『スパイダーマン:スパイダーバース』ネタバレなし感想+ネタバレレビュー!4DX吹替版でリピート推奨の理由はこれだ!

『スパイダーマン:スパイダーバース』ネタバレなし感想+ネタバレレビュー!4DX吹替版でリピート推奨の理由はこれだ!

今日の映画感想はスパイダーマン:スパイダーバースです。

個人的お気に入り度:10/10

一言感想:OK!じゃあもう一度だけ説明するね!観ろ!

あらすじ

並行世界のスパイダーマンたちが集まります。

あの……全人類観てください……お願いします……

本作はもう本当に大傑作OF大傑作であり、
第91回アカデミー賞でアニメーション映画賞受賞も超大納得、
アニメ映画史上一番面白いっていうか、
冗談抜きで全てのアニメ映画の中で最高の評価を実際に得ているんですよ。
もうそれだけで観ればいいじゃないですか。

その魅力については以下にも全力で書きました↓
『スパイダーマン:スパイダーバース』が大傑作となった「8つ」の理由!全人類必見! | シネマズ PLUS

ていうか、まだまだ素晴らしいところは言い足りないぞ…!
自分はすでに4回観ているんですが、まだまだ観たりないもんな!

これは「家族」の物語でもある!『ベイマックス』にも近い内容だよ!

本作は言わずもがな架空のヒーローであるスパイダーマンを主人公とした映画……なのですが、実は普遍的な家族を描いた物語でもあります。
子を想う母親、過干渉の父親、真っ当な生き方をしていないかもしれないけど甥っ子に理解のある叔父さん……という主人公の家族関係だけでもグッときます。

本作が上手いのはアメコミやヒーローものに興味がないという大人であっても、この「家族関係」においては共感ができるということにもあるんですよね。(しかも他の並行世界のスパイダーマンも「家族」をほんのちょっとだけ想起させるようになっている)
はい、という訳で映画ファンやアメコミオタク以外の、あまり映画を観ないという方も観ましょうね。

それでいて、本作は誰でもスパイダーマンになれる=現実世界でも誰かのヒーローになれるという、メッセージもしっかり打ち出されています。
マジで誰もが勇気と希望をもらえる内容にもなっている……いやー!スキがないわー!

こうした「ヒーローの活躍を通じて家族関係を描く」「現実世界でも誰かのヒーローになれるというメッセージがある」で思い出したのは、同じくマーベルコミックのヒーローを原作としたアニメ『ベイマックス』ですね。

『ベイマックス』と『スパイダーマン:スパイダーバース』は、ヒーローとなるキャラそれぞれが超魅力的で大好きになれるということも共通していますね。
はい、という訳で『ベイマックス』が好きな方も絶対に観ましょうね、

この手法でしか描けない物語だった

本作の何が素晴らしいのか、それは以下の2点により、「これでしかできない」魅力を突き詰めているということですよ。

  1. 並行世界の複数のスパイダーマンが登場すること
  2. それを「コミックをそのままアニメにする」という手法で描いていること

製作を務めていたフィル・ロード&クリスミラーは、本作で複数のスパイダーマンが登場することから「あのマスクを被っているのは自分であってもおかしくないな、と思えることが魅力なんだ」と語っています。
しかもそのスパイダーマンは渋めのおじさんから萌えアニメ系の女の子からだらしない中年までよりどりみどり。そのおかげで「自分に近いのはこのスパイダーマンだ!と思えるんですよね。

複数のスパイダーマンが登場する=自分を投影するキャラクターを見つけられる=もしくは自分もスパイダーマンの一人になれるという夢を持てるということ……これって最高じゃないですか。

コミックをそのままアニメするという手法は、単純に言って超・手がかかっています。
拡大すると「点描」になっていたり、「擬音」までもを再現していたりと、もはやそのこだわりは執念、いや狂気のレベルです。

※このジャンプのシーンで「コミックそのまま」の絵柄になるのも感動した!微ネタバレ注意。

思えば、フィルロード&クリス・ミラーは『LEGO ムービー』のアニメの全編の全てをレゴで作る、爆発までをも全部レゴで作る、果ては3DCGのはずなのにレゴのカクカクとした動きを再現するという凄まじいことをやってのけているんですよね。

