実写映画版『帝一の國』究極の政治エンタメだ!(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

実写映画版『帝一の國』究極の政治エンタメだ!(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

今日の映画感想は帝一の國です。

個人的お気に入り度:9/10

一言感想:バカバカしいけど泣けるじゃねえか!

あらすじ

夢は総理大臣の少年が、次期生徒会長の選挙に命をかけます。

ドチャクソおすすめします
いやもうね、「映画とはエンターテインメントである!」と今一度考え直させてくれる、痛快愉快で超面白い傑作ですよこれは!

本作の魅力、いかに原作マンガを実写映画として上手く再構成されたか、キャストたちの素晴らしさについては、以下にも暑苦しく書きました↓
『帝一の國』菅田将暉はふんどし姿もすごいんです! | シネマズ by 松竹

要するに以下です。

  1. 選挙をとことんエンタメに仕上げた手腕に脱帽!
  2. 原作マンガからの再構成と細かい改変もすごい!映画だけの新たな感動が生まれた!
  3. キャスト陣がマンガでしかあり得ないようなキャラを熱演!男キャラ萌えっぷりがやべえ!

うん、でもまあなんていうか、とにかく楽しいんだからとっとと観に行けというだけでいいんですけどね(雑な推薦の仕方)。

ふんどし姿を堪能できるVR動画もあるよ!

まあともかく若手キャストみんなが超魅力的、特に菅田将暉のマジで命かけてそうなリアクション芸だけで一見の価値がありますよ!

※菅田将暉の演技の幅の広さは、こちらの記事もご参考に↓
菅田将暉 4つの魅力!『ディストラクション・ベイビーズ』の“極端”なキャラクターも見逃すな! | シネマズ by 松竹

しかも中盤ではキャスト陣たちがふんどし姿を惜しげもなく披露!ウホッ細マッチョな肉体美を惜しげもなく見せてくれました。
しかも、このシーンを360度体感できるVR動画も公開されていたんですよ!

なんていうか、求められるているものを、よくわかってらっしゃるのが素晴らしいですね。

暑苦しさが監督の個性とベストマッチだ!

本作の監督はCM界出身の監督、永井聡。2014年の『ジャッジ』でも豪華キャストによる極端なキャラや、スピーディな演出が好評を博していました。

※ブログのレビューはこちら↓
おいしくいただきました 映画「ジャッジ!」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

正直、『ジャッジ!』の時はギャグのしつこさに多少なりとも辟易したところもあるのですが、そのエンタメをただた追求する!という監督の作家性は『帝一の國』の暑苦しい物語とベストマッチ!
この監督に実写化してもらってよかった!と心の底から思うことができました。

原作マンガもぜひ読んでみよう!

本作を気に入った方は、ぜひ原作マンガも読んでみましょう。
「え?このエピソードがここで出て来るの?」とか、「違った場面でのセリフが違和感なく溶け込んでいる!」などがわかって、さらに感動しますから!

※5月7日まで、原作マンガが毎日2話無料で読めます↓
[第1話]帝一の國 – 古屋兎丸 | 少年ジャンプ+

映画では省かれた「夏合宿」のエピソードや、主人公と正義感の溢れる少年とが「ある理由」で争ったりするのもすこぶる面白いですよ。
※ドラマ版ではこれらが少し補完されていたようです↓
帝一の國~学生街の喫茶店~ – FOD – フジテレビの動画配信サービス

この機会に、もっと古屋兎丸作品が読まれるようになるといいなあ……。
特に『Marieの奏でる音楽』はマンガ史に残る大傑作であると思うので、ぜひ。

なお、古屋作品には性同一性障害と思しき少年や、同性愛者がよく出てきます。
この『帝一の國』でもそれは同様。少年たちがかわいいというか、新たな扉を開けてしまいそうになるのがまた素敵です。

女性に独占せておくのはもったいない!

まあともかく、本作はcoco映画では94%で現在1位の満足度を記録、Filmarksでも4.1点と、絶賛の声が続々届いているので、とりあえず観てよ(雑な推薦の仕方)。

東宝の公式発表によると、観客の約9割が女性、なかでも20代以下の女性が8割近くを占めているそうなのですが、これはぜひとも男性にも観て欲しい!
ていうか永野芽郁ちゃんがかわいいんだから、天使なんだから!

政治を風刺したコメディ、友情や愛情が満載の青春映画、二転三転するエンタメ、そのどれを期待しても大満足ができる1本でしょう。超おすすめです!

