『パディントン』家族の愛しかたを学ぼう(映画ネタバレなし+ネタバレレビュー)

『パディントン』家族の愛しかたを学ぼう(映画ネタバレなし+ネタバレレビュー)

今日の映画感想はパディントンです。

個人的お気に入り度:7/10

一言感想:かわいいとモフモフは正義

あらすじ

大都会ロンドンに、真っ赤な帽子がトレードマークの小さなクマがやってきた。
南米ペルーの奥深いジャングルから長旅の末ようやくイギリスまでたどり着いた彼は、やさしいブラウン夫人に見つけられ、駅の名前にちなんで「パディントン」と名付けられる。
ブラウン家に迎え入られたパディントンだが、早々に家の中で大事件を起こしていまい……。

まあ内容がどうとか言う前に、皆さんに声を大にしてお伝えしないといけないことは「パディントン(クマ)がかわいい、世界一かわいい、銀河一かわいい、宇宙一かわいい(大切なことなので4回言いました)」ということです。

なんですかこれ。萌え殺す気ですか。
見てわかる通り、彼はリアルタイプのクマなのに、めっちゃかわいいんですよ。
毛並みとかモッフモフなわけですよ。
こんなの、デフォルメしたキュートさで淑女たちを虜にしたクマのプーさんの立場がなくなってしまうではないですか。

しかもパディントンの魅力はそれだけじゃあない。テディベアにはない、紳士的なキャラクターも持ち合わせているのです。
物腰や話しかたはとても丁寧、感謝の心を忘れず、とっても親切ですって。すみません結婚してください(※パディントンはオスです)。
こんなの、ギャップのある下品さで淑女たちの心をゲットしてきたテッドの立場もなくなってしまうではないですか!

うんいやあ、下ネタ言いまくりなテッドもそりゃおもしろいけど、やっぱり結婚相手にするんだったらパディントンみたいな紳士がいいよね!(よくわからない提案)

イギリスが舞台だから紳士的に?

なお、パディントンの紳士的な性格は、舞台がイギリスであることも関係しています。

キングスマン』でも描かれていましたが、イギリスは階級社会であり、上流階級には節度を保ったマナーが求められます。
そのマナーを体現するのが、イギリスの外からやってきた(部外者)であるパディントンであるというのはちょっとした皮肉なのでしょう。

自分は字幕版で観たのですが、このキャラにベン・ウィショー(『007』シリーズの「Q」役)の声が似合いすぎです。
吹き替え版の松坂桃李の声もものすごく評判がよいのですが、大人であればこちらも堪能してほしいです。

ちなみに、もともとパディントンの声にはコリン・ファースが選ばれていたそうです。
しかし、「イメージとは異なる」ことから収録に入っていたにも関わらず、ベン・ウィショーへと変更したのです。

コリン・ファースは『キングスマン』でもイギリスの紳士(ただし正体はスパイ)を演じていたので、それはそれで観たかったなあ〜とも思うのですが、パディントンには若い声が似合っているというのは納得できます。
実際にパディントンの声を聞くと、これはベン・ウィショーしかありえないと思うほどのハマり役でした。

理想的なファミリー映画!

さてさて、映画の内容なのですが、これはもうファミリー映画として申し分のない出来であると言い切ってしまえます。

子どもにとっては、かわいいパディントンのリアクションにクスクス笑うことができます。

親御さんにとっては、倦怠期に差し掛かった夫婦の亀裂を解消するきっかけになります
本作には「(父親の)子どもを大切に思うがゆえの行動」が描かれているので、きっと映画を観た後はお父さんを大切に思うことができるのではないでしょうか。

作中で訴えているメッセージは子どもにとって大切なこと。これを小さい子に見せれば、きっとやさしい子に育つのではないでしょうか。
加えて、テーマそのものは「家族の大切さ」であるので、ファミリームービーとして本当に完璧なんだ、と感服いたしました。

ストーリーも手堅くまとまっていて、とくになんでもなさそうな描写を伏線として回収するのはお見事。
「あのときの◯◯がこういうふうに役立つなんて!」ときっと驚けることでしょう。

悪女を演じるニコール・キッドマンが最高!

