治家)に関しても放りっぱなしで不思議です。
それとメインビジュアルの説明の文章で4回も「四葉」とありますが、「三葉」ですよね?
名前間違えていました!修正します!
また、
>お父さんの職業(考古学者⇒神主⇒政治家)に関しても放りっぱなしで不思議です。
これは小説『アナザーバウンド』のほうで描かれていますよー。
本日観賞。
何より良かったのは・・・劇場が老若男女満員御礼!!だった事です!!
アリガトー!!
今年出くわした満員御礼作品はこれで三本!ズートピアはファミリー、ガルパンは若者、シン・ゴジラは中高年・・・映画館に人戻ってるよ!?
・・・と持ちあげてといてなんですが。個人的評価は「実に良い映画だったけど・・・他にも良いのが同時上映してるよぉ・・・?」だったりしてごめんなさい!
てか、別に宣伝にも力入れてないし、本当にノーマークてか「まあ新海監督だし、安心して面白いだろうなあ・・・」くらいだったんですけど、一体何が起こってるの!?
とりあえず良かった所は・・・
>そして風景の数々は本当に美しい。今回は田舎と都会の両方の風景を映すことで、「どちらにも違った魅力がある」ことを提示してくれてよかったです。
これが一番です!早速シルバーウィークの聖地巡礼プランを練ってるカップルがいました!末永く爆発しやがってくださいッ!!てかもう御当地婚しちゃえよ!?
>その理由のひとつが、そのときのかけがえのない友人関係が描かれているから。
嫌な奴らも出て来ますけど、瀧in三葉はギャフンと言わせるのが良かったですね!
こんなん惚れるしかないやろ・・・しかし瀧君。素だとパットしないのに、美少女の皮被ったらイケメンになるのね!?
>~野暮な不満点~
どうしても言わせて欲しい不満点があります。三葉のお父さんは神職捨てて政治家へ転身して何がしたかったの!?
元々神社は婿養子ですし、お母さんを救えなくて「神など居ない!」判りますが、地域医療の充実とかに邁進してるかと思えば・・・やってる事は典型的な地方議会のドンな土建屋政治・・・。
>これは小説『アナザーバウンド』のほうで描かれていますよー。
なんと!?婿養子だから仕方なく神社を継いだのではなく、元考古学者だったとは・・・ラストの新聞記事の所で「神主→政治家」所を見落としていました!
>変電所を爆破(!)
>オカルトや超常現象が大好き
すみません。いくらなんでも中二病とDQNが過ぎると思いまして、正直脳の血管がビキビキしました。
(先日、職場の受変電設備に雷が落ちて徹夜で復旧に当たった人より・・・)
>~ノーブラでした~
リアル中高生(当然女子も居ました)に囲まれた中の観賞でサービスシーンどころかスンゴイいたたまれなかったです。いくらなんでも思春期が過ぎるぞ瀧君・・・。
三葉さんにも同じくらいアレを確認するシーンが無いと不公平だと思います監督!
>~日本文化へのリスペクト~
>口噛み酒
知りませんでした。そんな私がこのシーンで思い出したのは「はじめにんげんギャートルズ!」の猿酒でした。・・・バチあたり者でお許しを!!
>~オトナな奥寺先輩~
本当にステキな大人でした。瀧君がトラブルに巻き込まれているのでは・・・と付いて来てくれたり。
>~3.11以降の日本へ~
あの津波も、震災後に探せば文献どころかご丁寧に「石碑」までゴロゴロ出て来たそうで・・・。
Thanks for sharing. Your post is a useful cotinibuntor.
少し本作に疑問があるのですが、なぜ宮水家は先祖代々あの力が備わっていたということが三葉はわかったのでしょう?
映画はもう一回見ようと思うのですが、小説では解りやすく説明されていますか?
三葉が瀧の手に書いた横線が序盤の「みつは」のものより長いので三葉も「すき」と書こうとしてた説はきゅんきゅんしませんか!?しますよね!?
