『キングスマン』イギリス階級社会を最大限に皮肉る映画(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

『キングスマン』イギリス階級社会を最大限に皮肉る映画(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

今日の映画感想はキングスマン(原題:KINGSMAN: THE SECRET SERVICE)です。

個人的お気に入り度:8/10

一言感想:不謹慎は褒め言葉

あらすじ

ロンドンの高級スーツ店「キングスマン」の高級テーラーのハリー(コリン・ファース)は、極秘任務を務めるスゴ腕のスパイだった。
ある日、同僚のスパイが何者かに暗殺されてしまう。
犯人を突き止めようとするハリーは、かつての仲間の息子である不良青年・エグジー(タロン・エガートン)をスカウトするのだが……。

大傑作『キック・アス』のマシュー・ヴォーン監督最新作、同名のコミックを原作としたスパイ・アクション映画です。

マーク・ミラー他
2160円
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本作においてまず知っておいてほしいのは、残虐描写アリアリのR15+指定の映画であるということ。
『キック・アス』でもそうでしたが、本作では腕がもげたり人が串刺しされたりするエグいアクションシーンで陽気な音楽をかけたりしています

Henry Jackman
1423円
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※陽気な音楽がかかると人が死にます。

つまりは、人を殺すシーンをスカッと爽快感があるように見せているというわけ。
この時点ですげえ青少年の健全育成に悪いのですが、さらに終盤では映画史上に残る(たぶん)最凶の不謹慎シーンが待ち受けています
あんなヒドいシーンで笑うのは人としてどうかと思うんだけど、大爆笑するに決まってんだろ。
本作は自分の倫理観を見つけ直すきっかけになりそうですね。

だいたい「マナーについて説いている英国紳士が人をグロくぶち殺しまくる」という点がブラックジョークなんですよね。
そのジョークにまったく笑えない方がいるのは当然ですよね。「グロいのなんか嫌い!」という方やお子様は、マジで観ないほうがいいかもしれません。

イギリスの階級社会とは?

もうひとつ本作を観る前に知ってほしいことは、本作がイギリス映画であり、物語がイギリスの階級社会を皮肉ったものになっているということ。

簡単にイギリスの階級社会について説明してみます。
イギリスでは上流階級、中流階級、労働者階級という区分けがあり、それぞれで教育や交流が制限され、将来の選択肢も限られてくるようになっています。
この制度になじみのない日本人にとっては「なんだよその差別」と思われるかもしれませんが、イギリスの人たちはたとえ労働者階級であっても、それを自らのアイデンティティーであると肯定的に捉えているところもあるようです。
確かに労働者階級に属していると所得は少ないのですが、栄養満点な食事が格安で手に入るなどのインフラが整っていたりするので、むやみに中流や上流を目指したり、教育を受けなくてもよいのです。
もっと言えば、どの階級の人たちも自分の属している階級が一番快適であるという意識を持っているようです。
階級といっても、一概には上下関係や優劣を示すものではないのです。
このため、イギリスの人たちは立身出世の物語に興味を示さないそうです(もうそのポジションで満足しちゃっているから)。

※以下の記事を参考にさせていただきました。
イギリスに存在する3つの身分制度とは?日本人が知らない現在の英国階級社会 – Column Latte
イギリスの”階級社会”事情
イギリスにおける階級社会 京都産業大学文化学部 国際文化学科 笠原薫

……で、この『キングスマン』では“ブロック”と呼ばれる低所得者向けの集合団地で母親と暮らす無職の青年が、いきなりスパイに大出世する物語が描かれています。
しかもこの青年は、「スパイ養成学校」なところにいきなり入学して、労働者階級にはそぐわない高度な教育を受けます。
これは、「生まれ育った階級にいればそれで人生いいんじゃね」なイギリスの階級社会への皮肉になっているというわけです。

さらに、『キングスマン』の劇中では「生まれ育った環境では人生は決まらない」「貴族であることに大きな価値はなくなった」という言葉が告げられており、階級によらない人生を選択をすることを推奨しています。
劇中で提示された、『大逆転』、『ニキータ』、『プリティー・ウーマン』、『マイ・フェア・レディ』という映画は、「大出世」をする、イギリスの階級社会とは異なる物語ばかりです。

現実のイギリスの若い人々の間では階級に対する意識は薄れつつあるそうなので、『キングスマン』は現代らしい価値観をすくいあげた内容と言えるのかもしれませんね。

さらに終盤ではさらなるイギリス階級社会への皮肉があるんだけど……それは、さすがにネタバレになるので↓に書くことにします。

良い意味でバカバカしいスパイアクション!やったー!

