『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』傑作である理由を全力解説!(ネタバレなし感想+ネタバレ全開レビュー)

『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』傑作である理由を全力解説!(ネタバレなし感想+ネタバレ全開レビュー)

今日の映画感想は映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃です。

個人的お気に入り度:9/10

一言感想:しんちゃんたちがいて、よかった。

あらすじ

しんのすけたちの幼稚園にサキという女の子がやってきた。
だけどサキは誰とも仲良くしようとはせず、あまつさえ皆を「オバカ」と呼び、ひとりでいようとする。
同じ頃、新聞では集団で悪夢を観てしまう現象が発生しており……。

いやあ、いまは児童虐待を描いた作品が3つも公開されているんですね。

ひとつは『僕だけがいない街』。終盤のことは置いておいて、近隣住人の児童虐待を解決するまでの過程が見事に描かれていました。

ふたつめは『スポットライト 世紀のスクープ』。おぞましい性的児童虐待の事件を追った社会派ドラマした。

みっつめはこの『クレヨンしんちゃん』。子を愛するがゆえに児童虐待をしてしまう親の心理を深くえぐった作品でした。

えっ、本当ですよ。
『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』はクレヨンしんちゃんというアニメでありながら児童虐待を描いた作品です

よし、大人はこれ以上の情報を入れなくてよし。
いいから、子どもといっしょに観に行ってください。
もしくは大人がひとりでもいーですから、感動できますから。観!!!!ろ!!!!!

・・・と断言しておいてなんですが、ここでちょっと弱腰になって、1つ補足しておきます。

厚生労働省による児童虐待は、以下のように定義されています。

身体的虐待:殴る、蹴るなど
性的虐待:子どもへの性的行為など
ネグレクト:食事を与えない、ひどく不潔にするなど
心理的虐待:言葉による脅し、無視など

『クレしん ユメミーワールド』で描かれたことはこの4つのどれにも当てはまらないので、厳密な意味では児童虐待とは言えません。
ただ、たとえ定義になくても、本作で描かれたことは立派な虐待である、とも自分は思うのです。

脚本には劇団ひとりが参加!

さてさて、本作の完成度はすげええええええ!と大興奮しっきりなのですが、それもそのはず。
監督・脚本は『映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』の高橋渉で、共同脚本には『青天の霹靂』でも卓越した手腕を見せた劇団ひとりが参加しているのですから。

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しかも脚本の完成には7〜8ヶ月かかるほどに推敲を重ねたというのですから。
クオリティはお墨付きってもんです。

これからはいいところを過剰書きであげるぞ!覚悟しろ!
多すぎて10個もあげちゃったよ!

大傑作であるのにはこれだけの理由があるんだ!

(1)テーマがすげえ!
本作で描かれているのは前述の通り児童虐待です。
それは厚生労働省が定めている定義とは異なるかもしれませんが、(詳しくはネタバレになるので言えませんが)立派な虐待と言えるのではないでしょうか。
さらに、そのほかにもさらなるテーマがあります。それがわかったときは泣きました。いいから観ろ。

(2)ギャグがアラフォーにしかわかんねえ!
『ロボとーちゃん』でも思ったのですが、最近のクレしんは大人にしかわからねえネタをぶっこんできますね。
大人はゲラゲラ笑って、子どもの「パパあれどういう意味?」という質問に答えてあげましょう。
ちなみに大人も子どもも笑えるギャグ、「おならぷう」な幼稚園児向けギャグもあるので、子どもも笑えますよ。

(3)ホラー描写が怖い!
前回の『クレヨンしんちゃん オラの引越し物語~サボテン大襲撃~』でも思ったんですが、クレしんのホラー描写はガチで怖い!
最近の『貞子3D』などのジャパニーズホラー(笑)よりもクレしんのほうが怖いってどういうことだよ。
子どもがガチ泣きしかけないというのはある意味欠点ですが、自分は子どもにトラウマを植え付けるのはいい映画だと思っているので、ぜひ親御さんは連れて行ってほしいですね(ゲス顔で)。
また、大人だからこそ怖いホラーシーンまである。あれ?これ子ども向けだよね?

(4)悪夢障害をも描いた作品である
本作の舞台は「夢」なのですが、決して「何でもあり!」にはなっていません。
なぜなら、本作は悪夢障害をも描いているから。
これは、実際の症例を参考にしなければ描けないものでしょう。荒唐無稽なアニメだからといって、決して「現実」で起こる問題をないがしろにしていません。
さらにはユングのシンクロニシティにも言及していたりする。あれ?これ子ども向けだよね?(2回目)
ちなみに「魚に食べられる夢」が登場するのですが、これは夢分析によると「精神的に不安定な未来」を意味していたりもするのです。

ユメミーワールド 魚の夢

(5)細かい描写がすごい!
感動したのは「食事」!
詳しくは言えませんが、これも「実際の事例」を知らなければ描けるもんじゃない、ここまで徹底されているとは!

(6)ラストへ向かう伏線の妙がすごい!
(ギャグ以外)ほぼすべてのセリフに意味があるというのはお見事!
いかに脚本が緻密に計算されて作られているかを、思い知らされました。
本作のニューヒロインのセリフは「裏」を読むと悲しくてそれだけも泣きそうになってしまいます。

サキ クレしん

(7)アニメだからこその楽しさも!
「基本的には」カラフルな夢の世界を描いているため、楽しくってしかがありません。
「他人の夢の話はつまらない」とよく言われますが、アニメで描くとこうもおもしろいんですね。

しんちゃん ユメミーワールド すっごく楽しい!

(8)しんちゃんのやさしさを知って泣きそうになりそうになる
しんのすけはご存知のようにかなりのお調子者。でも、本作では悲しい現実を明るく笑って慰めようとする、やさしくて、格好いい男の子にしか見えません。
しんのすけというキャラクターを愛してこその描写でしょう。

(9)かすかべ防衛隊がシリーズ随一の大活躍
前作『サボテン』ではしんのすけ、風間くん、ネネちゃん、マサオくん、ボーちゃんからなる「かすかべ防衛隊」の活躍がほぼ皆無だったのですが、本作では活躍しまくってくれます。
そこには「友達を救うために戦う」というアツさもある!最高か!

