
伝説すぎる映画『マッドマックス4 怒りのデス・ロード』ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
今日の映画感想は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(原題:Mad Max: Fury Road)です。
個人的お気に入り度:9/10
一言感想:What A Lovely Movie!
荒廃した世界でドッガッシャーン!バキバキ〜!
※意見を受けてネタバレに追記をしています。ありがとうございます!(6/21)
いろいろな意味を伝説を残している『マッドマックス』シリーズ、27年ぶりの最新作です。
マッドマックスシリーズの伝説
1作目の伝説
- 制作費35万ドルながら大ヒット
- スタントマンは8人のうち3人が重症、2人が死亡という噂が流れた(インタビューでは否定されている)
- 暴走族役たちには本物が起用。オーディションには2000人が集まった。
2作目の伝説
- 荒廃した未来&筋肉ムキムキのモヒカンザコが出てくる世界観が後の作品に影響を与えまくった(例:北斗の拳)
- 制作費が1作目の10倍になり、アクション描写はグレードアップどころか革命が起きている
- メル・ギブソンはこの役でスターダムに
3作目で変化(シリーズ一旦終了)
- 作風がバイオレンス風からアドベンチャーに変わって不評だった
あ、これでも伝説のほんの一部です。
とくに『北斗の拳』における『マッドマックス2』の世界観のパクり似ているっぷりは半端なく、知らない人が観ると「主人公の見た目がまんまケンシロウじゃん!」「バットみたいなのもいる!」「ジャギ様が出てきた!」と大興奮できるでしょう。
I mentioned savage kid earlier. Here's a feral child with unkempt hair and a lethal boomerang in rural australia. pic.twitter.com/a6wBcBs9Lu
— An Inkposter (@InkPoster) 2015, 5月 25
※バットっぽい野生児
ヒューマンガス様にフォローされた!やった! pic.twitter.com/86VShUsobl
— 株式会社INHのイケダミノロック (@ikedaminorock) 2015, 5月 22
※「俺の名前を言ってみろ〜」とは言いません。
怒りのデス・ロードにおける世界観
さてさて、この4作目『怒りのデス・ロード』においてもその荒廃&ヒャッハーなザコたっぷりの世界観は踏襲、いやさらにグレードアップしています。
こういう人たちばっかり出てきます
こっちは少なくとも狂っています
敵キャラのゴツゴツした造形、冒頭の砦の様子なんてデジャブを感じまくり。そのアホみたいなスケール感、子どもを労働力として使っているのは聖帝サウザーのよう。
しかも「人喰い男爵」という名前の、ハート様を思わせるデブも登場します(笑)。
「『北斗の拳」の実写映画が観たい!」という方にとっても大興奮ができるでしょう。
※観なかったことにしましょう。
映画の感想
さて映画の感想。
アクション!すげえ!以上!
ああ、これ以上書くことがない勢いだわ。
だって、これすごいよ?
あー、予告編で車を走らせながら人間が棒高跳びをしているなーバカだなーっと思っていたらそれは序の口で、上映時間の半分くらいはこういうアクションばっかりしている映画です。
確かにおかしい光景
すげーめちゃくちゃなアクション全開!観ていて疲れる!アドレナリン出まくる!知能指数が下がる!大満足!
そういう映画です。それを求める方はとっとと映画館に行きましょう。
ちなみに、過去作を観ていなくてもまったく問題なく楽しめます。
一応「主人公には娘と妻を失ったトラウマがある」という過去作とリンクしている描写はあるのですが、それ以外に話のつながりはありません。
ていうか「単純」を絵に描いたようなストーリーなので、頭空っぽのほうが夢詰め込める素敵なおバカさがあります。
過去作のオマージュ
しかし、過去作を観ていると感涙できる「オマージュ」が多分に込められている作品でもあるのです。
『マッドマックス』ファンにとっては「このシーンは!」と驚ける(泣ける)シーンがいくつもあるのです。
過去作を観ていなくても100%楽しめるけど、観ていると120%楽しめる、このバランスも見事です。
また、アクションも映画の質も1→2→本作(3はスルー)とどんどんレベルアップしているので、この順番で観たほうがより興奮できると思います。
キャラクター描写
もうひとつ優れていたことは、キャラクター描写が意外にしっかりしていること。
片腕の女「フュリオサ」も、ボスを狂信する「ニュークス」にも、十分に感情移入できます。
また、アクションぶっ続けなだけでなく、ほっと一息をつける「休憩」のシーンもあるのがよかったです。
さらには「信仰」にまつわるメッセージ性、メリハリがついた展開もあります。
決してドンパチドガシャーンやっているだけの映画ではないのです。いや、だいたいがドンパチドガシャーンやっているだけの映画なんだけど。
ジャンキーXL
ジャンキーXLによる音楽も素晴らしかったですね。
アクションシーンでは絶えずバッキバキのロックがかかりまくってうるさいレベルなんだけど、より一層アドレナリンをMAXにまで引き上げてくれます。
せっかくなので、映画批評サイトIMDbのトリビアも書いてみます。
・火炎放射器つきのギターの重量は132ポンド(約60キロ)あった。
なんかずっとギターを弾いているバカがいたんだけど、さぞ大変だったでしょう。ちなみにこのバカを演じていたのはオーストラリアのミュージシャンSean Hapeさん。
そのギター重いよ
ついでに太鼓を叩いているだけのやつらもいます。
・トム・ハーディが着ているジャケットは、旧3部作でメル・ギブソンが着ていたジャケットとまったく同じもの。
30年以上に渡って着古しすぎ。
・シャーリーズ・セロンは坊主頭にしたおかげで、『荒野はつらいよ 〜アリゾナより愛をこめて〜』ではかつらをつけて撮影をしていた。
ボスキャラ
・1作目で超魅力的な悪役・トーカッターを演じたヒュー・キース・バーンが本作のボスとして登場している
これがもうたまりません!この人もう68歳やねんで!