あと引き戸の桟のカットが多かったのはなんとなくですがこれも「結び」を比喩してた気がします。これはもう一度観た時に要観察ですね。
もう既に5回見てもまだ足りないと感じる今日この頃ですw
今まで新海監督の作品は「ほしのこえ」「秒速~」しか見てなかったんですが
(この作品見てから『言の葉の庭』も見ました)
改めて見比べても本作はクオリティ、メッセージ性、そして幸福感において断トツの出来だと思っています。
まあ分かります。野暮なツッコミどころなんてのは山ほどありますよw
まず距離の問題です。終盤御神体から三葉が行って帰ってくる展開ですが
(行きは例え中身が瀧だったとしても)女の子の体で全力疾走して
彗星が落ちてくるまでに帰ってこれる距離では絶対ないですし
三葉がまだ中学生の瀧に会いに行く下りも、朝8時から飛騨の山奥⇔東京を日帰りで電車で往復って可能なんでしょうか?
しかも帰りは日が落ちかけてるので秋とはいえ確実に5時は過ぎてますし…w
あとスピンオフ小説『earth bound』で他のキャラの具体的な新境
結構劇中の重要な事がこっちに書かれてるので人によっては不親切に感じるだろうなと思いました。
(てっしーと俊樹(父)の心情は特に重要)
でも良いんです。僕が無類のBMG大好き症候群なのを除いても
本作は個人的にここが丁寧だったから傑作だと言える部分があります。
それは「単純な願い、思いを人と人が繋げていくことで本当に奇跡は起こり得る」と言うことです。
劇中では組紐に準えて『結び』として語られていましたが、瀧と三葉の関係は
文字通りこの結びと言うバトンリレーのように、捻れて絡まって千切れては戻って…を繰り返しました。
三葉が逢いたいと思ったからこそ東京に行き、まだ何も知らない瀧に組紐を託せましたし
瀧が組紐を持っていたから御神体に向かって再び三葉と入れ替わる事が出来て
入れ替わる事が出来たから再び瀧と三葉は一瞬とは言え再会でき
再会出来たからこそ三葉の掌に「アレ」を書き残せて…てな具合に
どれか一つでも欠けていれば絶対に成立しませんでしたし、その根元が「逢いたい」「大切な人を救いたい!」と言う純粋な想い、願いだからこそ
最後の最後『頼むから…頼むから幸せになってくれ!』と心から願えたんだと思いますし、ラストはその願いに200%答えてくれたと思っています。
様々な反対意見も見掛けましたし、確かに人によっては「ロジックが足りない」と不満に感じる人もいるとは思います。
ですが僕個人にとってこれほど好きなもの大集合映画は久々ですし
新海監督はじめこの作品に関わった全ての人に土下座したいくらい嬉しい映画です。
敢えて言いますが、僕の中では人生ベストをぶっちぎりで更新しました!!
>>>変電所を爆破(!)
>>オカルトや超常現象が大好き
>すみません。いくらなんでも中二病とDQNが過ぎると思いまして、正直脳の血管がビキビキしました。 (先日、職場の受変電設備に雷が落ちて徹夜で復旧に当たった人より・・・)
心中お察しします(TT)
テッシーの「ふたり合わせて犯罪者や!」というセリフもありましたし、「そこまでして信じて、街の人を救いたかった」ということでまあ溜飲は下がるようにはなっているんですけどね。
テッシーが、「あの人のなまえがわからない!」と言っている三葉に「知るか!これはお前が始めたことや!」とちゃんと「責任」を示しているのもよかった!
> 少し本作に疑問があるのですが、なぜ宮水家は先祖代々あの力が備わっていたということが三葉はわかったのでしょう?
> 映画はもう一回見ようと思うのですが、小説では解りやすく説明されていますか?
小説版では、三葉が宮水家の伝統のことについていろいろ考えていることがわかります。
ただ「先祖代々あの力が備わっていた」ということは、三葉は感覚的にしかわかっていなかったと思います(知らないけど、その力のおかげで瀧くんと出会えた)。
>朝8時から飛騨の山奥⇔東京を日帰りで電車で往復って可能なんでしょうか?
