ダニー・ボイル版『スティーブ・ジョブズ(2015)』会話劇のみで“内面”を語る秀作(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

ダニー・ボイル版『スティーブ・ジョブズ(2015)』会話劇のみで“内面”を語る秀作(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

今日の映画感想はスティーブ・ジョブズ(2015)です。

個人的お気に入り度:7/10

一言感想:95%が会話劇じゃん

あらすじ

1984年のMacintosh発表会にて、トラブルが発生する。
「ハロー」と挨拶するはずのMacintoshが黙ったままなのだ。
スティーブ・ジョブズ(マイケル・ファスベンダー)は部下のアンディ(マイケル・スタールバーグ)と揉め、マーケティング担当者のジョアンナ(ケイト・ウィンスレット)は諦めるよう説得するが……。

その名を知らない人はいない有名人スティーブ・ジョブズを主人公にした映画です。
自分は2013年版の映画は未見ですが、それとはかなり違うアプローチで作られた作品のようでした。

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まず言っておくと、本作『スティーブ・ジョブズ(2015)』に「ジョブズの一生を追う」という「伝記もの」を期待すると確実に裏切られます。
本作で描かれるのは、ジョブズの人生のほんの一側面、それもほぼ友情と家族の問題のみなのですから。

そう聞くと「2時間という制約だからしかたがないよね」と思うかもしれませんが、その認識もまだ甘いです。
本作の冒頭では「Macintoshが発表されるまでの40分間の舞台裏」が描かれるのですが、そこでリアルタイムで40分の時間を使うのです。

正確には映画内で経過する時間(発表会が始まるまで)は約1時間半程度なのですが、会話の密度を考えれば、映画内の時間の流れ=実際の時間の流れと考えてさしつかえないでしょう。

「ええ?2時間の映画なのにオープニングだけで40分も使っちゃったよ!大丈夫なの?」と思っていたら、その後に描くのもこれまた発表会の舞台裏で、その9割以上が会話劇です
ていうか、スティーブ・ジョブズの周りの人間ドラマを3つの発表会の舞台裏だけで描くというとんでもない映画なんですよ。

舞台裏(40分)+舞台裏(40分)+舞台裏(40分)=映画すべての時間(120分)なんですよ!
こんな映画、いままであったでしょうか(たぶんない)。

本作はふつうの映画のように、丹念に主人公の足跡を追ったりしません。
それどころかナレーションもありません
会話劇を丁寧に描く一方で「そこを省略するの?」と驚くところもあります。
スティーブがどういう人物であるかは、出来事そのものではなく、登場人物の会話から読み取らなければいけないのです。
(一応舞台裏以外にも「回想」シーンがありますが、それも現在の会話劇と並行して描かれるという特殊な演出がされています)

ついでに言うと、本作のスティーブ・ジョブズはわりとクズ野郎として描かれています。
伝記などで彼の人格の破綻っぷりを知っている方は多いでしょうが、今回は家族に対してのクズっぷりが酷いことになっているので、人によってはめっちゃ嫌悪感を覚えるでしょう。

この時点でとっても人を選ぶ作品であることをわかっていただけたでしょうか(わかってほしい)。
この印象が何に似ているか、と振り返れば『ソーシャル・ネットワーク』でした。

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(1)主人公がコンピューター業界で億万長者に
(2)主人公が成功のためなら他人を犠牲にしまくりのクズ
(3)めっちゃしゃべりまくる
と、ものごっそい共通点が多いのです。

それもそのはず、両者とも脚本家が同じ(アーロン・ソーキン)なのですから。
『ソーシャル・ネットワーク』は世界中で絶賛された秀作ながら、ひどく人を選ぶ映画。こちらが合わなかった方は、今回もダメなのかもしれません。

本作は伝記映画じゃないよ!と主張するわかりやすいレビュー↓
ダニー・ボイル監督版『スティーブ・ジョブズ』感想、この映画にはあなたの見たいジョブズはいない – Cinema A La Carte

とはいえ、作品としてのバランスが悪いということは決してありません。
むしろ、主題をピンポイントに絞ることで、ジョブズという人間の内面を丹念に描き出した秀作と言えます。