しかも役名がImmortan(不死の)Joeというのも素晴らしい。老体に鞭打ち、すっげー格好いいボスを演じられていて感動しました。
Mad Max is awesome. I particularly liked Jeremy Clarkson as Immortan Joe – a violent old white man obsessed with cars pic.twitter.com/WwcRQz4uLe
— parsley72 (@parsley72) 2015, 6月 14
※68歳のボスキャラ
ほかにもCGをあんまり使わないガチの撮影だったとか、オーストラリアで撮影予定だったけど緑が生い茂っちゃったから撮影を延期せざるを得なかったとか、5人のアーティストが3500枚のストーリーボードを作成していたとか、すげえ話が目白押しなんですけど。
※以下の意見をいただきました。
コンセプトデザイナーの一人に「エヴァンゲリオン」「ウルトラマンパワード」「平成ガメラ」などでデザインを担当された前田真宏氏が参加されているそうです。
そういえば、ニコラス・ホルトは『アバウト・ア・ボーイ』で生意気だけどかわいい男の子を好演していましたが、本作ではゾンビのような見た目となり(いい意味で)イケメンが台無しなキャラになっています。
『ウォーム・ボディーズ』でゾンビを演じていたのはこの伏線だったんでしょうか(違います)。
※以下の意見をいただきました。
デカい「リクタス」役は元プロレスラーのネイサン・ジョーンズでしたね。
ジョージ監督
余談ですが、ジョージ・ミラー監督ってもう70歳なんですね。
ジョージ監督は『マッドマックス』でリアルな事故を取材するために救急車に乗り込んだりする生粋の映画バカです。
それでいて、子どもに見せたくない(R15+指定)の『マッドマックス』以降には『ベイブ/都会に行く』や『ハッピーフィート』という子ども向け映画を撮っています。
<ジョージ監督のキャリア(抜粋)>
ヒャッハー→かわいい→かわいい→ヒャッハー。なんだよこのギャップ。
そういえばマーティン・スコセッシ監督も70歳前後にして『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を撮っていましたね。
そのバイタリティ、恐れ入ります(本当に怖いよ)。
さらに、27年ぶりの映画での復活に合わせ、オープンワールドで遊べるハイクオリティのゲームが2015年10月1日に発売予定です。
メディアミックスもして、『マッドマックス』というコンテンツを盛り上げようとする根性もまた素晴らしいです。
そして本作『怒りのデス・ロード』の評価はめちゃくちゃ高く、IMDbでは8.6点、Rotten Tomatoesでは98%というシリーズでぶっちぎりの1位を獲得。
伝説を作ってきたこのシリーズが、新たな超メガトン級の伝説を作ってくれたということがうれしくてしかたあがりません。
野暮な不満点
さて、ここから野暮な不満点なのですが・・・そう、誰しもが怒りのデス・ロードと化した吹き替え問題ですね。
主役にEXILEのAKIRAは違うでしょう・・・
ほかの主要な吹き替えキャストは実力派ばかり、しかも『北斗の拳』のザコとナレーションでおなじみの千葉繁さんがいるので、どうせなら主役に神谷明さん、脇役に古川登志夫さんや銀河万丈さんを迎えて、実写版『北斗の拳』な感じにしたらみんなが幸せになれたのに・・・と思わずにはいられません。
ただ、実際に吹き替えを観た人の評判は「言うほど悪くない」くらいだったそうですし、作中で主人公がしゃべるシーンは30回に満たないくらいに少ないので、ほかの決定した責任者を往復ビンタしたくなる死屍累々の吹き替えに比べたらまだマシなのかもしれません。
そういえば、『2』でも主人公はほとんどしゃべってなかったよね(セリフを話すシーンは17回のみ)。
しゃべるシーンが少ないぶん、そのセリフは返って重要だとも思うのですけどね。
ちなみに、MAN WITH A MISSION×Zebraheadによる超格好いい日本版主題歌はIMAX版とドルビーアトモス版では流れませんのでご注意を(逆に言えば、テーマの入れ替えが嫌いな人はIMAX版とドルビーアトモス版を観ればよいです)。
※以下の意見をいただきました。
賛否両論な日本語版主題歌ですが、1作目の頃にもアニソンで知られる串田アキラ氏による「Rollin’ Into The Night」という主題歌が作られたことがあります。こちらも1作目の雰囲気に良くあった良曲でしたよ。
吹き替えの件も、「2」がフジテレビで放送されたときに当時公開されていた映画「チ・ン・ピ・ラ」に便乗して主役2人の吹き替えを柴田恭兵氏とジョニー大倉氏にされたことがあります(こちらで聞けます)。 ある意味、伝統に従ったのでしょうw
失敗談
あと、ごめんなさい、個人的な失敗談を言わせてください
TOHOシネマズ系列において、IMAX3Dと通常の3Dのメガネ(持ち帰り可)は違うことを知らなかったんです。
それ知らずに、通常の3Dのメガネを持ち込んで、ぜんぜん3Dにならないことに気づいて、窓口にまでIMAX3Dメガネを買いに行って冒頭5分を見逃した自分がいます。
映画が始まってからあわててほかのお客さんの目の前を通り過ぎて、そのあたりにいたスタッフのお姉さんに「メガネ早く売って!」と頼んで、おつりがなかったのでけっきょく窓口にまで走って、メガネを握りしめてまたお客さんの目の前を通り過ぎて席に戻った迷惑野郎が自分です。みんなも気をつけてね(ご迷惑をおかけしてほんとうすみません)。
まあ、映画はそれでも問題なく理解できる、単純な内容だったんですけどね(そこが最高)。
ドゥームズデイもおすすめ
本作を気に入った人には、過去の『マッドマックス』シリーズはもちろん、『ドゥームズデイ』をぜひおすすめしたいですね。
この映画はすごいですよ!
