
『レゴ バットマン ザ・ムービー』アメコミ映画の最高傑作がここに誕生!(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)
今日の映画感想は『レゴ バットマン ザ・ムービー』です。
個人的お気に入り度:10/10
一言感想:愛!
あらすじ
バットマンは自警活動に勤しんでおり、ゴッサムシティの人々から感謝をされていたが……その実、孤独な日々を過ごしていた。
ある時、彼はディックという少年から養子になりたいと申し出られる。
超おすすめです!
『LEGO ムービー』に感動してから3年。
やっと、やっと公開されました。
※旧ブログでのレビュー↓
レゴだからできること 映画「 LEGO レゴムービー」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
その前作と同等かそれ以上の前評判の高さ、これほど……これほどまでに……公開を楽しみにしていた映画はほかになかった……のですが、その期待値をはるかに超える大・大・大傑作でした!
えーと、本作をワクワクして初日の朝一番の回を観たんですけどね、合計で6回涙を流し、クライマックスはスクリーンがマジで見えなくなるほど号泣しました。
理由は大体以下のようなものです。
- レゴを使ったアクションが大迫力&情報が超濃密!
- バットマンというキャラクターを愛しすぎている
- DCコミック(アメコミ)への愛に溢れすぎてる!
- レゴそのものへの愛もめちゃくちゃ詰まっている!
- 「1人で解決しようとしないで」というメッセージ性が尊い!
- クライマックスが超感動的だ!
もう何だよ…………人類の宝じゃないかよ……。
レゴを使ったアクションがすごすぎるぜ!
前作『LEGO ムービー』でも思ったこと……それはレゴによるアクションが良い意味で“過剰”であることです。
“箱庭”でできた世界をカメラは縦横無尽に動き回り、カーチェイスシーンあり、空中での大乱闘ありと、ハリウッドの実写映画顔負けの大迫力バトル……!この時点で30億点は固いのですよ……!
目まぐるしくレゴでできたキャラクターたちが動き回り、時には画面上を埋めつくほどに密集する……
この「情報量が多すぎて、1度観ただけでは拾いきれない」というのは『この世界の片隅に』に決してひけを取りませんよ!
「えー?おもちゃのレゴが飛んだり跳ねたりするのー?ショボいんじゃないのー」と思っている方はいいから観ろよ!
すげーから!レゴでこれだけのアクションが観られることだけで大感動するから!
『ダークナイト』のアンサー?DCコミックとバットマンへの愛ありすぎ
バットマンというヒーローへのリスペクトっぷりも賞賛するしかありません。
というより、「バットマンっていつも孤独だけど大丈夫?心配なので家族を作ってほしい!」と、ファンこそが不安に思っていることを描ききってくれるのが素晴らしいんですよ!
バットマンが孤高のヒーローだということは、ある意味では彼の「主義」であり、あの名作『ダークナイト』でも描かれたことです。
詳しくはネタバレになるので↓に書きますが、本作『レゴバットマン』は『ダークナイト』で提示されたことへの、1つのアンサーとも言えるんですよね。
『ダークナイト』は映画ファンなら1度は通る道ですよね(だよね?)。ダークナイトが好きなら観てよもう。
レゴ、DCコミック、そして会社の垣根を超えた作品への愛に溢れている!
レゴは、実はいろいろな映画作品とコラボをしているおもちゃ。今回のバットマンとのコラボも、元々レゴのシリーズにあったものなんです。
(前作『LEGO ムービー』にも様々なレゴになったキャラが登場していました)
で……今回はDCコミックのキャラが総出演、さらに会社の垣根を超えて有名作品のキャラがたっぷりと出てきます。
もうね、次々と「レゴであのキャラが出てきた!」というだけで感動して涙が出ちゃうんですよ。
これまで夢に見ていた瞬間が何度、何度も訪れて、何回も泣いたのは『パシフィック・リム』以来でした。
具体的にどのキャラが出てくるかは、ネタバレになるから言えない!
それは予告編や公式サイトでは隠されていることでもある!早く観に行くんだ!
実は感動作だ!まさかの尊いメッセージ!