カッコイイ春日部防衛隊

(10)ひろし、みさえももちろん最高の父と母だ!
日本の両親の理想の形、ひろしとみさえの活躍も素晴らしい!
詳しくは書けませんが、中盤の醜態にはゲラゲラ笑い、終盤の行動には涙腺が崩壊した!

こんなシーンもあるよ!

(11)児童虐待を描いた作品として完璧である
実際に「子どもを愛するがゆえの児童虐待」があることを知ったとき、また当事者となってしまったとき、「どうすればいいか?」
その答えがこの映画にはあります
しかも本作は子どもにもわかりやすいように問題を描いている。
大人は子どもへの接し方を改めるでしょうし、子どもも「こういうことはいけないよね」と考えることができる。
これは、積極に子どもに見せたい作品なのです(ホラー要素がマジで怖いけど)

すみません、10個と言ったのに11個ありますが、要するにそれだけすんばらしい作品だということです。
劇場版クレしんは『オトナ帝国の逆襲』と『戦国大合戦』が2大傑作だと言われていますが、違うな!本作『ユメミーワールド』を合わせて3大傑作だよ!(前作の『サボテン』も大好きです)
ここまで書いて観ないんですか?いやこれ観るでしょ!ぜったい観ろよ!(うっとうしくてすみません)

また、本作を観る前に、中国の空想上の生き物である「貘(バク)のことは知っておいてもいいかもしれませんね。

バクは、悪夢を見たときに「この夢をバクにあげます」と2回唱えると悪夢を食べてくれる生き物。本作では重要なモチーフとして登場するのです。

身近な問題を描いた作品だった

また、個人的な事情で、自分にとって、とても大切な作品になりました。
自分は長年とあることで苦しんでいた経験があり、いまでもそのときの悪夢をみるのです。
本作で提示された「悪夢」の解決方法は、自分にとって福音となったのです。

そして、クレヨンしんちゃんという作品にある「笑い」もとても重要になってきます。
実際に悪夢障害の療法に「逆夢をみて笑い飛ばしてしまう」というものがあります。
(クレしんというシリーズだからでこそ)笑いに満ち溢れている、それこそが救いになる……なんと志が高く、やさしい作品なのでしょうか!

アニメーションであることの意義も大きいです。
それは、具現化しにくい夢というものを表現してくれただけでなく、子どもにもわかりやすく登場人物の心情を描けているから。

実写映画ではそうしたことを役者の繊細な演技や演出で語るわけですが、子どもには伝わりにくいものです。
アニメで、しかも親しみやすいクレヨンしんちゃんという題材で、このテーマを描いてくれたことが、とてもうれしかったです。

児童虐待も悪夢障害も、非常に身近な問題です。
いま苦しんでいる人はもちろん、周りにそういう人がいる、という方にもぜひ観ていただきたいです。
映画で、苦しんでいる人の気持ちがわかるということには、確かな意義があります。

悪いことは言いません。『クレヨンしんちゃん』という枠に収まらない素晴らしい映画です。
ぜひ、親子で本気で怖がって、笑って、泣いてください。

そうそう、エンドロールでも重要なシーンがあります
じつはここで作中のセリフを回収していると言えるかも・・・ここを見逃さないでください。

また、本作のゲストキャラクターの苗字「貫庭玉(ぬばたま)」は「夢」や「月」にかかる枕詞だったりもしました。
こうした小ネタもしっかりしていますね。

そんなわけで以下からはネタバレ全開で本作がなぜ大傑作であるかを解説します。
未見の方はぜったいに読まないで!お願いだから!↓

野暮な不満点

みさえが夢彦パパに「あの子(サキ)に必要なのは愛情よ!」と言ったことはちょっと残念。
いえいえ、夢彦パパには、娘への愛情があるんですよ・・・。
その愛情のかけかたがまちがっている、というのが問題なので、みさえにはそういう指摘をしてほしかったですね。

アラフォーにしかわからないギャグ

・しんのすけがみた夢は、その昔に地上波でも放送されていたアイドル水泳大会
風間くんの「あいつ本当に5歳なのか?」「しんのすけは中年オヤジみたいな夢をみているし」というツッコミも鋭いね。

・ネネちゃんがアイドルとして歌っているのはグッド・ナイト・ベイビー
AKB48オタクっぽい取り巻きがいるのに、なんで曲は1960年代なんだ(笑)。

・渡辺篤史の建もの探訪
これはしんのすけがはっきり言ってくれるのでわかりやすいですね。
しんのすけ「いや〜いい玄関ですな〜」→サキ「なんでここに渡辺篤史がいるのよ!」って5歳児の会話じゃないよね(笑)。

・みさえが歌う「アホが見る〜ぶたのけつ〜」
いまの子は嘉門達夫を知っているのかな?

・大和田獏が「クミコー(岡江久美子)!」と叫ぶ
バク(中国の伝説上の生き物)ではなくこっちが出てくる。ファンの方には悪いけどすげーどうでもいい(笑)。
現実でバクの話が出たとき、大和田獏ファンのボーちゃんがトキめているという伏線が張られたりもしていました。

アダルトなネタ

よしなが(石坂)先生が「彼とは昨日の夜も〜(体をクネクネ)」と言い出したのはびっくり。
お父さんお母さんはドキッとしたんじゃないか。

大笑いしたのは、風間くんがママにお尻を叩かれていたのを見たしんのすけが「風間くん、そういう趣味が?」とほざくこと。
スパンキングプレイをなんで5歳児が知っているんだよ!
※スパンキングという言葉を知らない方へ、世の中には知らないほうがいいことだってあるんです。