調べてみたところ片道5時間かかるんですねwまあギリで可能かなあ。
>どれか一つでも欠けていれば絶対に成立しませんでしたし、その根元が「逢いたい」「大切な人を救いたい!」と言う純粋な想い、願いだからこそ 最後の最後『頼むから…頼むから幸せになってくれ!』と心から願えたんだと思いますし、ラストはその願いに200%答えてくれたと思っています。
いやあ本当に……その純粋な気持ちにさせてくれるのがすんばらしい映画でした。
てっしーについてですが彼がなぜあそこまで躊躇いなく凶行にはしったのかは
スピンオフ小説の「earth bound」を見てください。
意外と彼、腹の中では…なのでw
更新の度に楽しく拝読しています。とても勉強になりますし、劇場で観る作品選びの参考にさせてもらっています。
素晴らしい作画と、スピーディーな展開、見事な伏線と、良作だったと思います。特に「誰そ彼時」の古典の授業の伏線回収はシビレました。
しかし申し訳ありませんがヒナタカさんほど乗れませんでした。
やはり青春物語なのにも関わらず、主人公二人の成長があまり感じられないのが一番の不満点です。
特に三葉に関しては序盤に「こんな田舎嫌だ!」と叫んでいたり、父親との確執が描かれています。町を救い、父親と対話することで、自分の置かれた立場(巫女の役割や父との関係)を受け入れる描写は必須だと思うのですが、まさかのカットでガックリでした。これはテッシーにも言えることですが、二人とも結局上京してしまうのもなんだかなぁ、という感じです。いやが上にも東日本大震災を感じさせる話だったので、被災地から離れてしまうのは切なかったです。
巫女として糸守に残って改めて堂々と口噛み酒を造ったり、土建屋として復興建設に従事する描写があるといいのになぁとか妄想しました。(それだと瀧くんに会えないけど)
瀧くんも、入れ替わりがきっかけに大人になってほしかったですね。結局就活が上手くいかない冴えない大学生のままというのはなんとも…。
シンゴジが東日本大震災と現実的に向き合ったのに対して、『君の名は。』は「もし震災の日にタイムスリップできたら」というような夢を見せてくれた気がします。
Twitterでも書きましたがレビュー待ち遠しかったです。ちょうど上映初日にやや遠出して観に行きましたが、地方都市のシネコンの割にいつもよりも多目の客入りで驚きました。私は小説は未読で新海誠監督作は「ほしのこえ」「秒速~」「言の葉の庭」を飛ばし飛ばしに観ている「熱心じゃないファン」ですが、今作は文句なしの傑作だと思います。
内容も近い名前の古典的名作ドラマよろしく、「会えそうで会えない」という恋愛ものの基本を踏襲し(劇中でも雪の降る歩道橋の上で、二人がすれ違うシーンがあり、「あそこあれのオマージュじゃね?」と勝手に盛り上がりました。)プラス後半はSFのスペクタクルを織り混ぜており見事でした。
個人的な不満点としては、やっぱり時間軸のズレのあつかいですかね。理屈っぽそうな瀧が入れ替わりが起きる初期のあたりで「あれ?3年くらいずれてないか?」とさっさと気付きそうで、それは三葉にも言えることですし、それにお互いに住所ぐらいはっきり教えとけや!とイライラしましたが、ヒナタカがおっしゃる「彼が「夢の中で入れ替わっている」ため「夢だからよく覚えていない」という論理」は「ズルいが自分も夢はよく覚えてないほうだし」と納得しました。
あと宇宙考証は苦手なほうですが、彗星の破片が地球に落っこちたら、それこそ「ディープ・インパクト」みたくならないですかね?湖が広くなった程度で済むのか怪しいし。
あと急にでかい音でかかるRADWIMPSの曲にビクッとしてしまいました(文句なしにいい曲なんですが)。
今年はアニメ映画は良作なだけに今作はその中でも頭ひとつ抜けた感があります。宮崎駿、細田守、マイケル・アリアスの3名しか獲れてない(STANDBYMEドラえもん?なんすかそれ?)日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を今年度は新海誠監督が獲るのでは?と予感しています。
いつも楽しく読ませてもらっています。書き込むのは初めてです。
自分にとってもこの作品はオールタイムベストになりました
もう8回観て、車の中でサントラをずっと聴いてる(笑)
ストーリー、作画、音楽、声などの要素が足し算ではなく掛け算されてとんでもない奇跡的な作品ができてしまった感じですね。この作品に出合えて本当に良かったしスタッフを心から尊敬します。
>『earth bound』
ヒナタカさん、ラリーBさん、補足ありがとうございます!