なにせ『ニューヨーク1997』と『マッドマックス2』を融合させ、さらに『グラディエーター』『ロード・オブ・ザ・リング』『バイオハザード』をもれなくパクって混ぜ合わせたような内容なのですから。
なんで荒廃した近未来に中世の騎士みたいなのが出てくるんだよ!
クライマックスなんてまんま『マッドマックス2』じゃねーか!
監督の「B級映画愛」が溢れまくっているので、「通」な方であればツッコミを入れつつ爆笑できること必至です。
グロ描写満載なうえに(オリジナリティがなさすぎて)世間的な評価もよくないけど、自分が好きなのはこういうバカ映画です。
これはおすすめです。
片腕で坊主頭のシャーリーズ・セロンが格好いいわ、
トム・ハーディの眼力がものすごいわ、
アクションバッキバッキの魅力が満載だわ、
むっちりした美女が出てくるわ、
北斗の拳ばりのヒャッハーだわ、
何より頭のおかしい(最大の褒め言葉)映画だわ、
観なきゃ損、「男の映画」な要素が目白押しです(女性でも可)。
ちなみにR15+指定ですがエロはほとんどなく、グロ描写もそんなにきつくないので、それが苦手な方にも安心でしょう(コアな方にはちょっと不満?)
なお、3D版をだんぜんおすすめします。なぜなら「3Dを観た人へのごほうび」みたいなシーンがあるから。そのためだけでも3D料金を上乗せする価値があります。
観るんじゃない、伝説を体験するんだ!
できればIMAXなどの最高の環境で観るんだ!
それがわかったらすぐに劇場へ行け!命令だ!
以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓
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(C)2014 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED

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>戦時中の日本のような狂った価値観
Twitterでも呟いたのですが、ヒャッハー達の使う槍が「刺突爆雷」に似ている点も含めて旧日本軍がモチーフなのかなと思います。
自分は最終的に丸の内で字幕版3Dを見ました。
いやぁー、本当素晴らしい映画でしたね。
ニュークスが凄え楽しんでて可愛くてカッコ良くてもう惚れましたよ。
やっぱりIMAXでもう一度見ようかなぁと、この記事読んで思いました。
シリーズ恒例のカットの仕方(暗転して次の場面に行くあれ。)も変わってなくて良かったし、エンドクレジットも完全にシリーズを意識してましたから本当、ジョージ・ミラーは凄えなぁと思いましたよ。
よし、もう一度見よう‼︎
勿論IMAXで‼︎
初回の上映を観に行きましたが、前の方の席にヒューマンガス様とその部下のコスプレをした方々がいらっしゃいました、さすがマッドマックス(笑)
何はともあれ最高の映画体験でした。現時点で今年ベストです。
>謎なのは、マックスがこのときにどこかへ行って、血まみれになって帰ってきたこと。
このときマックスは武器将軍(名前はうろ覚えです)を倒しに行ったのではないでしょうか。
敢えてそのシーンを描かないことでマックスの強さをより際立たせようとしたのだと思います。
>本作のマックスはクズすぎやしません?
本作の前日譚にあたるコミック版においてマックスはある少女(マックスの悪夢に何度も登場した子と同一人物?)を救うことができなかったらしいです。
そのため、2のときよりも更に絶望を深めてしまい、あの様なクズ野郎になってしまったのではないでしょうか。
ご意見ありがとうございます!
武器将軍の名前合っていますよ。コミックがあったのは知っていたんですが、日本じゃ読めないだろうな。
追記させてください。
コスプレイヤーが劇場にいるのはすごいな・・・うらやましい。
不満点を上げるならウォーボーイズがモヒカンでなかったことくらいですね。
シリーズ未観の人でも劇場へのデスロードを走りたくなるすばらしいレビューですが・・・
帰宅途中に謎のモヒカン軍団に拉致されるヒナタカさん!連れていかれた先で現れるマシュー・マコノヒーは彼に「仕事の前には一発キメとけ!」・・・なんて事があったのでは?と心配になるくらいノリノリ過ぎですよ!?
>誰しもが怒りのデス・ロードと化した吹き替え問題ですね。
擁護する意見では「歴史有る超大作にして世界中で大ヒットな本作が日本でコケたら国辱ものなのでEXILE大明神に縋るしかなかったのでは・・・」とも聞きますね。でも、それならこんな小細工でなく作品自体の魅力を世に伝える努力するのが広告のプロだと思います。
それにしてもEXILE大明神の御利益はあったのでしょうか・・・。
>ドゥームズデイ
大好きな馬鹿映画の一本です!なので世の酷評が悲しい・・・。
>なお、3D版をだんぜんおすすめします。
なんですってー!?吹替えも「言うほど悪くない」らしいですし、二回目は3Dにして見ます。
>本作の前日譚にあたるコミック版
フラッシュバックに出てくる子はマックスの子と3の子ども達だと思ってました。
「バイオハザード」も2と3の間を描いた小説版があって、それを読まないとジル達がどこ行ってしまったのか、アンジェラに何があったのか、さっぱりなんて事がありましたけど、3の時よりマックスがヤサグレた理由でもあるので、せめてダイジェスト版を劇場配布の小冊子にして欲しかったです。
>母乳を飲むマックス。
例の貞操帯といい、経産婦を乳牛のように扱うシーンには、ミラー監督が御歳70歳にしてジャパンのアダルトゲームにハマっているのでは?と心配になってきました。
>おばあちゃんががんばっていること。
強いお年寄り大好きな自分には半裸の娼婦さん達よりも御褒美シーンでした!