以下は結末を含めてネタバレです。鑑賞後にご覧ください↓

野暮な不満点

原作では、氷室ローランド(間宮祥太朗)は選挙に破れた後、森園先輩(千葉雄大)に「あること」を頼まれるのだけど……映画ではカットされてしまっていました。
1年後の選挙で、森園先輩の隣には短髪になった氷室がいるのですが、映画だけではなぜそうなっているのかさっぱりわからないです。
ぜひ、原作を読んで補完することをおすすめします。

あと、もう少し劇中の「昭和」感が伝わるアイテムが出てくると嬉しかったですね(旧式のテレビは出てきたけど)。
原作には、「ガリ版」で校内新聞を印刷するシーンなどがありました。

マイムマイムで官軍に

反対に、カットされてむしろ良くなっていたのは、「マイムマイム事変」がいい意味で唐突で「なんじゃこりゃ」な感じになっていたことでしょうか。


原作ではこのマイムマイム事変の前にも、少しだけとある描写があるので、こちらもぜひ読んでみてほしいです。
こうしたポジティブなイベントで「官軍」に見せるというのは、実際の選挙でもありそうなことですよね。

ヒロインがハイキック

永野芽郁ちゃんがハイキックをかますのも最高でしたね!(※原作の美美子はそんなことしていいません)
ありがとう!本当にありがとう!

※そのキックの力は板を打ち付けた扉を壊すほど。

美美子は、帝一と殴り合っていた菊馬(野村周平)をハイキックでぶっ倒してくれましたが、本当に「とどめ」しかしていませんでした。
彼女がそこまで殴り合いを静観していたのは、幼いころに「やり返さなかった」帝一が、ここで本気で戦っていたのがわかったからなんだろうな。

そんな風に帝一を愛していた美美子でしたが、最後に光明(志尊淳)に帝一の肩を貸されていたのがちょっと気の毒でしたね。
でも、そっちもメインヒロインになってもおかしくない可愛さだったから仕方がないね!

※彼もヒロインです。

ピアノが弾きたい!

帝一が総理大臣になろうとした理由は衝撃的でした。
彼は、ただただ自分が大好きなピアノを弾きたいがために、自分の国を作ろうとしていたのですから!

この決意をする直前、幼いころの帝一は頭を打っていたため、いきなり父に従って「滝にうたれに行くよ」と言ったことに「どうかしちゃったんだな」と違和感がないように見えました。
しかし、実際にどうかしていたのは、「ピアノを弾くために総理大臣になる」という考え方をしたことだったとは!すげえミスリーディングだよ!

これまで帝一は、想い人の美美子に「帝一くんのピアノが聞きたい」と言われようとも、「今が選挙で一番大事な時期なんだ、ピアノなんて弾いている場合じゃない!」などと突っぱねていました。
しかし、彼自身が総理大臣になるという「手段」が前提にあったため、ピアノを弾くという「最大の目的」をできなくなっていたとは……なんという矛盾でしょうか。

帝一が獄中の父に向かって言った「ピアノが弾きたいんだ」、そして父からの「お前はそんなことのために……」という言葉には、涙腺が崩壊しました。
これまでの帝一も目的に向かって猪突猛進なバカだと思っていたけど、ここまでバカだったなんて!

なお、このどんでん返しは原作にはありません(帝一は作中でたびたびピアノを弾いています)。
しかし映画の帝一はこの決意のために、ずっとピアノを弾いていなかったと告白する!原作の設定を活かした、素晴らしい改変だったよ!

友達だろ?

弾(竹内涼真)は帝一を友達だと思っていましたが、弾に交渉を持ちかけた帝一は「今まで一度もそう思ったことはない!」と突っぱねていました。

だけど、1年後の選挙で、帝一自身が弾に逆転となる1票をあげて、「友達だろ?」と言ってくれるのに感動した!
しかも、弾が落ちそうになった校旗を持ってくれていたという「借り」もこの場で返してくれたとは……。鮮やかな着地でした。

マリオネット

弾の生徒会長の就任式に、やっと帝一はピアノを弾くことが出来ました。
(この前に、生徒会長になることが全てだったような帝一が「僕はピアノが弾ければそれでいい」と言っていたことも泣かせる!)

弾も帝一の奏でる音色に「お前、こんなにすごいやつだったんだ」と感動していましたが……その帝一がもっとも好きだという曲のタイトルは「マリオネット」でした。

そして、映画は帝一の「君たちのことだよ」というセリフで幕を閉じます。

このセリフも痛快愉快だけど、ちょっと怖いかも。
最後の逆転劇も、思えば光明が菊馬の策略に気づき、とっさに帝一が自身の評判を良くするためにした行動でした。

ひょっとすると、帝一が弾に「友達だろ?借りは返したぞ」と言っていたことも、人望こそが最高の武器だと気づいた帝一が、人心を掌握するためにした策略にすぎないのかもしれません。
それに「騙されている」生徒たちは……彼の言うとおりマリオネット(操り人形)なのでしょうね。

最高のエンドロール

あ、そうそう、ギターを持って踊る永野芽郁ちゃんが超ウルトラ国宝級にかわいいエンドロールは500兆点です。
ありがとう!ありがとう!クリープハイプの主題歌もベストマッチだ!