大好きだったのが、悪役の描写ですね。
なんと、あのニコール・キッドマン様が悪女を生き生きと演じているのですから。

パディントンキッドマン※彼女は原作には登場しません

正直見る前は「悪人なのに美人すぎね?」と思ったのですが、すみませんかわいいのですべてOKです。
こう見えてキッドマン様は48歳なんですって。マジかよ。

しかもキッドマン様は役作りにも超乗り気。
彼女自身は超がつくほどの動物好きにも関わらず、(役が無理やり生きている動物を剥製化しようとする悪人だから)わざわざ剥製のクラスに入って勉強したりもしていたそうです。

しかも、彼女はナイフさばきとナイフ回しのアクションも猛練習していたそうです。
残念ながら「子ども向けの映画だからナイフはなしで」とプロデューサーに言われたため、ナイフアクションはカットされてしまったそうですが……キッドマン様のナイフさばきを観たかったなあ。
(一応、本編にはキッドマン様が写真に向かってナイフを投げるシーンが残っていたと思います(うろ覚え))

この悪女がなぜパディントンに執着するのか、という動機もとても納得できるもの。
悪役を魅力たっぷりに、しっかりと描写するというだけでも本作が大好きです。

言うのも野暮ですが、長女役の女の子があんまりかわいいくないというのもむしろ好きだなあ

パディントンかわいくない?※十分KAWAIIけどね

長女はいい感じの反抗期を迎えているので、この気難しそうな顔立ちはむしろ大いに似合っています。

原作は児童文学です

いまさらな紹介ですが、本作の原作はイギリスの児童文学『くまのパディントン』です。

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原作とほぼ同じように思えて、じつはおばあちゃんがオリジナルキャラ(原作では家政婦さん)だったりと、それなりの違いがあるようですね。

じつは、原作者はがこの『パディントン』シリーズを書くきっかけになったのは、お店の棚に残されたぬいぐるみを哀想に思い、妻のクリスマス・プレゼントのために買ったことだったそうです。
しかも、物語の内容と同じく、(近くに住んでいたことから)パディントン駅にちなんでぬいぐるみに名前をつけてあげていたのです。
ともすれば、この映画で、やさしいブラウン夫人がパディントンを見つけてあげたことは、現実とシンクロしているということ。なんともいい話です。

映画のパロディもあるよ!

映画のパロディーシーンがあることも魅力のひとつ(その多くはネタバレになるので↓に書きます)。
ロンドンに訪問者がやってくるというプロット、傘を使って飛ぶシーンで『メリー・ポピンズ』を思い浮かべる方はきっと多いでしょう。

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メリー・ポピンズがやってきた桜通りと、ブラウン家が住んでいる場所は見た目もとっても似ているんですよね。

そのほかにも、悪役がかわいい動物を殺そうとするのは、『101』のクルエラというキャラの影響も強く感じます。

ティム・バートン監督作品っぽい、ピタゴラスイッチ的な装置が出てくるのも大好きです。

ちょっと残念なところも

残念だったのは、いくつかの設定と、伏線の回収のしかたに無理が生じていること。
あまつさえ、意味ありげに「疑問」が提示されならも、それが回収されないこともありました。
脚本はとても出来がよいと思う反面、細部にややツメの甘さを感じます。

詳しくはネタバレになるので↓に書きますが、「パディントンはクマなのにふつうにしゃべっていることに誰も驚かない」ことに違和感を覚える方も多いのではないでしょうか。
これは(悪い意味で)しゃべるネズミが当たり前のように養子縁組に入る『スチュアート・リトル』を思い出しました。

『パディントン』のほうがより設定は納得できます(一定上のリアリティラインは超えている)し、「しゃべるクマにみんなが驚く」なんて要素を付け加えてしまうと、マスコミなどの描写が必要になっちゃうので、言うのも野暮なんですけどね。
『ドラゴンボール』で当たり前のように動物っぽいキャラがしゃべっていたり、『ドラえもん』で誰もがドラえもんの存在に騒いだりしないと同じようなもの。気にしなければよいでしょう。

ともかく、本作は「万人向け」という言葉がとっても似合う、誰にとっても満足できる素敵な作品です。
デートや家族でのチョイスはこれ以上のない安パイ。オトナにとっても心の琴線に触れることでしょう。
かわいいクマの冒険、やさしい人たちのドラマを観たい方はぜひ劇場へ。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

気になること(野暮な不満点)

序盤にパディントンはブラウン夫人に「すごい雨ですね」と挨拶するんだけど、このシーンは駅の中で、その前に雨の描写がないので「あれ?いま雨降ってる?」と観客を混乱させます。
※以下の意見をいただきました。
冒頭の「雨振ってる〜」の件はロンドンに行く前の会話でちゃんと振りがありますよ。