もうね、先程はバットマンの孤独が描かれていると書きましたが、同時に「1人で抱え込まないで」という、世界中の誰にでも通じる、普遍的なメッセージが提示されているのが素晴らしいんですよ!
人(レゴだけど)は1人では生きて行けない、誰かを頼ることも時には大切だ。
そんな当たり前だけど、大切なことを教えてくれる本作が大好きだ!!!!
脚本の出来が超すごい!
総じて、既存の作品への愛・愛・愛がスクリーンから伝わってくるんです。
それだけで130億点は固いのですが、脚本の出来も半端ないです。
キャラの人となりは説明臭くなくスマートに語られ、伏線のほぼ全てはキレイに回収される、それでいて予想外の展開にも驚ける、何度観ても新しい発見がある、それでいて退屈させるヒマなど与えずにラストまで突っ走るっていうね。ええい!これは『君の名は。』か!
実は本作の脚本を手掛けた方は5人もいるのですが、それで「船頭多くして船山に登る」にならないのもすごいですね。
しかも、その脚本家の1人は、『高慢と偏見とゾンビ』や『リンカーン/秘密の書』の原作小説の作者セス・グレアム=スミスだったから驚きました(しかも本作では原案も兼任)
日本でこうして多数の脚本家が参加する作品って、『HiGH & LOW THE MOVIE』や『秘密 THE TOP SECRET』など、ちょっとお話は「言いたいことがある!」な映画が多いものなあ……(※どちらも個人的に大・大・大好きな映画です)
バットマンを知らない人がわからないところも?
あえて欠点を挙げるのであれば、あまりにバットマンやレゴやDCコミックの愛に溢れるあまり、それらを知らない人には通じないネタが多いこと。
事実、自分が泣いた理由の7割くらいが「いままでのバットマンやDCコミック作品やレゴありき」のものでした。
バットマンの映画を観たことがない方、またはレゴに思い入れのない方であると、多少なりとも評価が下がってしまうのではないか……ということは、否定できません。
でも、キャラクターの内面はほんのわずかな描写だけでしっかりわかるようになっていますし、何よりコミカルな描写とめっちゃ早いテンポのおかげで、なーんの予備知識がなくてもぜんぜんオッケー!です。「その辛い気持ちわかるよ!」「うおー!何だかすげー!」な感じで楽しめます。
レゴやバットマンを知らない方も存分に楽しめる、知っていると感動して号泣する、という塩梅で期待するのがいいでしょう。
そうそう、最低限知っておくといい知識は、「バットマンの両親は、彼の目の前で射殺されてしまった」ことでしょうか。
なぜバットマンが頑なに「孤独」でいようとするのか、それは元々の性格のためだけではなく、愛する人を失いたくないからなのです。
ちなみに、『LEGO ムービー』は観ていなくても楽しめますが、知っているとさらに面白い事があるかも?
アメコミ映画好きの大人は、子どもと一緒に観てみよう!
よく出来ているのは、大人向けのギャグ(バットマンやDCコミックへのイジリ)と、子ども向けのギャグ(単純な動作や落差で笑わせる)の両方が用意されていること。
親子で観ればどちらもがゲラゲラ笑えます。
かつ、お子さん「パパー、なんであの時笑っていたのー?」→お父さん「うーん、それはねー昔バットマンがねー(ニコニコ)」と親子の会話につながり、子どもをアメコミ映画沼に誘うことができるんですよ。
素晴らしいじゃないか……この映画を真にアピールするべき層は「子どもを持つアメコミ映画ファンの大人」であると断言します!
こういうのが世界中を幸せにする映画なんですよ!
ちなみに、製作者もこの「マニアックすぎる」欠点をわかっているようで、劇中ではそのことまでしっかりギャグに落とし込んでいました。こういうところまで偉い作品だなあ。
『バットマン vs ロビン』を観よう!
さてさて、ここまで語ってきたように、本作は過去のバットマン映画やDCコミック作品に触れたほうがより楽しめます。
『ダークナイト』を観ておいて欲しいことはもちろんですが……もう1つ、『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』も本作の予習&復習としておすすめですよ(本作とリンクしている描写もあるので)!
