この2時間は自分の資産にならんかった「ウォール・ストリート」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

この2時間は自分の資産にならんかった「ウォール・ストリート」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はウォール・ストリートです。

個人的お気に入り度:3/10

一言感想:なにもかもが物足りない上に待っていたのは期待外れの展開。

あらすじ

かつての金融界のカリスマ:ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)は8年間の刑期を終え出所する。
それから7年後の2008年、金融会社に勤めるジェイク(シャイア・ラブ―フ)は上司であり、恩師であ
るルーから高額小切手をもらいうける。
ある日会社は急激な株価の下落を記録する。それはライバル社が流した策略だった。

本作は「ウォール街」の23年ぶりの続編にあたります。
今回の日本版のタイトルは単に「街」をそのまま「ストリート」に代えただけですが、原題は「MONEY NEVER SLEEPSS」とサブタイトルが振られています。
「トロン:レガシー」のように続編なんだけど、新作っぽくアピールしている映画だと考えていいでしょう。

そして自分は「ウォール街」を観ていません。
さらに金融の知識なんて皆無。「インサイダー取引」とか聞くとシュワシュワしておいしそうだなあとか思う馬鹿野郎なので、この映画を観るのに一番向いていない人間だと思います。いや、そう思っていました

せっかくなので「新作の人間ドラマとして楽しめるのかな?」という点も考えて観てみたのですが・・正直面白さを見出せませんでした。
話の半分は「ゴードンと娘の確執」です。これはさすがの心理描写・・と言えるのだけど。決着の付け方がつまらないです。

ライバルや、サブキャラクターの描きかたもいまひとつ。
この映画を観る人は
「手に汗を握るマネーゲーム」
を期待していると思うのですが、まるで面白くないと思う。人間ドラマよりこっちのほうが深刻です。
この映画で主軸となるのは主人公のジェイクの復讐のはずです。

金融界のカリスマ:ゴードンの手を借りて、自分たちをハメた企業に一矢報いる・・・この物語が紡がれると当然思いました。
しかし映画はあれよあれよと全く関係のない方向へ・・・
しかも問題の決着の付け方がこんなんかよ!

さらに気に入らないのは前作「ウォール街」に出てくる人物を小出ししていること。
前作でどういった人物か・・が語られたりしますが、それだけです
ファンムービーであるなら、その人物を活躍させてほしかったです。

そんなこんなで主題はグラグラ、マネーゲームも人間関係も面白くない。
始終盛り上がりどころが無く、ずっと低空飛行でした。

「サブプライム」や「リーマンショック(と思われるもの)」も描かれていますが、さらっと流しただけだしねえ・・
おすすめしませんけど、シャイア・ラブーフとマイケル・ダグラスの演技は文句なく素晴らしかったです。
主役のあふれ出るカリスマ性だけは最高です。

以下ネタバレです、結末に触れています↓

えー一番気に入らないのは復讐の決着方法です!

なんと妻の会社のウェブページでばらしただけで解決しました!

いや実際そんなもんなのかもしれないけどカタルシス皆無にもほどがあります。
もっと・・こう・・法律の抜け穴とか株の仕組みとかを利用してやってほしかった。
「子を食らう悪魔」の絵の伏線とか何の意味があったんだよ!

もうひとつ許せない展開がこちら!
妻のスイスにお金を下ろすぜ→研究所に送ったはずがゴードンさん持ち逃げ
この展開を終盤にやっちゃってくれるのですが、え?ですよ。

さらーに。お腹の中にいる孫の映像を観て、結局ほだされてしまうゴードンおじいちゃん!
そしてジェイクと妻はディープキス。ハッピーエンド。
・・・・・そりゃないよ。

ちょっと真面目に書くと、お金をいくら儲けても最後のよりどころは家族であるっていう主張はわかるんです。
描き方によってはすごく感動的になると思います。
しかしこの描き方ではお腹の中の赤ちゃんの映像を観て「やっぱり気が変わったわ」としか思えません

あ、あと家を売っては失敗ばかりしている主人公のお母さんが「私は看護婦の年収を1か月で稼ぐのよ~」って言った後エンドロールで看護婦をやっていたのは笑いました。
*看護婦は主人公が言っていたいたように尊い仕事ですよ!

あと、主人公のナレーションですが、カンブリア紀とバブル期を結びつけるのは無理やりにも感じます
なによりマネーゲームをしていたという印象がありません。
そこに焦点を当てなかったのは問題だと思います。
NEVER WAKE UP!

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  1. SAKURA より:

    はじめまして(?)
    Nenver wake up!は、チョットきつい評価ですね。
    私は、結構、タイトル・バックのビル郡の使い方や、冒頭と終わりの、空に飛ぶシャボン玉、それから、情報の駆け巡りのシーン、画面を幾つにも分割・・・・
    ただし、監督の登場はいらないと思いましたが。
    あのバブルへの反省=モラル・ハザード。
    ゲッコウ、面白かったです。
    前作未見なので、見てみたくなりました。
    C.シーンとの掛け合いも、前作を見ていれば、モット理解できたのかな?と思いました。
    M.ダグラスの顎は、K.ダグラスに益々似てきましたね。

  2. ヒナタカ より:

    以前「マチェーテ」のときにもコメントしてくださったSAKURAさんですよね?
    コメントありがとうございます。
    悪口ばっかり書いていてごめんなさいm()m
    確かに演出は良かったですね!
    他にも自分は「情報がタワーのように連なっているシーン」などは面白いな、と思いました。
    そういやオリバーストーン監督出ていたのですね。自分はどのシーンか全くわかりませんでしたw
    自分も前作未見なので、前作を知ったほうがやっぱり楽しめるのかな?とは思いました。
    それなら前作のキャラクターをチラ見せ程度にせずに、活躍させればよかったと思うけど・・
    顎には注目してなかったですw
    SAKURAさんは気に入った作品なのに悪く言って本当すみませんでした。
    マイケルダグラスの演説のシーンでは引き込まれました。ここは好きなシーンでした。

  3. SAKURA より:

    覚えていただいて、恐縮です。
    でも、Money never sleepの、返歌(?)がNever wake up!は、宜しいのじゃじゃないですか。
    あのゲッコウの演説場面は、バブルの原因を判りやすく説明して、最高ですね。
    「3つの言葉で、表せる!Buy my book!」
    最高でした。
    落語では、「花見酒」ってのが、一番判りやすいですね。
    監督は、金融界のメンバーとして、3回くらい出ていたように思います。
    あの混乱を引き起こした、アメリカの投資家って、最低ですね。

  4. ヒナタカ より:

    再度コメントありがとうございます。NEVER~のコメントは記事に追加しておきますw
    > 「3つの言葉で、表せる!Buy my book!」
    > 最高でした。
    ここは大好きです!抜け目ないな~
    > 落語では、「花見酒」ってのが、一番判りやすいですね。
    花見酒は初めて知りました。ググってみたら・・面白いですね~
    > 監督は、金融界のメンバーとして、3回くらい出ていたように思います。
    3回も!監督の顔を覚えてみればよかった!
    > あの混乱を引き起こした、アメリカの投資家って、最低ですね。
    現実でもやっぱり糾弾されるので、ちょっと気の毒でもあります。

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ヒナタカ

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