そのピンポイントの対象というのが、ジョブズの転機となった3度の発表会の舞台裏です。
そこに独自取材の情報も盛り込んだ会話劇を創作することで、ジョブズという人間を表現する、という大胆な作品なのです。

「発表会の舞台裏だけでジョブズのことがわかるの?」と疑問に思うところですが、わかるんですよ。すごいんですよ、この脚本!
ジョブズのことを知らなくても、彼の生い立ちなどの情報は自然とわかるように工夫されているし、ちょっとした言葉の「あや」からはさまざまな人間模様が思い浮かびます。

これこそ、映画ならではのおもしろさなのではないでしょうか。
ナレーションや説明がなくても、その人となりがわかるのです。

もちろん役者の演技も突出しており、マイケル・ファスベンダーからにじみ出る「イヤな奴」オーラ、ジョブズを献身的に支えつつも複雑な思いを抱えている女性を演じたケイト・ウィンスレットの「凄み」だけでも観る価値は存分にあります。

あ、あとジョブズの娘がめっちゃかわいい(←これ重要)

娘はお父さん好き好きオーラを振りまくのではなく、5歳とは思えない利発さでお父さんを追い詰めます(笑)。
彼女を演じたマッケンジー・モスちゃんはこれからもっと活躍していくんじゃないでしょうか。
たぶん偏差値の低そうな彼女とのデートで観ても「女の子がめっちゃかわいかった〜」と感想はもらえると思うので、デートでもおすすめですよ。

人間関係はわかりやすく描写されていますし、作中の用語を知らなくても映画は楽しめるでしょう。
本作で描かれるのはコンピューターの技術などではなく、複雑な人間模様であり、ドラマなのですから。

最低限、以下の「名前のみ登場する」人物のことを知っておくことをいいでしょう。
ダニエル・コトキ(アップルのはじめの社員のひとりで、ジョブズの親友)
ガイ・カワサキ(元アップル社のエバンジェリスト(伝道師))
このふたりだけは人物像が描かれないので、映画だけでは「誰?」って感じになるんですよね。

もちろんスティーブ・ウォズニアックジョン・スカリーなど伝記ではおなじみの超有名人物も登場しますが、恐ろしいことに彼らのことはこの映画だけで人物像がよくわかるようになっています(全編会話劇なのに!)

本作は、伝記を読んだ方でも新たなジョブズの一面をみることができる映画でしょう。

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なぜなら、本作には伝記の著者であるウォルター・アイザックソンも知らない、脚本家だけが手に入れられた「ジョブズの最初の娘・リサの証言」があるからです。
(もちろん娘との会話の中には創作もあるのですが)知られざる娘との会話により、ジョブズという人間をより好きに(あるいは嫌悪)なれるのではないでしょうか。

余談ですが、スティーブ・ジョブズとその仲間たちの来歴を知りたい方には、マンガ『スティーブズ』をおすすめします。

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<マンガの試し読みページ>

タイトルはジョブズとスティーブ・ウォズニアックという「ふたりのスティーブ」を意味しており、その癖のあるすぎるコンビのキャラがおもしろく、どんどん読み進めていけるでしょう。

そんなわけで、その特殊な作風のため観る人を選びますが、『ソーシャルネットワーク』が気に入った方、会話劇から成る人間ドラマを好む方には大プッシュでオススメできます。

また、ダニー・ボイル監督ならではの(いい意味での)映像のクセもしっかり出てきます。ファンは「監督らしさ」だけでも本作を好きになれるかもしれません。

そうそう、本作には映像にとある仕掛けがあるんですよ。
これは冒頭から「あれ?変だな?」と気づけるし、別にネタバレじゃないから知っていてもいいんだと思うのだけど、できればその映像の仕掛けもいっしょに楽しんでほしいんですよね。
ダニー監督ならではのこだわりを、ぜひ劇場で体験してください。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

映像の仕掛け

いやー驚きました。
本作では1984年、1988年、1998年の発表会の舞台裏が映されるのですが、
それぞれで撮影方法が16mmカメラ、32mmカメラ、デジタルと変わっていっているのですよ!