何もよりも重要なのは、こうして徹底して「コンセプトありき」のアニメーションを作り上げたことが、作品のテーマやメッセージとも不可分であるということ。
『スパイダーバース』の絵柄の違うスパイダーマンが集まるということが「コミックの荒唐無稽さやくだらなさも含めて愛そう」というメッセージに繋がっていますし、『LEGO ムービー』もレゴで全てを作り上げたという世界観でないと絶対に語れないテーマがあったんです。

もう一度言いますが、『スパイダーバース』の素晴らしさは、複数のスパイダーマンが登場する&コミックの絵柄をアニメで再現という表現方法でしかなし得なかったのです。
本作はアニメーション作品が好きではない、もしくは苦手という方にも観てほしいですね。アニメでしかできないものが、そこにはあるんですから。

※尋常でない労力がわかるアニメのメイキング映像。「観客の時間をムダにせず、その瞬間にも目一杯詰め込みたい」というサービス精神もすごいな。

スパイダーマンがおしゃべりの理由

ちょっと↑で書いた記事に補足をしておきます。
本作には「泣けるのに笑える!笑えるのに泣ける!」という特徴があり、それが映画『デッドプール』および『デッドプール2』に似ていると書いたのですが、そもそものスパイダーマンも「おしゃべり」で茶目っ気のあるキャラであり、それは悲しみを乗り越えるための手段であるというようにも論じられていいます

スパイダーマンはサム・ライミ監督の映画版が特に有名であり、そちらではおしゃべりという印象はあまりありませんでした。
しかし、後年にマーク・ウェブ監督が手がけた『アメイジング・スパイダーマン』2作は、(悲しみを背負ったとしても)ペラペラと喋り続けている軽〜い性格に「見える」ようになり、これこそが原作コミックのスパイダーマン「らしさ」だったのです。

いわば、この『スパイダーバース』でも並行世界のスパイダーマンそれぞれがおしゃべりで明るく振舞っているように見えるのも、(デッドプールというよりも)原作のスパイダーマン「らしさ」そのもの。それが映画全体の「泣けるのに笑える!笑えるのに泣ける!」という作風にも繋がっているというわけ。ここにもスパイダーマンへのリスペクトがあり、それがまた作品の面白さに繋がっているのです。

そうそう、『アメイジング・スパイダーマン』1作目は物語のプロローグ部分、具体的には「ベンおじさんが殺されてしまう」という展開をサム・ライミ版と同様に繰り返していたため「またかよ」と批判されていたこともありました。(2作目に繋がる描写もあり、決して全てが同じというわけではないのですが)
一方でこの『スパイダーバース』では、そのくだりをハイスピードの編集でサラッ〜と描くことでマンネリズムを回避しているんですよね。それでいて、スパイダーマンを知らないという方でもすんなりと飲み込めるのですから……もう!本当に!スキがない!

4DX吹替版でぜひリピートを!

自分が観たのは、2D吹替、2D字幕、IMAX3D字幕、そして4DX吹替版です。
結論から言えば、もっともオススメなのは4DX吹替版です。これは断言します!

※4DX…座席の揺れや風や雨や香りなどの演出が楽しめる上映方式。端的に言って映画にアトラクション的楽しさがプラスされる。

今回の4DXの何に感動したって、「風」の演出の素晴らしさですよ……!
言わずもがな、スパイダーマンシリーズにおいて(出した蜘蛛の糸を使って)スイングをしていくアクションは大事な見せ場、その臨場感が吹き抜けていく風の演出と、ダイナミックな座席の揺れで演出してくれる、スパイダーマンと一緒に空中を駆け抜けていくという爽快感でいっぱいになれるのです。

そして、「フラッシュ」の演出も最高です!
4DXではスクリーンの斜め上部に光源が用意されているのですが、作品およびシーンによってその光の色が異なっているんですよね。
本作では超アガるシーンでそのフラッシュの演出が登場します。この演出自体に泣きましたからね、僕は。

あと、度々申し上げているんですが、「雨」の演出は4DXのみに用意されており、マジで劇場で雨が降っているように思えることに感動するんですよ。(似た上映形式の「MX4D」に雨の演出はない)
本作では、その雨が思いもよらぬ……っていうか悲しいと同時に笑ってもしまう名シーンで出てきますからね。このためだけに観てもいいよ。

そして、いつも4DXでは「ここがちょっとな〜」な不満もちょっとだけあったりもするのですが、今回は不満点がマジでない
グルングルンとカメラが回るシーンで座席は揺れに揺れ、ボコボコにスパイダーマンが殴りまくるアクションでは座席後ろもボコボコと動き、クライマックスのアクションつるべ打ちには遊園地のアトラクションを超えるほどのサービスが待ち受ける……!最高じゃないか!