往年のクレしんファン向けネタ

「げんこつ(音付き)」や「妖怪胸なしオババ!」といった、初期のクレしんにあったネタが復活していたのが嬉しかったですね。

しんのすけの想像の中では、オカマ(オネエ)も登場していました。

さらにはかすかべ防衛隊は何かを訴えるまなざし攻撃をする(笑)。
さすが、クレしん大ファンの劇団ひとりが脚本を手がけているだけあるなあ。

大人が怖いホラーシーン

本作で大人が観る悪夢は、「理想の姿」が崩れ去るというものでした(そもそも「夢玉」が子どもよりも小さいというのも悲しい・・・)。

ひろしは「スーパーCEOマン」の辞職を勧告され、
みさえはスーパーホスト(城咲仁)からツケの300万円を要求され、
まつざか先生は歯がボロボロになるまで老けてしまい、
ミッチーとヨシリンはそれぞれのパートナーが誰かとデートするのを目撃する(このバカップルはふたりでいればそれでいいんでしょうね)。

これだけですげー怖いのですが……
極め付けは、ひろしが夜中に目が覚めて、リビングの扉を開けると同僚の川口が「パパ」としてみさえたちと楽しく会話をしているというシーン。
みさえは川口のことを「あなた〜」と明るく呼び、ひまわりもなついいて、しんのすけは「おら、川口しんのすけ」と言う。
川口は「先輩は夫をクビになったんですよ」と笑顔で口にする……怖ええええええええ!

いや、結婚していない自分も言うのもなんですが、家族が何よりも大事なパパにとって、自分の居場所がなくなっているって、何よりも怖いことではないでしょうか。
しかも、このシーンは一見「現実」として描かれていたんです(けっきょく夢ではあったのだけど)。「現実に侵食してきている恐怖」も描かれているんですね。

余談ですが、城咲仁が終盤に登場して、バクのいる場所を教えくれたというシーンがありましたね。
これはみさえの夢が、子どもたちを導いたということを示しているのかも・・・

戦慄の食事シーン

本作で怖かったのは、それだけじゃありません。
戦慄したのは、サキの食事シーンです。

食卓に置かれているのは、
・焦げた食パン
・トマトの缶詰
・ポテトチップスの袋
・目玉焼き

しかも夢彦パパが目玉焼きを作っていた横では、カップ麺の入った段ボール箱が山積みになっている!
サキは死んだような目でパンを食べて、夢彦パパは「おいしいか」と聞き、サキは「おいしいよ」と答える!

うわああああああ!
サキが「ふつうの食事」を摂れていない(真剣に栄養失調を心配してしまう)ということだけで泣きそうだったんですが、サキに母親がいないこと、「父親の価値観」だけで生きていることも、同時にわかるようになっています。

そういえば、食卓にはジャムらしきビンも置かれていたのだけど、サキはそれをパンにつけようとしていなかった
もはやサキは夢彦パパの傀儡(くぐつ)のようになっているんですね。

※以下の意見をいただきました。
あのご飯って「奥さんが作ってくれた朝ご飯」を思い出しながら夢彦パパが頑張って作ったご飯に見えたんです。
夢彦パパって家事がとっても苦手で、あのご飯でも200%、300%の力を出して、頑張って作ってるんじゃないでしょうか。

パンもそのままじゃなくてトーストして(焦げてるけど)
タマゴも焼いて(つぶれてるけど)
トマトも出して(トマト缶、見落としてました!)
ポテトも出して(ポテトチップだったけど、たぶんフライドポテトやハッシュドポテトなんかを思い出して)

夢彦パパなりに奥さんの作った朝ご飯を思い出しながら、頑張って作ったように見えました。
夢彦パパだけだったら、絶対にカップラーメンだったと思うんです。
ひょっとしたら、朝ご飯すら抜いちゃうのではないでしょうか。

絶対に失敗するって分かっている料理を朝から作るのって、とてもきついことだと思います。
主婦の私でも、ご飯作りを失敗した時は本当〜に自分が嫌になってかなり凹むんですけど、
夢彦パパは毎日、そんな自己嫌悪から逃げ出してないんですよね。娘のために。

そして、パパがあれだけ頑張ってるのに、それでも娘の栄養的には・・なうまくいかない朝ごはんを見て、泣けて仕方ありませんでした。
娘に愛情があるのが分かるからこそ、きつさが倍増でした。

※以下の意見をいただきました。
過保護・過干渉」は立派な虐待の一種です。心理的虐待、身体的虐待にあたります。
では、朝ごはんにポテチを出すのは虐待か?
戦慄の食事シーンですが、ネットでは、見る人によってまったく感想が違います。「杜撰すぎる」という方、「不器用なりにしっかり育ててる」という方も。
朝食のポテチ。トースト、卵、トマトと出来栄えはともかく栄養価は悪くない。しかしポテチが入ると異様に見えてしまう。
あれは夢彦パパの「甘やかし」つまり「過保護」の象徴なのでしょうね。

その後、野原家でサキが食べたのが「お好み焼き」というのもよかった。
簡単な食事のようではありますが、お好み焼きは「その場でみんなが作る料理(夢彦パパはひとりで何も知識がないまま作っていた)」のうえ、キャベツがたっぷり入っていれば栄養満点でもあるんですよね。

子どもにとっての恐怖シーン

サキの回想で、母親の顔がいきなり崩れ去るシーンは本気で怖い!いい年して泣きそうになったぞ!
子どもにとって「一番信頼を寄せているはずの親が豹変する」って何よりも怖いと思う。

そういえば、ユメミーワールドではサキの周りにぬいぐるみの楽団がいたけど、その音楽はいっさい聞こえてこないというのもキツかった(いい意味で)。
これはサキが「(悲しい夢を見なくてすむけど)楽しい夢も見られない」を示すようで……。

安心してください、はいてませんよ!

「安心してください、はいてますよ」でおなじみのとにかく明るい安村は、なんと「はいてませんよ」と言いながら追いかけてくる!

ユメミーワールド安村<ある意味で本作いちばんの恐怖

しかも予告編だと安村にはこの画像のように色が付いていたのに、実際の本編ではモノクロ(悪夢)になっていましたね。
あれは実際にははいているから笑えるのであって、もしはいていないと考えると確かにゾッとするな。

そして、これに反して「はいていないけどカッコいい」シーンもあったりします。

オープニングで「スーパーCEOマン」として登場したひろしは、川口のパンツを脱がせようとしている悪徳社長に「サラリーマンとしてのなけなしのプライドをバカにしやがって!」と叫んでいました。

で、終盤で子どものコスプレをしたひろしは、パンツを脱いで「つるつるのあそこ」を夢彦パパに見せつける!
アホらしいシーンだけど、ひろしの「子どもを救うためだったらサラリーマンのプライドなんてクソくらえだ!」というひろしの気持ちがわかって感動したぜ!