『バットマン & ロビン』はラジー賞にノミネートされまくり(受賞は最低助演女優賞のみ)の不名誉な作品なのですが、個人的には好きな映画です。
ロビンが登場する貴重な実写作品ですし、この映画のおかげでクリストファー・ノーランがシリーズをリセットして『バットマン ビギンズ』を監督することになりましたしね。失敗は成功の母です。
『バットマン オリジナルムービー』もおすすめだよ!
もう1つ、さらに観てほしいのは『バットマン オリジナルムービー』ですね。
なんと製作年は1966年!もう50年以上も前ってマジかよ!
オープニングで自らバカ映画だと明かしている、こちらも清清しい作品ですので超おすすめですよ
※ブログのレビューはこちら(最後までネタバレしているので注意)↓
シリアスさ皆無のバカ映画「バットマン オリジナル・ムービー」完全ネタバレ感想
これまでも『レゴバットマン』があったんだよ!
ちなみにレゴとバットマンという組み合わせは『LEGO(R)バットマン:ザ・ムービー<ヒーロー大集合>』のほか、テレビゲームでも展開しています。
『ヒーロー大集合』も、また違った形の「夢の共演」が楽しめる作品なので、本作が気に入った人にぜひ観てほしいです。
この映画を作ってくれてありがとう
もうね、個人的に本作『レゴ バットマン ザ・ムービー』はバットマン作品の中で、(DCコミック原作ならずとも)アメコミ映画の中で、海外のアニメ映画の中で、ぶっちぎりに一番好きな映画になりました。
だって、そこにあるのはDCコミックヒーローへの、レゴへの愛・愛・愛、ただただ愛だけが詰まっているのですから。
DCコミックのファン、アメコミ映画が好きな人は明日地球が終わろうとも最優先で観てください!
それでいて、アメコミを知らない人にとっても楽しくって仕方がなく、存分に笑って泣いてあっという間にエンディングって……老若男女が楽しめる、万人向けの作品でもあるんですよ!
8月25日公開の『ワンダーウーマン』、11月18日公開の『ジャスティス・リーグ』に備えるためにも、ぜひ劇場に足を運ぼうではありませんか!
アメコミ映画の入門としても、超・超・超おすすめです!
以下は結末を含めてネタバレです。鑑賞後にご覧ください
あまりネタバレにはならない範囲ではありますが、『ダークナイト』と『バットマン & ロビン』と『バットマン オリジナル・ムービー』の内容に触れているので、それらを未見の方はご注意を↓
※以下の動画は映画の「その後?」
※「スカットラー」は本作から登場したオリジナルのものなのだそうです。
(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

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chat_bubbleコメント
あまりに映画自体のファンを蔑にした広報にブチ切れて劇場観賞は見送り予定でしたが、それに声を上げ届けてくれたヒナタカさんから、最大の懸念材料であった小島よし夫さんが「良い仕事」をされていたと聞き、行ってまいりました。
小島よし夫さん。しっかりとロビンてか、少年の演技を完璧にしていました!!完全に本職だよ!これからも声優として洋画の吹替えやってほしくなりました!
その上で苦言呈したたいのですが、トレンディエンジェル斎藤さんにも言いましたが、目立ってナンボの「お笑芸人」でなく「声優」として仕事を受けたのですから、あまり出しゃばり過ぎないで欲しいです。持ちギャグを強引に捻じ込むのは正に玉に傷かと・・・。
余談ですが本作のロビンは初代のディック・グレイソンでしたが、境遇は産まれついての孤児だった二代目のジェイソン・トッドで、バットマンの熱烈なファンで性格の素直さは上流階級出身の三代目ティム
・ドレイクと、歴代ロビンをミックスしたようなキャラなのが良かった!
あ・・・
>ステフ(四代目)&キャリー(六代目?)
・・・あたし達いらない子?
>ダミアン(五代目)
僕がパパの本当の子なのに・・・。
マッケイ監督!彼らの為にも続編を早く!!