まあそんな真面目な階級社会への皮肉は味付け程度で、実際はアホみたいなアクションを超期待して観る映画です

だってさー、スパイが銃を軽くハジく傘で戦うんだよ?
義足の美女がとんだり跳ねたりするんだよ?(すげえ『殺し屋1』っぽいシーンあり)

ていうか美人ダンサーのソフィア・ブテラがかっこいい&かわいすぎるんだよ!


※ガチすぎる身体能力の持ち主

さらにそんなアクションに、ノリノリな音楽が最高にハマッているんですよ。
それだけで最高じゃないか。ぶっちゃけここが主張できたら後はどうでもいいですね。

超豪華キャストが勢ぞろいしているのもたまりませんね。
『英国王のスピーチ』の王様のコリン・ファース、悪役俳優代表格のマーク・ストロング、『ダークナイト』シリーズの執事のおじいちゃんのマイケル・ケイン、果てはサミュエル・L・ジャクソンわくわくさんみたいな格好で登場します

そのキャラはかなりキレッキレ。楽しそうに演じていて何よりです。

もうひとつ豆知識を。
作中のコードネームとして使われているガラハッドランスロット円卓の騎士の成員の名前です。
純粋に忠誠を誓うという想いが現れているのでしょうね。

難点は、主人公がベテランスパイのくせにマヌケなところを見せること。とても経験のあるスパイのものとは思えません。
「主人公!最強!無双!そして紳士!」を期待している自分としてはちょっとだけ残念なところがありました。

倫理的にはわりと最低な作品なので、間違いなく好き嫌いは分かれるでしょう。
でも、自分はちょっと上品すぎる映画よりも、こういう振り切って不謹慎をやってのける映画が大好きです。

デートではちょっとお勧めし難いです。そりゃ人が死にまくるシーンで笑っている彼女or彼氏を観たら100年の恋も冷めますからね。
『007』をはじめとしたスパイ映画ファンはぜひ劇場へ。「我こそは悪趣味!」な映画ファンこそ観に行きましょう! そしてあの不謹慎シーンで大爆笑しましょう! それは最高の体験になるはずだから! オススメです!

以下は結末を含めてネタバレです。鑑賞後にご覧ください↓

野暮な不満点

ハリーさんの以下の行動はちょっとスパイとしてはどうかと思ったよ。

(1)大学教授の首が爆発(←終盤の不謹慎シーンの伏線w)したあと、謎の液体を浴びていたけど、その正体を調べずに放置
(2)バレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)からもらった追跡ジェル入りのウイスキーをふつうに飲んだので居場所バレまくり
(3)バレンタインに操られて差別主義者を大虐殺!

スキありすぎやがな。弟子のエグジーのほうがウイスキーを入れ替えたりして、ちゃんと対策をしていたじゃん(そのエグジーもバーの睡眠薬入りのお酒を飲んで捕まっていたけど)。
ハリーが死ぬのは、エグジーの「師匠を超える」成長を描くうえで重要だったのでしょうが、もうちょっとやりようはなかったのかな。

※以下の意見をいただきました。
ハリーが完璧に見せかけてちょこちょこ抜けてるのは あっさりとした最後も含めてわざとやってるのかなあと
他のスパイヒーローなら切り抜けられるシーンで あえてああいう風に「現実は甘く無い」とフィクション全開(笑)で見せているように感じました

※以下の意見をいただきました。
謎の追跡用液体ってナノトラッキングジェルと呼ばれてるので、ミクロどころかナノnanoなので、24時間で排出される機能持ってるほうが不思議なくらい小さーいものなので、まぁ、飲まされても気付かないかなぁ…と。

あと、パグ犬の「JB」が活躍するシーンがなかったのが残念。かわいかったのに。
そのイニシャルだと、ジェームズ・ボンドジェイソン・ボーンジャック・バウアーだけでなく、ジャスティン・ビーバーをイジってもよかったのにね(スパイじゃないけど)(スパイっぽく国際指名手配されていたけど)。

さらに、オープニングで手榴弾を食らった同僚や、溺死と思われた生徒(生きていたけど)をすぐに助けようとしなかったりと、どうにもみんなが人の命に対して真剣味がないというかドライですよね。まあ終盤ではもっと人の命なんて紙切れのように散っていく(笑)ので言ってもしょうがないですけど。

原作との違い

「毒親育ち」さんに原作との違いを書いていただきました!ありがとうございます。
当然原作へのネタバレになるのでご注意を。
本作は『キック・アス』と世界観を共有しているそうですよ!