あと植物の種を保管しているおばあちゃんは「北斗の拳」のミスミ爺さんが元ネタだったら、逆輸入ですね。
イモータン・ジョーは水耕栽培で農産物も復活も目指していたようですし、協力し合えたら良かったのに。
>イモータン・ジョーは、娼婦のスプレデッドの死に嘆き
後継者を欲しがっているのは本心だったのではないでしょうか。あの時代は生まれてくる子ども達がリクタス以外は小人症やニュークスらウォー・ボーイズのようにアルビノで健康体からの輸血を必要とするような奇形児ばかりになっているようですし、人類種の次世代を案じていたのかもと思います。
一見無駄に思えるヒャッハー!な奇行も自身のカリスマ性による秩序を保つ為の政治的演出で、周辺地域の軍閥とも良好な関係を築いていたようですし、あの世界では比較的優れた指導者だったのかもしれませんね。
でも、水の配給方法はもったいねえ、もったいねえよう・・・。
マックスの旅はまだまだ続くようですが、イモータン・ジョーだけでなく弾薬畑にガスタウンなど周囲の独裁者が一気に斃れたあの地域で、フュリオサ達を中心に人類文明の復活を願わずにいられないステキなラストでした。
>この姿のままで出てきませんでした。
ただし残骸となり、改造車と成り果てただけでしたね。マックスは「俺の愛車だぞ!」と怒っています。
実は冒頭5分くらいでインターセプターはほぼ2仕様で出てきます。マックスはインターセプターを横に独白、この世界の当たり前と思われる食事をした直後、インターセプターに乗り込み、ウォーボーイズと劇中最初のカーチェイスを行い、インターセプターを奪われるのです。筆者さんは冒頭の5分、3Dメガネ調達の為見逃してしまったようで、2回目以降チェックしたらよろしいと思います。
> >この姿のままで出てきませんでした。
> ただし残骸となり、改造車と成り果てただけでしたね。マックスは「俺の愛車だぞ!」と怒っています。
>
> 実は冒頭5分くらいでインターセプターはほぼ2仕様で出てきます。マックスはインターセプターを横に独白、この世界の当たり前と思われる食事をした直後、インターセプターに乗り込み、ウォーボーイズと劇中最初のカーチェイスを行い、インターセプターを奪われるのです。筆者さんは冒頭の5分、3Dメガネ調達の為見逃してしまったようで、2回目以降チェックしたらよろしいと思います。
なんだってー!追記させてください。もう1回観なきゃなあ・・・
>毒親育ちさん
毎度ありがとうございます!
> 不満点を上げるならウォーボーイズがモヒカンでなかったことくらいですね。
まったくですね!モヒカンを探していた自分がいました。
> >ドゥームズデイ
> 大好きな馬鹿映画の一本です!なので世の酷評が悲しい・・・。
同志がいてうれしい!B級映画ファンにとってはごほうびみたいな内容でした。
どもども25歳の映画ファンです。1、2は観ています。3は未見です。
昨日見てきました。
もう最高でした!やりたい放題で一切手加減なし!
オレンジ色の砂漠!青色の夜!
出てくるキャラクター・乗り物がいちいち濃すぎ!へその緒ぶんぶん!ババ様たち大活躍!
最初から最後までボコスカのカーチェイスを繰り広げてくれたことに感謝です!
・予告編
映画館での上映前の予告編は見る度に飽きてくるのが多いです。
しかし、『マッドマックス4』の予告編は観る度に「うおー!本当にあの世界が帰ってくるのか!」ってなりました。
見る度にテンションが上がる予告編ってなかなかありません。
・挿入歌
『バトル・ロワイアル』のCMでお馴染み、ヴェルディの『レクイエム 怒りの日』が『マッドマックス4』の予告でも使われていました。
しかし、まさか本編でも流れるとは!
武器将軍が銃を乱射する際に流れてきて、テンション上がりました。
・スプレー
ウォー・ボーイズが特攻をする際、歯をむき出しにして銀色のスプレーを口に吹きかけます。
あれは死ぬ前にイモータン・ジョーの口元を真似て、敬意を表しているのかなと感じました。
「イモータン・ジョー様、万歳!」ということでしょうか。(もしかしたら間違っているかもしれませんが)
・パンフレット
900円ですが、お釣りがくる出来栄え!
監督とキャストのインタビュー、舞台裏の話はもちろん、劇中に出てくるヒャッハー!なキャラクターや乗り物の解説もあります。
さらにマッドマックス1、2、3の解説とトリビア、『北斗の拳』の原作者の武論尊さんへのインタビュー、
漫画家の永井豪さんの『マッドマックス』、イラストレーターの生頼範義さんの『マッドマックス2』のイラストが再掲されています。
凄いボリュームです。
ニュークス役ニコラス・ホルトさんの銀色スプレーの失敗談とかも知れちゃう!
僕もついさっき見てきたのですが、いやぁ何だか変な映画でしたね。面白いけれど、狂った世界を見続けている内に自分もヒャッハーするほうが楽しいんじゃないかとw ニュークスはイイヤツでしたね…まさかヒャッハー映画で泣かされるとは思いませんでした。
あと日本語版edはとても良い曲だしたね、両方のバンド共に英語なので洋画にピッタリです。
あとこれも言わせてください、コンセプトデザイナーの一人に「エヴァンゲリオン」「ウルトラマンパワード」「平成ガメラ」などでデザインを担当された前田真宏氏が参加されているそうです。
冒頭のヤマ場でこう叫んでしまいました。(心の中で)
あと
ニュークスが癌の転移に名前をつけてるのは
ちょっと来ました。小児癌患者の子どもには
こういう子がいるんです。
> ・挿入歌
> 『バトル・ロワイアル』のCMでお馴染み、ヴェルディの『レクイエム 怒りの日』が『マッドマックス4』の予告でも使われていました。
> しかし、まさか本編でも流れるとは!
