『レヴェナント:蘇えりし者』信仰と生き延びる強さとは(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

『レヴェナント:蘇えりし者』信仰と生き延びる強さとは(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

今日の映画感想はレヴェナント:蘇えりし者です。

個人的お気に入り度:8/10

一言感想:いますぐにメイキングが観たい!

あらすじ

アメリカ西部の原野、ヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)たちハンターは突如として襲撃を受け、追っ手から逃れなから砦に向かうことを余儀なくされる。
さらにグラスはクマと戦ったために瀕死(ひんし)の重傷を負う。同行していた仲間のフィッツジェラルド(トム・ハーディ)は、彼を置き去りにしようとするが……。

第88回アカデミー賞にて、監督賞、主演男優賞、撮影賞を受賞した本作。
実際に映画を観てみるともうそれは大・大・大納得。これで取らなきゃウソだろうという、伝説的な映画になっていました。

まずはもう撮影の困難さから書かねばなりますまい。

たのしい『レヴェナント』の撮影環境

  • カナダのブリティッシュコロンビア州で、マイナス25度の中ロケをしたよ!
  • しかもスケジュールがあまりにも長期化したために雪がなくなるという大ピンチに。そこで季節が真逆な南半球へと向かい、ラストシーンはアルゼンチンで撮影
  • 文明から隔絶された辺境で、1日12時間から16時間労働、週6日間稼働で8か月間、200kmを陸路で動き回った
  • 画の美しさにこだわったため「マジックアワー」と呼ばれる日没前の1~1.5時間だけしか撮影できなかった。おかげで9ヶ月かかった
  • 基本的に自然光のみで撮影(ただし夜のキャンプファイヤーのシーンだけ火の回りに人口照明を焚いた)
  • スタッフは「生き地獄だった」と端的にコメント
  • もちろん辞めるスタッフも続出
  • 気温が低すぎてカメラが凍って動かなくなる
  • 強烈な嵐が起こった時の気温はマイナス40度。おかげで撮影は1週間中断。
  • 戦闘シーンの撮影ではネイティブ・アメリカンの清めの儀式が行われ、スタッフ&キャスト全員が氷が張る河に浸かった。

なんというブラック。ワ◯ミやヤ◯ダ電機の比じゃねえ!

その甲斐あって、画のすべてをポストカードにして売ってもいいくらいの美しさがあり、いったいどうやって撮ったんだ!?と驚愕できるシーンがこれでもかと押し寄せる。
長回しの技術は『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』に勝るとも劣らない。エマニュエル・ルベツキが2年連続の撮影賞を受賞したのは大納得できるのです。

「どの風景もいままで見たことねえ・・・」と思えるのも本作の魅力。
でも、ゲーム『ダークソウル』をプレイしていると、風景がそっくり!と思うらしいですよ!(ネタバレ注意)

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また、監督が参考にした映画作品は、黒澤明の『デルス・ウザーラ』、ヴェルナー・ヘルツォークの『フィツカラルド』『アギーレ神の怒り』、『地獄の黙示録』や『プラトーン』など。どれも撮影環境も含めてキッツい作品ばっかりだな!

※とくに『地獄の黙示録』は撮影環境も地獄だった映画として超有名です。

トム・ハーディの行動がキテいるぞ!

出演者はこの状況に怒らなかったの?と思うところですが、実際にトム・ハーディは激昂しています。
なんでもかんでもスタントなしでやれと言う監督と、ハーディがガチのケンカをして、ハーディは監督の首を絞めた。殺人未遂じゃねえか!

しかーし、その後にはいい話があるよ!
ハーディは、監督への不満を募らせるスタッフのガス抜きのため、自分が監督の首を絞めている姿をプリントしたTシャツを作って配ったんだって!


※画像出展はこちら

ちなみにハーディは「俺はシベリアの川で泳いだこともある。世界一寒い町で零下75度、水温は零下45度。今回もクソ寒かったが、驚くほどじゃねえ」と豪語したんですって。かっけえな!

そんなハーディは、本作の撮影が長引いたおかげで『スーサイド・スクワッド』での出演は降板となってしまったんですよねえ……。彼の激務っぷりを、ぜひ映画を通して知って欲しいのです。

レオ様ちょうがんばった!