でも。多少上映時間が伸びても本編中で描写して欲しかったなあ・・・。
>ふたり合わせて犯罪者や!
>そこまでして信じて、街の人を救いたかった
>知るか!これはお前が始めたことや!
なるほど・・・二人に取って三葉はそれほど信頼に足る親友でもあるという事ですね。
それとテッシーは天文学の知識もありましたし、湖や御神体の場所がクレーターである事から過去二回は同様の惨事が起こっていたエビデンスも有りましたし・・・ううむ。考えてみればけっこう納得のいく描写はありましたね。考察が足りませんでした!
超面白かったです
彗星のシーンはまた何度も見たくなりました
設定の不備はもしかしたら色々あるのかな
>>三葉が鳥居の下で「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい」と叫んでいたつぎの日にそのイケメン男子になっていたり
正確には前日には入れ替わってたり
でも何より重要なのは主人公2人を好きになれるかと
映像の美しさなのでどうでもいいかな
いつも楽しくブログを拝見させてもらっていたのですが初めてコメントしたいと思います。
皆さんやヒナタカさんも既に上げていますがやはり突っ込みどころは多い作品だとは思いました。
滝と三葉が時間のズレに気づかないのは上映中でも頭に浮かぶぐらいの突っ込みどころですね。
でも、この映画はそんな突っ込みどころを気にさせない『パワー』があると思うのです。
美麗な作画、主人公達の感情溢れる顔、見事に話とリンクしたRADWIMPSの名曲、飽きさせないシナリオ、全てが計算尽くされ、そして見事に噛み合った故に生まれた『パワー』だと思います。 まさか新海誠監督作品でこんなパワー溢れる物が世にでるとは思いませんでした(失礼ですね笑)
それと、私は今までの新海誠作品は全て目を通しているのですが、『君の名は。』が今までの新海誠作品、特に有名な『秒速5センチメートル』と最も違う点は『人間関係の上手くいかなさのリアル』の有無だと思います。
秒速5センチメートルでは幼馴染だった2人が離れ離れになりながらも文通しあいなんとか関係を保ってましたが、それも自然消滅してしまい主人公はそれをずっと引きずり、ヒロインは割り切り新しい恋を見つけ愛を育み結婚すら果たしています。
星のこえでは、お互いを想いあっていたのに時間のズレがお互いの想いをもズラしていく物語でした。
ですが、君の名は。というと、主人公もヒロインも友人達とは深い信頼関係、友情を築いています。
(リアルに考えたらいくらオカルトマニアで気になる女の子からの頼みと言っても発電所爆破はしませんよね(笑) ) もしテッシー達が秒速5センチメートルの世界にいたらかなり浮くと思いますし、最後に滝と三葉が再開するのも秒速5センチメートルとは正反対の結末です。
しかし、言わば新海誠作品の『個性』と言っても良いこの要素を無くすことにより今までの新海誠作品にあった退屈さが無くなり、至高のエンターテイメント作品になった事は間違いないでしょう。
最後に、滝と三葉が再開した所ってもしかして秒速5センチメートルで子供時代の明理と貴明が遊んでた所じゃないですかね?
最後の最後ですれ違った男女の始まりの場所で、すれ違い続けてきた男女が最後に再開するーー
もしあの場所が秒速5センチメートルに出てきた所だったら新海誠監督ってホントにロマンティストだと思います(笑)
……やっぱりヒナタカさんみてぇに上手い文は書けねえなぁ
>>>三葉が鳥居の下で「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい」と叫んでいたつぎの日にそのイケメン男子になっていたり
>正確には前日には入れ替わってたり
そうですね!追記させてください。
ケンザキさん、二重投稿されたコメントは削除したのでだいじょぶです!