<良かった改変>
ガゼルは原作では黒人男性です。義足の戦士でラストバトルで立ちはだかる強敵という点は同じですが、キレ!キレ!の義足アクションはしません。断然!太眉黒髪姫カットがキュートなソフィア・ブテラちゃんの方がアクション映画栄えしてます!ええ、罵ってくださってけっこうです。「このJAPの萌豚が!」と・・・。
・ヴァレンタインは天才でIT長者という所は同じですが、原作ではアーノルド博士という中二病コジらせた二十代のオタクです。断然!サミュエル演じるイイ年こいてラッパー気取りな狂気の怪人物の方が映画栄えしてます!
・キングスマンは原作ではMI6ですが、義勇的な傭兵組織の方が映画栄えしてます。あと表向きはなんらかのお店で地下に秘密基地というスパイ映画の伝統を踏襲していてgood!
<原作の方が良かったけどこれも良しな所>
・エグジーとハリーですが、原作でエグジーの師匠は彼の叔父でジャックという人です。血縁者だからこその親子的な関係が原作の方が好みでした。これは個人的に私が父性に飢えているからかなあ・・・。
・エグジーの妹。原作では弟で幼児です。実写化するとR18でも、子役にはさせられない事もさせられるので、赤ちゃんに改変されたのかな・・・。
<改悪とはまで行かなくても野暮な不満点>
・原作での訓練生達はエグジーを見下し気味ですが、あんな幼稚なイジメなどしません。彼らもあくまで「紳士」です。ラストバトルでも映画ではロキシーと教官のマーリンだけと寂しいですが、原作ではエグジーを中心に全員で立ち向かい、固い絆で結ばれます。
これはヒナタカさんの仰るようにイギリスに階級社会を現すために必要な演出だったのでしょうね。でも、虐殺プログラムを○○プログラムに変える展開は採用して欲しかったです。
・不本意に箱舟に乗せられたセレブ達も最後に大活躍します。各界の著名人が目白押し!「TED2」ばりにカメオ出演して欲しかったなあ・・・。

<原作のガゼルはこんな見た目(グロ注意)>

マクドナルドを出した理由

こちらもいただいた意見を記します。

小ネタなんですがヴァレンタインがハリーにマックのディナーをごちそうするシーン、自分には懐かしいネタだなと感じられました。
2007年にマルコ・ピエール・ホワイト氏という高名なイギリス人シェフが「イギリスの高級レストランよりマックのが旨い」と発言して「イギリス人シェフがマック絶賛するほどイギリスメシはやばい」という話を外国人がするようになってしまいました。
ヴァレンタインは「イギリス人にはマック食わせとけばいい」という意識でマックを晩餐会に出したのかな、と思いつつ
もしそういう理由でなくてもヴァレンタインの無頓着さ、異常性、美意識の欠如を物語っているシーンかなぁと思いました。

秀逸すぎる伏線

コメントで教えていただきましたが本作は伏線が秀逸ですね。
エグジーの手癖の悪さは序盤でチンピラの車の鍵を奪っていたこと、彼が犬を殺さないやさしい性格であることはクルマで逆走したときにキツネを避けて事故っていたことで示せています。

使えないナンパテク

中盤ではエグジーたちスパイ候補生が、オープナーネグという会話テクニックの話をしていました。
これもスパイに必要そうな技術ではあるんですが、どっちかというとナンパをしようとしている若者にしか見えませんね。そんな意識だからほいほい睡眠薬入りのお酒を飲んで捕まってしまうんだと……。

差別主義者は皆殺しにして当然!

本作には、超右翼で同性愛なぞはぜったいに認めない、黒人を心底毛嫌いする差別主義者(キリスト教原理主義者)の集団が出てきます。
で、バレンタインに操られたハリーは「私は黒人の男とヤッているよ」とつぶやいた後、レーナード・スキナードので「フリーバード」に合わせて、差別主義者を皆殺しにするのでした。

※メインで流れるフレーズは5分20秒くらいから

レーナード・スキナードは(かつて黒人を奴隷にしていていた)アメリカの南部の白人たちが好きなバンドだそうです。
つまり「お前ら差別主義者が好きな曲で、反対にこっちがぶっ殺しまくるぜ〜へっへっへ〜」と言っているわけです(※それはたぶん言い過ぎ)。