そしてレオナルド・ディカプリオ様の本気度もパネえっすよ。

  • レバーを貪り食うシーンの肉は本物(レオ様はエコ活動をしており、ベジタリアンとの噂もある)。
  • 劇中のサバイバル術をマジで習得
  • 2種類のネイティブ・アメリカンの言語を習得(ちなみにアリカラ族の言葉を話せる人間は10人未満と言われている)。
  • モッサモサの髭は特殊メイクではなく本物。本作のために1年半も生やし続けた。
  • レオ様は何度も風邪や低体温症になった。瀕死の状態で担架で運ばれているシーンではマジで高熱に苦しんでいて、演技ではない

そして何よりも、「レオ様VSクマちゃん」のバトルが最高だったというのは言わずにはいられない!
もうね、ほかのことはどうでもいい(←暴言)ので、ここだけでのために1800円払って劇場に足を運ぶ必要があるよ!

このクマちゃん(グリズリー)はCGIで作られているんだけど、どう見ても本物。実際のレオ様はワイヤーで吊られて地面に叩きつけられまくった。そんな撮影が一週間続いた。地獄か!

本国の試写では、クマちゃんバトルを見て、ショック状態に陥り、笑いが止まらなくなる観客が出たらしいけど、それはマジだ。
本作は笑いなしのガチシリアスな映画に思えて、このシーンは「すごいものを見すぎて笑いが止まらなくなる」という味わったことのない感覚を得られるのである!

もうね、B級のクマのモンスタームービーが好きな人はぜひ観てみてください。B級がA級に昇華するとここまですごくなるんだぞと。最高ですわ。


※こういうクマちゃん映画も好きですよ。

テーマもおもしろいよ!

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作品は、物語を通じて暗に込められたメッセージを訴え続けるのが特徴となっています。
本作で描かれているのは「復讐」の物語。それ以上に「信仰」を感じられる内容にもなっています。

また、本作は事実を元にした伝記が原作で、実際のネイティブ・アメリカンの歴史を描いた作品でもあります。

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主人公のヒュー・グラスは実在の人物。実際にクマちゃんに襲われたのは夏であったりするなどの映画本編との差異はあるようですが、基本的な展開はほぼ実話そのままだそうです。
※ヒュー・グラスを主人公とした映画には1971年の『荒野に生きる』もあります。

また、作中には山のように積まれたバッファローの頭蓋骨が登場します。
劇中では説明されないのですが、乱獲した理由は毛皮を奪うだけでなく、ネイティブ・アメリカンの衰退を狙った白人の戦略であるのだとか。歴史的な問題もしっかり描かれているのですね。

レヴェナント頭蓋骨が山のように

こうした奥深さが、世界の賞レースで絶賛された理由のひとつなのでしょう。
日本人にはあまりピンとこないかもしれませんが、根本的な「親子」の描き方ははきっと多くの人の琴線に触れると思います。

観る人を選ぶ映画かも

難点もあります。

個人的にちょっと苦手だったのは、幻覚をみるシーンが多いこと。
観念的な描写を挟むのは監督のクセなのですが、過酷な自然でのサバイバル描写と、こうした現実的でない画は食い合わせが悪いと思うのです。

また数々のサバイバル描写は圧巻なのですが、いくらなんでもレオ様不死身すぎね?とツッコミたくなります
いや、まあ主人公なんだから当然っちゃ当然なんですが、もはや人知を超えたレベルだよ!

また暗く重っ苦しい作風であるため、ある程度観る人を選ぶでしょう(圧巻の映像美と展開のおかげで2時間32分の上映時間でも飽きることはありませんが)。

さてさて、「撮影や製作の苦労」は「映画本編の出来」と切り離して考えるべきなのは重々承知しているのですが、ここまで凄まじい状況で作られた映画は劇場で観なければ失礼であるとさえ思うのです。

自分はメイキング映像はそれほど興味のないほうなのですが、この『レヴェナント』はすぐにでもメイキングが観たくなる
もし撮影風景を収録したドキュメンタリーが公開されたら観るぞ。

好き嫌いはとてつもなく分かれますし、R15+指定納得の残虐さもあります。
それでも「なんだこの映画SUGEEEEEE!(小並感)」という興奮は味わえるはず。ストーリーもド・シンプルなので、混乱することはないでしょう。
2016年を代表する1本として、激しくオススメします。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

どうやって撮ったねん!の連続

冒頭の「カメラが映っていないところから弓矢が飛んできて頭にブッ刺さる」という描写が怖くてしかたがなかった。
混乱に陥るハンターたちの描写から、もうこの映画が本気であることがわかります。

「VSクマちゃん」はマジでヤベえのですが、クマちゃんが「あれ〜おかしいな〜」とレオ様の頭をちょいちょいと押さえたシーンにはなんか萌えました。

ほかにもカメラは、
レオ様の視点からふつうに水中に行くわ、
「銃の長さ」を捉えたカットが格好いいわ、
馬といっしょに崖から落ちるレオ様を追うわ、
で、度肝を抜かれる画ばかり。

そして、馬に隠れてハーディに銃を向けるレオ様のカットには鳥肌が総立ちになった!
ここまでやって撮影賞を受賞しないわけがねえ!