> 武器将軍が銃を乱射する際に流れてきて、テンション上がりました。
そうそう、これを忘れていました。
追記させてください。
パンフレットすげえなー。
「CG場面がない」との話で、吃驚しました。
(たしか、このシリーズで、スタントマンが亡くなったことがあったような気がするのですが?)
とにかく,MAD MAXの世界でした。
このシリーズが生き返ってきたことが奇跡ですね。
今度は、ナポレオンソロが帰ってくるようです。
ハリウッドもネタが尽きたのかな>
立川シネマシティ極上爆音上映見てきました。
この映画は音響のキてる館で見るのをすすめたい。
これ(音響マシマシ)やってるのシネマシティ2D字幕版だけなのが惜しいが、この音響でお値段変わらずだったら3DなしでもOKだ。
IMAXレイトショーで見てきましたが見終わった後の疲労感が半端なかったです。
僕もヒナタカさんや他の皆さんとほぼ同意見ですね、面白いんだけど変な映画(褒め言葉)と言うのが正直な感想です。
まあこの世界観を構築した時点で9割勝ちみたいなもんですけどねw
母乳を飲み水代わりにしたり口でガソリンかけてブーストしたり
「ハイオク血液だヒャッハー」な捕虜の取り方だったり…前評判通りノンストップな映画でした。
でもラストでやっぱり静かに去るマックスと言うのは伝統を守っててその辺のメリハリもいい感じで効いてたと思いますね。
> 「ハイオク血液だヒャッハー」な捕虜の取り方だったり…前評判通りノンストップな映画でした。
> でもラストでやっぱり静かに去るマックスと言うのは伝統を守っててその辺のメリハリもいい感じで効いてたと思いますね。
ああ!そうだった!こちらも追記させてください。
ハイオク血液ってなんなんでしょうね、本当。
「またかよ!」とお思いかもしれませんが、これも書かせてください。
賛否両論な日本語版主題歌ですが、1作目の頃にもアニソンで知られる串田アキラ氏による「Rollin’ Into The Night」という主題歌が作られたことがあります。こちらも1作目の雰囲気に良くあった良曲でしたよ。
吹き替えの件も、「2」がフジテレビで放送されたときに当時公開されていた映画「チ・ン・ピ・ラ」に便乗して主役2人の吹き替えを柴田恭兵氏とジョニー大倉氏にされたことがあります(こちらで聞けます→ http://www.nicovideo.jp/watch/sm8942231 )
ある意味、伝統に従ったのでしょうw
日本版はエンドソングがマンウィズって聞いて不安だったから字幕版にしたのにマンウィズだった。最悪。
あれならホルモンのがまだマシだわ。
良い作品なのにエンドロールの曲のせいで途中退席する羽目になったのだけは許せない。
日本版だけ曲替えるとかは吹替版だけにしてほしい。
正確にはゼブラヘッドとマンウィズです。きちんと調べましょう。あとマキホルを巻き込まないでください。いらない対立を生むことになるので(笑)
> 賛否両論な日本語版主題歌ですが、1作目の頃にもアニソンで知られる串田アキラ氏による「Rollin’ Into The Night」という主題歌が作られたことがあります。こちらも1作目の雰囲気に良くあった良曲でしたよ。
> 吹き替えの件も、「2」がフジテレビで放送されたときに当時公開されていた映画「チ・ン・ピ・ラ」に便乗して主役2人の吹き替えを柴田恭兵氏とジョニー大倉氏にされたことがあります(こちらで聞けます→ http://www.nicovideo.jp/watch/sm8942231 )
> ある意味、伝統に従ったのでしょうw
ええー!し、知らなかった追記させてください。
うーん面白かったけど勿体無いところが多かったですね
まずクライマックスがやっつけ仕事で尻窄み、ラストで主人公は新しく車を手に入れて最初の車よりパワーアップしたすごい車でかっこ良く去ってほしかった。あと砦に帰還したときもあんなオドオド死体出すんじゃなくて、出発したときの自分と同じように貼り付けにして晒してバァーンと登場すべきでしょ!!
立場が逆転するのも周囲の成り行き任せじゃなくてちゃんと演説して我こそが救世主だ!と言って欲しかった
ばあさん軍団は銃じゃなくてもっと中世以前の原始的な武器を色々使って欲しかった、あそこは今までと違って戦いに行くんだからいろいろ武装して作戦立てて立場を逆転して欲しかった、あれじゃあ逃げてる時と同じ行き当たりばったりだよ
とまあ惜しい点はありますがあの爆音カーのノリでだいたい許される映画でしたね
IMAX3D字幕版で見て来ました
マッドマックスで見たいものしか詰まってない純度100%の映画だと思いました。さいこーですね!