あえて言うのであれば、本作は画面詰め込まれた情報量が凄まじいので、この上で4DXの演出をプラスされるとマジで疲れるかもしれないということくらいですね。体調を良くして観ましょう!
実際に、今回の4DXは各地で絶賛の声が続出しているようですよ!

※こちらの記事もご参考に↓
『スパイダーマン』4DX、自由自在に移動するスパイダーマンの“滑空”気分を体感! /2019年3月12日 – アニメ・コミック – ニュース – クランクイン!
観客もチームの一員に! 世界各国で大好評の4DX版『スパイダーマン:スパイダーバース』|ニュース|映画情報のぴあ映画生活(1ページ)

何より、本作は一度観ただけでは全てを把握できないほどの映像とセリフのジェットコースターな内容なため、リピート鑑賞を推奨、2回目の方がさらに楽しめる作品なんですよね。

加えて、日本語吹替版が超絶最高のクオリティ&字幕では拾いきれていなかったニュアンスもわかってより感動できるんですから!一度だけ字幕版を観たからじゅうぶんとは思わずに!もう一度!4DX吹替版で!観てほしいんですよ!
公開から2週間近くが経って4DX上映の回数は少なくなってしまっていますが、予定をじっくり合わせてでも観る価値がありますよ!

※日本語吹替版は予告の段階から海外でも大好評です↓
とある映画の予告が奇妙な話題に!? 「日本語版が観たい」「日本語話せないのに全部わかる!」海外から熱望の声が殺到の謎

※音響監督の岩浪美和さんが、日本語吹替版のキャスティングも、自然な日本語の言い回しに直すことまでに関わっていた!素晴らしい仕事だ!↓
ASCII.jp:全米のプロたちも評価した、映画『スパイダーバース』のスゴイ音、日本語吹替版の音響監督・岩浪美和氏に聞く (1/4)


※リピート鑑賞を(おそらく)想定したポストカードの特典のプレゼントもありますよ。

ファンアートも続々投下!

本作はキャラの魅力&可愛さがハンパではないため、愛のあるファンアートがたくさん公開されているのも嬉しいですね。
これは『KUBO/クボ 二本の元の秘密』や『若おかみは小学生!』という、同じく口コミで人気となったアニメ映画でも起こったムーブメント。この時点で「長く愛される作品になった」というのは証明済みですね。特にペニー・パーカーというキャラにメロメロになったという方多し!

もちろん、ここで挙げたファンアートはごくごく一部。Twitterなどでペニー・パーカースパイダーバースで検索すると幸せになれますよ。

女性が強いヒーロー映画が多いぞ!

昨今は『アクアマン』『移動都市 モータル・エンジン』『アリータ:バトル・エンジェル』『キャプテン・マーベル』と、女性が強いヒーロー映画がたくさん公開されているのも嬉しいですね。もちろん『スパイダーバース』のスパイダーグウェンもカッコよくて超強いぞ!

こうして女性がヒーローとしてカッコよく活躍することは、往往にして女性差別や生き方を抑圧されることの「カウンター」にもなっていることが痛快ですね。
ヒーロー映画ではないですが、公開中の『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』も男性社会の中で気高く生きる女性の強さを追った作品でした。『キャプテン・マーベル』と合わせて観ると感慨深いものがありますよ。

※『ふたりの女王』の紹介記事はこちら↓
『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』アナ雪ファンも必見の理由とは? | シネマズ PLUS

さらに、『キャプテン・マーベル』と『スパイダーバース』は、ヒーローとは特殊な力を持った者だけではない、誰でもヒーローに成り得るのだ、という現実に根ざした尊い訴えがあることも一致しているんですよね。

自分がヒーロー映画が好きなのは、ただ荒唐無稽なファンタジーで現実を忘れるというだけでなく、現実でも誰かの役に立ちたい、ヒーローになりたいという想いを新たにできる、ということにもあるんだと改めて気づきました。

※『キャプテン・マーベル』の音声レビューはこちらで↓
『キャプテン・マーベル』の楽しさを思いっきり語るラジオ感想! – YouTube

そんなわけで、この2019年に1本だけ、誰でも楽しめること間違いなしの映画を選ぶとしたら、第一に『スパイダーバース』を推します
何度も言うように、それくらいの記念碑的、歴史に残る大傑作なのですから!
OK!じゃあもう一度だけ説明するね!観ろ!超おすすめです!