パディントンは偶然スリの常習犯を捕らえて新聞に載るのですが、この出来事は長女から受け入れられるきっかけになった以外、完全に映画から消えてなくなっています。
パディントンがさまざまな家を訪問するときに、誰かが「新聞に載っていたクマじゃないか!」とよろこんでも不思議ではないはず。

終盤でパディントンが煙突を登るとき、長女と「勉強をしていたクマ語」で会話ができるシーンがあるんですが……これは人間の言葉で会話をしても問題がないんですよね。
この伏線を生かすのであれば、「ミリセント(敵)も聞いているから、内容を悟らせないようにクマ語で会話をする」という展開であるべきだと思います。
※以下の意見をいただきました。
クマ語で会話するシーンは、「パディントンが叫んでいるのを、たまたま娘が気付く」展開だったと記憶しています。つまり、窮地にあったパディントンは、追い詰められて「つい母国語で」叫んでしまったのだと思いました。(私も追い詰められたら、きっと海外でも「助けて!」と日本語で叫んでしまう気がする)

養護院を「雷ドーン!」な画でホラー映画風に見せるのはギャグとしては好きなのですが、養護院はそんな悪いところばっかりじゃないよ!これはちょっと誤解を生むよなあ。
参考→orphanage – Google 検索
※以下の意見をいただきました。
養護院 という言葉を聞いた子供の頭の中の映像なので問題無いような気がします。
自分は、お父さんに「言うこと聞かないと、養護院にいれるぞ‼︎」みたいに日頃言われているから
養護院=恐ろしい場所 と刷り込まれているんだろうなぁと解釈しました

あとは、肝心のパディントンの出生の秘密がわからなかったり(いつからおじさんとおばさんに育てられるようになったのか?)、パディントンが紳士的な性格になった理由も語られないのも残念かも。
パディントンが「英国風マナー」の本を読んでいたりするシーンがあるとよかったかもしれませんね。
※以下の意見をいただきました。
パディントンの性格は、あの二人に育てられて「ロンドンは良い所だよ」と教えこまれていると考えれば別に違和感もそこまで感じません。言ってしまえばパディントンは「英国紳士に憧れてる」。ブラウンに対してちゃんと怒る場面があったのも、自分は熊ではあるけれど憧れていた英国紳士でいたいって事。単に根っからの真面目って事でもないように描かれてると思います。

移民の物語

※以下の意見をいただきました。
家族愛だけでなく、今や世界中で話題の移民に関しても、ポジティブなメッセージを強く感じ、そこがまたたまらなく好きでした。
パディントンの出自を細かく描かないのも、そして周りが「しゃべるクマ」にいちいち騒がないのも、パディントンが「移民」を表現しているからだと思いました。(この辺りはは原作未読なので、偉そうに言って勘違いかも知れませんが。笑)
そのパディントンと出会った一家も最初は受け入れませんが、その理由は「(受け入れると)私たちまでヘンだと思われる」というもの。しかしその余計な感情が希薄な子供にまず受け入れられ、最後は家族として迎えられますが、そのときの理由は「(パディントンが)好きだから」。この理想論とも言えるメッセージが逆に気持ちよく、大好きでした。エンディングの歌も「中国人もインド人もオーストラリア人もイギリス人もアメリカ人も日本人も、みんなで踊ろうよ」という底抜けに明るいものでしたね。
「好きだから受け入れる。それでいいじゃない!」。子供も見る作品としてはすごくいいバランスと思います。

※以下の意見もどうぞ

かわいそうなカリーさん

せっかく一目惚れの相手(ミリセント)に出会ったのに、悪人だと知って一方的にフラれるカリーさん(となりのおじさん)がかわいそうでしたね。

パディントン還暦間近<ときには紳士の服も着ます。

エンディングで何か新しい出会いを用意してあげればよかったのに……。
あと、ミリセントにあげる花はあんな枯れている(ように見える?)ものではなく、きれいなのを用意してほしかったかな。
カリーさんは原作ではけっこうイジワルなキャラ(でも心根はやさしい)だったそうなので、これくらいでいいのかな。

カリーさんを演じたピーター・カパルディは御年57歳で、いやいやミリセントの相手としては老けすぎだろーっと思っていましたが、キッドマン様とは9歳違いなのでぜんぜん恋人としてアリでしたね。

社員証の写真は?