ただいわゆるバカ映画の類とはちょっと違いますよね。アクションと同時進行でしっかりキャラクターを描けてるのはホントすげえなとしか言いようがないっす。
最初にニュークスと一緒に出撃した白塗り仲間とか、種もみじいさんならぬばあさんとか一瞬しか出てなくても記憶に残るキャラクターが多くて・・・
何より花嫁たちが下手すると十把ひとからげになりかねないんですが一人一人個性があってよかったですね。
あと細かいんですけど娼婦というのはちょっとちがうかなと。イモータンジョーの子供を産むためだけに囲われている女たちなので。これは想像ですがフュリオサも元花嫁とかなのかなーと思ったり(脱走しようとして腕を切られたとか)
小ネタはあんまわかんなかったんでどうでもいい事だけ、デカいリクタス役は元プロレスラーのネイサン・ジョーンズですね。日本でも試合してましたが・・・ええまあそんだけです。はい(笑)
> 小ネタはあんまわかんなかったんでどうでもいい事だけ、デカいリクタス役は元プロレスラーのネイサン・ジョーンズですね。日本でも試合してましたが・・・ええまあそんだけです。はい(笑)
いえいえ〜ありがたい情報です、追記させてください。
このマッドマックスを見たら、今の技術ならあのウォーターワールドをちゃんとやれそうな気がしてきました。
出来はともかくアイデアと志は素晴らしい作品でしたし、誰かリメイクしてくれないかな~と淡い期待を抱いていますw
> このマッドマックスを見たら、今の技術ならあのウォーターワールドをちゃんとやれそうな気がしてきました。
> 出来はともかくアイデアと志は素晴らしい作品でしたし、誰かリメイクしてくれないかな~と淡い期待を抱いていますw
ああ、懐かしい。海版マッドマックスですよねえ。世間の評判は死ぬほど悪いですが、個人的には結構好きです、あれ。
出てくる女性たちは娼婦じゃないよ!というツッコミをいただいたので「女奴隷」に変えました。
女性たちが「産む機械」「乳出す機械」みたいになっていますよね・・・
でも女性が戦い、強い映画なので、全体的にはフェミニムズに溢れている気がします。
ご存じかもしれませんが、ミラー監督は医大出身の映画監督です。
マッドマックスシリーズ特有の目がギョロっや人体膨張などマッドな描写は彼の医学の知識や撮影中の自身の負傷の経験を取り入れているそうです。
今日こそマッドマックスデーだ!と奮発してポップコーンとドリンクを買ったのに映画が終わる頃どちらも半分しか減ってないことに気付いて唖然としました…すごい映画だ…
パンフでこそっと語られてたフェリオサの過去(ジョーの元に孕み女として拉致され恐らく凌辱を受けたがジョーの不興を買って腕を切り落とされ放棄され、ただでは死なず軍勢に入り闘い出世した)を思うと、『不死身の神』と信仰されてた男をゴミのように一瞬で殺したのには改めて拍手喝采だなぁと。
フェリオサや蒔かれた悪魔の種に抗う孕み女たち、特にニュークに安らぎを与えたケイバブル、荒野にあり老いてなお誇り高い鉄馬の老女たち、最後に水を放出したのはぶくぶくに肥らされて乳牛と化した元孕み女たちの手なのを思うにつけ
『破壊するのは男、創るのは女』的な思想が見えるなと、長文すみません。
> ご存じかもしれませんが、ミラー監督は医大出身の映画監督です。
> マッドマックスシリーズ特有の目がギョロっや人体膨張などマッドな描写は彼の医学の知識や撮影中の自身の負傷の経験を取り入れているそうです。
知っていますよー。と思っていたらギョロ目は知りませんでしたw
ご無沙汰しております。レビューのリンク貼らせてもらいました。
やはりギターの親父が面白かったですね。太鼓打ちも。
登場した車のミニカーがあれば買いたいなと思いました。
本日、4dxの3D吹き替え版で見てきました!
※4dxはMX4Dと同様のアトラクション型上映
この映画は、ぜひ4DX(またはMX4D)で鑑賞することをおすすめします。
シートがグイングイン動くだけでなく、背中側に仕込まれたバイブ機能により、
まるでエンジンの振動が直接伝わってくるような感覚に陥ります。
竜巻に突っ込むシーンは特に、振動+霧噴射+フラッシュライトのコンボで、迫力3倍増しです。
それはさておき、この映画を見て思うのは、
イモータン・ジョーのような支配欲の権化みたいな人間も、
最初に人を束ねて大きな社会を作る上では、必要なのかな~という事。
水も食べ物も十分にない世界で、人を従わせて意のままに動かすって、
異常なくらいの支配欲でもなかったら、普通やらないですよ。
で、そういう極悪人がせっせと作り上げた社会を、
正義を名乗る善人が横取りするっていう…そういう皮肉った映画と解釈しております。
他の方の指摘で書き換えたそうですが、ジョーの花嫁を「娼婦」と捉える時点でこの映画のストーリーもテーマも全く理解出来ていないと思います。
娼婦なら(本人が望んでやっているかはさておき)少なくとも労働の対価としての報酬を得ていますよね?
彼女達は『モノ』ですよ。
子供ひり出し機であり、何度か出産して歳を取れば搾乳機に繋がれ母乳を搾り取られるだけの存在。だからこそ、それに耐えられず逃げた。寝室の壁に「WE ARE NOT THINGS」の書き置きがありましたよね。
同様に主人公も血液袋という『モノ』であり、ウォーボーイズだって所詮は使い捨ての人間爆弾です。
そういう「ヒト扱いされなかった者達」が自分達を搾取する存在を打ち倒すのが話の核で、その普遍的なテーマがまた、観る者の心を打っているのだと思います。
なので決して、頭カラッポのバカ映画ではありません。
それともう一点気になるのが『男の映画』という表現。
管理人さん以外にもこの映画をそう評する方はウェブ上にあまた見受けられますが、そのウェブでの感想も、実際の劇場でも、楽しんでいる『男性ではない』ファンは大勢いますよね。
少しでも自分の気に入るもの、意に沿う、価値有りと判断したものを女子供年寄りから奪い取り、独占しようという意識の行き着く先がイモータンジョーなのでは?