(C)2017 フジテレビジョン 集英社 東宝 (C)古屋兎丸/集英社

publicShare

theatersタグ

chat_bubbleコメント

  1. 毒親育ち より:

    >一言感想:バカバカしいけど泣けるじゃねえか!
    政治に白い眼を向けるしかなくなっている人達におすすめ!
    ・・・国民がそんな状態になっちゃってるに気付いてないお爺ちゃん達には強制観賞させたいです。

    原作は『帰ってきた変態仮面』目当てに買ったジャンプSQでマイムマイムの回を観ただけですが・・・>『帝一の國』菅田将暉はふんどし姿もすごいんです! | シネマズ by 松竹
    これ目当てで観賞決定していました!

    >1.選挙をとことんエンタメに仕上げた手腕に脱帽!
    弾君の言うようにドロドロに狂った権力欲の世界が「わーい!たーのしー!!」な真剣にIQ低い青春劇になってるのがサイコー!!
    >3.キャスト陣がマンガでしかあり得ないようなキャラを熱演!男キャラ萌えっぷりがやべえ!
    氷室先輩とか光明とか・・・特に志尊淳君は、正直こういうキャラって「漫画の二次元キャラだから有りなんだよね・・・」という事が多いのですけど・・・「ああ・・・天使って実在したんだ・・・」感に悶絶しそうでしたー!!

    >細マッチョな肉体美を惜しげもなく見せてくれました。
    和太鼓ってパフォーマンスとして世界に通じる物だと思ってます!
    ハリウッドの系樽マッチョな方々でも観たいぜ!

    >女性に独占せておくのはもったいない!
    え~~~!?こんなにも男の子映画だと思うのですけど!?広告がイケメン俳優推しだからかなあ・・・連休前にもっと職場でも勧めて置けばよかった。

    >マイムマイムで官軍に
    子どもの頃はこっ恥ずかしかった思い出なフォークダンス(嫌いな女子とお互い苦虫潰したような顔で手を繋いで踊るのが苦痛でした)ですが、もっかいやり直してえ!!っとなるくらい楽しそう!

    >ヒロインがハイキック
    惚れたぜ・・・。小さい頃の彼女を演じた子役さんもキュート&クール!
    >でもそっちもメインヒロインになってもおかしくない可愛さだったから仕方がないね!
    二人揃うと「あ・・・天使増えた・・・」でした。

    >ピアノが弾きたい!
    理不尽を強いてくる社会の中で自由に生きたいからこそ己を向上させる権力を欲する。ちょっと違うかもしれませんが『ハーモニー』のトァンさんを思い出しました。

    >帝一が獄中の父に向かって言った「ピアノが弾きたいんだ」、そして父からの「お前はそんなことのために……」という言葉には、涙腺が崩壊しました。
    菊馬の家もそうですが、自分の夢を呪いのように我が子に押し付ける毒親ども・・・なのに、親子仲が良好なのが微笑ましく羨ましかったです。帝一が結果を出したらしっかり褒めてくれたり、弾君とのテスト対決にノリノリで付き合ってくれたり、「実弾」の危険と恐さを説く大人しての説得力、なにより銭湯のシーンとか本当にこの父子羨ましい!
    この2人の影に隠れがちですがお母さんと妹ちゃんも熱過ぎる夫と子と父と兄を暖かく見守る聖母感がサイコー!
    ・・・爆発しろ帝一ーーーーーッ!!

    >友達だろ?
    >弾(竹内涼真)
    なんなのでしょうねこの人は・・・『青空エール』に続いて爽やかナイスガイはオレに任せろ!かよ!?いいぞもっとやれ!!って、帝一(菅田将暉)と仮面ライダー同士じゃねえか!

    >マリオネット
    「ピアノが弾きたい!」も本心なのでしょうけど。頭打ったのって「スイッチ」が入ったに過ぎず。もともとそういう素養があったんじゃないかコイツ!?やっぱりあのお父さんの子だよ!

  2. オープンリーチ より:

    原作未読であまり期待しないで観賞したら、見事に大当たり!菅田将暉を含むキャストのキャラ立ちが素晴らしく、時間があっという間でした。
    エンドロールの永野芽郁のダンスは昨年の「逃げ恥」でのガッキーのダンス以上の衝撃で、強豪映画が控える中で「年間エンドロール最優秀賞」に確定しました。

コメントを残す

* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。
メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。

著者

ヒナタカ

カテゴリ

文字から探す

レビュー点数で探す

extensionその他サイト

あわせて読みたい

この記事を読まれた方によく読まれている記事です。よろしければこちらもご一読下さい。

vertical_align_top