※以下は少しだけネタバレで印象的だったシーンを解説します↓



音声レビューはこちらで!

本作については光光太郎さんと1時間に渡って最高なところを語り合ってみました!24分30秒ごろからネタバレ全開となっています。

※こちらの記事で光光太郎さんが時間ごとに話している内容をまとめてくれました。ありがとうございます!↓
「スパイダーマン:スパイダーバース」についてネタバレ無し+バレ有りで語り合ったぜ! – Brightter

靴紐を結ばない理由

主人公のマイルス・モラレスは序盤になぜか靴紐を結んでいません。
おかげで、ステッカーを貼りながらジャンプした時に靴紐を踏んで転んでパトカーに乗ったお父さんに見つかってしまって、そのお父さんにも「靴紐解けているぞ」と言われても直さず、あまつさえ学校内で指摘されると「知ってる、わざと」と返したりもします。

なぜマイルスがわざと靴紐を結び直していないのかと言えば、「親の言う通りにしたくない」という反抗期ならではの心理と、「靴紐を結んだら?」と誰かが言ってくれることをコミュニケーションの手段にしようと期待していたからだと思うんですよね。

そういえば、通学途中のマイルスは前の学校の友達と楽しそうに会話をしていました。
そのくらいの軽〜い感じで、エリート学校でもやっていけるかと思っていたのに……お父さんからはみんなの前で「愛している」と言わされて、若干ヤケクソになってしまったと思うのです。(本当であれば靴紐が解けていることを指摘されたことをきっかけに誰かと仲良くなりたかったけど、もうめんどくさくなって「知ってる、わざと」と返した)

でも、そんなのはマイルスが子供であるがゆえの「強がり」にすぎません。
おかげでマイルスはビルから飛ぼうとした=スパイダーマンというヒーローになろうとした時に解けた靴紐を踏んで失敗してしまっています。
靴紐を結んでいないということは、マイルスの幼さや「成長していない」ことの象徴なのでしょう。

そんなマイルスが飛べたのは、アーロン叔父さんが亡くなって、お父さんにドア越しに「愛している、お前は言わなくてもいい」と言われた時……愛する家族の死を乗り越えて、「押し付け」ではない父からの愛情を本当に知った時でした。
そうなれば、もう靴紐は解けない。マイルスは辛い現実を乗り越えて、大人になったんですね。

マイルスのルームメイトはアメコミオタク

マイルスのルームメイトはメガネをかけた、アメコミを読んだりパソコンに向かっていたりする、ちょっとオタクっぽい少年でした。
彼とマイルスは打ち解けていないようで……少年が部屋で遊んでいる時にもマイルスはずっとベッドにいたりするんですよね(超早回しの編集で見せる)

おそらく、マイルスはこの少年がアメコミ好きであること、そのアメコミというかスパイダーマンのことをお父さんが快く思っていないことを気にして、少年とは仲良くなりにくいと思い込んでいたのではないでしょうか。
マイルスの自宅の部屋はアートボードや、「マントをつけたヒーロー」のポスターがあり、ルームメイトの少年とも趣味が合いそうなのに……

でもやっぱりマイルスは良い子で、本物のスパイダーマンたちを見て気絶した少年を優しくベッドに寝かしてあげたりするんですよね。
マイルスは(意識的にしろ無意識的にしろ)親から抑圧を感じていたけど、クライマックスで親の愛情を真に知り得たこと、そしてスパイダーマンというヒーローに真に成り得たことで、その抑圧から解放されたたとも言えるのかもしれませんね。
そして、最後には自らがスパイダーマンとして挨拶して、しっかり仲良くなったことを見せる……そこに嬉しくなるのです。

※このシーンのみんなの優しさにも感動した!