> ギターと太鼓
映像的な面白さと馬鹿馬鹿しい無意味さを感じますが、これって要するに法螺貝やラッパのようなものですよね。文字通り、戦いを「鼓舞」するような。
> もうちょっと燃費のよさそうな車に
「低燃費ってなに?」
そんなハイジが出てきそうなマッドマックスはイヤだ。(笑
> 母乳を飲む
あまり関係ないとは思いますが、筒井康隆の短編に、辺境の星に出掛けて一番冷えた飲み物を頼み、老婆の母乳が出てくるという話がありました。タイトルを失念。
> おばあちゃんががんばっている
かっこいいよ、おばあちゃん!
ところで、荒廃した砂漠、すべての水を支配する権力者、ただただ繰り返される略奪と争い…等々というモティーフに『今、そこにいる僕』を髣髴しました。
DVD等で観る機会があればお勧めしたいと思います。
>>「死んだものが英雄になれる」という戦時中の日本のような狂った価値観によるものではなく、「誰かを助けることができた」という意味で、真に英雄と呼べるものです。
あんた何バカなコトを言ってんだ???
神風特攻隊で英雄になれると思った人は誰もいない。
知覧へ行って遺書を見てこいよ。
そして陛下のために死んだわけでもない。
みんな、家族や許嫁、故郷を守る為に生命を志願して投げ出したんだ。
お前が好き勝手に言いたい放題持論を展開でき、自由で平和ボケした日本でブログをかけるのも先人達の犠牲があったからだぞ。
特攻隊員への侮辱は断じて許さん!!
>だったら、もうちょっと燃費のよさそうな車に乗りません?カブとかプリウスとか。
パンフレット内に、こちらの件について記載がありましたので、コメントをさせて頂きます。
この世界では基本的にモノが不足しており、車は自分で修理するのが基本なのだそうです(新品との交換は不可能)。
よってプリウス等の電気的で複雑な車は淘汰され、映画に登場する様なアナログでゴツイ車ばかりなのだとか。
参考となりましたら幸いです。
> この世界では基本的にモノが不足しており、車は自分で修理するのが基本なのだそうです(新品との交換は不可能)。
> よってプリウス等の電気的で複雑な車は淘汰され、映画に登場する様なアナログでゴツイ車ばかりなのだとか。
>
> 参考となりましたら幸いです。
追記しますー。ありがとうございます。
公開から半年経ってからで申し訳ないですがふと思い出して書きたくなったもので。既にご存知かもしれませんし長くなりますがお付き合いいただければ。
今年もいろいろ観てきました(まあ未だ終わってないですしこの先数本ほど見るつもりですが)が、ぶっちゃけタイトル通りです。まああまり人に薦めていいかはわかりませんが(薦められるものなら個人的にはミッションインポッシブルがNo.1です)。
殆どの方の仰るように過去作(3作目は不評ですし1・2には遠く及ばないと思いますが個人的にはアレはアレで)と同様に頭からっぽで観られます(とはいえ過去作にも言えることとしてドラマもあるので強ちおバカ映画でもないかもという思いはありますが)しクルマ好きの自分としてはインターセプターやウォー・リグ(フュリオサのマシン)、ギガホース(イモータン・ジョーのマシン)等を筆頭として様々なマシンが観られたのは割と俺得です。
それでも何よりキャラの濃さ(ウォー・ボーイズやイモータン・ジョーをはじめとして武器商人とかが特に)がいい意味で印象に残りますし「なんてラブリーな日だ!」「V8!V8!」のインパクトは今でも忘れられないです。
結局3D吹き替えと2D字幕版の2回観たわけですが吹き替えに関していえば個人的には特に気にならなかったです(特に竹内力さん)がそれでも本職の方を起用した方がよかったろうなと思います。
千葉繁さんも起用してるぐらいですし北斗の拳よろしくの配役なら確かによかったろうなと思うのですが過去作を観てきて安原義人さんによる吹替のイメージが自分の中で浸透してしまってるので氏の吹替だったらベストだったろうなと思います。
3Dに関しても後悔しなかったです。特にニュークスが横転させた後の火炎放射ギターが向かってくるところではかなり効果が絶大だったなと思います。
あとMWAMとZebrahead氏によるエンディングも個人的にはありです。そもそも名も無い者さんも仰る様に「Rollin’ Into The Night」の例もありますし。
尤も、これらに関しては個人の好き嫌いにもよるので何とも言えないですが。
>マックスの愛車のインターセプター(V8)が出てくる
一番GJと思ったのはこれかも知れないです。やっぱマッドマックスといえばこれだなと思います。
もっとも、活躍が多かった2作目はともかく1作目は登場が終盤なので意外に活躍してなかったりしますがそれでも両方とも登場のインパクトが強いです。
なお、仕様的には2作目に近いですが大破したものを修復してることもあってディテールは若干違ってます(例えばヘッドライトのガラスとか)。
後半で改造された(因みに「レイザーコーラ」という名称がつけられてます)挙句大破したのが惜しいですが…過去から抜け出すことを考えると一概にマイナスにとれなかったりします。それでも『スペクター』のDB5みたく次作で修復して再登場ってなればいいものですが。
>1作目で超魅力的な悪役・トーカッターを演じたヒュー・キース・バーンが本作のボスとして登場している
これもまた「よくぞやってくれた」と思いますし。
>ミラー監督は医大出身の映画監督です。マッドマックスシリーズ特有の目がギョロっや人体膨張などマッドな描写は彼の医学の知識や撮影中の自身の負傷の経験を取り入れているそうです。
らしいですねえ。だからこそあそこまで描写できるのかもしれません。
>しかも口にスプレーを吹き付けて、カミカゼのように特攻して「よく死んだ!」と賞賛される者もいる。狂っているよ。
良くも悪くも印象に残りますが…見事に狂ってるなあとつくづく思います。
>ていうか本作のマックスはクズすぎやしません(『2』ではまだ人間味があったのに)?
