
映画『テラフォーマーズ』三池監督ファンには中途半端すぎ?(映画ファンによるラジオトーク)
今日の映画感想は『テラフォーマーズ』です。
個人的お気に入り度:6/10
一言感想:ツッコミどころ満載だけど楽しいじゃん
あらすじ
有名俳優が火星に行って進化したゴキ◯リにぶっ殺されまくる話。
同名の人気コミックの実写映画化にして、三池崇史監督最新作です。
集英社
売り上げランキング: 1,152
えーと、前評判が悪すぎて震えていまして、ク◯映画フリークとしてワクッワクしながら劇場に行ったのですが、意外とおもしろくてがっかりですね(どうかしている発言)。
ネタバレなしで個人的によいところと悪いところを箇条書き
【よいところ】
・山P(山下智久)がすごくがんばっている
・昆虫の能力を使ってのバトルはそれなりにおもしろい
・池田秀一さんのナレーションが素敵
・原作1巻のエッセンスはちゃんとある
・三池崇史監督らしい悪趣味さ満載
・G(全年齢)指定の限界にチャレンジしたグロ描写
【よいとも悪いとも言えないところ】
・日本映画によくある「自分の気持ちベラベラ」「大仰なセリフ」には“特撮もの”っぽさがあるのでそれほど気にならなかった。そのため山Pの恥ずかしいセリフもアリ。
・有名俳優がつぎつぎに退場していく出オチ感(楽しいけど裏を返せば無駄使い)
・◯キブリたちの黒くてヌメヌメ感が抑えめ
・地球の景色がまんま『ブレードランナー』
【悪いところ】
・オール・アラウンド・ツッコミどころ
・山Pと山田孝之以外の俳優たちが大根演技に見えてしまう謎現象が発生
・特殊メイクや舞台(火星)のセットがチープ(予算不足)
・終盤でやけにテンポが悪くなる(三池監督にはよくあること)
そして・・・もうね、全編においてスベらされる小栗旬がかわいそうでしかたがなかったです。
なんだろうあれは。あんなんやらされたら誰でもスベるに決まってんだろ!
あのギャグをやったときの劇場の沈黙はトラウマになるレベルだよ!
ちなみに、小栗旬さんの最近のフィルモグラフィーはこんな感じです。
【小栗旬の活躍】
『ルパン三世』(2014年)
『ギャラクシー街道』(2015年)
『信長協奏曲(コンツェルト)』(2016年)
香取慎吾なみに駄作に出演されている!
がんばれ、超がんばれ!
2016年公開予定の『ミュージアム』には期待しています!
ラジオで映画ファンが総ツッコミ
さてさて、今回は映画『テラフォーマーズ』に文句を言う(または褒める)映画会の模様をラジオにて公開しました。
総勢17名(終盤にひとり追加)の映画ファンによる熱烈トークをお楽しみください!
(Youtubeでアップいたしました)
(もちろん、内容はネタバレ全開だよ!)
『DEAD OR ALIVE~犯罪者~』のネタバレにP音を入れるなど、編集しております(『ディープ・ブルー』はまあネタバレと言えるレベルでもないのでそのまま収録)
「三池監督ならもっとめちゃくちゃやってくれよ!」「渋川清彦の扱いが酷すぎるだろ!」という意見が多くてうれしくなりますね(笑顔)
また、このトークの後に「映画について許せない話」も収録したので、後ほど公開予定です。
あと冒頭で、参加者の点数のカウントと平均点を間違えています・・・すみません。
実際の内訳は以下!
10点:1人
9点:0人
8点:1人
7点:1人
6点:3人
5点:4人
4点:3人
3点:2人
2点:0人
1点:1人
0点:1人
平均:4.9点
ああ、うん、妥当な点数だね。
なお、以下の映画ブロガーさんにも参加していただきました。
・「キネマ・アイランド」のてくのすけさん
・「チェ・ブンブンのカルチュールフランセーズ」のche bunbunさん
・「湿った火薬庫」の梶原一郎さん
・「通りすがりのいがぐり日記ver.2」のいがぐりさん※テラフォーマーズの感想(ジャパンプレミア時)はこちら
本当に、ありがとうございました!
あと小栗旬以上にスベった人間映画Wikipediaの成宮秋祥さんにはよく言って反省させておきます。
ちなみにラジオ内でryosukeさんがド忘れしていた映画は以下です。
『テラフォーマーズ』がこれと同レベルということがとてもわかりやすいですね。
あと、会が終わった後、みやちゃんさんから以下のツッコミを追加でいただきました。
いやね、小栗旬は劇中で「このジャケットどうかな?」とことあるごとに聞いてきて映画の雰囲気をお寒くしてくれるのですけどね……。
うん、ごもっともです。
結論:大幅に劣化した『エイリアン2』を期待する人にはそこそこオススメ。でもほかの傑作映画を観たほうがいいよね!