本作最大の謎は、パパがセクシーな女装(笑)をして清掃員になったとき、苦し紛れに見せた「社員証」の写真はなんだったのかということ。
事務員の人の言動によると、その写真は古く、人物の容姿はパパに似ていて、片腕がなくなっていたりしたそうです。これはパパ本人の写真ではないでしょう。

これはおそらく、亡くなったおじいちゃんの写真だったんでしょうね。
確か、おばあちゃんは海兵隊の夫を持っていたという説明がされていたと思います(うろ覚え)。
おじいちゃんは戦争中に片腕を無くし、その後はこの役所に勤めていたんじゃないかと。

もしくは、パパが女装の服ををふつーにどこからか持ってきたことから、写真は(清掃員として働いていた)おばあちゃんのものだったのかも。でもおばあちゃんが義手だったという描写はないよなあ?

別に映画のすべての情報を提示しなくてもよいとは思いますが、ここはモヤッとするので映画の中で解決してほしかったかなあ。

ちなみに、カリーさんが匿名でブラウン家に電話をかけたとき(正体バレバレ)、彼は「私はカリーじゃなくてバリーだ!」と言っていました。
この「バリー」は役所で女装したパパと会っていた事務員の名前なんですよね。
カリーさんとバリーは知り合いだったのかな?

萌えるパディントンのシーン

いや〜パディントンにはいろいろと萌えましたが、おふろ場で洗われた後に毛が全部逆立ってモッコモコになっているのは最高でしたね。

また、エスカーレーターに乗るときの「犬は持って乗りましょう」というのを、「エスカレーターに乗るときは犬を持つ」と勘違いしちゃうのも大好き。

イギリスの近衛兵がパディントンのために、あのでっかい帽子から食べ物をあげるシーンも大・大・大好き!
パディントンのハットよりも、そりゃたくさん入るよね。

あと、パディントンが歯ブラシをめっちゃ耳の奥のほうに入れるので、「イヤー!」な気分になったのは自分だけでしょうか。そうじゃないと信じている。

大人が共感できるネタ

ギャグの大半はパディントンのリアクションによるたわいのないものなのですが、パパがパディントンを1日泊めるだけでも新たな保険を適用しようとするのには大笑い。さすが一家の大黒柱、頼りになるなあ。

あと、駅の警備員ふたりが、ヒマだからビスケットの成分の割合の当てっこをするのも大好き。
ナトリウムが◯◯%あって〜とか、心底どうでもいい。

映画パロディ

パディントンがスケートボードで街を疾走するのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 2』ネタかな。

若き日のパパとママが『イージー・ライダー』よろしく「Born To Be Wild」とのBGMととも登場するのには大笑い。こんなの1〜2%の観客にしか伝わらないだろ!

パディントンが「くっつく装置(掃除機)」で登っていくのは、いわずもがな『ミッション:インポッシブル/ゴーストプロトコル』ネタですね。

ミッション:インポッシブルのテーマがイントロ部分だけ流れるのもたまりませんね。

そういえば、ミリセントがブラウン家に宙づりになって侵入するシーンも『ミッション:インポッシブル(1作目)』っぽいのですが、そっちではテーマ曲は流れませんでしたね。
おそらく、こっちのために曲を流すのを温存していたのですね。英断だと思います。

時折登場する劇団による選曲もいい味を出していたし、これは観た後にサントラがほしくなるなあ。

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※以下の意見をいただきました。
名作オマージュについて、シャッターが閉まる部屋からの脱出シーン、落とした帽子をギリギリで拾うのは「インディ・ジョーンズ」からだと思います。(魔宮の伝説でしたっけ?)

うまい伏線

家族がそれぞれの得意分野で活躍するのがたまりませんね。

・母→絵で描いていた下水道のことをよく知っている
・長女→学んでいた言語(クマ語)を活用
・長男→発明家であるがゆえの爆薬製作
・おばあちゃん→警備員とお酒対決(笑)
・父→やるときはやる

父が母の救出前にキスをして、子どもふたりがウエッとなっているのもいいですね。
描きかけの絵にパパが現れる演出もグッド。父ちゃんが格好いいのはまるで『クレヨンしんちゃん』みたいだ。

そのほかにもパディントンがうまく使えていなかった掃除機を煙突に登るときに役立てたり、あれだけパディントンについて回っていた鳩たちを「攻撃」に使うのには感動した!この伏線の使い方は予想できないなあ。

愛してこその家族

ミリセントは、探検家の父がクマたちを剥製にすることを拒み、そのために栄誉を捨てていたことに憤っていました。
「父は私たち家族の幸せを考えなかった」と……。
ミリセントは、「家族に愛されたい」と願う、一方的な考えを持っています。