観てる間「あんな世界だから無理もないだろうなあ…。それに時々フラッシュバックしてるのは救えなかった人たちだろうしそれもあるんだろう」って思ってました。
あの少女に関してはDr.いいねさんも仰ってますが前日譚コミックである『Mad Max Fury Road Mad Max #2』(自分は未読です)において少女とその母親を救って別れた矢先に二人がバザード(劇中でも登場した、トゲトゲが印象的な盗賊)のリーダーに轢き殺されマックスがその怒りで報復したという展開があるそうです。
>この世界では基本的にモノが不足しており、車は自分で修理するのが基本なのだそうです(新品との交換は不可能)。
よってプリウス等の電気的で複雑な車は淘汰され、映画に登場する様なアナログでゴツイ車ばかりなのだとか。
なんせゴミすらも宝となるぐらい物資不足ですからねえ…。
そのほかに「戦争だからボディは強化繊維より鉄の方がいい」「美の存在しない世界じゃ最近のカローラみたいなのを拾って改造する輩はいない」とも述べられてます。
>『バトル・ロワイアル』のCMでお馴染み、ヴェルディの『レクイエム 怒りの日』が『マッドマックス4』の予告でも使われていました。
しかし、まさか本編でも流れるとは! 武器将軍が銃を乱射する際に流れてきて、テンション上がりました。
自分もです!あれはいい使い方してます。そして先程の言動と被りますが武器商人のキャラが作中屈指で印象に残りますww
>謎なのは、マックスがこのときにどこかへ行って、血まみれになって帰ってきたこと。なにしたんやお前。
Dr.いいねさんも仰る様に武器商人たちをやっつけたのでしょう。銃声も聞こえてましたが複数人相手に一人でやるあたり恐るべし。
>そして母乳を飲むマックス。おいしくないと思うけどなあ・・・(ていうか牛はいないの?)。
飲むっていうか血の付いた顔を洗ってたのだと自分は思ってたのですがどうなのやら。
あと母乳に関しては栄養価が牛乳より高いから滋養強壮剤として重宝されて戦地にも持って行ってる設定があったように思います。牛に関しては被曝してるか母乳で事足りるからってところかもしれません。
>マックスは「砦に戻ろう」と言い放ちます。
「ここまできてそう来るとは…」と思いますがマックスの言う通り戻った方が先の見通しが立つしそれが最善策だろうなあ、と思わないのでもないです。
まあジョーの軍隊のいないところを迂回した方がいいですがぶっちゃけ繰り広げられてる戦いが俺得なので問題なかったりします。あるいは却って往った道を戻った方が一番安パイだと思ったか、ってところかもしれません。
>また、「夜の静寂」の中で女奴隷たちが「昔は世界中と繋がれた(インターネット)のよね」「テレビも観れたわ」と話すシーンが大好きでした。
今の世の中が、いかに恵まれているかを教えてくれます。
ええ、あのシーンは自分も好きです。それが消し炭と化したのはある意味惜しまれるところですが。
因みに先程あげた前日談ではデパートの地下駐車場がバザードのアジトとして使われたりするそうです。
>最高だったのが、おばあちゃんががんばっていること。
まさに「おばあちゃん最強説」映画だなあと思います。でもそれがいい。
>あと、マックスとニュークスが、ボンネットで口移しで給油をしているのは笑いました。
これもたぶん過去シリーズ(インタセプター)のオマージュだよね↓
そんな気がするもののどうだったか思い出せないですが観てる間「内燃機関の構造原理もこんな感じだったなあ」と思ってました。
>イモータン・ジョーに関して
確か放射性の病気で先が短いから子孫を残したいって設定があったはずですし5人の妻を取り戻そうとしてるのも「家畜」扱いしておらずそれだけ本気で大切に思ってたのだろうと思います(尤もフュリオサが行動を起こしてるぐらいですしそのやり方は是ではなかったでしょうが)。
奇怪な宗教じみたところがあるのも
『自分を神格化させ、短命な養子達には幼児期から、ジョーのために死んだら生まれ変わることができるというカルト宗教的な価値観を植え付けて手駒とし、老齢に差し掛かり若年の娘らを集め健康体の子供を産ませて子孫を残す「育種プログラム」を発案し実行に移す。』(Wikipediaより)
らしいですし。
>ニュークスは「俺をよく見ておくんだ」と女奴隷のひとりに告げ、自爆をして仲間を救いました。
これまでのウォーボーイズの散る様は悪く言えば「犬死に」「特攻」で自分としてはとても称賛されないものですがニュークスのそれはあちらと比べれば称賛に値するなと思います。
それでも惜しい奴を喪ったと考えると残念ではありますが…。
>不満点を上げるならウォーボーイズがモヒカンでなかったことくらいですね。
モヒカンだったらなおよかったろうと思うところですが自分の場合あの白塗りと強烈さだけでもキャラが印象的に立ってたと感じるので許容範囲だったりします。
そもそも世界観は北斗の拳っぽいですが北斗の拳の実写化じゃないので割り切ってたりします。
>2015-07-04 05:27のコメントに関して
半ば同意です。男性向け&頭からっぽの感はするもののドラマはありますしはまってる女性も多いですからね。
あと確かに「娼婦」というより昔の大臣よろしく「子供を産む機械」なのかもしれません。が、当人の感覚的には先程も述べたように必死で追撃したりスプレンディドと胎児の死を嘆いたりしてるのであれで案外大切に思ってたのかもしれません。それにたかが「モノ」と思ってればあそこまで追いかけないかも、と思いますし。
まあ実際のところは何とも言えませんが。