グウェンの強さ

グウェン・ステイシーは超カッコいい女の子。マイルスのせいで髪の一部が「刈り上げ」になったとしても毅然とした態度を崩しませんでした。
彼女は親友のピーター・パーカーを亡くし、別世界の中年のピーター・B・パーカーと会った時にも飄々とした態度でいましたが……その実、とてつもない寂しさと葛藤を隠していたのだと思います。

例えば、メイおばさんが中年ピーターがスウェットを着ていることを指摘すると、グウェンは「そう、いつもそうなの」と言うんですよね。
後に中年ピーターが別世界のMJ(離婚した元奥さん)に出会って「君のためにパンを〜」などと言って本来の目的を忘れているシーンでは、グウェンは「私にも経験があるから!」と言ってピーターを引き離そうとするんですよ。

この「経験」=元の世界で亡くしてしまった大切な人に再会したと言う喜び=しかしそれは別世界の別人でしかないと言う悲しみ、というアンビバレントな感情であることは間違いないでしょう。
中年ピーターが抱えた悲しみは、表に出さないだけでグウェンも同じく抱えていたのです。

しかも、ペニー・パーカーも、スパイダー・ノワールも、ピーター・ポーカーも大切な人を亡くしている……のにも関わらず、みんなが次元転送装置を止める役割に率先して「私がやる!」と手をあげるんですよね。
それは元の世界に帰れないどころじゃなく、死に繋がる行為なのに……この「サラッと描かれるけど、実は深い悲しみゆえの行動」に涙してしまうのです。

キング・ピンの誤った考え方

並行世界のスパイダーマンたちは、前述したようにみんなが大切な人を亡くしています。
だけど、みんなは装置を止める役割に率先して手を挙げたように自己犠牲をもいとわない……それは、「自分と同じように悲しい想いをする人をもう増やしたくない」という尊い考えによるのでしょう。
みんなが、アーロン叔父さんを亡くして悲しみのどん底にいるマイルスを付いて来させなかったのも……それが理由なのだと思います。

一方で、悪役のキング・ピンの行動原理は、スパイダーマンたちとは正反対です。
グウェンは中年のピーターに「別人だから」という嬉しさと悲しさを入り混じった感情を隠している、それを前提として達観しているようだったけど、キング・ピンは別世界の妻と息子を連れてきて「生き返った」と思い込もうとしていたのですから。
しかも、そのキング・ピンはアーロン叔父さんも殺し、マイルスにも「お前にも家族を失う悲しみを味あわせてやる」と言う……。

スパイダーマンたちとキング・ピンが抱えた悲しみは、愛する家族を失うということで同じなのに……。
悪とは、弱さを攻撃に変えてしまった者のこと。(映画では描かれていませんが、おそらくアーロン叔父さんもその弱さをキングピンにつけ込まれて、悪の道に走ってしまったのでしょう)
これが、ヒーローとヴィランの分かれ道なのでしょう。

マンガ舐めんなよ!

もう本作のクライマックスはずっと泣いているんですが、中でも爆笑しながら号泣したのが、ピーター・ポーカーがハンマーでスコーピオンをぶっ倒すシーンですよ!

「Puerco? What are you, some kind of silly cartoon?(なんだ豚野郎?マンガから出てきたのか?)
「You got a problem with cartoons?(マンガで何か問題でも?)」
〜スコーピオンをぶっ倒して〜
「Did *that* feel like a cartoon?(マンガ舐めんなよ!)」

本作にはマンガのヒーローやくだらなさや荒唐無稽さも含めて愛していいんだ!というメッセージがあるんだけど、その局地と言えるのがこのシーンなんですよ!そりゃ泣くよ!

運命を受け入れろ

本作のキャッチコピーには「運命を受け入れろ」とあります。
ともすれば受け身な言葉にも思えるところですが、実は自らがヒーローになるという運命を能動的に選び取った者の物語でもあるんですよね。

誰もがヒーローに、そしてスパイダーマンになれる。自らが運命を切り開いていけば……。
それは、映画の最後に掲げられた故・スタン・リーのメッセージ「スーパーヒーローとは困っている人を助ける者のことだ」に繋がるのです。
ありがとう、一人じゃないと教えてくれて。そして、最高のスパイダーマン映画を作ってくれて!

※この主題歌「SUN FLOWER」のミュージックビデオもいいね!

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