『プロメア』4DX版の感想レポート!より楽しむための“劇場選び”のポイントとは?

『プロメア』4DX版の感想レポート!より楽しむための“劇場選び”のポイントとは?

今回はアニメ映画プロメアの4DX版の感想です!

さてさて、この『プロメア』はとてつもないロングランヒット、そして盛り上がりを見せているんですよ。

  1. 5月24日の公開日から2ヵ月半かけて興行収入10億円を達成(現在は11億円を突破)
  2. 物語の前日譚となる「ガロ」編「リオ」編付きの上映も実施
  3. 「応援上映」も積極的に開催され各回大盛り上がり
  4. 上映期間が100日間を達成したときには入場者プレゼントとして“書き下ろしイラストカード”も配布

実は『プロメア』の公開初週の動員ランキングは8位スタートとふるわなかったのですが、その作品のハイテンションぶり、面白さ、堺雅人の怪演などがじわじわと口コミで評判を呼びました。

これはやや小規模のアニメ映画としては極めて異例です。
もはや“中毒”になったリピーターも続出、主人公2人がいろいろな意味でイケメンであるため女性からの人気も集めました。
単純に興行成績の数字だけ見れば、そのムーブメントは『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』や『若おかみは小学生!』をも超えています。

そして、なんと上映開始から5ヶ月が経ってからの、多くのリクエストを受けて今回の4DX上映ですよ…。
こういうのはSNS時代ならでは。観客にとっても作り手にとっても嬉しいことですね。

前置きがまた長くなりましたが、今回の4DXについて観る前にぜひ知ってほしいことを、まず2つあげておきます。
それは、上映回数が少ないことと、一部の4DX劇場では“熱風”の演出が用意されておりそちらを選ぶのがオススメということです。

上映回数が少ないのは実質的に過去作のリバイバルなのでしょうがないことですが、各映画館での上映回数は概ねで1日2月1回か2回のみ、前述した通りファンが多い作品なので席がかなり埋まっています
しかも、なぜか池袋のグランドシネマサンシャインでの上映はなし…。
ぜひ予約の上で観るようにしましょう。
<映画『プロメア』上映劇場情報>

以下、その“熱風”のことを含め、4DX演出を紹介した目次です。
最後にネタバレで『プロメア』の内容(物語)についてちょっとだけ解説しています。未見の方はクリックにご注意を。

一部の劇場でのみ実施の“熱風”の演出とは?

さてさて、今回の『プロメア』で初めて知ったのですが、先に触れた通りごく一部の4DX劇場では“熱風”の演出があるんですよ!(座席の後頭部に当たる箇所に熱風が出てくるファンのようなものが取り付けられています)
この熱風の演出は2年前に導入されていていました。

情報のソースが見つからなかったのですが、このリスト以外ではユナイテッド・シネマ アクアシティお台場でも熱風の演出があったことを確認しました。(他作品でも同劇場で熱風があったという意見を確認ずみ)
いいですか!もう一度書きますが、ユナイテッドシネマ および上記のツイートに掲載されている劇場では、熱風が吹くんです!

そして、『プロメア』を観た方ならご存知の通り、劇中では火が出るシーンがとても多い、ていうか炎をフィーチャー作品と言っても過言ではないんですよね。つまりは熱風と相性抜群です!

とはいえ、『プロメア』の4DX上映における熱風の演出の数自体はそれほど多くはありませんでした。
しかしながら、「ここぞ」という時に熱風の演出を使ってくれるため、1回あたりのバリューは間違いなく高いです。
暖かいものがを中に感じる=作品のアツさをダイレクトに受け取るというのは素直に嬉しいではないですか!

繰り返しになりますが、『プロメア』の4DX上映を最大限に楽しむためには、“熱風”の演出がある劇場を選ぶのがオススメです。
その上映館のリストを今一度あげておきますね。

(※他にも熱風のある4DX劇場をご存知の方は教えていただけると幸いです。

とは言え、『プロメア』の4DX上映のメインの魅力は次項のロボットに乗った気分になって縦横無尽に動きまくるアクションであるため、無理をしてまで選ぶほどではない、“熱風”はおまけ程度と捉えておくくらいでちょうどいいかもしれませんね。

座席の尋常じゃない動き+風!=幸せ!

『プロメア』の最大の魅力(異論は認める)は、小型(?)ロボットが動きまくり飛びまくりのハイスピードバトル&アクションです。

グワングワンとカメラに合わせて座席が動くのは序の口ですよ。
ガッシャンガッシャンと合体したりするんですよ。
で、4DXではそれに合わせて座席が左右前後にガッシャガッシャ動くわけですよ。
もはや勝手にヘドバンしている勢いで揺れるんですよ!

それだけじゃないんですよ。ダイナミックに移動するときは風が吹くんですよ。
空を飛ぶ感覚を肌で感じられるんですよ!

そうしたロボットアクションに最高にマッチした演出が想像の10倍ぐらいの物量で攻めてくるわけですよ。
超楽しいぃイィいいいい!イヤッハーーー〜!

僕は泣いた。泣きましたよ
ロボットに乗って縦横無尽に暴れまわる、その夢が叶いましたもの…。
ああ、もうこれ以上のことはどうでもいいや。
『プロメア』ファンは言うまでもなく、初見でも『パシフィック・リム』好きやロボットアニメ好きはこの夢の4DXを観に行けばいいじゃない。

エアー+座席の後ろボコオ+足カサカサ!=殴られたり叩きつけられる!