一方で、ブラウン家のパパは「私は家族みんなのを愛している、パディントンも私たちの家族だ!」と、「家族を愛したい」と願う人物でした。
パパははじめは子どもを危険から離したいと思うあまり、パディントンに対して排他的だったのだけど、やがて彼のことを知り「愛したい」と思うようになっていたんですね。

しかし、ミリセントは父の本当の想いを知ろうとせず、独善的に「愛されたい」という気持ちばっかりが積もっていたんです。
どちらも「家族」を重要視しているものの、その本質はまったく違う……この対比は見事でした。

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(C) 2014 STUDIOCANAL S.A. TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S Paddington Bear TM, Paddington TM AND PB TM are trademarks of Paddington and Company Limited

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  1. 匿名 より:

    冒頭の「雨振ってる〜」の件はロンドンに行く前の会話でちゃんと振りがありますよ。聞いてました?
    あと清掃員に変装する時の件は、事務員が変装したブラウンの事を女性として見ていたので、写真と違う部分があってもその事以上にブラウンにちょっかいを出したたくなってるんじゃ。社員証の針の部分で刺しちゃうのは事務員のバカな所ですが単にブラウンにツンツンしたかったって事でしょ。
    だから事務員的にはブラウンの為にわざとスルーしてあげたよって事で。その後の事務員の台詞でちゃんと女性として見てた事がわかりますよ。
    それと掃除機に「くっつく力がなくなったことを知らせるライト」がついているんじゃなくて、ハンディタイプの掃除機だから充電がなくなった事を知らせるライトでしょ?掃除機を自然な形で活かせている良いポイントですよ。
    さらに言えばパディントンの性格も、あの二人に育てられて「ロンドンは良い所だよ」と教えこまれていると考えれば別に違和感もそこまで感じません。言ってしまえばパディントンは「英国紳士に憧れてる」んでしょ。ブラウンに対してちゃんと怒る場面があったのも、自分は熊ではあるけれど憧れていた英国紳士でいたいって事じゃ。単に根っからの真面目って事でもないように描かれてると思うんですけど。
    大丈夫ですか?

  2. ヒナタカ より:

    いろいろとどうも!
    修正&追記します。

  3. bigmouth0808 より:

    初めまして。パディントン最高でしたので、初コメントです。
    カゲヒナタさんが書かれている通り、パディントンはかわいいし、ストーリーも面白いし、伏線回収や名作オマージュ、どれもよかったですね。
    自分も1歳になったばかりの子供がいるので、「Born to be wild」からの子煩悩パパへの豹変は大いに笑いました。
    ただ今作からは家族愛だけでなく、今や世界中で話題の移民に関しても、ポジティブなメッセージを強く感じ、そこがまたたまらなく好きでした。
    パディントンの出自を細かく描かないのも、そして周りが「しゃべるクマ」にいちいち騒がないのも、パディントンが「移民」を表現しているからだと思いました。(この辺りはは原作未読なので、偉そうに言って勘違いかも知れませんが。笑)
    そのパディントンと出会った一家も最初は受け入れませんが、その理由は「(受け入れると)私たちまでヘンだと思われる」というもの。しかしその余計な感情が希薄な子供にまず受け入れられ、最後は家族として迎えられますが、そのときの理由は「(パディントンが)好きだから」。この理想論とも言えるメッセージが逆に気持ちよく、大好きでした。エンディングの歌も「中国人もインド人もオーストラリア人もイギリス人もアメリカ人も日本人も、みんなで踊ろうよ」という底抜けに明るいものでしたね。
    「好きだから受け入れる。それでいいじゃない!」。子供も見る作品としてはすごくいいバランスと思います。
    映画全体として、他にも家の壁紙や駅の看板を使った表現演出が上品で観ていて気持ちよかったり、ギャグがしっかり笑えたり(パディントンより大きな帽子をかぶった衛兵は、パディントンよりもっと食べ物を隠し持っていた!)と、好きなところだらけです。
    それから、野暮は承知で記事に対してコメントさせてください。
    ・名作オマージュについて、シャッターが閉まる部屋からの脱出シーン、落とした帽子をギリギリで拾うのは「インディ・ジョーンズ」からだと思います。(魔宮の伝説でしたっけ?)
    ・クマ語で会話するシーンは、「パディントンが叫んでいるのを、たまたま娘が気付く」展開だったと記憶しています。つまり、窮地にあったパディントンは、追い詰められて「つい母国語で」叫んでしまったのだと思いました。(私も追い詰められたら、きっと海外でも「助けて!」と日本語で叫んでしまう気がする)
    長々と失礼しました。
    これからも楽しみにしています!