おバカ

サキは幼稚園で、誰彼かまわず「おバカ」と言って友だちを作ろうとはしませんでした。
なぜサキがみんなを見下すような態度をしていたかと言うと・・・サキがあまりに「いい子」だったからだと思うんです。

サキは夢彦パパの言いつけを守り、友だちをつくろうとしなかった。
サキは、ママが死んだのは、自分のせいだと信じて疑わなかった。
それをマジメに考えていたからでこそ、楽しそうに関わってくる周りの子どもたちを嫌っていたのでしょう。

だけど、サキは本当はみんなに好かれたいし、友だちを作りたいのです。
それはサキがネネちゃんと「私のこと、嫌いにならない?」と約束したことでもわかります。

ユメミーワールド指切り

この後にサキが夢の中で、夢彦パパの言いつけを守って、ネネちゃんに「あんたなんか大嫌いよ!」と言われるシーンは胸が痛かった・・・。

そして、もう秘密基地には、みんなは来なかった。
たったひとり、しんのすけを除いて。

サキ「これでわかったでしょ?私はみんなの夢を吸っているの」
しんのすけ「わかった」
サキ「もうここには来ないで!」
しんのすけ「ダメ」
サキ「なんでよ」
しんのすけ「サキちゃんが、またひとりぼっちになっちゃうから」

サキは「このおバカ!」と言うけど……すぐに泣き崩れてしまった……。
しんのすけは「どうしたの?お腹痛いの〜」と声をかけていたので、サキの気持ちがわかっているわけではないのだけど、サキが本当に苦しんでいたことを言葉にしてくれたのですね。
(しんのすけはほかにも「サキちゃんはかすかべ防衛隊だぞ、だからそんなこと(みんなを悪夢で苦しませる)をしない」と断言していたりもしました)

さらに、夢の中では、このような会話がありました。

サキ「しんちゃん、私と逃げていいの?私悪い子だよ?」
しんのすけ「う〜ん、でもオラもしょっちゅう母ちゃんに怒らているゾ」
サキ「フフ、私たち、悪い子仲間ね」

サキは、あまりに夢彦パパを「困らせないように考えていた」いい子でした。
それは、野原家に行ったときにサキが口にした「もうみんなに迷惑をかけたくない、でも、パパが困るのもイヤなの」という言葉でもわかります。
(虐待される子どもは、たとえ親がひどいことをしていても、かばったり、嘘を言うこともあるそうです。人を意図的に遠ざけることも多いのだとか……)

でも、悪い子だっていいんです。
それで友だちが作れるのであればー。
自分を「いい子」に思いすぎて「おバカ」を拒絶して、それで友だちを作れないほうが、よっぽど悪いことです

また、序盤でサキは「私バカには謝らないんだから!」と言っていたのだけど、後で夢の中で再開したネネちゃんには「ごめん・・・ごめんなさい」と謝りました。
サキは、みんなことをおバカだとは思わないようになっていたんですね。

※以下の意見をいただきました。
サキちゃんがいい子すぎたというのもあると思うのですが、私は「昔の」サキちゃんが「おバカ」だったから、自分と同じ「おバカ」な子を敬遠していたのかと考えました。

小さい頃のサキちゃんが研究室に入って「お花みたい!キレイ!」と行ってサキちゃんママの邪魔をしてしまった時、サキちゃんママは「サキ!何してるの!おバカ!(ごめんなさいセリフ覚えてないので適当です)」と言っていたと思います。
そしてサキちゃんママは事故に巻き込まれた・・・
子どもながらサキちゃんにはその出来事を鮮明に覚えていて、「おバカ」な自分のせいでママが死んでしまった、だから自分と同じ「おバカ」の類いが嫌いなのだと感じました。
もしかしたら、単におバカが嫌いなだけでなく、ママを事故に巻き込んだおバカな自分を思い出すから、幼稚園のみんなと関わりたくなかったのかも知れませんね。

ひろしとみさえは「バカだと言ったほうがバカなんです!」と子どもらしさ全開のことを言っていたけど、じつはこれは物語の本質を表しているのかもなあ・・・・。
夢彦パパは、サキに「バカな連中と付き合うな」と言っていたのですから。
幼稚園でサキのことを「(友だちは)できんでしょうな、ああいう子だから」と決めつけたり、外部との関わりを閉ざすような夢彦パパの行動は、過保護を通り越して虐待であり、もっともバカな行動です。
(ひろしから「子どもを思うあんあたの気持ちはわからんでもない」とフォローが入ったことも大好きでした)

そしてサキは「変わったんじゃない、みんなが変えてくれたの。お願いパパ、みんなをもう困らせないで」と、自ら夢彦パパにお願いをする!
いままで傀儡のようだったサキが、自らの意思で変わった自分を肯定した、本作屈指の名シーンでした。

余談ですが、マサオくんのつまんねえ4コママンガを見たみんながドン引きして、風間くんが「こういうのはハッキリ言ってあげないと!」と言うシーンもありました。
ここでも「間違っていることは、ちゃんと言葉にしてはっきり言おう」ということを告げていたんですね。

かすかべ防衛隊の活躍

今回はかすかべ防衛隊の面々が「自分の意思で」「自分らしく」「サキのために」大活躍をしてくれるのがたまらない!

風間くんは「みんな呑気すぎるよ!」とメンバーを注意していたし、
マサオくんは足がガクガクブルブル(笑)していても「まかせろ!」と強気、その後はペンを持って編集者と戦う!(これは音楽も含めて思いっきり『スター・ウォーズ』のライトセーバーの戦い!)
ネネちゃんは「夢の世界に行けるわ!」と宣言してみんなを奮い立たせ、夢の中では再びサキと指切りをしたのものの、カニに変身してサキをドン引きさせる(笑)
ボーちゃんは小惑星イトカワに変身してクラッシュ!