威風堂々で首が飛ぶ

いや〜最高でしたね!
何がって威風堂々希望と栄光の国)に乗って上流階級(=選民思想者(後述))のクソ野郎どもの首がリズミカルに爆発しまくることですよ。

※あのフレーズは5分15秒くらいから

チャ〜♪(首ボーン!)チャチャ〜♪(首ボーン!)チャ〜チャ〜♪(首ボーン!)
いわば首がスッポンスッポン飛んでいく音ゲーですよ。最低だな!(笑い死ぬかと思った)
血しぶきではなく、きたねえ花火だキレーな花火になっているのでかろうじてグロくないのが救いですね。

さらに、威風堂々はイギリスの作曲家エドワード・エルガーが作曲しているだけでなく、イギリスでは「第2の国歌」「イギリス愛国歌」と呼ばれるほどに愛されている曲なのです。
つまりはこの首ボーン!ボーン!が本当のイギリスの姿なんだ!というふうにも取れる……いやさすがにそれはヒドい(笑)。

選民思想のクソ野郎はゲロ吐きな!

バレンタインは「地球にとっては人類はウイルスだ」「人類を減らすことでしか人類は救えない」などと言っていましたが……つまるところそれは「自分たち優れた者たちが生き残ればいい」という選民思想にほかなりません(ノアの箱船に乗る者を肯定していたりもしていました)。

バレンタインの選民思想は、努力をして成功を掴もうとする人や、それぞれの階級の人たちがその階級を誇りに想うイギリスの階級社会を否定する、おぞましい考えです
(前述の首ボーン!も、その階級社会を否定する者=選民思想者へのしっぺ返しであり、だからでこそのイギリス愛国歌である威風堂々を流したのでしょう)。

最後に……自らを優れていると思っていたバレンタインは、自らの血を見てゲロを吐いてしまいます。
これは、バレンタインがたくさんの人を殴りあわせたりして傷つけていたのに、自分の傷には弱い=優れた者なんかじゃない!という皮肉とも取れます。

紳士たれ

バレンタインが無残にも死んだ一方で、エグジーは世界を救い、王女様とキスをどころかア◯ルセックス(笑)までもを達成します。上流階級になるとこんなこともできるんですね。

そしてエグジーは、かつてのハリーのように、バーの中で「Manners Maketh Man」と言ってから、暴力を働く義父とその悪友たちを倒そうとします。

エグジーはその前にも勢いに任せて義父と戦おうとしていたけど、そのときの彼はスパイの試験に不合格となったばかりで、紳士らしさなんてぜんぜんない、ふてくされての行動にも思えました。

でも、このときのエグジーの戦いは、愛すべき母を守り、いっしょに暮らすためのものです。
そのへんで闇雲に喧嘩をするのではなく、しっかり鍵をかけてマナーを守っています。
そうであるなら、上流階級(裏の顔はスパイ、表の顔は高級テーラー)になったエグジーは、マナーを守った紳士という確かなアイデンティティーを持ち、望んだ生活を手に入れるのでしょう。それこそイギリス階級社会での生きかたです。

トリビアも最低(褒め言葉)だった

最後にお下品なトリビアを……。
えーとね、主人公のエディーは、映画の最後に囚われの王女様を助けるために、番号をプッシュして扉を開けるんですね。

その番号とは「2、6、2、5」なのですけど、これをスマートフォンやガラケーやテンキーでのアルファベットの入力に当てはめると、とある単語が浮かび上がってくるのです。

電話キーパッド※出典:Telephone keypad – Wikipedia

「2」
A CELLPHONE
A!

「6」
NCELLPHONE.jpg
N!

「2」
A CELLPHONE
A!

「5」
LCELLPHONE.jpg
L!

続けて読むと
A・N・A・L(肛門)ですよ!

・・・なんかもうすみません

※追記
よくみると、2、6、2、5では、C・O・C・Kとも打てる。COCKは男性器の意味ね。

ちなみに本作は美女のケツがラストシーンと言っても過言じゃないんですよね。
(倫理的に)最低(褒め言葉)な映画だと思っていましたが、やっぱり最高だな。

ps.このネタはブログの読者の方に教えていただきました。ありがとうございます。

pps.IMDb(映画情報サイト)でもこのトリビアが載っていました

よくよくトリビアを読んでみると、
ハリーが教会で殺した人数は79人とか、
・本当の本当のラストシーンではエグジーはコックニー訛り(イギリスの労働者階級の訛り)で話していたとか、
興味深い内容ばかりです。

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(C) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation

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  1. akira より:

    まだ観ていませんが、同じくイギリス映画のスパイの007スペクターも楽しみですね、全く正反対のテイストの作品ですから。

  2. ラリーB より:

    見てきました、僕の率直な感想は一言だけです。最高!
    キャラ、配役、演出、アクション、パロディ、不謹慎ネタ全てにおいて文句なしでした。
    僕の中ではインサイドヘッドやマッドマックスやセッションより上、と言うか生涯ベスト級の一本ですね。
    正直僕はヒナタカさんと違ってキックアスには余りノれなかった派なんですけど
    コレはもう不謹慎さが臨界点を軽く越えてて笑うしかありませんでしたw
    ハリーにドイツ式敬礼だと言われてファシスト敬礼やっちゃうエグジー
    言うまでもない教会大虐殺やGive it upがバックの存亡の危機、威風堂々バックの地獄絵図
    そしてトドメのロイヤルf◯ck(しかも◯ss hole)悪趣味の極み過ぎてもう最高でした。
    もちろんそうした不謹慎ネタをマイルドに受け入れられたのは、主人公のエグジーの成長劇がしっかりしているからだと思います。
    ハリーが死んでからトーンダウンしたって言う人もいますけど
    僕はあそこからエグジーがアーサーを完璧に嵌めるあのシーンからまたヒートアップしました。
    試験前から散々エグジーを見下し、貴族カーストの権化のような存在だったアーサーを
    庶民だからこそできるあの手口で完璧に嵌める、あそこのシーン最高すぎます。
    後で気付いたんですが手癖が悪いのも動物を殺せないシーンもちゃんと序盤から伏線張ってるんですよね…見事としか言いようがない。
    そしてラスト、ベタですけどああいう師匠と同じように真似るシーン僕は大好きです。
    それまである意味で散々暴れ回ってたディーンに最高のカウンターパンチ、締めもとにかく最高です。
    見る人は選ぶとは思いますが間違いなく僕にとって生涯ベストの一本です。一年間待った甲斐がありました!

  3. 匿名 より:

    ハリーが教会で大量虐殺してしまったのは謎の液体のせいではなく、外でヴァレンタインが放った例の電波?のせいでは??

  4. ヒナタカ より:

    > ハリーが教会で大量虐殺してしまったのは謎の液体のせいではなく、外でヴァレンタインが放った例の電波?のせいでは??
    あ、たぶんそうです。失礼いたしました。
    ラリーBさんがノリノリで何よりです。
    そういやヒトラーの敬礼がありましたねえw

  5. 七月 より:

    何というか、最高に最低な映画でしたw
    ハリーが完璧に見せかけてちょこちょこ抜けてるのは
    あっさりとした最後も含めてわざとやってるのかなあと
    他のスパイヒーローなら切り抜けられるシーンで
    あえてああいう風に「現実は甘く無い」と
    フィクション全開(笑)で見せているように感じました
    その分エグジーがこれまでの散々な積み重ねを乗り越えて
    終盤ですさまじいカタルシスを魅せてくれたので満足です
    個人的に気に入ったシーンは最終試験で
    JBに引き金は引けなかったけどそれをアーサーに向けるシーンですね
    結果的にアーサーはその後エグジーに倒されるわけですし
    あのあたりからエグジーが他のキングスマンを超えて
    新世代となっていったのかなと

  6. れんか より:

    こんばんは!
    気ままにお気らく偏愛日誌の主れんかです。
    拙ブログを訪問された方の軌跡をたどってこちらにたどり着きました。
    お薦めに恐れ多くも町山氏と並べていれていただき恐縮です。おかげさまで趣味の偏愛ブログにずいぶん立ち寄ってくださる方がいらっしゃって。
    この映画はまるでしょう? 歴代のマシュー・ヴォーン映画の中でも秀作すぎて・・・。オープン以来4日連続で観に行きましたが今日は所用でムリ。うちのブルーレイで我慢しておりました。
    あと何回観に行っちゃうんだろう? 私の場合はもうビョーキですけどね。
    それから、謎の追跡用液体ってナノトラッキングジェルと呼ばれてるので、ミクロどころかナノnanoなので、24時間で排出される機能持ってるほうが不思議なくらい小さーいものなので、まぁ、飲まされても気付かないかなぁ…と。

  7. unknown より:

    前ブログに頂いた、非公開コメントです。

  8. ヒナタカ より:

    ご指摘感謝です。訂正します。

  9. より:

    文才が、、、

  10. 毒親育ち より:

    たしかにこりゃ原作者も納得だよ!(マーク・ミラー先生は映画版のラストがハッピーエンド過ぎたので「キックアス」のラストをあんなトホホENDにしたそうです。というか、本作は「キックアス」と同じ世界だそうです!)
    遠出してでも3Dと4DXで、ぜってーあと五回は見るわ・・・と言いたいけど、なんでロクな作品が無いときにこういうのが来ないんだよー!!
    文句無し!それどころか、予告で心配していた原作改変が悉く納得の出来でした!
    「漫画をそのまま実写化しても面白くないんですよ」なんて言い訳し、挙句に「原作ファンはどうせ観る」だの「原作ファンで無い人が観に行きたくなるようでないと」(こう言って「ドラゴンボール」を「みんな!Z戦士だよ!」にした人がハリウッドにいましたけどさ)などと、はっきり言えよ。あの事務所の「旬」と書いて「ゴリ推し」と読むタレント使うよう「上の人」に言われただけだろ?自分の撮りたい企画が通らないから他人の褌借りてるだけだろ?な邦画関係者はコレを手本にしろ!!
    (いえ、ハリウッドからも。この秋、白人を黒人にして原作読者にブチギレされて大コケした大作がやってきますけどね・・・)
    良かった改変。
    ・ガゼルは原作では黒人男性です。義足の戦士でラストバトルで立ちはだかる強敵という点は同じですが、キレ!キレ!の義足アクションはしません。断然!太眉黒髪姫カットがキュートなソフィア・ブテラちゃんの方がアクション映画栄えしてます!ええ、罵ってくださってけっこうです。「このJAPの萌豚が!」と・・・。
    ・ヴァレンタインは天才でIT長者という所は同じですが、原作ではアーノルド博士という中二病コジらせた二十代のオタクです。断然!SLJ演じるイイ年こいてラッパー気取りな狂気の怪人物の方が映画栄えしてます!
    ・キングスマンは原作ではMI6ですが、義勇的な傭兵組織の方が映画栄えしてます。あと表向きはなんらかのお店で地下に秘密基地というスパイ映画の伝統を踏襲していてgood!
    原作の方が良かったけどこれも良しな所。
    ・エグジーとハリーですが、原作でエグジーの師匠は彼の叔父でジャックという人です。血縁者だからこその親子的な関係が原作の方が好みでした。これは個人的に私が父性に飢えているからかなあ・・・。
    ・エグジーの妹。原作では弟で幼児です。実写化するとR18でも、子役にはさせられない事もさせられるので、赤ちゃんに改変されたのかな・・・。
    改悪とはまで行かなくても野暮な不満点
    ・原作での訓練生達はエグジーを見下し気味ですが、あんな幼稚なイジメなどしません。彼らもあくまで「紳士」です。ラストバトルでも映画ではロキシーと教官のマーリンだけと寂しいですが、原作ではエグジーを中心に全員で立ち向かい、固い絆で結ばれます。
    これはヒナタカさんの仰るようにイギリスに階級社会を現すために必要な演出だったのでしょうね。でも、虐殺プログラムを○○プログラムに変える展開は採用して欲しかったです。
    ・不本意に箱舟に乗せられたセレブ達も最後に大活躍します。各界の著名人が目白押し!「TED2」ばりにカメオ出演して欲しかったなあ・・・。
    >作中のコードネームとして使われているガラハッドやランスロットは円卓の騎士の成員の名前です。
    一同が集まる部屋が「円卓」で無いのが地味に不満でした。
    >どの階級の人たちも自分の属している階級が一番快適であるという意識を持っているようです。
    上流は上流で大変ですからね。ボクはガンバッタ!だからみんなもガンバロウ!を社員に求めて「ブラック企業」の烙印を貰ってしまった某居酒屋の大将が思い浮かびます・・・。
    >パグ犬の「JB」
    プードルが愛玩犬でなく猟犬だとは「こち亀」で知りましたが、なんでパグおんねん!?とも思っていたら、ああいう意味だったとは・・・。
    >ジャスティン・ビーバーをイジってもよかったのにね。
    スパイ関係ないじゃないですかー!と思ったら、私の知らぬ間に国際指名手配されてるー!?
    >~秀逸すぎる伏線~
    絶対に仲間を売らず。絶体絶命時でも最後までシラを切り通すエグジーが震える程カッコよかったです!こんな人に成りたい・・・。
    >~差別主義者は皆殺しにして当然!~
    「イミテーションゲーム」を観てから。こういう奴らには、森へ帰れ原始人ども!とまで思っているので、スカっとして失礼。
    >~選民思想のクソ野郎はゲロ吐きな!~
    中二病に本物天才的頭脳と財力を持たせてはイケない見本ですね。とりあえず「ウォッチメン」のオジマンディアス様を見習えと言いたいです。
    >王女様とキスをどころか
    英国王室の王女様という設定でないのが不満です(無茶言うな!)それにしても思わず拝みたくなるほどのロイヤルなお尻でした・・・。