  4. ヒナタカ より:

    > ただ今作からは家族愛だけでなく、今や世界中で話題の移民に関しても、ポジティブなメッセージを強く感じ、そこがまたたまらなく好きでした。
    > パディントンの出自を細かく描かないのも、そして周りが「しゃべるクマ」にいちいち騒がないのも、パディントンが「移民」を表現しているからだと思いました。(この辺りはは原作未読なので、偉そうに言って勘違いかも知れませんが。笑)
    > そのパディントンと出会った一家も最初は受け入れませんが、その理由は「(受け入れると)私たちまでヘンだと思われる」というもの。しかしその余計な感情が希薄な子供にまず受け入れられ、最後は家族として迎えられますが、そのときの理由は「(パディントンが)好きだから」。この理想論とも言えるメッセージが逆に気持ちよく、大好きでした。エンディングの歌も「中国人もインド人もオーストラリア人もイギリス人もアメリカ人も日本人も、みんなで踊ろうよ」という底抜けに明るいものでしたね。
    > 「好きだから受け入れる。それでいいじゃない!」。子供も見る作品としてはすごくいいバランスと思います。
    やはり「移民」というテーマもありますよね〜。「受け入れる」というテーマも子供にすごくいいと思います。
    素晴らしいご意見なので追記させてください。
    > ・名作オマージュについて、シャッターが閉まる部屋からの脱出シーン、落とした帽子をギリギリで拾うのは「インディ・ジョーンズ」からだと思います。(魔宮の伝説でしたっけ?)
    > ・クマ語で会話するシーンは、「パディントンが叫んでいるのを、たまたま娘が気付く」展開だったと記憶しています。つまり、窮地にあったパディントンは、追い詰められて「つい母国語で」叫んでしまったのだと思いました。(私も追い詰められたら、きっと海外でも「助けて!」と日本語で叫んでしまう気がする)
    なるほど!ありがとうごじます。

  5. 毒親育ち より:

    ペルーは食べ物が美味しくて明るい貧乏な国で、食人族役で映画撮影に協力してくれる大らかな人達と、しゃべる紳士なくまさんが達がいるラブでピースでメルヘンな国です。
    先住民の人達が先祖代々守ってきた土地を傭兵連れて奪いに来るブラック企業や、考えず行動してその手先になっている意識タカい系文明人などいない!!
    >リアルタイプのクマ
    TED・・・ごめん。やっぱワルよりも紳士の方が良いわ!!
    >~萌えるパディントンのシーン~
    寿司の上に寿司乗せやがった!!
    >ミリセント
    やってる事はR-18指定不可避の猟奇な人なんですけど!?くまなら良いのかよ!?おい!映倫!?
    これをドロンジョ様的なカワイイ系オモシロ悪役に演じられるニコール・キッドマン(48)さんに恐れ入りました!
    >チリ学会
    「カールじいさんの空飛ぶ家」のマンツを思い出しました。当時の技術では生体を輸送するのは困難ですし剥製にして・・・というのが一般的だったのでしょうけど・・・て、影像持ち帰ってるやん!?それに誰か「私が彼らを連れ帰り証明してやる!」て学術的探究心を燃やす人がいなかったのかよ!?てか今、本物来てるから!!
    >誰かが「新聞に載っていたクマじゃないか!」とよろこんでも不思議ではないはず。
    こんなカワイイ生物がやってきたら「よくきたわね!ワタシがそのタンケンカよ!さあ、入って・・・(そして思う存分モフモフさせてもらうよ。フヒヒ・・・)」とかしてしまいそうで、ごめんなさい。オマワリサーンッ!!
    というか、影像見ても学会が認めなかったしゃべるクマってだけで大騒ぎだと思うですけど・・・。野暮な突っ込みですみません。
    >養護院はそんな悪いところばっかりじゃないよ!これはちょっと誤解を生むよなあ。
    去年の『PAN ネバーランド、夢のはじまり』もそうでしたけど、映画の中だと収容所的な扱いが多いですね・・・。
    >パディントンが歯ブラシをめっちゃ耳の奥のほうに入れるので
    ダメ!ダメ!!ストップ!ストップ!!と慌ててるお母さんが居ましたよ・・・。
    ~大人が共感できるネタ~
    >若き日のパパとママが『イージー・ライダー』よろしく
    実は、友人のカーマニアがパパに成りまして。スポーツカー売り払り、同じくらい金かけて走るリビングみたいなファミリーカーに乗り換えてました。
    >父ちゃんが格好いいのはまるで『クレヨンしんちゃん』みたいだ。
    ママの描いていた挿絵のヒーローがパパになるシーンでは「イケメンとは面の皮の造りじゃねえ!精神のカッコヨサだ!」と思い知らされました。
    いや、演じているヒュー・ボネヴィルさんもダンディ系紳士ですよ!?
    ~移民の物語~
    なるほど!戦争疎開児童とかもシリア難民も暗喩してるのなかな。
    でも。どんな理由であれ、その国で家を求め家族になりたいのであれば紳士たれ!!ですね。