> でも、この映画はそんな突っ込みどころを気にさせない『パワー』があると思うのです。
> 美麗な作画、主人公達の感情溢れる顔、見事に話とリンクしたRADWIMPSの名曲、飽きさせないシナリオ、全てが計算尽くされ、そして見事に噛み合った故に生まれた『パワー』だと思います。 まさか新海誠監督作品でこんなパワー溢れる物が世にでるとは思いませんでした(失礼ですね笑)
自分も失礼ながらそれをめっちゃ思っていますw
> (リアルに考えたらいくらオカルトマニアで気になる女の子からの頼みと言っても発電所爆破はしませんよね(笑) ) もしテッシー達が秒速5センチメートルの世界にいたらかなり浮くと思いますし、最後に滝と三葉が再開するのも秒速5センチメートルとは正反対の結末です。
> しかし、言わば新海誠作品の『個性』と言っても良いこの要素を無くすことにより今までの新海誠作品にあった退屈さが無くなり、至高のエンターテイメント作品になった事は間違いないでしょう。
本当に・・・勅使河原くんというキャラは本作に必要不可欠でしたが、いままでの新海作品では浮いちゃうと思います。
> 最後に、滝と三葉が再開した所ってもしかして秒速5センチメートルで子供時代の明理と貴明が遊んでた所じゃないですかね?
『君の名は。』の須賀神社と同じ場所ありましたっけ・・・
自分は秒速の〜記憶があいまいなので(ごめんなさい)よければ以下のリンクを参照してください。
http://roketan.com/5cm/ohkasho/
> ……やっぱりヒナタカさんみてぇに上手い文は書けねえなぁ
そんな卑下なさらずに!いただいた意見、とても参考になりました!
今年のベスト候補!
アニメーション映画としては、たぶん過去最高だと思いました。最初の数カットでもうタメイキ。
> 日付のズレに気づかない
時代がそれなりに昔ならばそれもあるでしょうが、現代では、余程のことで無い限り気付くでしょうね。
ただ、ここに言及してしまうと物語が成立しないこともまた事実でしょう。場合によっては瀧に入った三葉が「ここが3年後の未来であること」を知り、さらに「糸守町が壊滅した」ことも知れば、三葉自身が災難を回避する手立てを考え出すこともあるかもしれない。
…まぁSFとしては、それはそれで面白い気もしますが。
瀧は瀧なりの観点から三葉達を救おうと動くという、時間軸がズレながらも同時進行的に解決していくという、ちょっと込み入ったSFになりそうです。
> このさり気ないガールズラブ
瀧とその仲間たちの関わりについて触れている感想者が少ないのが何か納得のいかない人。
ボーイズラブってのは、恋愛なんて単純なものではなくい、友情物語なんだってばよ!(←うぜぇ、黙れよ腐男子
> 『転校生』のような「入れ替わり」ネタ
> ノーブラでした
1982年(尾道)版『転校生』世代としては、こうした辺りには『転校生』のオマージュを感じますね。
中身が一夫である一美が下だけ穿いて泳ぎにくるシーンがあったものです。
> 彗星が落ちる画がとても美しく描かれています
> しかし、それは三葉を殺し、災害を作り出した元凶
具体的なタイトルを出すとネタバレになるので伏せますが、このモティーフで思い浮かべたのは星新一の、とある短編小説でした。
救世主(恐らくキリストを暗示)の生まれるその日に見えたというひじょうに明るい星。それは、ある星が滅亡し大爆発をした様だった、というオチ。
> メインビジュアルは劇中にないシーン
これって、2人が最初に出会った瞬間と、劇中ラストで出会う瞬間を重ね合わせたものなんですよね。
そして、この2つのシーンに符合するキーワード、つまり両シーンの最後を締める台詞こそ「君の名は」。
そういう意味があると私は見ています。
ところで今回の記事。