※脚本を手がけた中島かずきさんによるアニメ。これは大好きでしたよ↓
文章での感想はこのあたりで。PG12指定でもいいよね↓
「テラフォーマーズ」感想-映倫は死んだ – 頭の中もハッピーな人
世間的にはだいたいこんな感じの酷評(ネタバレ全開)↓
家に居た方がよかった – ユーザーレビュー – テラフォーマーズ – 作品 – Yahoo!映画
以前も紹介したド酷評記事。たしかにマリコ様と太田莉菜はシオカラーズっぽかった↓
さぁ、ふるえるがいい(寒さで)。映画「テラフォーマーズ」|忍之閻魔帳
順序立てて問題点を指摘したくなりますよね↓
『テラフォーマーズ』 この映画にはいくつか問題がある。それはどこから生まれたものか、順番に考えていきたい(柳下毅一郎) | 柳下毅一郎の皆殺し映画通信
こっちは「登場人物の気持ちベラベラ」がシンドイ作品↓
dtvドラマ『テラフォーマーズ 新たなる希望』は林遣都と菅谷哲也ファンにとって必見作!
三池監督に期待しているのはこういう映画なんだよ(たぶん)↓
人類には早すぎる映画『極道大戦争』ネタバレなし感想+(中盤まで)ネタバレレビュー
(C)貴家悠・橘賢一/集英社 (C)2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会

publicShare
theatersタグ
movieこちらの記事もおすすめです
今までに書いた映画レビューの中から、この記事を読んでいただいたあなたにおすすめの記事をピックアップしています。
ネタバレ前の感想をまずは読んで下さい。映画を見終わった後、ネタバレを含む解説を読んでいただけると1記事で2度楽しんでいただけるのではないかと思います。
カゲヒナタ映画レビューが少しでもあなたのお役に立てれば幸いです!あなたが良い映画と出会えますように:)
done アクション
この映画のレビューと同じカテゴリの記事です
done 10点満点の映画
10/10を獲得した映画です。
見たい映画が見つからないときはこちらがおすすめです。
done 9点の映画
9/10を獲得した映画です。
名作ぞろいです!まだ見ていない作品があれば是非!
chat_bubbleコメント
うちの母親曰くゴキブリがセクシーとのことです(笑) 内容はまぁ、こんなもんだろうって感じでしたね。三池監督なら伊藤英明とゴキブリがかめはめ波撃って火星が滅ぶくらいやるのかと期待していました。
映画会の動画拝聴しましたが、自分と同感想の方や違う視点で評価されている方の意見も聞けて楽しかったです。
この映画の個人的な点数は2点(10点満点で)です。
ポジティブな評価としては
・思いのほか原作1巻に忠実だった。
・久々にケイン・コスギを見れた。あの人なに一つ変わってなかった。
くらいで、ネガティブな評価は動画で皆さんが話されていたこととほぼ一緒でしたが、言うとすれば、
・谷村美月のあの扱い方が気に入らない!
・個人的にゴキ津波は意味不明で好きじゃない。
・粉塵爆発って密閉空間で起きるんじゃなかったっけ?あんな開けたところで起きるの?
・そもそも演者にこの映画に対しての愛が感じられない(滝藤賢一にしてみればこの映画より64の方が重要だったりして)。
ですかね。GW中はクレヨンしんちゃん→アイアムアヒーロー→ズートピア→ちはやふる~下の句→シビルウォー/キャプテンアメリカの順に観賞し、オオトリで本作を観てしまったので、他の映画とのクオリティや志しの高さの差にがっかりしました。
※あとこれはとても個人的な話になるんですが、私が住んでいる東北のド田舎ではゴキブリはさっぱり見掛けません。私自身初めてゴキブリを見たのは中学生の頃、病院に入院中の祖父を見舞いに行った際、ベットの下にいたチャバネを見た時で、以降この地に暮らしていてゴキブリらしいゴキブリを見ることはありません。豪雪地帯でも北海道みたく梅雨がなくて高気密住宅が揃っていれば、楽に冬は越せるし増えるのは可能と思いますが、私が住んでいるところだと梅雨もあり北海道なみの高気密住宅では夏が暑すぎて過ごしにくいのが現状です。また、もしいたとしても、固い殻や毒針や牙・臭い匂いもなく、売りが機動力くらいのゴキブリはすぐにカエル、トカゲ、クモ、ゲジゲジ、ネズミ等の多くの天敵によってさっさと喰われてしまうと思います。故に原作漫画で強調される「ゴキブリ=害虫の王」と言う認識はどうも馴染めず、「あいつら雑魚じゃん」と思ってしまいます。ちなみに私の母親は昔上京したての頃に初めてゴキブリを見た際「東京のカブトムシは速く動くなぁ」としか思わず、一切ビビらなかったそうです。故にこれも原作漫画や本作にもあった「人間は本能的にゴキブリを嫌う」という主張とは矛盾してるように感じます(あくまでも個人的ですが)。
>>粉塵爆発って密閉空間で起きるんじゃなかったっけ?あんな開けたところで起きるの?