  6. k より:

    養護院を「雷ドーン!」な画でホラー映画風に見せるのはギャグとしては好きなのですが、養護院はそんな悪いところばっかりじゃないよ!これはちょっと誤解を生むよなあ。
    に関してですが、確かコレは
    養護院
    という言葉を聞いた子供の頭の中の映像なので問題無いような気がします。
    自分は、
    お父さんに「言うこと聞かないと、養護院にいれるぞ‼︎」
    みたいに日頃言われているから
    養護院=恐ろしい場所
    と刷り込まれているんだろうなぁ
    と解釈しました

  7. ヒナタカ より:

    > 養護院を「雷ドーン!」な画でホラー映画風に見せるのはギャグとしては好きなのですが、養護院はそんな悪いところばっかりじゃないよ!これはちょっと誤解を生むよなあ。
    >
    > に関してですが、確かコレは
    > 養護院
    > という言葉を聞いた子供の頭の中の映像なので問題無いような気がします。
    > 自分は、
    > お父さんに「言うこと聞かないと、養護院にいれるぞ‼︎」
    > みたいに日頃言われているから
    > 養護院=恐ろしい場所
    > と刷り込まれているんだろうなぁ
    > と解釈しました
    そうですね、追記させてください。

  8. いいこま より:

    殆どのことは既に言い尽くされてる感がしますがとりあえずパディントンの愛らしさがたまらないです。
    まあそうはいってもドタバタを繰り広げてるので最初の方の父親みたいな感じになりそうですが。ただいくら何でも疑りすぎだろう…ていうか喋る熊がロンドンに現れた時点で荒唐無稽なところがあるんだからパディントンの語った経緯云々もありえない話じゃないと思うんですけどねえ…。
    自分は吹替え版で観ましたが個人的には特に違和感はなかったです。とはいえ字幕版のベン・ウィショー氏の声も聞いてみたいところです(あとコリン・ファース氏だったらどうなってたやら。若々しさを考えればウィショー氏にして正解だと思いますがファース氏も割と若々しい声の気がするので)。
    >「パディントンはクマなのにふつうにしゃべっていることに誰も驚かない」ことに違和感を覚える方も多いのではないでしょうか。
    >>いてもおかしくないですが突っ込むのも野暮だし気にする人ならそもそも観に行かないんじゃないかと思ったりもします。
    あと補足になりますが
    >冒頭の「雨振ってる〜」の件はロンドンに行く前の会話でちゃんと振りがありますよ。
    >パディントンが「英国風マナー」の本を読んでいたりするシーンがあるとよかったかもしれませんね。
    >>確か序盤に3匹でクライド氏が残したロンドンに着いてからのマナー講座みたいなのを聞いてたシーンで「ひどい雨ですね」ってあったはずです。なので駅構内のラッシュアワー(余談ですが中の人ネタで『スカイフォール』の「たまにはラッシュアワーもいい経験でしょう」が頭をよぎりました)で行き交う人々に挨拶してるのを見た時は「ちゃんとマナー講座の実践してるな」「外の天気はともかくとして講座通りにやるのは律儀(悪く言えば杓子定規ですが)」と思ったくらいで混乱はしなかったです。
    >掃除機に「くっつく力がなくなったことを知らせるライト」がついているんじゃなくて、ハンディタイプの掃除機だから充電がなくなった事を知らせるライトでしょ?
    >>ハンディタイプ掃除機はちょっと前まで使ってたこともあって「あ~、わかるw」ってなりました。マジであんな感じで吸引力落ちますからねえ(因みに一瞬「中の人や舞台もあるしどうせなら007のテーマに…」と考えそうになりましたがすぐに「いややってること的にはこれしかないな」ってなりました)。
    >養護院はそんな悪いところばっかりじゃないよ!
    >>これに関しては先の方も仰るように実際の養護院がどうかはともかくとして「知らないけど怖そう」程度のことだと思いますよ。その後の長ったらしい名前の施設も同じような感じの想像でしたし実物を知ってたらあんな想像しませんよ。
    >パディントンがさまざまな家を訪問するときに、誰かが「新聞に載っていたクマじゃないか!」とよろこんでも不思議ではないはず。
    >>自分もそれは気になってました。