そしてしんのすけは、サキが大事にしていたバクに変身して、悪夢をモリモリと食べてくれる!
これはサキにとって、しんのすけが「夢」になった瞬間でもあるんだろうなあ。

母親の気持ち

夢の中に入り込んだみさえは、「昔の自分(悪夢)」と話していたサキに、こう言います。

「親にとって、子どもは自分以上なの!
やさしくしてくれるパパばっかりに甘えるんじゃなーい!
好き嫌いするなあ!寝る前は歯あ磨け!(しんのすけ「はいっ!)
好きで嫌われ役やってんじゃないわよ!」

ここまでは単なる愚痴(笑)のようで、世のお母さんの気持ちを代弁してくれていますね。

そして……みさえが「ママがあなたをうらむわけなんてない」と言った後、サキの前には、サユリママが現れました。

「ママ、私がおバカなせいでごめんなさい」と謝るサキに、ママはこう言ってくれます。

「ううん、おバカなのはママのほうなの。
ママはね、あなたの笑顔が大好きなの。
その笑顔が、私を助けてくれたのよ。
だから、あなたは私の夢がいっぱいつまっている。
あなたは、私の夢よ」

サキはママが自分を恨んでいると思っていたけど、そんなことがあるはずありません。
ただ、それを言ってくれる人がいなかったんです。

みさえは、自分がママになって、ギュッとサキを抱きしめてくれたー。
そして、いままで「悪夢」に苦しんでいたサキそのものを、「私の夢」として肯定してくれるー。
これ以上の救いがあるでしょうか。

悪夢と付き合っていく

サキは「昔の自分(悪夢)」に「消えなくてもいいよ、ずっと私の中にいて」と言っていました。
しんのすけたちにも「悪夢は消えていないよ、でもうまくやっていけそう」と告げました。

これは実際に、悪夢障害に苦しんでいる人へのメッセージでもあるんですよね。
悪夢は記憶から生まれます。記憶は消えて無くなるようなものではなく、どこか頭の片隅に残っていて、それが悪夢引き出されるのですから。

サキが「ママから恨まれていない」とわかったところで、目の前でママが死んだという事実は変わりませんし、また悪夢を見ないとも限らない―
そうであっても「うまくやっていけそうと」と口にするサキは、とても強く見えました。

また、夢彦パパは、大学でユメに困っている人たちのために、研究をしていくようになりました。
彼は「サキのためなら周りがどうなろうが知ったことではない」と考えてきた男でしたが、最後には人々の幸せのための研究を始めたことがわかるー
素晴らしい余韻を残してくれました。

エンドロール

エンドロールの何が感動したって、いままでかすかべ防衛隊のメンバーは「ひとりで」夢をみていたのに、ここではみんなで夢をみていたこと

しんのすけはひとりでは中年オヤジみたいな夢を見ていたのに、最後ではみんなで南国でバカンスに行っている!
ネネちゃんはひとりではアイドルとしてコンサートしていたけど、最後ではみんなでユニットを組んで歌っている!
マサオくんはひとりでマンガ家になっていたけど、最後ではマンガの中でみんなが大活躍している!
風間くんはひとりでは政治家と活動していたけど、最後ではみんなで海外出張に出かけた(しんのすけたちがボディーガードになっている)!
ボーちゃんはひとりでは小石になっていたけど、最後では男子メンバーが京都の石庭と化した(笑)(女子メンバーはお茶をすすりながら見ている)!

そしてサキは、一面のお花畑でみんなで遊んでいた!
サキは、研究所の光を「お花みたい!キレイ」と思っていて、近づいてしまったからでこそ、あの事故が起きていました。
そのトラウマを乗り越えて、最後には大好きなお花でいっぱいになったところで、みんなで遊ぶ夢をみられるようになったんですね。
(ちなみに、ネネちゃんははじめて秘密基地に来たとき「たくさんお花を植えましょう」と言っていたんですよね。この夢はネネちゃんとサキの両方の夢と言えるかもしれません)

さらに、「昔のサキ(悪夢)」がいた場所に、白い彼岸花が咲いている、というカットもありました。

彼岸花の花言葉は『転生』『再会』など。
どちらかと言えば「死」などのネガティブなイメージがある彼岸花ですが……とくに白い彼岸花は「想うのはあなただけ」、「また会える日を楽しみにしている」という意味があるのだそうです。
ここでも悪夢がなくなったわけではない、それどころか「また(悪夢に)会えることを楽しみにしている」とサキは思っていたのかもしれません。
※彼岸花ではなくて白いレンゲソウでは?というコメントをいただきました。
花言葉は「貴方といると苦痛が和らぐ」だそうです。

夢彦パパが、美しくなった春日部防衛隊の秘密基地(サキがただのガラクタと言っていた場所)を見るというカットもありました。
しんのすけは秘密基地に来たとき、廃車を「ここはカンタムロボの基地ね!」と言っていました。
そして、夢彦パパは本当に車からカンタムロボが出てくるのを見ていた!
これは、夢彦パパが、サキを救ってくれた子どもたちの夢が、自分の夢にもなったことも示しているんですね。

※以下の意見もいただきました。
サキちゃんが秘密基地で遊んでいるときは背中を向けていたパパが、エンドロールではしっかり子どもたちを見ていたのが印象深いです
彼も娘を救えるのは自分しかいない&傷付ける要因は排除しなければならないという悪夢を見ていたんだなーと感じました
エンドロールではサキちゃんが「成長」するのを見届ける事が出来るようになったのか…と感動していました

※以下の意見もいただきました。
夢彦パパは寝てる間もユメミーワールドの管理をしてたので、寝ること=休息じゃなかったけど 、全てが終わってエンドロールでうたた寝してる姿は、サキと同じくようやくぐっすりと寝られるようになったということなんだと思います。

みんなが幸せな夢をみることができたラスト!文句なしのハッピーエンドです。

友よ ~ この先もずっと・・・
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(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2016

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  1. 匿名 より:

    ささいなことですが、細かい所まで気になるのが僕の悪い癖w
    オフィシャルな表記では
    ×春日部防衛隊
    ○かすかべ防衛隊

  2. オープンリーチ より:

    終盤でサキが過去の自分(私は「母を死なせてしまった罪悪感」にも思えました)と対峙し、受け入れる展開は今思い出しても鳥肌が立ちます。「ありがちな作品だとトラウマはシュワシュワーと消えたりしてハッピーエンドだな。」と、実際本作もそうなるだろうと私自身そう思っており、そうしたら予測のはるか斜め上の展開になったので、自らの浅はかさを恥じました。
    ヒナタカさんが言及されていたサキ&夢彦パパの食事シーン(食パンや缶詰の他にポテトチップスもありました。更に不健康ですが…。)ですが、私は食パンや目玉焼きを焼いて出している点で夢彦パパの娘に対する愛情(かなり不器用でかなり間違っていますが)をそれなりに感じました。あとこのシーンで私が思い出したのは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」の綾波と碇ゲンドウの食事シーン。ゲンドウはステーキ?綾波は錠剤やら補助食品みたいのだったのでなんか感じが似てるなぁと(夢彦パパとゲンドウは自分の子どもの愛し方がわからない点で似ていますが、前者はやり方が間違っているものの「娘を救いたい」という意思が汲み取れるのに対し、後者は「息子とどう付き合っていいかわからない」と露骨にネグレクトしている点で異なりますが)。

  3. あみーご より:

    まさおくんの夢は漫画家だったような
    締め切りに追われているのとスターウォーズっぽい事をしてたのは覚えています
    サキちゃんが秘密基地で遊んでいるときは背中を向けていた父がエンドロールではしっかり子供たちを見ていたのが印象深いです
    彼も娘を救えるのは自分しかいない&傷付ける要因は排除しなければならないという悪夢を見ていたんだなーと感じました
    エンドロールではサキちゃんが「成長」するのを見届ける事が出来るようになったのか…と感動していました
    父親はつい優しく=傷付けないようにしがちだと思っていたので(偏見ですかね)

  4. ヒナタカ より:

    あざっす!ポテチと、春日部防衛隊ほか修正します!

  5. 蒼子 より:

    はじめまして。
    ヒナタカさんのレビュー、いつも楽しく拝見しています。
    「ユメミーワールド」のネタバレ全開レビュー! 待っていました!!
    エンドロールでのまさおくんの夢は、漫画の中でかすかべ防衛隊&サキちゃんが大活躍している、というものだったと思います。
    サキちゃんの武器がスコップだったので(庭に侵入したしんのすけを追い回したときに使っていましたよね)、なるほどなぁぁ、と思いました。

  6. ヒナタカ より:

    > はじめまして。
    > ヒナタカさんのレビュー、いつも楽しく拝見しています。
    > 「ユメミーワールド」のネタバレ全開レビュー! 待っていました!!
    >
    > エンドロールでのまさおくんの夢は、漫画の中でかすかべ防衛隊&サキちゃんが大活躍している、というものだったと思います。
    > サキちゃんの武器がスコップだったので(庭に侵入したしんのすけを追い回したときに使っていましたよね)、なるほどなぁぁ、と思いました。
    あざあああっっす。
    追記させてください。

  7. 毒親育ち より:

    劇団ひとり先生、またまたおみそれしました!
    一日も早く九州の子ども達に観て欲しいです。
    “毒親育ち”なんて自称してますけど。尊敬する神父さんの所へ遊びに行ったら「○ち○ち○の見せ合いっこしよう!」なんて遊びに誘われ。それを告白したら「神父さんがそんな事する訳ないでしょ!悪魔憑きめ!!」と殴られた・・・なんて人よりイージーモードな人生送ってる身ですが、夢彦パパについてはモヤります。結果論として子どもの為になってない!むしろ傷付けているの事実はなのですが、そこに悪意や子どもを私物化している支配欲などは皆無で決して邪悪ではないと思うのです。
    彼は社会的には通り魔的な犯行で人々を傷付けてきた犯罪者ですが、それは放って置けば衰弱して死んでしまう我が子を生き永らえさせようと必死だったからであり、ならば弱って逝く我が子を黙って看取れば正解だったのか・・・とは言い難いです。
    彼は被害者として正当な非難をしてきた野原夫妻へも「既存の社会制度は何も助けてくれなかった!(※1)」と返しています。開き直りや逆ギレと言ってしまえばそれまでな態度ですが、自身も含めて他の全てを犠牲にし亡き妻の遺した理論と設備を完成させ、我が子の命の灯を繋いで来た愛情は本物です(※2)
    人として間違っていたかもしれませんが、親としては間違っていなかったかと。ただ・・・親が子に人として間違った姿を見せちゃあいけねえよ・・・ですね。
    (※1):劇中でも一連の行為が日本の刑法で罪に問えるかどうかと示唆されていましたが、おそらく医師からもユメニーエネルギーについて一笑された挙句に娘の容体に悲観の余りオカシクなったとすら言われていたのではないかと。
    (※2):ジョジョ第5部のブチャラティーを思い出しました。
    >〜アラフォーにしかわからないギャグ〜
    安村さんは子ども達に大ウケでしたよ!でも悲しいかな。大和田獏さんは「だれ?」でした・・・。
    >〜戦慄の食事シーン〜
    夢彦パパの一生懸命作ってるんだろうけど(でも朝からポテチは・・・)酷い朝食の後に、野原家のみんなで焼くお好み焼きとか、もう・・・!
    >〜子どもにとっての恐怖シーン〜
    妄想のサキちゃんママが出てくると。今までキャっ!キャっ!してた子ども達が静まり返って体感型ホラーでした。
    >〜大人が怖いホラーシーン〜
    保護者の皆さんが静かになりました・・・。
    >〜かすかべ防衛隊の活躍〜
    ネネちゃんのイイ女っぷりが反則級でした!こんなん惚れるしかないやろ・・・。
    いかんな。相手は幼女だというのに・・・。ちょ!ボストンの新聞社さん!なんも事件性無いから!帰って!帰って!!
    >〜母親の気持ち〜
    悪夢の正体はサキちゃん自身の罪悪感だったとか、獏という存在の意味とお母さんからの赦しへの怒涛の展開が秀逸でした。
    あと「バカなことしないで!」の真意も。子どもは大人がつい口走った“失言”も真に受けてしまいます。気を付けねば。
    聞いてますか。「全部。テメーの自業自得じゃね?」な。どこかの心が叫びたがってる子のお父さん?
    >〜悪夢と付き合っていく〜
    悪夢見ると疲れますよね。寝た気がしないのです。
    大人よりも子どもの方が夢の力が強いというのは、「理想だけどでも叶いっこない」という諦めよりも「叶ったらいいな!」と信じる想いが強いからでしょうか。夢ってのは妄想力だけじゃあないと。
    でも。そんな子ども達も夢みる職業の辛い面も解っているのが良かったですね。
    あと。当選後でなく、選挙活動からの風間君の志は本物だと思います!けど、それが民意に伝わらない政治活動の辛さを悪夢として描いて欲しかったり。
    >〜エンドロール〜
    最後に何より。夢彦パパも救われたラストが最高でした!『ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』での黒岩署長の処遇が納得行かなくてずっと引っかかっていた溜飲が下がりました!