「三葉」は呼び捨てなのに、多くは「瀧くん」と“くん付け”なのが気になりました。
うん、瀧くんいいよね。(何
先日見ました。
総合的には楽しめたのですが、どうも腑に落ちない点が…。以下、ツイッターに載せたのと同じ感想文を引用します。
※『インターステラー』について触れています。
不満点とは、『インターステラー』の長男トムと『君の名は。』の三葉父がそのままの印象だったこと。
『インターステラー』は個人的にはSFとして高く評価しているし、「愛」で決着付けたのも不満はないしむしろ満足している。
しかし、あれほどまで畑を守ることに執着していたトムがあっさりマーフに説得されたことに納得がいかなかったのだ。
そのため、僕は『インターステラー』の「愛が全人類を救った」ラストに拍子抜けさを感じ初見時のラストあたりはひどく冷静になっていたと思う。
文脈的にはそれしかありえない結末なんだけども。
ぶっちゃけ僕は「マーフはメッセージを受け取るけど完全に狂った兄に殺され、助手がメッセージを解読し人類は助かる」というビターエンドを身構えていた。
直前に『12モンキーズ』を見ていたことから余計そんなダークな展開を連想したのかもしれない。
そして、今回の『君の名は。』でもあれだけの頑固者だった三葉父を三葉がどうやって説得したのかは(多分意図的に)省かれている。
ハッピーエンドなのはもちろんいい。だがどうしても「いやこうなるだろ」という冷めた思考がそれを邪魔して素直に喜べなかった。
そうした余白を想像させるのが目的、というのなら何も言えないのだけれど、両者にはストーリーだけでなくそんな目を瞑るべき点まで個人的には気になって入り込めなかった。
そこに目を瞑れば本当に面白かったんですが、どうもそこらへんのノイズが気になりまして…いろいろと残念でした。
観てきました
いい映画だった・・・
ただ後半の展開で不満点が2つあったのですが、1つ目は本文でも挙げられている、瀧が日付のズレや、入れ替わった場所がかつて彗星が落ちた村だったことに気づかなかったという展開は不自然じゃないかと思ったのですが、ヒナタカさんの解釈を読んでなるほど、と思いました
2つ目の不満点はコメント欄でAVISさんも挙げてますが、最後に三葉たちの活躍で村人のほとんどを救うことができましたが、劇中では彗星がもうすぐ落ちてしまう、もう間に合わないか!?の部分までしか見せていなかったので、やや物足りなさを感じました。せめてどうやって三葉がお父さんを説得できるまでに至ったのかを見せてほしかったかなと思いました。
しかしこういう不満点をかき消すほどの魅力をこの映画は持っているとも思います。個人的に泣けたのは三葉の回想が流れるシーンで、特に家族とお父さんが確執を持つようになった経緯を見て本当に切なくなりました。
この映画、登場人物たちが魅力的なキャラクターばかりで特に自分はヒナタカさんと同じく奥寺先輩が一番好きでしたねw演じている長澤まさみが本当にはまり役で、年上のお姉さん風の演技が見事でした。「アイアムアヒーロー」に続いていい仕事をしたと思います。もちろん、主演二人の演技もかなり良かったです。
ちなみに自分が連想した映画は「オーロラの彼方へ」で、後半の展開は少しこの映画の展開と似ていると思いました。
公開初日に観に行って以来、ヒナタカさんのレビュー更新を心待ちにしておりました。
結末が全く予想できなくて面白かったし、見終わった後の余韻の美しさ、清々しさが格別の作品でした。
ただ、一点、上映中から気になってモヤモヤしてしまったのですが。
三葉が東京に行って瀧くんと出会えた時、三葉が知ってる瀧くんよりも大分幼い姿だったのに、全く不思議がらなかったのはどういうことなんだろう。
「夢の記憶だから詳細は曖昧」
なのかも知れませんが、そうだとしても!