    あとチリ学会の受付の木で鼻を括るような対応もちょっとどうなのよ、って思いました。まあ「ホントにいたのに疑ってクライド氏を放逐した不祥事がばれたらまずい」「学会の得にならない人間のことなんか知るか」ってことかもしれませんがだとしても前者の場合あの大捕物のあとじゃ後の祭りの気がするだけに…。
    >原作とほぼ同じように思えて、じつはおばあちゃんがオリジナルキャラ(原作では家政婦さん)だったりと、それなりの違いがあるようですね。
    >>原作を知らないので何とも言えませんがパンフではバードさんについて「親戚のブラウン一家を見守る家政婦役」って書いてたのでおばあちゃんではなく原作通りのキャラなのかも?
    >あと、ミリセントにあげる花はあんな枯れている(ように見える?)ものではなく、きれいなのを用意してほしかったかな。
    >>「流石にあんなに枯れてては…」って自分も思いましたねえ。でも利用するだけして最後はポイされるのは何だか不憫です。
    それにミリセントよりかは倫理感はあるみたいですしペルーに送還すると思ったら剥製にすると聞いて「流石にそこまでは」って感じて密告してるのでなんだかんだ言って憎めないなと思います。匿名といいつつばれちゃってますしw
    >カリーさんとバリーは知り合いだったのかな?
    >>語感が似てるからそういう名前にしたんでしょうし偶然でしょう。ただもしかすると制作側は狙ったのかも。
    >パディントンが歯ブラシをめっちゃ耳の奥のほうに入れるので、「イヤー!」な気分になったのは自分だけでしょうか。
    >>あのシーンでは「あんなに奥まで入れて大丈夫か!?」「耳クソきたねえ!」ってなりましたw
    >パディントンがスケートボードで街を疾走するのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 2』ネタかな。
    >>或いは1作目の方かも。時計台前広場のシーンでスケボー乗ってたと思うので。
    >若き日のパパとママが『イージー・ライダー』よろしく「Born To Be Wild」とのBGMととも登場するのには大笑い。こんなの1〜2%の観客にしか伝わらないだろ!
    >>作品自体は未見ですが言われると「あー確かに!」って納得です。
    >家族がそれぞれの得意分野で活躍するのがたまりませんね。
    >>あれは自分も大好きです。
    >ミリセントは、探検家の父がクマたちを剥製にすることを拒み、そのために栄誉を捨てていたことに憤っていました。
    >>確かに家族の幸せを犠牲にしてしまうのはよろしくないとは思いますが、生きてる熊を捕らえて剥製にするのはいろんな点で何だかなあ、と思いますしミリセントやってることはわがままで周りのことなんて考えてないのだからこればかりは父親の方がマシだわ、ってなりました。
    「家族より熊を優先した」って言ってますけど「家族のためなら熊がどうなろうとどうでもいい」って考えならどうも同意できないなあ…と思います。熊にも家族はいるんですから。

  9. ハム より:

    パロディの元ネタをまとめたページを探していて、こちらを通りがかりました。
    ありがとうございます!
    私も参加させてください。
    パディントンを探しているミリセントとタクシーの運転手さんとの間で、お客さんの情報は教えられないといった会話のシーンがありますよね。運転手さんは、初めは掟(Code)だと言っていたのに、追い詰められてガイドラインだと言い換えていて。あれ、パイレーツ・オブ・カリビアンの1作目が元ネタではないでしょうか。
    このシーンまでは、「どっかで見たようなシーンがあるなー」ってだらーっと観ていたのですが、「パロディ満載の映画なのかも!」って一転して気合が入りました。ロンドンタクシーは通称ブラック・キャブで、ジャックの船はブラック・パールだし・・・って、考えすぎかしら。
    そういえば、同行者が、お父さんの女装はミセス・ダウトを思い出したと言っていました。
    この映画のせいで、しばらくイギリスに行きたい病に悩まされそうです。

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ヒナタカ

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