冒頭40分がものすごく粗い映像になっているのはそのため。後に挟まれる回想でも「その時代」の撮影方法になっています。
これはアップルの広告やイラストの16年の変遷をも表現しているしているのです。

また、1998年はまだデジタルでの撮影は一般的ではなかったのですが、「デジタル化される未来に向かってこのストーリーは進むわけだから、第3幕をデジタルカメラで撮影するのはふさわしい」との判断のため、ここではデジタルを使用したそうです。
その高彩度の映像は、これから先のさらなるテクノロジーを予見するかのようでした。

ダニー・ボイル監督らしい演出

ダニー・ボイル監督は『サンシャイン2057』で、恐ろしい映像が一瞬だけ映るというサブルミリナルを入れていたのですが、本作では娘・サラとの思い出がよみがえるシーンでそれが使われていました。

このときジョブズはコンピュターの専門用語をぶつぶつ言って「仕事のこと」を考えようとしていたのですが、頭の奥では娘のことが「チラつく」・・・そんな表現であり、とても効果的でした。

びっくりした省略

いやーあんだけ舞台裏を時間をかけて描いたのに、発表会そのものを丸ごとカットしたのにはびっくりしましたね(imacだけは少し描かれていたけど)。

「もうお前ら知っているだろ!時間がないから先行くよ!」っていう作風がとても潔いです。
アップルの没落や、NEXTの不振などはテレビ映像のダイジェストのみでさらっと紹介。この「省略」があるからこそ、濃密な人間ドラマが描けたんですね。

CMはスキンヘッドだらけ

1984に発表されたCMは、じつはあのリドリー・スコット監督作品だったりします(エンドロールにも名前が載っている)。

リドリー・スコットはこのころ『ブレード・ランナー』を撮り終えたばかり。なお、エキストラにスキンヘッドの方のみを選んだのも実話だそうです。

技術の進歩の予感

ウォズがのニキシー管の腕時計をつけていて、その調整がすごくめんどくさそうなのは笑ってしまいました。

これは後にApple Watchが制作されることへの「くすぐり」なんでしょうね。

ラストにジョブズが「そんなレンガのようなものをつけるな、すぐに何百曲もポケットにいれられるようにするよ」とリサに話したことは、言わずもがな、iPodの誕生へとつながるのですね。

青春の光と影(Both Sides Now)

サラは、なぜジョニ・ミッチェルの楽曲「青春の光と影(Both Sides Now)」を聴いていたのでしょうか。

Both Sides Nowとは「いま、ふたつの立場から」という意味で、歌詞では「青春の日々」と、「いま」の双方の視点が表現されています。
<歌詞、訳詞、解説はこちら>
歌詞からは「若いときには見識が狭かったけど、人生の経験を通して違った見かたができた」といったように人が成長していく過程も描かれているようで、「あのときはわかっていなかった」という「後悔」もが垣間見えないでしょうか。

おそらく、これはリサが「いまのうちに私のことを知っておいて」というアピールでもあるんでしょうね。
Both Sides(両者から)、つまり私(リサ)だけでなく、パパも私のことを見て、という……。

そういったことをリサが考えていなかったとしても、この歌は娘のことを理解しようとしなかったジョブズの「後悔」を暗喩していたのかもしれません。

和解

ジョブズは娘・リサのことを、理解しようとしないどころか、娘であると認知しようとすらしませんでした。

一方でリサは、「NEXTの箱の長さが全部同じじゃないのはどうして?」などと質問して、父の気を引こうとしていました。
しかしジョブズは「知っていることをどうして教えなきゃいけないんだ?」と、その気持ちを受け止めようとはしません。

そのほかでも、ジョブズは超のつくほどの頑固者。
いかに間に合いそうになくても発表会の延期を認めず、
ウォズには頑なに「クローズシステムで行く」と譲らなかったし、
まわりから失敗だと言われようともNEXTの発表をやめなかったし、
妻が「リサの顔にボウルを投げた」と信じて疑わなかったし(妻は床に投げたと主張)、
スカイラブ計画を引き合いに出して自らの計画の正当性を訴えます。

そして終盤には、ウォズに対して罵声を浴びせ、AppleIIの社員に謝辞を言えと言われても、けっきょく考えを改めませんでした。

娘の養育費を支払ってくれたウォズに、ジョブズは「嫌いだった」とまで言われてしまいます。
ウォズは「死ぬときにいるのは親友だ」と言い、ジョブズもまた「僕はウォズを守る」とスカリーに告げていたのに・・・。