極限サバイバル

レオ様が生で魚を食べるとか、首の傷を止血のため火をジュっとつける(目を背けた)とか、サバイバルの描写はみるだけでキッツイですね。

馬の内臓を切り出して食べるの?と思いきや、その中に入って寝袋代わりにするという凄まじさ。もう参りました。

フィッツジェラルドという人間

フィッツジェラルドは、グラスの息子のホークとその母親を侮辱する差別主義者で、傷を負ったグラスを置き去りにすることを断固として主張、あまつさえホークを殺すと……最低な男にも思えます。

しかし、彼の「決断させるために追っ手が迫っているという嘘をついた」というのは仲間を含めて生き延びるためということで納得できます。
そして、グラスが砦まで帰還すると、そこに住む人々とヘンリーは「背信行為」を犯したフィッツジェラルドを殺そうします。

せっかくこの過酷な状況を「犠牲を払ってまで」生き残ったフィッツジェラルドを、「宗教上の罪」で殺そうとするのはある意味でこっけいです。
フィッツジェラルドが最後に告げた「ケチな復讐のためにここまで来たのか」という言葉も、どこか同意してしまうところがある……なんとも後味の悪い話です。

信仰

本作で描かれたのは、人は何かを信仰できれば(正しいと思えば)、それが希望になる、ということだと思います。

フィッツジェラルドの父は、木の上にいたリスを神と思った(しかし、それを食べた)。
フィッツジェラルドは手柄である毛皮は持ち帰られたが、ヘンリーに無駄遣いを指摘されると雪の中で崩れた。
若者のブリッジャーは「フィッツジェラルドに騙されてしかたなくグラスを見捨てた」ことをただただ主張した。

彼らには「大切な、ただ信じること」がありましたが、それが脆くも崩れ去ってしまっています
フィッツジェラルドが「軍隊に入る」と嘘をついて逃げたことも、か細い希望ではあったのでしょう。

グラスも「信仰」を大切にしていたことは同じでです。
何せ、「自分にとってすべて」であった息子がいたのですから。

グラスは、フィッツジェラルドに復讐を誓います。
(自分がたとえ死んでも)「フィッツジェラルドが息子を殺した」と書いて残そうとするほどにー。

ただし、グラスも復讐を果たしたところで息子が蘇らないことを知っています。
彼の本当の願いは、息子がただ生き返ること。
それは彼が幻覚で見た、キリストのステンドグラスをバックに、息子が歩いてくる(それを抱きかかえる)ことでもわかるでしょう。

これはグラスの妻が言っていた「いかに風は吹こうと、木は倒れない」という言葉とも関係しています。
グラスの復讐は、多くの人が大切にする「信仰」とは関係がない、無益な行動でもあるのに、それを彼はやり遂げた
彼は、それだけを目的に生き延びた。ある意味でもっとも強い人間なのです。

ラストでは、族長が見つけ出した娘が、グラスのことを見下したような目で見ながら去って行きました。グラスは、息子のことを救えなかったのに……。

※以下のご意見をいただきました。
個人的にアメリカ人には「自分たちがせせら笑い潰してきた古い文化への仄かな幻想」があると思っていて、アリカラ族の勇猛さや妻が見せる優しい幻、道中で出会うメディシンマンの神々しさがそこに表現されていたと思います。

血を交わらせ文化を学び、妻を殺した同胞を殺しながらも息子をインディアンの子としてではなく西洋人の混血という不本意な立場に押し込めて守るしかなく、復讐の為にインディアンの如く進みながらも受け入れてくれたメディシンマンは白人の手により殺されてしまい「神の手にゆだねる」と「神なる者」として見たアリカラ族からも何の啓示も受けられないまま、ただ「娘を助けたから見逃してやるけど我々から全てを奪ったお前たちを軽蔑する」と言わんばかりの視線を向けられるグラスの人生のままならなさに悲しくなりました。