4DXには座席の後ろから「プシュッ」と吹き付けるエアーの演出があり、これは銃撃がかすめるアクションシーンによく用いられています。
はい、『プロメア』はですね、たくさん撃ちます。エアー演出オンパレードで楽しいようー!アハハハ〜!

さらには、座席の背中がボコオと膨らむ演出があり、これは地面や壁に叩きつけられるアクションシーンによく用いられています。
はい、『プロメア』はですね、よく地面や壁に叩きつけられられます。わーい!推しにぶん投げられたり殴られたりしまくりで楽しいようー!アハハハ〜!

あと、座席の下の足の部分で「カサカサッ」とくすぐる演出があり、これは概ねで小さい生き物が通り過ぎたりするシーンで使われます。
でもこの『プロメア』ではですね、地面や壁に叩きつけられながら金下ろしのように擦られるシーンでこの演出が出てきます。

そんなわけで、全方位的に撃たれる、殴られ叩きつけられる、金下ろしにされる、そんなドM体験が待っています。

フラッシュ+スモーク=視覚的にも超シンクロ!

さらに今回の4DXでベストマッチに思えたのが、劇場を光らせる“フラッシュ”の演出ですね。
一応主人公たちは消防士なのでサイレンを鳴らし、そのサイレンの光をフラッシュの演出が“強化”してくれています。
他にもフラッシュの演出がいくつか使われているのですが、シーンによって光の色を変えているのも素晴らしいんだ。

また、劇中で文字通りに煙が立ち込める“スモーク”の演出。
劇中では炎はもちろん、火事が起こるならではの煙や、派手な登場時に煙がかかったりするんですよね。そういうことです
直に触れない、視覚の演出でも存分に楽しませてくれるのでした。

水・雨・香りの演出は?今回は4DXでなくMX4DでもOK?

さてさて、4DXで気になることと言えば水の演出、濡れるか濡れないかということですよね。
結論から言えば、そんなに濡れません。でも途中で連続してプシュプシュプシュと水が吹き付けてくるシーンがあるので、そこそこ警戒しておくか、ブランケットを用意しておいたほうがいいかもしれませんね。

また、劇場の天井から降る雨の演出は皆無でした。
雨のシーンが劇中にないので当然と言えば当然なのですけどね。

ちなみに雨の演出はTOHOシネマズ系列のMX4Dにはない、4DX版限定の演出です。
『天気の子』の時はMX4Dではなく雨がたくさん降る4DXがオススメ!と書きましたが、今回はMX4Dでも十分に楽しめるのかもしれません。

ちなみに、MX4Dでは座席の下(お尻)からもボコォ!と突き上げる演出があったりします。
4DXでは座席の後ろだけなので、よりボコられたい方はMX4Dのほうがいいのかもしれません。

今回の4DXでここがちょっと残念?

……そんなわけで、今回の4DXには大満足なわけですが、あえて残念だったことを挙げれば、前日譚の「ガロ」編「リオ」編も併映して欲しかったことでしょうか。
どうせなら「全部乗せ」のフルボリュームで楽しみたかったですね。

また、“香り”の演出が(自分が覚えている限りは)あまり使われていませんでした。
これは自分が気づかなっただけだと思う(実際大興奮しているしている人もいる)のですが、もっと盛大に匂わせてくれても良かったですね。

さてさて、4DXについて存分に語ったので、以下からは2回観て思った『プロメア』の素晴らしさをネタバレ全開で語ります↓未見の方は鑑賞後にお読みください。



ネタバレ:『プロメア』の素晴らしさがどこにあるのかを解説

中島かずきさんは多数のアニメや舞台の脚本を務める人気作家ですが、その物語はとにかく勢い重視
そのため場合によってはゴリ押しな作劇に思えてしまうこともなくもなかったんですよ。
『プロメア』の中盤で「デウス・エックス・マキナ」という、思い切りデウス・エクス・マキナ(それまでに伏線がない絶対的な何かで無理やりオチをつけること)なネーミングが登場するのは、その勢い任せな作家性の自己批評の表れだと思うんです。

でも、『プロメア』はその“勢いで持っていく”ことが、物語の精神性とほぼイコールになっています。
例えば、クレイはヴァーニッシュを燃料に使い、少ない数でも人類を生き延びさせようとしていた、という冷徹な合理主義者です。
一方で、ガロは勢い任せそのもの、「今止めるしかねえ!後のことはその後で考える!」という、合理とかそういうんじゃなく、とにかく目の前の「正しさ」を信じる男、というか大バカなんですよね。

さらに、そのガロと表裏一帯の存在となるのがリオです。
その設定で興味深いのは、いわゆる“熱血”であるはずのガロが“火消し”をしており、“冷静沈着”に見えるリオが“怒りの炎”を放ってしまうという、性格とやっていることが正反対であること。
ガロなんて、「俺の燃える火消し魂」という矛盾した名乗り口上もありますしね。

そんなアンビバレントな要素を持つ二人が文字通りに“合体”すれば、リオの怒りをガロが抑え、かつバカで何も考えていないガロをリオが諭すという、最強のコンビネーションを見せることになります。
二人の最後のセリフ「お前は本当にバカだな」「ああ、俺は宇宙一の火消しバカだ!」という会話も実に気持ちがいい。
バカというか(中島かずき脚本らしい)勢いそのものを肯定する、それは何かを犠牲にする冷徹な合理主義を吹き飛ばし、みんなを幸せにする
そんな価値観を提示する『プロメア』、本当に大好きです!

※以下は5月の公開当時の音声レビューです。合わせてどうぞ。

(C)TRIGGER・中島かずき/XFLAG

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