しかし、発表会前に娘・リサが「自分の意見」を告げたときには・・・ジョブズは発表会の時間が過ぎようとも、リサが大学新聞に載せた内容を、「いま」読みたいというのです。

けっきょくジョブズは他人の意見をほどんど聞くことはなかった、そのために友情をも壊すことになったけど……このときにはじめて娘の意見を聞きたいと思った、それが何よりも優先すべきだと、考えを改めたのですね。

ジョブズは、かつてリサがMacintoshで描いてくれた絵を、そのままそっくり再現してリサに渡しました。
けっきょく「あのころ」はリサのことを理解しようとはしなかったジョブズですが、「いま」は(昔のことを含めて)理解しようとした。
これも「Both Sides Now」の歌詞に沿ったことなのかもしれません。

コントロール

スカリーは、養子であったジョブズの過去について「親に捨てられたんじゃない、養子に選ばれたんだ」と肯定してくれました。
しかし、ジョブズはそのために自分の「存在感」について悩み、それは「人をコントロール(支配)したい」という欲望にもつながっていきます。
(ジョブズは、ウォズに「演奏者は楽器を演奏する、僕はオーケストラとして演奏者を演奏するんだ」と小沢征爾の言葉を引き合いに出して言っていました)
(スティーブ・ジョブズのカリスマ性や影響力は、作中で「現実歪曲空間」であると語られてもいました)

だけど、唯一コントロールできなかったのが、ほかならぬ家族であり、娘のリサだったんですね。
(リサという名前を、コンピュータよりも先に娘につけていた理由を「わからない」と答えたのも、ジョブズの「すべて自分で決めるというコントロール」から離れた「愛情」があったからなのかも)

支配だけではなく、相手からの気持ちを考える・・・そんなコミュニケーションの大切さを訴える映画なのかもしれません。

おすすめインタビュー↓
『スティーブ・ジョブズ』(2015)ダニー・ボイル監督 単独インタビュー(1/2) – シネマトゥデイ

映画の疑問に答える19の質問(英語)↓
​19 questions you might be asking after seeing 'Steve Jobs' – CNET

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(C)Francois Duhamel

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  1. 2013年版は観ました。
    http://blog.hangame.co.jp/agc_tailltea/article/41403549/
    結論から言えば、ジョブズやApple社、さらには当時の広分野に渡ってのコンピュータ史を知らないと、殆ど理解できない作品なので、映画としては駄作です。
    逆に言うと、当時の再現としてはひじょうに忠実で優秀。一切の解説が存在しない再現ドキュメンタリーです。
    Apple、Macintoshに限らず、1970~1990年代を知る古参のマイコン世代にはたまらない映画でした。
    クズ野郎っぷりはもちろん2013年版もテンコ盛り。史実なのでネタバレも何も無いので書いてしまいますが、カネは払わない、平然と仲間を切る。果ては自分の娘さえ捨てる守銭奴っぷり。

  2. にとり より:

    2013年版のスティーブ・ジョブズがどっちかというとiMacが出てくるまでのジョブズとアップルの経緯の部分に注力した作品だったので、(だからiPodやiPhoneは全然取り上げられず、俺たちのAppleはこれからだ的な終わり方だったはず)
    意外と(失礼)住み分けできてそうですね。
    何よりソーシャルネットワークが大好きでなので、観に行きたいですね。
    …オデッセイとどっちにしようか…

  3. ラリーB より:

    僕自身ジョブズ氏に関しては勉強不足なんで率直な感想になりますが
    舞台を失敗→失敗→成功の三段階のプレゼンに絞ったのは
    内容を凝縮できて良かったと思いますし、ヒナタカさんが仰有ったように
    プレゼンが始まったらササッと終わらせてハイ次!…なのも潔くて好きです。
    俳優陣も良かったですね。マイケル・ファスベンダー氏が素晴らしいのはもう当たり前になってしまいましたが
    ケイト・ウィンスレット氏のまさに内需の効と言っていい秘書も良かったです。
    2人ともオスカーノミネートは間違いなく妥当だと感じました。
    ですが個人的には舞台をせっかくプレゼン3つに絞ったのに
    テーマが3つもバラけてしまってた結果、結局散漫になっちゃったなあ…と言う印象です。
    諸事情でこの世に生を受けた娘との確執を中心に描くのか
    スカリーとのある種愛憎半ばするドロドロ劇
    そしてMac失敗で自分を解雇したウォズニアックとの確執劇
    僕は正直3つ目のプレゼンから「俺何の話見てるんだっけ…」と混乱してしまいました。
    尤もこれはあくまで「ジョブズを中心に3つの修羅場を描き、彼の人となりを解き明かす」と言う構造なので
    完全に好みの問題だとは思います。
    Appleマニアな人は楽しいと思いますし言葉のラッシュで畳み掛けるソーキン節は相変わらず凄いので
    良い映画だとは思いますが僕にはイマイチでした。

  4. いいこま より:

    かつてMacユーザーで今でもiPadを使ってる(そういえば割れた画面修理しないとなあ…)こともあって2013年版と本作はどうしても外せなかったので半月遅れながら観てきました。
    2013年版に関しては個人的には嫌いではないですがシオンソルトさんも仰ってるように事前予備知識がなければついていくには厄介だった感じが否めず映画としては駄目というのも頷けるところです。
    それと比べると本作はそっちよりかは事前予備知識なしでも把握できるんじゃないかなあ、と思いました。喋り通しの構成は時々目が回りそうになりましたがアリでしたし十分把握できるんじゃないかな、と思います。
    >映像の仕掛け
    >>Macintosh発表の時に「なんか映像が粗いけど意図的なんだろうな」と、iMac発表の時(余談ですが子供の頃家電量販店でこれとiBookによく触れてたので思い入れが深く登場に感激しました)に「おっ、映像がクリアだ」と何気なく思ってましたがパンフレットで16mm、35㎜、デジタルに分けてる(音楽面もシンセサイザー、オーケストラ、アップルのソフトウェアと分けられてるようで)と書いてるのを見て「なるほどそうだったのか!」って思いました。
    >CMはスキンヘッドだらけ
    >>『1984』のCMはかなり印象に残っており好きな口ですし、知識をひけらかすようで恐縮ですがリドリー・スコット監督作品ということや20年後にリニューアルされた際にはハンマーを投げる女性がiPodを首に下げてたというのは知ってました。ただ、スキンヘッドをエキストラ選抜してたこととビッグブラザーが喋ってる内容はここで初めて知って「そんな背景があったのか…」って思いました。
    余談ですがiMacプレゼンの際に流れてた「Think Different」のCMも感涙するほど好きだったりします。
    >技術の進歩の予感
    >>ニキシー管腕時計のシーンは「こんなの普及するかw」って思いましたがこれがApplewatchの伏線かもって言うのはきいて「そういうことだったのかもしれないのか!」ってなりました。
    iMacプレゼン前のウォークマンに喧嘩売るような発言は「これがiPodにつながるんだろうなあ」って勘ぐってたのになあ…。
    Apple Watchこそジョブズ氏没後ですがiPodは存命時に作ってるあたりやはりすごい人だったんだなあ…。
    >カネは払わない、平然と仲間を切る。果ては自分の娘さえ捨てる守銭奴っぷり
    >>そうなんですよねえ。
    「パイオニアとして一流でも人として三流」って印象はどうしても拭えませんでしたし観賞後もその印象は変わらなかったですがそれでも「ジョブズ氏もクソだがクリスアンも大概だな」「なんだかんだ言っても娘への情が全くなかったわけでもないのだろう」と一部誇張した可能性はあるにしても思ったので観る前よりかはマシです。
    ただ傍から見ても「良い父親とは口が裂けても言えない」って思いますしiMacプレゼン前に思いを弾みにせよぶちまけてたのも無理ないなと思ってしまいます。
    とりあえず個人的には「ある意味主なテーマは『父の娘の向き合い』だったのかな」と思いますが、ラリーBさんも仰ってるようにテーマにばらつきがあるので本当にそういうことなのかは自信がないです。
    とりあえずは自分としては普通に好きですし少なくとも2013年版より本作の方が良いと思ったほどですが「モデルとなった人物が人として最低だし喋りっぱなしだからそりゃ人選ぶわな」と思います。

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著者

ヒナタカ

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