不安な食材を口に入れたら思いの外美味しくて!もう本編に大満足・・・なんですが、以下「すっかり大人の読み物になったバットマンシリーズ」を愛するイイ歳のオッサンオタクの愚痴も混じりますので、本作を完全童心で楽しめた人にがご容赦を。
>1.レゴを使ったアクションが大迫力&情報が超濃密!
>4.レゴそのものへの愛もめちゃくちゃ詰まっている!
今回も見事の一言です!この表現はこれからも極めて行って欲しいですね!
>2.バットマンというキャラクターを愛しすぎている
>5.「1人で解決しようとしないで」というメッセージ性が尊い!
結局みんな、彼をほっとけないんですよね
>3.DCコミック(アメコミ)への愛に溢れすぎてる!
映画化のヒット作がバットマンシリーズだけという自虐ネタまで・・・でも『スーパーマン リターンズ』は私的DCヒーロー映画ベストだよッ!!
>6.クライマックスが超感動的だ!
原作本編では色々あったけど結局ロビンズ全員とは和解してますし、やっぱりバットマンにはロビンが必要だと思い知らせれてくれました!
>『ダークナイト』のアンサー?DCコミックとバットマンへの愛ありすぎ
ブルース・ウェインという孤独な男を愛するファンが願う。こうあって欲しいダークナイトの世界線でした!
>バットマンっていつも孤独だけど大丈夫?心配なので家族を作ってほしい!
三代目ロビンのティムが二代目のジェイソンを喪って荒れるバットマンを見かねて押し掛け弟子になった事を思い出しました。
>レゴ、DCコミック、そして会社の垣根を超えた作品への愛に溢れている!
もうね。名作映画の作品のラスボス連合へバットファミリー&コッサムヴィランズが立ち向かうとか!!なんだよこのバイキング!お菓子の城かよ!?
でも自説がらコングアニキはヒーロー側に居て欲しかったかなあ・・・と。あとジャスティスリーグも賭けて付けて欲しかった・・・というのは欲張り過ぎですかね。
>『パシフィック・リム』
巨大怪獣対策にイェーガー達が来てくれないかなあ・・・と思ってしまいました。
>バットマンを知らない人がわからないところも?
そういえば!ブルースがなぜ自警活動をしているかを殆ど説明してない!?家族写真のシーンで家族を強盗に殺されたからって解りますけど、明るいレゴの世界感に重過ぎるのでさらっと流したって感じでしたね。
>アメコミ映画好きの大人は、子どもと一緒に観てみよう!
そう。本作はアメコミがまだ「子ども達だけの夢の世界」だった頃のお話なのですよね。
そこで「ダークナイトリターンズ」以降の重厚な世界感の原作を愛するオタクから本作への愚痴のような突っ込みを言わせてください。
予告でもジョーカーを軽視しているようなバットマンの態度、どこかの「夢見過ぎなつまらないドラマ」の脚本家を思い出します。ジョーカーの恐さってそこじゃねえんだよ!?