  11. ヒナタカ より:

    毒親育ちさん、ここまで参考になる原作との差異を書いてくださってありがとうございます!
    ほかの方々の意見も含めて追記をさせてください!
    あとジャスティンビーバーが指名手配されているツッコミもさせてください(笑)。

  12. ひぃ より:

    世界一くそくだらない威風堂々のシーンで隣の若いおねいちゃんが口元を押さえていて笑ってしまいそうでした。
    小ネタなんですがヴァレンタインがハリーにマックのディナーをごちそうするシーン、自分には懐かしいネタだなと感じられました。
    2007年にマルコ・ピエール・ホワイト氏という高名なイギリス人シェフが「イギリスの高級レストランよりマックのが旨い」と発言して「イギリス人シェフがマック絶賛するほどイギリスメシはやばい」という話を外国人がするようになってしまいました。
    ヴァレンタインは「イギリス人にはマック食わせとけばいい」という意識でマックを晩餐会に出したのかな、と思いつつ
    もしそういう理由でなくてもヴァレンタインの無頓着さ、異常性、美意識の欠如を物語っているシーンかなぁと思いました。
    くだらないネタですがスマホ片手に王女が監禁されていた部屋の番号を英語で打ってみると噴きました。
    2・6・2・5をさぁ打ってみましょう

  13. ヒナタカ より:

    > 小ネタなんですがヴァレンタインがハリーにマックのディナーをごちそうするシーン、自分には懐かしいネタだなと感じられました。
    > 2007年にマルコ・ピエール・ホワイト氏という高名なイギリス人シェフが「イギリスの高級レストランよりマックのが旨い」と発言して「イギリス人シェフがマック絶賛するほどイギリスメシはやばい」という話を外国人がするようになってしまいました。
    > ヴァレンタインは「イギリス人にはマック食わせとけばいい」という意識でマックを晩餐会に出したのかな、と思いつつ
    > もしそういう理由でなくてもヴァレンタインの無頓着さ、異常性、美意識の欠如を物語っているシーンかなぁと思いました。
    あのシーンにはそんな意味が!追記させてください。
    > くだらないネタですがスマホ片手に王女が監禁されていた部屋の番号を英語で打ってみると噴きました。
    > 2・6・2・5をさぁ打ってみましょう
    two six two five……?
    ごめんなさいよくわかりませんでした。

  14. ラリーB より:

    >ひぃさん
    スマホの件笑いましたw
    狙ってやったのかは分かりませんけど確信犯の可能性もありますねwwww
    マックの下りはなるほどなあ…と感心しました。改めてヴォーン監督は油断のならない男ですね(褒めてます)

  15. ひぃ より:

    2625…ヒナタカさん!「a n a l」ですよww

  16. ヒナタカ より:

    > 2625…ヒナタカさん!「a n a l」ですよww
    ああ!すげえ(笑)

  17. みにょ子 より:

    キングスマン観てきました。ええんかいな!って思いながらも面白かったです!地下に降りたり、地面が開いたり、サンダーバードみたいで、ワクワクしました。

  18. カワハギ より:

    >(1)大学教授の首が爆発(←終盤の不謹慎シーンの伏線w)したあと、謎の液体を浴びていたけど、その正体を調べずに放置
    確かマーリンが調べてたような……
    >オープニングで手榴弾を食らった同僚
    エグジーの父親の事でしたら咄嗟のことですので間に合わなかったのではないでしょうか。
    >つまり「お前ら差別主義者が好きな曲で、反対にこっちがぶっ殺しまくるぜ〜へっへっへ〜」と言っているわけです(※それはたぶん言い過ぎ)。
    奴隷にされていた黒人(アフリカ系)のバレンタインが差別主義者の白人と英国紳士を操り、殺し合いをさせているというのも凄いですけどキリスト教の教会でやるあたりとんでもないですね。
    >エグジーは世界を救い、王女様とキスをどころかア◯ルセックス(笑)までもを達成します。
    なんともアレなシーンですがランスロット以外の上流階級出身がキングスマンになれなかったのに対し、エグジーは世界を救い、人気者の王女様と〇〇しました。これはまさに「生まれ育った環境では人生は決まらない」ということなんだと思います!……たぶん。
    コードネームがアーサー王や円卓の騎士関連なので「ランスロットが裏切るのかな~」なんて思っていたのですが、「アーサー」というのも「よくやるな(笑)」と思いました。
    しかも演じるのはイギリスの名優マイケル・ケイン……(まあ彼は出演料とスケジュールが合えば作品を選ばない主義だそうですが)