ヘンリーは「キリスト教の背信行為は許せない」という信仰のもとにフィッツジェラルドの復讐に協力していましたが、「妻の顔は思い出せない」とぼやいていました。
これを顧みれば、微笑んでいる妻の顔を思い出せているグラスは、たとえ信仰が奪われようとも幸せだったのでは……とも考えられるのです。

ラストショットはグラスの顔を正面から捉えた画。その顔は、グラスが妻の顔を忘れなかったように、頭にこびりついています。

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生き残りの少年、ブリッジャーくんは有名な罠猟師になっています↓
ジム・ブリッジャー – Wikipedia

(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

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  1. ひぃ より:

    いやー冒頭の猟師やなめし職人たちがずっぱんずっぱん射られるシーンから虜になりました。
    個人的にあらゆるシーンで「あっ、痛い!それは痛い!うわぁぁ骨見えてるぅ」と身もだえしながら見てました。
    生き延びるための知恵が所々に凝縮されてて勉強になりました。(無手での追い込み漁、傷を火で塞ぐ、エスキモーがアザラシの腹を裂いてぬくもりを得るように馬の中に入る)
    個人的にアメリカ人には「自分たちがせせら笑い潰してきた古い文化への仄かな幻想」があると思っていて
    アリカラ族の勇猛さや妻が見せる優しい幻、道中で出会うメディシンマンの神々しさがそこに表現されていたと思います。
    血を交わらせ文化を学び、妻を殺した同胞を殺しながらも息子をインディアンの子としてではなく西洋人の混血という不本意な立場に押し込めて守るしかなく、復讐の為にインディアンの如く進みながらも受け入れてくれたメディシンマンは白人の手により殺されてしまい「神の手にゆだねる」と「神なる者」として見たアリカラ族からも何の啓示も受けられないまま、ただ「娘を助けたから見逃してやるけど我々から全てを奪ったお前たちを軽蔑する」と言わんばかりの視線を向けられるグラスの人生のままならなさに悲しくなりました。

  2. 匿名 より:

    例えるならネイチャー系の大作映画を観ているようで
    極寒のアメリカにおける生き物の生態を描きました
    (人間含む)みたいな感じでした
    素晴らしいヒーリング映画でした

  3. ヒナタカ より:

    > 個人的にアメリカ人には「自分たちがせせら笑い潰してきた古い文化への仄かな幻想」があると思っていて
    > アリカラ族の勇猛さや妻が見せる優しい幻、道中で出会うメディシンマンの神々しさがそこに表現されていたと思います。
    > 血を交わらせ文化を学び、妻を殺した同胞を殺しながらも息子をインディアンの子としてではなく西洋人の混血という不本意な立場に押し込めて守るしかなく、復讐の為にインディアンの如く進みながらも受け入れてくれたメディシンマンは白人の手により殺されてしまい「神の手にゆだねる」と「神なる者」として見たアリカラ族からも何の啓示も受けられないまま、ただ「娘を助けたから見逃してやるけど我々から全てを奪ったお前たちを軽蔑する」と言わんばかりの視線を向けられるグラスの人生のままならなさに悲しくなりました。
    なるほど!すんばらしいご意見です!ぜひ追記を。
    エスキモーはそんなことしているんですね・・・

  4. ラリーB より:

    冷静になってもう一度作品を見ると、映像や描きたい部分が見えてきて
    自分の初見の評価がグラグラ揺らいできました。
    先に不満点から書くと、まずやっぱり序盤のグラス親子の不用意さと迷惑かけまくりぶり…ですよね
    今の倫理ならいざ知らず当時の倫理観なら見捨てられても文句は言えねえなこりゃ…と思わざるを得ませんでした。
    またそれに対して宿敵であるフィッツジェラルド以外に誰も糾弾するどころか
    あまつさえ隊長の一存で隊全体に大迷惑かける始末…そりゃねえだろとツッコまざるを得なかったです。
    熊に襲われるシーンもフィッツジェラルドが暗躍して単独で狩りに行かされる羽目になる…とかだったら全然グラスにも感情移入出来たんですが
    イニャリトゥ監督の狙いとしては「どっちの言い分も認めた上で『全ては神に委ねる』」をやりたかったから
    敢えて描写としてフェアに描いたのかな…と解釈しました。
    まあぶっちゃけるとこの映画は撮影時の苦労とか拘りが凄すぎて
    話のツッコミ所を「多少目を瞑ってもいいかな…」と思わずにはいられません。
    ヒナタカさんも書かれていましたが、撮影環境のあまりの過酷さは想像しただけでゾッとしますし
    特にレオナルド・ディカプリオ氏の鬼気迫る野生ぶりにはただ脱帽です。
    (ベジタリアンなのに)肉、魚、草と有りとあらゆる物を生食し、川に流され、崖から落とされ、馬の内臓削り出して中に入り
    熊シーンでワイヤーで引きずり回され…悲願のオスカー獲得も納得です。
    文字通り命削りまくった凄まじい役作りでした。
    また撮影監督のエマニュエル・ルベツキ氏はあれだけ過酷な環境を物ともしない圧巻の絵作り
    雪降る大自然にまるで吸い込まれそうになるような美しさで、IMAXで見れるならIMAXで見た方が良いです。(29日で終了)
    「ゼログラビティ」「バードマン」に続くオスカー三連覇に相応しい
    現状世界一のカメラマンでしょうね…
    勿論トム・ハーディ氏の俗物丸出しだけど憎めない仇敵フィッツジェラルドも良かったですし
    その他の役者さん達も本当にそこに住んでるんじゃないか?と錯覚するくらいでした。
    初見時は上記の減点ポイントが気になり正直ノれませんでしたが
    時間が経つにつれ何だかまた見たくなる…そんな映画でした。