まずゴッサムシティという街が酷い格差社会で、煌びやかな高層ビルの下、スラムの路地裏では産まれた時から路上生活者で学歴どころか読み書きも出来ない孤児がゴロゴロしているような酷さなんです。
(二代目ロビンことジェイソン・トッドはそこが出自でした)
余談ですが、現実でも国際テロ組織ISISが将来に希望も持てない若者達を集めているという説がありますよね。
そんな一生負け組確定な彼らにとって、家柄も学歴も富も超能力も無く、狂気と行動力で暗黒街の顔役として「自分達を置き去りにする偽善に満ちた健全な社会」やそれを解りながらも一応の平和を護る超人ヒーロー達と渡り合うジョーカーはカリスマなんです。ジョジョ三部のンドゥールが言っていたDIOのような悪のヒーロー、負け犬達の希望、それがジョーカーという存在です。映画「ダークナイトシリーズ」でもそんなジョーカーの悪の救世主っぷりが描かれていたと思うのですが。
(殺束を燃やしてしまう所とか、精神障害を患う部下とか)
またヒーロー達にとっても愉快犯のジョーカーは「世界の救済」とか「自分が一番尊敬されたい」とか「全てを支配したい」という明確な目的を持ったラーズ・アルグール、レックス・ルーサー、ダークザイトなどよりも厄介な存在です。
そんなゴッサムシティの絶望的な特異性とジョーカーの悪のカリスマが描かれたもので邦訳されているものをご紹介。
>「ジョーカー」(小学館集英社プロダクション発行)
ジョーカーを信望し、彼の下で暗黒街を伸し上がろうとするチンピラ青年の視点で描かれています。
>「バットマン:ノエル」(小学館集英社プロダクション発行)
バットマンで「クリスマル・キャロル」を描いた作品。難病を患う息子を育てながら失業してしまい。生活の為にジョーカーの下働きに身を落とす父が出て来ます。
世の中にはスーパーパワーでも解決出来ない問題、救えない人達がいる・・・という現実を描くのがバットマンシリーズでもあります。また本作でブルースが孤児達におもちゃやお金をばら撒くシーンがありますが、彼は実業家ブルース・ウェインとして数々の慈善事業にも精力的に活動していて、自警活動では解決出来ない問題にも立ち向かっています。
またTVゲーム版の「バットマン・アーカムビギンズ」にてアナーキーいう共産主義者の少年怪人がバットマンに「同士になろう!」と長々と演説をぶった後に、資本家のブルースがバッサリ一言で斬り捨てるシーンが有り爆笑しました。でも本作は彼を「馬鹿なアカの小僧」として描いているのではなく、なぜ一見幼稚な彼が革命家として街の人達に支持されているのかと、彼がゴッサム企業群の欺瞞を告発する落書きを街中に書き殴っていて、それを探すサブゲームが有ったりします。
・・・とまあ。小難しい話をグチグチ言ってるイイ歳のオタクなんか気にせず。世の親御さん達はお子さんの手を引いて劇場へLET GO!してくださいませ!!
>『バットマン vs ロビン』を観よう!
本作をラジー賞にノミネートしたのって私みたいな「すっかり大人の読み物になったバットマンシリーズ」を愛するイイ歳のオッサンオタクだと思います。黒いタオルを羽織って空き地の土管から飛び降りるような子ども達の評価がどうだったか気になります。
>『バットマン オリジナルムービー』もおすすめだよ!
忘れちゃいけねえ!これもバットマンが子ども達だけのものであり、ジョーカーが憎めない悪役だった時代の名作さ!
>野暮な不満点
スーパマンにとってゾッド将軍はお父さんの親友でもあり、叔父と甥のような関係でお互いに愛憎入り混じる関係ですからね。
ところで、刑務所でレックスくんが泣いてますよクラークくん?
>DCコミックのあのキャラも!
>『スーサイド・スクワッド』でおなじみのハーレイ・クイン、『バットマン & ロビン』にも出ていたポイズン・アイビー
この2人の悪女同士の友情が描かれなくて多いに不満です!
そんな人には『バットマン マッドラブ』(小学館集英社プロダクション発行)で慰めてください!
>「meow meow」と言いながらパソコンを操作しているキャットウーマンがかわいい!
また原作原理主義者の愚痴で申し訳ないんですが、バーバラ(バットガール)が原作での彼女のポジションなのが不満なんですけど!?原作では彼女こそバットマンてかブルースを放って置けないツンデレヒロインなのに!?
あと原作ではバーバラはデビュー当時女子校生で、ブルースとは叔父と姪のような関係です。
>スーパーマンはジャスティス・リーグのみんなでパーティを開いていたのに、バットマンだけ呼んでいませんでした。かわいそうすぎるだろ。
ここもちょっと酷過ぎんだろ!?いや原作でもしょっちゅう喧嘩してますけど、ここまで露骨なことしてないよ!?むしろ何かに付けてジャスティスーリーグを飛び出すバットマンてかブルースをみんな心配してるくらいだよ!?