オープンリーチさん、粉塵爆発は粉塵濃度、酸素、着火源等の条件さえ揃えば、屋外などの開けた場所でも起こる恐れはあります
昨年、台湾の屋外イベントで粉塵爆発が起こったという事件もありました
ただし、滅多に起こる事ではありませんが……
>>粉塵爆発は粉塵濃度、酸素、着火源等の条件さえ揃えば、屋外などの開けた場所でも起こる恐れはあります。
そうなんですか?丁寧に説明していただきありがとうございます。昔読んだ「刃牙」でドイルが閉めきった道場でメリケン粉を撒いて火を着けて「ドカーン!」というシーンが頭に残っており、てっきり密閉空間でないと起きないと思ってました。
>そうなんですか?丁寧に説明していただきありがとうございます。昔読んだ「刃牙」でドイルが閉めきった道場でメリケン粉を撒いて火を着けて「ドカーン!」というシーンが頭に残っており、てっきり密閉空間でないと起きないと思ってました。
粉塵爆破は条件が整えれば爆破出来ます。
ただ屋外だとかなり限定した条件でないと難しいです。
危険物免許持ってますのである程度はその知識持ってます。
条件
・乾燥した場所
・粉塵の濃度
・ある程度密閉された空間
(屋内でも体積が充満してないと起きない)
・着火地点(静電気でも起こりえます)
以上の条件が整えればいつでも爆破可能です。
中島かずきの脚本で『キルラキル』は雁屋哲原作池上僚一作画の『男組』にオマージュ捧げましたが『テラフォーマーズ』は今週観る予定ですが「まぁいつもの三池だから」と諦めてます。
次は『ゴールデンカムイ』がTVアニメ化先行で実写映画化が進んでいるでしょうね~(棒)
『ゴールデンカムイ』はロケが『レヴェナント 蘇えりし者』並みに大変だけど子役売りこめれるし(アシㇼパ役はかなりの争奪戦が予想される)北海道ロケすれば安く済むし町は庄内映画村を使えばいいみたいな扱いだからね。
アニメは多分A-1 Picturesかボンズあたりでしょうね。
アニメのシリーズ構成は會川昇さんか島田満さんか井上敏樹さん辺りで監督は米たにヨシトモさんか谷口悟郎さんか水島精二さんか水島努さんでないとハードル高いんじゃないの?って漫画だからな…
実写は恐らく前後編に分かれるか『るろうに剣心』みたいに最初に作ってヒットしたら前後編に完結するかのどちらかでしょうね。
詳しいご説明ありがとうございます。
「ゴールデンカムイ」は何となくそんな感じになりそうですね。ヤングジャンプ繋がりで「嘘喰い」も実写映画化が決まったそうですし「キングダム」も含めて、実写映画化されるハードルってどんどん下がってるんですかね(良いか悪いかはさておき)。
もう少し、と云うか、モットしっかりストリーを作らないと、話にならないですね。
冒頭の場面は、ブレードランナーかと思いました。
他にも「いただき」みたいな場面がいっぱいですね。
あのスターウオーズにそっくりの戦闘服。
裏側が全く無防備!
お金の無駄使いの典型映画でしたね。
[…] そのほかでは、世間的には酷評され気味な『X-ミッション』、『のぞきめ』、『テラフォーマーズ』、『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』、『スーサイド・スクワッド』、『バイオハザード:ザ・ファイナル』もわりと好きな映画です。インデペンデンス・デイはもう内容を覚えていないけど。 […]
[…] ただ、実は本作の製作を行っているワーナーは以前からこの手のことを頻繁に行っており、昨年の『テラフォーマーズ』や『ミュージアム』の際にも公開前なのに好評価なレビューが多く、平均点も高かった。前者に関しては、公開1ヶ月において酷評記事が全くGoogleの検索上位に出てこない。それこそ人気映画ライターであるヒナタカさんの記事 ですら出てこなかった。 決定的な証拠がないので断言はしませんが、ワーナーはサクラでもって評価を錬金しているのではという疑惑があります。ただ、今回は『テラフォーマーズ』や『ミュージアム』と比べあまりに露骨だったため、酷評を食い止めることが出来ず錬金失敗していました。 […]