  19. いいこま より:

    もっとも、倫理観的にアレなのでとても人に薦められないですがw(それだけに一瞬「グロが苦手なのになぜ観に行ったし」って思いかけましたが「いや、予告じゃ伏せてたな」と後で思い出してそれじゃ無理もないなと思いました)
    七月さんの仰るようにこれぞ最低で最高の映画で個人的には割と好物です。
    >本作がイギリス映画であり、物語がイギリスの階級社会を皮肉ったものになっているということ。
    成り上がる作品が好きな自分ですがこれに関してはヒナタカさんの記事を目にするまで全く知らなかったので「その背景を押さえておくとより楽しめたのかもなあ」と思いました。
    日本では馴染みがなさすぎですが妙に興味が。
    >義足の美女がとんだり跳ねたりするんだよ?
    原作がおっさんであるのと比べるといい改変だなあ、と思います。そしてある意味キャラが立ってるのが個人的に好きです。
    あと、007シリーズを観た後である今になって「そういえば『死ぬのは奴らだ』にもこんな感じの敵がいたかもしれん」と地味に思いました(毒針靴も『ロシアより愛をこめて』に登場してましたしハリーとヴァレンタインのスパイ談義でも述べられてるように昔ながらの007シリーズに造詣が深いんだろうなと)。
    >果てはサミュエル・L・ジャクソンがわくわくさんみたいな格好で登場します。
    ヴァレンタインもまた個人的には敵ながら憎めないキャラですし所々好きなところもあります。まあ流石に極度の選民思想はアレですが。
    >パグ犬の「JB」が活躍するシーンがなかったのが残念
    自分もJBは結構好きなので割と同意です。
    >オープニングで手榴弾を食らった同僚や、溺死と思われた生徒(生きていたけど)をすぐに助けようとしなかったりと、どうにもみんなが人の命に対して真剣味がないというかドライですよね。
    それだけスパイの世界はシビアなんだろうなあ、と自分は思いましたがそのドライさが地味に哀しいです。それだけにエグジーがカーチェイスで狐を躱したりJBを殺せなかったりという描写の人間味がより一層際立った感もするのでまあその意味では一概に悪いとも言えないのかもしれません。
    あとカワハギさんも仰ってますが、手榴弾を食らった同僚というのがエグジーの父親のことを指しているのなら「助けようとしたけど間に合わなかった」って事でしょう。そして救えなかったことを悔いて遺された妻子に会いに行きそこでエグジーにメダルを渡し、そして17年経って救いを求めてきたエグジーを一流のスパイに仕立て上げようとする、ってつながるのですから。
    >マクドナルドを出した理由
    イギリス料理が不味いって言う俗説は観賞時点で知ってたはずなのですが失念してて「セレブだけどマクドナルドなのはそれだけ世間一般のセレブと一線を画してるってことなんだろうな」って思ってました。
    なのでコメントを観て「そうかそういうことだったか…!」って思いました。あとはこれでマクドに行きたくなりました。
    >秀逸すぎる伏線
    先ほどの内容と被ることながらJBを殺せないところは「狐も躱してるしやはりそれだけ根が優しいんだな」と感じました。まあ狐のくだりの時点で「良い奴だな」と感じてましたが(この時点では「これが後に足引っ張るのかなあ」と思ったりも。あと地味に運転うまいなと)。
    手癖の悪さに関してはコメントを観て「そういうことだったか」と納得させられました。
    >威風堂々で首が飛ぶ
    まさにこれが最大の見どころだと思いますし不謹慎ながら音楽に合わせて首が吹っ飛んで花火となるので自分も吹きましたwwそしてこれ以降威風堂々が普通に聴けなくなりましたw
    >このときのエグジーの戦いは、愛すべき母を守り、いっしょに暮らすためのものです。
    そこのところは自分も好きな点でまさに本質的意味での紳士だなと思いました。
    あと「2625」は押してることも意味も知らなかったですwこれわざとだろ絶対wなんにせよ良い映画を観たと思います。
    過去作に手あたり次第コメしてますがこの辺にしておきます。

  20. […] レビューはこちら↓ 『キングスマン』イギリス階級社会を最大限に皮肉る映画(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー) […]

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ヒナタカ

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