
『RANMARU 神の舌を持つ男(略)』観ている時間を呪える映画(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)
メリー!クリマスース!
今日はクリスマスイヴ!
街では恋人たちの心が浮き足立っている素敵な日ですね!全員爆発すればいいのにね
今日はそんな日に観るのにおすすめの、とってもおもしろい映画を紹介しちゃうよ☆
その映画のタイトルは『RANMARU 神の舌を持つ男 酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編』だよ!
個人的お気に入り度:2/10
一言感想:RANSHIN(鑑賞後の俺が)
あらすじ
ノーコメント
はい、すみません。嘘です。全然おすすめできません。
まあ公開開始から3週間足らずの12月22日の時点でほとんどの映画館では上映終了しているので、観るのがそもそもそも難しいんですけどね。
ブログを10日もサボって、『ローグ・ワン』や『バイオハザード:ザ・ファイナル』の感想も書かずに、なんでこの映画を優先してんのか自分でもわかりません。
でもいいや、ここがダメだよ『RANMARU』行ってみよー!タイトル(134文字)の寒さからもうダメだけどね!
あ、そうそう、このブツを観たのはこのブログの読者の方々の後押しのおかげだったりします。
この場で感謝を申し上げます。
※読者の方々からのありがたいお言葉
寒さー273度のギャグがキツい
恐ろしいことに、本作の鑑賞ポイント(売り)のひとつは「ストーリーと無関係のギャグがおもしろい!」だそうですよ!
「そこを推すのは映画としてどうなんだ」という問題がありますが、そこは100歩ゆずりましょう。
でも、本編が始まってすぐのギャグはこんなんでしたよ?
冒頭の幼稚園児なら爆笑できるギャグ
数人のおじさんが車を動かしながら、「うんとこどっこいしょ、うんとこどっこいしょ」
↓
そのうちが1人が行き倒れている主人公に駆け寄り、それにほかのおじさんが振り向いて「え?う◯こ」
開始5分で世界なんて滅んでしまえと思いました。
木村文乃のギャグと、それに対する佐藤二朗のツッコミの一部
まあさすがに全編がそんな幼稚園児レベルのギャグではないです。
その代わりに木村文乃がつまらないギャグをかまして、それに佐藤二朗が冷静なツッコミを入れるという展開が50回くらい繰り返されます。
木村文乃「戸塚に乗った気分でいてよーーー!」↓
佐藤二朗「それを言うなら大船(おおふな)だ、いや大船(おおぶね)だ。戸塚は1つ前の駅だ。神奈川県民にしかわからんぞ。お前ワザと言っているだろ」
木村文乃がトンチンカンな推理をする↓
佐藤二朗「気にしないでください。世界一ムダな時間ゆえ、話を進めましょう」
俺もこの映画を観ている時間を世界一ムダだと思うよ!
もうダメ、耐えられません。
冷静に分析すると、これはギャグがつまらないことを見越して、観客より先周りしてツッコミを入れておくというものなんですね。
つまらないことが前提のギャグを「おもしろい」として売り出すなんて、正気の沙汰じゃないよ!
メインのストーリーはそれなりにまとも
まあ、ちゃんと褒めるべきポイントもあります。
物語は「人里離れた村で突如起こった地盤沈下と殺人事件の謎を解く」というものであり、『犬神家の一族』に代表される金田一耕助シリーズのフォーマットを取っているため、観られないこともないのです。
そういや、同じく堤幸彦監督の『トリック』シリーズも似たようなもんでしたね。
事件の手がかりや謎を追う過程はそれなりにまともで、テンポもいいので観ている間はひとまず退屈はしませんでした。まあ売りのストーリーと関係のないギャグのせいで観ている間じゅう死にたくなってくるけど。
あと、作中で思い切り金田一耕助のパロディおよびそれに対するツッコミがあって、ここだけは唯一おもしろいギャグでしたよ。
なぜこんな映画作られたのか?
なぜこんな映画が存在するの?と思うところですが、実は本作は平均視聴率5.6%の大爆死ドラマの劇場版となっています。
しかも、堤監督自身もドラマ版が超低視聴率を記録したことを謝罪しているのである!
肯定派、否定派真っ二つ。ハマる人はどこまで深くハマる堤幸彦の世界 – https://t.co/lJrP96ZKXq pic.twitter.com/o8DOFWGGHA
— シネマズ by 松竹 (@Cinemasby) 2016年12月7日
※「類稀な」に訂正印が押されていることもポイント高い
なんで松竹がわざわざ映画版を公開させたんだろう……おそらく、すでに映画版の撮影を終えていてしまっていて、お蔵入りにできなかったんだろうな(すればよかったのに)。
ちなみに、堤監督は『銀幕版 スシ王子!』にて、ドラマ版が爆死したのに公開された映画を作ったキャリアをすでにお持ちでした。
もうなんていうか、堤監督がかわいそうになってくるレベルなのでもうやめてあげてよ!堤監督が大嫌いな自分でもそう思うよ!
『この世界の片隅に』がクラウドファンディングで爪に火をともすような想いで作られたのに、こうして誰もが望んでいないのに制作されちゃう映画もある……つくづく映画業界ってゆがんでいるなあ。
ついでに、向井理、木村文乃、木村多江、市原隼人、総じて役者さんもかわいそうに見えてくる作品でした(佐藤二朗は楽しそうだけど)。おすすめしませんDEATH!
ちなみに、映画よりもスーパー・ササダンゴ・マシンによるプレゼンのほうがおもしろかったですよ。
以下は結末を含めてネタバレです。別に未見でも読んでもいいような気がする↓
※追記↓こちらの記事も書きました(ネタバレなし)。がんばったら褒められるもんですね!
『RANMARU 神の舌を持つ男(略)』を“逆に”観て欲しい5つの理由 | シネマズ by 松竹

publicShare
theatersタグ
movieこちらの記事もおすすめです
今までに書いた映画レビューの中から、この記事を読んでいただいたあなたにおすすめの記事をピックアップしています。
ネタバレ前の感想をまずは読んで下さい。映画を見終わった後、ネタバレを含む解説を読んでいただけると1記事で2度楽しんでいただけるのではないかと思います。
カゲヒナタ映画レビューが少しでもあなたのお役に立てれば幸いです!あなたが良い映画と出会えますように:)
done コメディ
この映画のレビューと同じカテゴリの記事です
done 10点満点の映画
10/10を獲得した映画です。
見たい映画が見つからないときはこちらがおすすめです。
done 9点の映画
9/10を獲得した映画です。
名作ぞろいです!まだ見ていない作品があれば是非!
chat_bubbleコメント
[…] 4位 RANMARU 神の舌を持つ男(略) […]