  8. 匿名 より:

    お父さんは寝てる間もユメミーワールドの管理をしてたので寝ること=休息じゃなかったけど
    全てが終わってエンドロールでうたた寝してる姿は、サキと同じくようやくぐっすりと寝られるようになったということなんだと思います

  9. ヒナタカ より:

    > お父さんは寝てる間もユメミーワールドの管理をしてたので寝ること=休息じゃなかったけど
    > 全てが終わってエンドロールでうたた寝してる姿は、サキと同じくようやくぐっすりと寝られるようになったということなんだと思います
    ああ、そういえばパパは起きまま管理みたいなことをしていたなあ・・・目からうろこです。追記させてください。

  10. めぐみ より:

    「過保護・過干渉」は立派な虐待の一種です。心理的虐待、身体的虐待にあたります。
    では、朝ごはんにポテチを出すのは虐待か?
    戦慄の食事シーンですが、ネットで見ると見る人によってまったく感想が違うんです。「杜撰すぎる」という人と、「不器用なりにしっかり育ててる」という人…。その人の朝食のレベルが知れます。
    朝食のポテチ。トースト、卵、トマトと出来栄えはともかく栄養価は悪くない。しかしポテチが入ると異様に見えてしまう。
    あれは夢彦パパの「甘やかし」つまり「過保護」の象徴なのでしょうね。

  11. ヒナタカ より:

    > 「過保護・過干渉」は立派な虐待の一種です。心理的虐待、身体的虐待にあたります。
    > では、朝ごはんにポテチを出すのは虐待か?
    > 戦慄の食事シーンですが、ネットで見ると見る人によってまったく感想が違うんです。「杜撰すぎる」という人と、「不器用なりにしっかり育ててる」という人…。その人の朝食のレベルが知れます。
    > 朝食のポテチ。トースト、卵、トマトと出来栄えはともかく栄養価は悪くない。しかしポテチが入ると異様に見えてしまう。
    > あれは夢彦パパの「甘やかし」つまり「過保護」の象徴なのでしょうね。
    ありがとうございます!一部修正し、掲載させてください。

  12. 毒親育ち より:

    朝食にポテチは決して栄養面で悪くないのですね。
    そういえば。マクドナルドのセット。ハンバーガー(タンパク質+炭水化物+野菜+発酵食品(ピクルス))フライドポテト+オレンジジュースは完璧な栄養補給食だという話を思い出しました。
    お菓子と見るか、朝食と見るかなんですね。自分はどうも「朝から揚菓子・・・」と思ってしまいまして。
    余談ですけど。庵野秀明監督の「サッポロポテトBQ」と「雪印コーヒー」だけ生活を試して初日で気持ち悪くなるという馬鹿を仕出かした身でなんですが。

  13. 本作全体それ自体が「夢の世界を成行きで結成した子ども達が守る」というプロットであり、予告を観たときに彷彿したのが『プリキュアオールスターズ 永遠のともだち』(2014年、小川孝治監督)だったので、本作を観る前は不安しか無かったです(夢の世界の描き方にも類似性が見られる)。
    蓋を開けてみたら。えー、クレしん、いいじゃん。流石だよ。
    > 『スター・ウォーズ』のライトセーバー
    あれ、『スター・ウォーズ』であると同時に映画版『バクマン。』のパロディ(漫画の世界でのバトルシーン)でもあると思うのです。
    去年の洋画と邦画を合わせてパロディにしてきたので思いっ切り意表を突かれた気がしました。
    > はいてませんよ
    まったくの偶然でしか無いのですが、『ズートピア』も同じようなネタを盛ってきたので苦笑いするしかなかった。

  14. ワイナオ より:

    いつも楽しく読ませていただいています、ワイナオと申します。
    解説を読んで思い出して泣いてしまいました(笑)
    ボクとしては本当に素晴らしい作品で、大好きな作品です。
    リミテッドアニメーションの最高峰の演出を楽しめる日本に生まれて本当に良かったと感じています。
    よくできてる作品だけど、気になっていたことが2点ありました。
    1.城咲仁が「バク」の場所をナゼ知っていたのか?
    2.逃走のときに風間くんの選挙カーがナゼあそこにあったのか?
    1は「バクはバクでも大和田獏」というオチなのだと後でわかりました。
    2に関しては、未だにわかりません。
    ボクが見落としているのか、見落としていたとしたら悔しいです。
    さほどこだわるところではないのかもしれませんが、作品が素晴らしすぎるので引っかかりました。
    また、観に行きたいと思います。

  15. こーは より:

    こんにちは、現在大学1年生の者です。初コメント失礼致します。
    妹と弟を連れてしんちゃんを観にいったのですが、サキちゃんの言う「おバカ」について考えたことがあるので聞いていただきたく思います。
    サキちゃんがいい子すぎたというのもあると思うのですが、私は「昔の」サキちゃんが「おバカ」だったから、自分と同じ「おバカ」な子を敬遠していたのかと考えました。
    小さい頃のサキちゃんが研究室に入って「お花みたい!キレイ!」と行ってサキちゃんママの邪魔をしてしまった時、サキちゃんママは「サキ!何してるの!おバカ!(ごめんなさいセリフ覚えてないので適当です)」と言っていたと思います。
    そしてサキちゃんママは事故に巻き込まれた・・・
    子どもながらサキちゃんにはその出来事を鮮明に覚えていて、「おバカ」な自分のせいでママが死んでしまった、だから自分と同じ「おバカ」の類いが嫌いなのだと感じました。
    もしかしたら、単におバカが嫌いなだけでなく、ママを事故に巻き込んだおバカな自分を思い出すから、幼稚園のみんなと関わりたくなかったのかも知れませんね。
    以上私が一度観ただけの見解ですが、別の解釈のお役に立てれば幸いです。
    私は昔からクレヨンしんちゃんが大好きなのですが、オトナ帝国の逆襲に負けないくらい、今回は内容が詰まってて涙涙涙の映画でしたね!!*°
    近いうちに2回目を見に行こうと思います!