17才男子と14才男子の容姿って、大人視点でも相当違うし、
まして同年代の
(しかも、本人の全身を実際に体感している)
三葉の目から見たら尚更「えぇっ!?」となる筈じゃないかなぁ・・・
はじめまして。ユーザー2と申します。
君の名は。面白かったです。個人的には「結び」=理屈より感情 というのが、映画レビューで批判されるであろう映画中のおかしな点や矛盾点を「そんなのどうでもいいじゃん」とバッサリ切るような効果的な働きがあり良かったです。
さて本題ですが、他にもいろいろ時系列の問題など議論すべきことはたくさんあり、ぜひ私も『君の名は。』を語る会に参加したいのですが、私は映画の知識はあまりなく、人気ブロガーさんが参加されるということで私のような映画素人が参加するには敷居が高いんじゃないかと思いました。
なので参加しようか迷っております……。私のような映画素人でも参加していいのでしょうか?
お忙しい中だと思いますが、ご回答いただけると幸いです。
> さて本題ですが、他にもいろいろ時系列の問題など議論すべきことはたくさんあり、ぜひ私も『君の名は。』を語る会に参加したいのですが、私は映画の知識はあまりなく、人気ブロガーさんが参加されるということで私のような映画素人が参加するには敷居が高いんじゃないかと思いました。
> なので参加しようか迷っております……。私のような映画素人でも参加していいのでしょうか?
> お忙しい中だと思いますが、ご回答いただけると幸いです。
ぜんっっっっっっっぜんウェルカムです!!!!!!!!!!!
むしろそういう方こそ参加してほしいです!!!
お父さんは入れ替わり経験者なんですかね❔
いつも読んでます。
>お父さんは入れ替わり経験者なんですかね❔
瀧君のお父さんかな?
考えてみれば瀧君っていうより『君の名は。』って昔の脚本家のあかほりさとるが作ってたような作品ですね。
あかほさとるならもっと過激にもっと露骨なラッキースケベ展開考えますよ(笑)
土曜に『スーサイド・スクワッド』109シネマ名古屋で観に行こうとしたら『君の名は。』は満席ででしたちなみに109シネマ名古屋で『スーサイド・スクワット』観れなくてTOHOベイシティ名古屋で『スーサイド・スクワット』観に行ったら『君の名は。』はガラガラになってて「社会現象じゃないのこれ?」と奇妙な雰囲気になりました。
金とるのかよ!
3年くらいのタイムラグなら
スマホの世代ギャップなどは生まれないのでしょうか?(違和感なく操作できる)
瀧くんのが旧世代のスマホを使ってれば
三葉が最新式のスマホならば成立するタイムラグかしら?
もしもうちょいタイムラグが発生してたら
スマホVSガラケーとかになって
シナリオトリックが即ネタバレして
お話が少し変わってきますね(^_^;)
こんばんは!今日、『君の名は。』を見てきたので、いつも拝読しているこちらのブログでも感想あるかな?と思ってきたら…ありました!
ヒナタカさんのご感想に「わかるー!」とか「なるほどー!」とか、楽しく拝読致しました。
個人的に「こいつらやべぇ」と思ったのは、とにかく動体視力です(笑)
三葉も瀧も、動いてる満員電車の中で的確にお目当ての人を見つけ出してるんですもの…
運命力ってやつでしょうか…
ツッコミどころとして、「なぜ3年も日付がズレてることに気付かなかったのか?」には、本当に同意です。
いつも楽しく拝読させてもらっています。見ていて気づいた小ネタなのです。
三葉と四葉が登校で家から出る序盤のシーンで、四葉のランドセルにここさけのたまごの妖精のキーホルダーが付いていた!…ような気がします…確信はできませんが、見覚えある造形でした。
キャラデザ繋がりでなくなはいと思います…あやふやな情報ですみません。
ヒナタカさん、はじめまして。
いつもブログ拝見しております。
新作映画はネタバレ前の段階まで読ませていただいてから、好みの映画をチョイスするのに参考にしております(笑)
今回、君の名は。を見ましたが中々楽しめました。
そこで色々な感想などを見ていたらこんなブログに当たりました。
http://ameblo.jp/pure-tenkataihei/entry-12201880899.html
新海監督は本当にここまで計算していたのだろうか??
テレビなどでインタビューを見る限り、ここまでのスピ系では無いと感じたのですが、ヒナタカさんはいかが思いますか?
