
あんまりスタンダードじゃない個人的戦争映画ベスト10
ブログ「男の魂に火をつけろ!」で開催中の、戦争映画ベストテンの企画に参加します!
もう御託は抜きで、まずはどーんと発表します。個人的な戦争映画ベスト10はこちら!
- 誓いの休暇(1959年、グリゴーリ・チュフライ監督)
- この世界の片隅に(2016年、片渕須直監督)
- スターシップ・トゥルーパーズ(1997年、ポール・ヴァーホーヴェン監督)
- ブレイブハート(1995年、メル・ギブソン監督)
- イングロリアス・バスターズ(2009年、クエンティン・タランティーノ監督)
- 日本のいちばん長い日(1967年、岡本喜八監督)
- ノー・マンズ・ランド(2001年、ダニス・タノヴィッチ監督)
- アメリカン・スナイパー(2014年、クリント・イーストウッド監督)
- 野火(2015年、塚本晋也監督)
- ジャーヘッド(2005年、サム・メンデス監督)
以下、簡単に作品紹介。
1位 誓いの休暇
もうこれがぶっちぎりで大好き。
6日間の休暇を与えられた少年兵士が、列車を乗り継ぎ、様々な人と出会いながらも故郷の母の元を目指す……というシンプルな内容。
戦争により傷ついた人たちによる、やさしいエピソードが盛りだくさんで、忘れられない1本となりました。母を持つ息子は必見ですよ。
※ブログのレビューはこちら↓
『誓いの休暇』心優しい少年兵の旅路(ネタバレなし感想+お気に入りシーン)
2位 この世界の片隅に
ブログの感想では苦言も呈しましたが、それでもすんばらしい作品であることは変わりありません。
戦争の中でも、ただただ日常を過ごす、愛おしい人々を描いているので、何度でも観たくなる魅力がありました。
※ブログのレビューはこちら(いただいたコメントも熱いですよ!)↓
映画『この世界の片隅に』描かなかったことの大切さ(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)
3位 スターシップ・トゥルーパーズ
戦争映画っていうよりSFじゃん!って言われそうですが、自分の中ではこれは最高の反戦映画なんですよ!
だって、歩兵が前線に出てバカスカ死にまくってんのに、テレビでは「君も兵士になろう!(にっこり)」というCMを流すんですよ?
戦争ってアホやで!ということをグログロ映像とともに描く、ひたすら悪趣味で最低(最高)の1本です。
4位 ブレイブハート
実は最近観たばっかりだったのですが、今までスルーしていてすみませんでしたあああ!と思うしかない、極太のスペクタクル作品でした。
序盤からキッツイシーンがあるなあ……と思っていたら、血しぶきが飛びまくるスプラッター描写も!戦争のエグさが出まくっています。
ストーリーも圧巻……というか、終盤20分は震えるほどのカタルシスの連続。映画好きは1度は観て欲しいです。
5位 イングロリアス・バスターズ
タラちゃん(タランティーノ監督)の「史実とか知らんけど、歴史上の差別主義者やゴミクズはだいたい全員ぶっ殺す」な精神が素晴らしいですね。
それは続く『ジャンゴ』『ヘイトフル・エイト』でも変わらず。もう一生ついていきます。
6位 日本のいちばん長い日(1967年版)
おっさんたちが汗水垂らしてしゃべりまくる!でもそれこそがめちゃくちゃおもしれえ!というすごい映画。
『シン・ゴジラ』と似た魅力(めっちゃ多いテロップやスピーディすぎる会話)のある作品なので、そちらが好きな方にも一度は観て欲しいですね。
2015年のリメイク版はあんまり好きじゃないかな(この暑苦しさを感じなかったので)。
7位 ノー・マンズ・ランド
死体の下に地雷埋めとこーぜ!→突如現れた敵に銃を奪われてしまったぜ!→死体じゃなくて生きてたわ!お前動くな!
って状況で始まるブラックコメディ。敵味方の支配関係がすぐに変わってしまう、笑うしかない状況がとっても愉快ですね。
終盤は風刺が効きまくりでイヤな気分にもさせてくれますよ。
8位 アメリカン・スナイパー
「家庭では気の良いパパだけど、戦場では人殺し」な主人公の描き方が秀逸でした。
今までのクリント・イーストウッド監督の総決算のようなテーマ性もありますね。
エンドロールの演出も「これしかない」ものでした。
※ブログのレビューはこちら↓
『アメリカン・スナイパー』蝕まれる心(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)
9位 野火(2015年版)
上映時間が短いのに、この密度、このトラウマ描写……!
塚本晋也監督の悪趣味さと、戦争中の過酷な日々との相性が良すぎです。
低予算ながら、「地獄に連れてってくれる」という戦争映画のキツさを存分に体感できました。
10位 ジャーヘッド
このベストテンシリーズでは「1点しか入らなかった映画」もまとめられているので、「あんまり選ぶ人がいなそうな戦争映画」としてこちらをチョイスしました(そこそこ有名な映画ですが)。
その内容は戦争に行ったけど何もなかった、ただただ訓練に明け暮れただけというもの。
全編にしょーもない下ネタとエロネタばかりでR15+指定。『アメリカン・ビューティ』以上に、サム・メンデス監督のやさぐれ感(?)が出まくっているのが素敵です。
世間的な評価はイマイチですが、主演のジェイク・ギレンホールの、あの「死んだ目」だけでも観る価値ありますよ。
惜しくも選ばなかった映画
そんなわけで、『地獄の黙示録』や『フルメタル・ジャケット』や『プラトーン』や『ひまわり』や『プライベート・ライアン』や『戦場のピアニスト』など、スタンダードな名作がぜんぜん入らなかったランキングとなりました。
ちなみに、入れたいけど、戦争映画という枠からはちょっと外れるかな?という気持ちで選ばなかったのは、以下の作品です。
- 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』→戦争のないことの幸せを教えてくれる名作だけど、戦争ものというよりラブストーリーとしてベストだから。
- 『ランボー』→ベトナム帰還兵の苦悩を描いているけど、最強の傭兵VS警察たちという構図の印象が強すぎるから。
- 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』→どっちかと言えば戦争よりも、不器用な天才によるドラマだから。
- 『ブリッジ・オブ・スパイ』→戦争よりも、「交渉」にまつわるドラマだから。
あと、自分は基本的に戦争が大嫌いなので、戦闘そのものを描くのではなく、大切な人のために、その時代に懸命に生きようとした人々を描いた作品に弱いんだなあ……と。
そんなわけで、『誓いの休暇』は『この世界の片隅に』が好きな方にもおすすめですよ。
みなさんも、ぜひ以下から投票してみてください(12月10日まで)↓
戦争映画ベストテン – 男の魂に火をつけろ! <戦争映画ベストテン受付中>
混合しやすい映画もあるので、こちらもぜひチェックを↓
混同しやすい戦争映画一覧 – 男の魂に火をつけろ! <戦争映画ベストテン受付中>

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名作ぞろいです!まだ見ていない作品があれば是非!
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[…] Rotten Tomatoesで95%という超高評価も大納得のおもしろさ。個人的戦争映画ベスト10に本作を入れたかったよ! […]