  16. ヒナタカ より:

    > こんにちは、現在大学1年生の者です。初コメント失礼致します。
    >
    返信おくれてすみません。こんにちは!
    > 妹と弟を連れてしんちゃんを観にいったのですが、サキちゃんの言う「おバカ」について考えたことがあるので聞いていただきたく思います。
    >
    > サキちゃんがいい子すぎたというのもあると思うのですが、私は「昔の」サキちゃんが「おバカ」だったから、自分と同じ「おバカ」な子を敬遠していたのかと考えました。
    >
    > 小さい頃のサキちゃんが研究室に入って「お花みたい!キレイ!」と行ってサキちゃんママの邪魔をしてしまった時、サキちゃんママは「サキ!何してるの!おバカ!(ごめんなさいセリフ覚えてないので適当です)」と言っていたと思います。
    > そしてサキちゃんママは事故に巻き込まれた・・・
    > 子どもながらサキちゃんにはその出来事を鮮明に覚えていて、「おバカ」な自分のせいでママが死んでしまった、だから自分と同じ「おバカ」の類いが嫌いなのだと感じました。
    > もしかしたら、単におバカが嫌いなだけでなく、ママを事故に巻き込んだおバカな自分を思い出すから、幼稚園のみんなと関わりたくなかったのかも知れませんね。
    なるほど!「過去の自分」が登場していたのもそういう意味があったのかも・・・
    ありがとうございます!こちらも追記をさせてください。

  17. hinataka hinataka より:

    ※こちらは旧ブログ旧記事にあった「ラリーB」さんのコメントです。素晴らしかったのでそのまま掲載します。

    すいません、思いっきりネタバレしてますんで、僕のコメントなんかを見る前に是非見てください!
    いやホントコ◯ンなんて見てる場合じゃねえよ…(すいません)
    いやぁ…まさかここまでとは。みんな大好き「ロボとーちゃん」にイマイチノれなかった人間なんで
    正直「今回もまあ、期待値特大のそこそこ映画なんだろうな…」と舐めてました。
    …結論から言わせてください。僕の中のクレしん映画、ぶっちぎりのベスト更新です!
    何気無い問題提起、それに対する完璧なアンサー、本当に説得力有りすぎる演出…何と言うかね、全てが完璧。
    あともうひとつ付け加えるなら、僕は無類のボーイミーツガール大好き症候群なので
    しんちゃんとさきちゃんのブロマンスに思いっきりやられた次第です…w
    いやぁしかしあのいがぐり頭はあの歳で何人の女を惑わせたんでしょうw
    まさに天然ジゴロ(ただし本人は歳上属性と言う悲劇…w)
    ヒナタカさんと違い、僕は本作のテーマはネグレクトと言うよりは色々問題にもなってる『過保護すぎる親の愛』に対して
    「アンタらの気持ち、痛いほど分かる!でもね、最後は子供達が自分の足で、親からもらったこの手足で立たないといけないんだよ」と言う
    物凄く力強く、でもこれ以上ない誠実なメッセージだったと思ってます。
    ヤスケンパパ(すいません、『水曜どうでしょう』バカなのでどうしてもこの呼び名になりますw)はねじ曲がっていても
    愛情は誰にも負けん!と自負していました。でもそれはさきちゃんにとって何の解決にもならない。
    ただ心の傷、闇から逃げているだけ。だからこそ最後はトラウマを無闇に遠ざけたり、バクで食い尽くしたりせず
    「これも私の一部なんだ」と最後は受け入れる。もうね、ホント拍手したくなっちゃいましたよ…
    同じ心の闇をテーマにして中途半端に終わっちゃったバケなんちゃらの~と比べても
    本当に誠実ですし素晴らしい…ホント月並みですがこの言葉しか出てきません。
    この手前のみさえもね…「ロボとーちゃん」で大暴落した彼女の株は再びストップ高ですよ、いやホント…
    アレは彼女にしか出来ない…詳しくは書かないですが、本当に素晴らしいシーンでした。
    またヒナタカさんの仰る通り悪夢描写は色々洒落になりません。
    並大抵以下のホラーチキンである僕が言うんですから間違いないです
    本当に小便チビるかと思いました…(‘A`)
    それとは対照的に夢見る子供達の無限大な楽しい夢の数々、現実を知ってしまった大人の萎れた夢と言うのも
    「痛いとこついてくるなあ…」と苦笑いしてしまいました。
    ゲストの使い方も毎回クレしん映画は素晴らしいんですが
    色んな意味で過去最高に度肝抜かれるんで、これから見に行く方は覚悟した方がいいですw
    (「ロボとーちゃん」の五木ロボ超えたかも…w)
    アフレコも素晴らしかったです。ヤスケン(安田顕氏)にはどうしても思い入れが強くなっちゃうんですが
    吉瀬美智子もかなり良かったです。詳しくは劇場で…(しつこい)
    長くなってしまいましたが、正直まだまだ語り足りないと言うか本当に土下座しますんで
    一人でも多くの人が見てください。大大大傑作なんで見て絶対に損はないです!!

  18. […] 7位 クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃 […]

  19. くろ より:

    エンドロールをDVDで確認しましたが
    彼岸花ではなくて
    白いレンゲソウでは?
    花言葉は貴方といると苦痛が和らぐ
    だそうです
    彼岸花には見えませんでした

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ヒナタカ

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