>グリーンランタンは2011年の実写映画が失敗しちゃった上に、『ジャスティス・リーグ』にも登場しないそうですから……。
やっぱりDCEUは映画化の時系列から失敗してると思いますよ・・・。
>孤独
その頃。スーパーマンの秘密基地「孤独の要塞」では・・・
原作でもキャットウーマンことセリーナに度々突っ込まれてますね。「一匹狼気取ってるけど、いつも周りに誰か居るし、みんなあなたを放って置けない。わたしもね・・・」と。
>家族
>バットマンは恐ろしく自己評価が高く、他人の評価が低いという唯我独尊すぎる価値観を持っていました。
今の原作の重厚な世界感を愛するイイ歳のオタクとしてはラップを口ずさむ陽気なバットマンに違和感ありましたが、この性格は原作そのまんまだわ!!
あとメディアに堂々と出てくるバットマンにも違和感が・・・原作だと殆ど都市伝説扱いでUMAみたいな写真が新聞に乗るくらいですから(ジャスティスリーグの広報からも毎回バックれてます)
>そうそう、執事であるはずのアルフレッドが「女王陛下のために!」と言う(彼は英国紳士)などして、コスチュームを着て戦ってくれるのもうれしかった!
アルフレッドって実は若い頃はイギリス軍属でしたからね戦闘力高いんですよ。(MI6に居たと言う設定だった時もあり・・・それなんて「キングスマン」!?)
>共依存
これも1966年の頃の「仲良くケンカしな」でゴッサムシティも貧困や格差問題も無く、市民はバットマンの活躍をショーのように楽しんでいた、古き良き世界ですね。
>そんなジョーカーは、バットマンが自分のことを「嫌い(Hate)」と言ったとき、心から喜んでいました。
すっかり重厚な世界感になってしまった原作でも、ジョーカーはバットマンに執着していますし、バットマンもジョーカーを常に警戒していて、二人は鏡像として描かれていますからね!
愚痴も交え長くなりましたが、ありがとう!『レゴ バットマン ザ・ムービー』サンクス!ディック・グレイソンでロビンこと小島よし夫!
大人向けの原作コミックや『ダークナイトシリーズ』は子どもにはまだ早い・・・な親御さん達は安心してお子さんと手を繋いで劇場へ!
・・・出来れば「スカットラー」も買ってあげてえ!!
キングコングがいませんね。
それと「ハリポタとロード・オブ・ザ・リングは本物のレゴでもコラボしています」と書いてありますが、実はほかのキャラも「レゴ・ディメンションズ」(日本未発売)というシリーズで実際に登場してます。
先程観てきました!いやー傑作じゃないですか!!
本作のバットマンは最初傲慢で嫌な奴として描かれていましたが、
(それこそジャスティスリーグの件もそりゃーハブられるわなぁ…と思えるぐらいに)
そんなダメ人間が父親として大人として成長していくというしっかりしたプロットが根底にあるおかげでパロディやオタクネタ関係なく感動的な物語になっていたと思います。
正直バットマンにロビンが出てくると何となくホモ臭が漂ってくるのでロビンというキャラがあまり好きではなかったのですが、この映画では終始擬似親子としての二人の関係が強調されていたのが良かったですね。まぁレゴだからという理由もありますけど。
野暮なツッコミどころとしては「ジョーカーはバットマンがファントムゾーンのプロジェクターを持ってこなかったらどうするつもりだったんだ?」というところでしょうか。ジョーカーの計画が緻密なように見えて実は結構杜撰なのはいつものことですが。
今回は今週で終わりということもあって希少な字幕版を鑑賞しましたが、近いうちに吹き替え版にも挑戦したいと思ってます。
[…] ※ブログのレビュー↓ 『レゴ バットマン ザ・ムービー』アメコミ映画の最高傑作がここに誕生!(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー) […]
私も大好きな映画です!
ダークナイトシリーズのファンなので、軽い気持ちで見に行ったら、
大感激&本気で涙を流してしまいました
傑作ですね!
けっこうメジャーな劇場なのに、
観客は私ともう1人しかおらず、
その方も鼻を啜っていたので、
『もっとたくさんの人に見てもらいたいですね』
と声をかけて、
ひとしきり語り合ってきました(笑)