  5. 毒親育ち より:

    >一言感想:いますぐにメイキングが観たい!
    ><たのしい『レヴェナント』の撮影環境>
    リアル『トロピックサンダー』かって酷さじゃねーか!監督がマッドマックスに首締められたり。殺人未遂の証拠をグッズ化したり・・・本編よりコッチの方が地獄絵図ですね。
    去年は同じく監督と主演俳優が場外乱闘した映画がラジー賞に輝いたり、エンドロールが10分越えになる程大勢の人が頑張ったけど、肝心のお話し気持ち悪かったりでトホホな作品もあっただけに完成に漕ぎ着け評価も上々で本当に万々歳ですね!!
    ><レオ様ちょうがんばった!>
    レオ様がベジタリアンだとは知りませんでした!その食生活であのムチプリな御身体を!?大豆パワーか!よし。ボクも今日から豆腐三昧だ!?
    >「レオ様VSクマちゃん」
    モッフモフな身体をブルン!ブルン!させながらレオ様をイジり斃すクマちゃんに戦慄しつつ萌えるという奇妙な快感を味わいました。
    ナニかに目覚めたかも・・・。
    >いくらなんでもレオ様不死身すぎね?
    毛皮着せて顔だけ出して地面に埋めて置いて。春になったら迎えに行けば良かったんじゃないかな・・・とすら思ってしまいました。
    >~どうやって撮ったねん!の連続~
    イニャトゥリ監督に『源平合戦』を撮って欲しくなりました。
    >首の傷を止血のため火をジュっとつける
    『グラップラー刃牙』の安藤さんを思い出したのは私だけでしょうか。
    >~フィッツジェラルドという人間~
    ラリーBさんの考察を聞いてを彼にも一理有ると思いますが、やっぱり万死に値するクズかと。
    初っ端から皆が困難に対処中だと言うのに「責任者探し」と「八つ当たり」で精神安定を図る(中の人がマックスと同じとかずっと信じれれませんでした)こういう奴はグラスのように“無視”が一番なのでしょうけど、ホークに言って欲しかったです。「カウンセラーが必要だな。無資格だが一時間10ドルでどうだ?」と!
    更に対価を得て契約した責任を放棄した挙句に報酬を騙し取る。ヘンリーにはそこを問い正して欲しかったです。

  6. ラリーB より:

    >毒親育ちさん
    フィッツジェラルドについてですが、僕としてはどうしても彼視点で見てしまいますね。
    確かに彼は純然たるレイシストですし、己の欲望のままに動くような男ですが
    「かつて狩りの際にアリカラ族に頭の皮剥がされた」
    「何が助かったって?毛皮の金が無かったら俺らは生きていけねえんだよ!」
    「足手まといのせいで何人死んだと思ってやがる!」と言う具合に
    正直当時の彼と同じ立場に立って彼の言動を否定出来るかと考えたら、どうしても出来る自信がありませんでした。
    そもそものきっかけにしてもグラスがホークにムース(ヘラジカ)狩り教えてたせいで見つかった訳ですしね。熊に襲われた時といいグラスはグラスで
    勝手に単独行動おっ始めて狩りに出かける性格ですし
    フィッツジェラルドを俗物ではあるにせよクズと呼ぶのは、僕は何か違う気がしました。
    本当に正直に言うと僕は息子のホークにあまり感情移入出来なかったので
    (敵陣でギャーギャー喚き散らしたり差別とは違う点でちょっとどうなの?と思いましたし)
    一貫して利己的でずる賢いフィッツジェラルドは肯定は出来ないけど否定もできない…と言うスタンスになりました。