監督にお会いすることなどがあれば聞いてみてくださいませ。
SF欠陥だらけの映画。背景だけがいいだけの映画。
なぜ入れ替わったのが瀧じゃなきゃいけないのか。肝心な部分が描かれておらず小説にも描かれてない。
個人的お気に入り度5/10
タイムパラドックスが気になってモヤっとします
凄く良かったし感動もしましたが。
特に先輩とツカサ達が三年前に村が彗星出なくなっているのを知っていたところとか、記事になってたものとか
その日の2人やラーメン屋のおっさん達の記憶はどうなるんだろうとか。。村が無事だったという事になるなら色々事情がかわるんでは。。。と。。
そんな事いっちゃあダメなんすかねー
[…] 3位 君の名は。 […]
[…] ブログのレビュー↓ 『君の名は。』出会い、そして大切な人のために(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー) […]
つい最近になってやっと「君の名は。」が気になり始めました。
内容について考えたことのいくつかをここでまとめたいと思います。
1.「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!」というセリフの「来世」。
三葉が入れ替わった先の瀧が生きていた2016年の時点ではすでに三葉は生きていないので、ある意味「来世」です。この言葉がこの先の三葉の死を暗示しているのならば、かなり意味深なことを言っていることになります。
2.瀧が糸守湖を訪れた日付
「つい2、3週間か前に!彗星が見えるねって、こいつは俺に言ったんです……」というセリフと、小説版の「金土日」という言葉から推定すると、2016年の10月21-23日になりました。ご神体を見つけて口噛み酒を飲んだのが22日。
3.口噛み酒による入れ替わりのタイミングのずれ。
口噛み酒によって瀧の意識が入り込んだ三葉の体は彗星が落ちる前(10/4朝)のもの。
一方、瀧の体に入った三葉の意識は彗星落下を覚えていることから、その時に死を経験したもの。死んだ三葉の意識がなぜ瀧の体に入り込めたのかというと、瀧の体が「あの世」と呼ばれる領域にあったから。瀧は自分の「半分」である自分の意識を「あの世」に置いてきて、代わりに「あの世」にいた三葉の「半分」(意識)を自分の体に入れて持ち帰ったという形になります。これで入れ替わりを元に戻せば、三葉を彗星によって死ぬ世界線から生き残る世界線へ移すことができます。ただ、入れ替わりの「トリガーは眠ること」。彗星が割れて落ちるのは当日なので、もう眠ってはいられません。そこで機能するのが「カタワレ時」です。
4.「カタワレ時」の定義。
ユキちゃん先生による「黄昏時」の説明の中に「世界の輪郭がぼやけて…」とありました。この作品の「カタワレ時」では何がぼやけるのかを考えて出た結論が、「現実の世界と夢の世界の輪郭」でした。つまり「現実の世界と夢の世界との境界がぼやける時間帯」が「カタワレ時」なのです。現実の世界でありながら、同時に夢の中でもある状態がここに実現することになります。(それを示唆するためか、この場面のBGMには「“夢”灯籠」のメロディーが使われています。)夢の中であるからこそ、眠らずして入れ替わる(元に戻る)ことができたのです。(作品の前半では、ただストーリーを面白くするために使われていると思われた入れ替わりが、後半では死んだ三葉を救い出すアイテムとして使われています。)「目が覚めても忘れないようにさ…」という瀧のセリフから、彼らが夢の世界にいるという自覚があったことがわかります。「カタワレ時」は夢の世界ということで、突然終わったりとかこの時間の記憶を急速に失うとか、そういう夢の特徴を持ちつつも、ペンで手に書いた文字は残るという現実性も持ち合わせています。
新しい世界線に移された三葉は一度彗星落下による死を経験した三葉です。町に戻ってテッシーに「落ちるんか、あれが?マジで!」と聞かれて「落ちる、この目で見たの」と答えています。この先に起きることを知っている三葉は町を救う預言者として行動することができます。彗星落下前の三葉が入れ替わっていたらここまで行動できなかったかもしれません。