『ロブスター』婚活パーティに行きたくなくなる映画(ネタバレなし感想)

『ロブスター』婚活パーティに行きたくなくなる映画(ネタバレなし感想)

今日の映画感想はロブスターです。

個人的お気に入り度:5/10

一言感想:笑っていいのかどうかわからん!(切実)

あらすじ

近未来では、独身者が身柄を確保され、とあるホテルへと送られていた。
そこで独身者はパートナーを45日以内に見つけなければ、自身が選んだ動物に姿を変えられて森に放たれてしまうのだ。
デヴィッド(コリン・ファレル)は、やがて狂気に満ちたホテルから逃げ出そうとするが……。

『籠の中の乙女』のヨルゴス・ランティモス監督最新作です。

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※18禁です

『籠の中の乙女』と『ロブスター』が共通しているのは、「限られた場所」に拘束され、「洗脳された」、「男女の性」を描き出しているいうこと。
要するに、どっちものなかなか趣味のよろしい映画であり、超上級者向けとなっております。

だってさ、本作『ロブスター』の設定は、近未来で「お前独身者だから、いまからホテル行ってパートナー見つけてこい。そこで45日以内に見つけられなかったら強制的に動物にするからな」と言われてしまうというものなんですよ。
ホテルではパートナーを探すための自己アピールが行われたりするのですが、まあその世界が異様なこと。ギャグなのか真面目なのかがよくわからず、笑っていいのかどうか困る、という空気がずっと続きます

なお、パートナーを見つける期間は45日間とされていますが、この期間を延長する方法があります。
それは、「森に逃げている独身者を麻酔銃で眠らせて捕まえてくれば、ひとりにつき1日延長される」、というもの。
世界のシステムが「独身者は人間のままにしてはおけねえ!」というキッツいものになっているのです。

これは「国家に強制させられる」「独身者であることが許されない」ディストピア
「その世界から逃げてきた森の独身者は幸せになれるのか?」ということが、本作の大きな見どころになっています。

ロブスター01※逃げてきて幸せになれる?

ともかく作中の異常な空気がクセになる、唯一無二の魅力に溢れた作品なのですが……すみません、自分はちょっと苦手でした

何が苦手って、前述の「笑っていいのかよくわからない」ということです。
この映画ではおかしい世界で、おかしい登場人物がおかしいことをして、基本的にツッコミが不在なため、本当に困惑するんですよ。
「え、何、なんなの、このイカれたイヤな世界」っていう印象がブッ続くんですよ。

この印象が何に近いかといえば、同じくディストピアを舞台にした『12モンキーズ』でした。

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最近ドラマ化もされました

この映画に「異常な行動をとる人間」をコメディっぽく描いている(?)のですが、自分はまったく笑えずにちょっと辛かったのですよ……
『12モンキーズ』は好き嫌いの分かれる作品ながら、世界中で熱狂的なファンを生んだ秀作。こちらが好きでなのであれば、『ロブスター』もイケるでしょう。

そうそう、本作『ロブスター』の上映イベントに、千葉のローカルタレントのJAGUARさんが来ていたのですが、彼を呼ぶことを思いついた方は天才だと思います。

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※こんな世界観を持つお方です。

月曜から夜ふかし』でJAGUARさんのことを知った人も多いでしょうが、彼は
・異様な雰囲気を持つ
・唯一無二の魅力を持つ
・笑っていいのかどうかちょっと困惑する
・ツッコミどころ満載だけど近くにツッコミ役がいない
・動物(ヒョウ)がモチーフになっている
という素敵なお方なんです。これは映画『ロブスター』の印象とそっくりじゃないか!

たぶん、JAGUARさんが好きな方は『ロブスター』も気に入るんじゃないでしょうか(雑な紹介)。
自分も上映イベントに行ってきて取材してきたので、よろしければ以下よりご覧ください。

<映画『ロブスター』のトークショーにJAGUARさんが降臨!ツッコミどころ満載なトークショーをお届け! シネマズ by 松竹>

あと、公式サイトで動物占いができるというのも素敵ですね。
生年月日を入れるだけで簡単にできるのでぜひやってみましょう。
映画を観ながら「もしあの動物になったらどうしよう」と怯えてみるのもいいでしょう(笑顔)。

<動物占いはこちら>

また、本作の魅力のひとつは、「超」がつくほどの豪華キャストにあります。
たとえば、『トータル・リコール』のコリン・ファレル、『ナイロビの蜂』のレイチェル・ワイズ、『美女と野獣』のレア・セドゥ、『シカゴ』のジョン・C・ライリー、『007スペクター』のベン・ウィショーと、映画ファンなら知っている名前が勢ぞろい。
こんだけのメンツを集めて、こんな変態な映画を作っていいんでしょうか。いいんだろうな。

ベン・ウィショーは『007』シリーズでは人のよいイケメンで、『パディントン』では紳士なクマを演じてたのに今回は・・・ファンは楽しみにしてみてください。

性的な描写がそれなりにあるので、R15+指定は妥当でしょう。
全体のテンポはゆったりしているため、劇的な展開を求める方には向かないのでご注意を。
序盤で、コリン・ファレルがそばにいた犬を「兄」と呼ぶシーンだけでも気が狂いそうになりますが、がんばってついていってください。

上映時期は場所によってバラバラ。3月19日(土)からは大阪でも上映するので、ぜひ公式サイトの劇場情報をチェックしてみてください。

結婚なんてしたくない、スレた大人におすすめします。
これを見れば、冗談抜きで婚活パーティーなぞには行きたくなくなるでしょう。

おすすめ(若干ネタばれ注意)↓
『ロブスター』―シュルレアルな世界がもたらす、斬新な映画体験。T-site
映画「ロブスター」感想 評価 レビュー モンキー的映画のススメ

(C)2015 Element Pictures, Scarlet Films, Faliro House Productions SA, Haut et Court, Lemming Film, The British Film Institute, Channel Four Television Corporation.

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ヒナタカ

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