  7. 毒親育ち より:

    ラリーBさん
    再度補足ありがとうございます!
    >そもそものきっかけにしてもグラスがホークにムース(ヘラジカ)狩り教えてたせいで見つかった訳ですしね。
    そういえばアリカラ族の捜索隊に発見されたのもグラス親子の銃声が切欠でしたか。そう考えれば二人への態度は「八つ当たり」ではありまえんね。すみません。
    >何が助かったって?毛皮の金が無かったら俺らは生きていけねえんだよ!
    これ。母にも言われたのですが、ニートのなんて者が存在出来、生活保護なんて制度がある時代と国の倫理感で、無職無収入=犯罪者か野垂れ死かの選択カウントダウン開始!な時代の人を裁く事は偽善かもしれませんね。
    でも。「契約不履行」と「詐欺」と何よりグラス親子への仕打ちは時代も国も超えて非難されるべきで有って欲しいと思うのです。

  8. いいこま より:

    漸く観てきました(そういえば「せめて『シビル・ウォー』『アイアムアヒーロー』は観たい」って言ってたのにこっちは挙げてなかったなあ…)。
    >レオ様ちょうがんばった!
    >>想像以上でした…。
    頑張れば必ずしも結果が出るというわけではないにせよここまでいくと「そりゃここまで頑張れば撮影賞受賞するわな」と。
    >また数々のサバイバル描写は圧巻なのですが、いくらなんでもレオ様不死身すぎね?とツッコミたくなります。
    >>ですよねwまあそれも含めて楽しめましたが(ただあれだと様相は「実話」というより「大河ドラマ」っぽいですが)。
    >フィッツジェラルド
    >>1823年と2016年とでは事情が違うのは承知で個人的には彼に関しては否定的に見てましたし毒親育ちさんも仰ってる様に息子は助命するという約束を反故にするわブリッジャーを騙すわヘンリーに対して嘘の申告するわで「こいつは裁かれてもしょうがない」と思いましたが反面ラリーBさんも仰ってる様に彼の視点で観たときに『皆の足を引っ張る足手まとい』『毛皮を売った金がないと生きていけない』等の旨の発言も一理ありますし「ああでもなければ生き抜けないのかも」って思うところもあったので一概に責められない、と思ってました。
    何にせよキリスト教的考え方で背任は赦されないとなれば最期を遂げるのもあまり気の毒とは感じないです。
    >極限サバイバル
    >>意外と生々しかったので「これ人によっては忌避しそうだなあ」と思ってました。
    あと馬の腹を搔っ捌き内臓を取り除いて中に入って防寒、というのは「そういえば現実にもそういうのあったな」と思いながら観てましたが、具体例はひぃさんがアザラシとエスキモーの例を出すまで失念してました。
    >信仰
    >>グラスを観ながら「これも『怒り・復讐心は有効的な原動力』ってことかな」と思ってましたが言われてみれば寧ろそっちの意味合いかも、と思いました。
    感情移入する余地がない奴だとしてもグラスからすれば十分原動力となる信仰の対象となり得てもおかしくないな、と思いますし。
    >血を交わらせ文化を学び、妻を殺した同胞を殺しながらも息子をインディアンの子としてではなく西洋人の混血という不本意な立場に押し込めて守るしかなく、復讐の為にインディアンの如く進みながらも受け入れてくれたメディシンマンは白人の手により殺されてしまい「神の手にゆだねる」と「神なる者」として見たアリカラ族からも何の啓示も受けられないまま、ただ「娘を助けたから見逃してやるけど我々から全てを奪ったお前たちを軽蔑する」と言わんばかりの視線を向けられるグラスの人生のままならなさに悲しくなりました。
    >>パンフレットでのイニャリトゥ監督の「かつて白人は欲のために自然に敬意を払わず原住民との取り決めも守らなかった」との旨のコメントが頭をよぎりました。
    >『グラップラー刃牙』の安藤さんを思い出したのは私だけでしょうか。
    >>自分は『ランボー3/怒りのアフガン』を思い浮かべました。なお、後でしっかり消毒しないと治癒が遅くなるとのことで。

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ヒナタカ

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