『風立ちぬ』ほかの人にはわからない(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

『風立ちぬ』ほかの人にはわからない(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

今日の映画感想は風立ちぬです。

個人的お気に入り度:6/10

一言感想:お客に媚びないジブリ映画

あらすじ

大正から昭和へと時代が移り変わった1920年代、関東大震災や不景気や貧困、そして病気がはびこり、それは生きるのに辛い時代だった。
堀越二郎はイタリア人飛行機製作者カプローニを尊敬し、飛行機の設計者になりたいと願う。
二郎は震災のさなかで少女・菜穂子と出会い、そして軽井沢のホテルで再会する。
しかし、菜穂子は結核にかかっていた・・・

宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」以来5年ぶりとなる最新作です。
映画のタイトル「風立ちぬ」は堀辰雄の同名の小説からとられています。

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ただし、映画がこの小説を原作としているというよりも、あくまで小説から着想を得た(設定を借りた)程度です。映画「風立ちぬ」とこの小説はほぼ別物と言ってよいでしょう。
*著作権は切れているのでこちらでも読むことができます→<風立ちぬ(青空文庫)>

ほかにも映画の骨組みに関わっているのは、同じく堀辰雄の小説「菜穂子」があります。
こちらには映画に登場する「菜穂子」というヒロインだけでなく、主人公の上司である「黒川」と同名の人物が登場します。
*これもこちらで読むことができます→<菜穂子(青空文庫)>

さらにトーマス・マンの小説「魔の山」の主人公「カストルプ」という名前の男も登場します。
「魔の山」は「風立ちぬ」と同じく、結核を患った若者がサナトリウムで療養する姿が描かれた物語です。

そして本作は、実在の航空技術者堀越二郎を主人公のモデルとしています。
映画では彼が飛行機の設計者になることを志し、「零戦」作りに着手するまでの青春時代が描かれています。
「零式戦闘機」でも、堀越二郎の生涯を知ることができるでしょう。

柳田 邦男
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いわば本作は、3つのフィクションと、1つのノンフィクションの物語が組み合わさり、宮崎駿ならではの価値観やインスピレーションが込められ、そして完全なフィクションとして描く作品なのです。
これはいままでのスタジオジブリ作品からすればかなり異色です。
小説を原作にした作品には「魔女の宅急便」もありましたが、ここまで多くの要素が絡み合った作品はなかったでしょう。

しかし、本作が全ての観客に受け入れられるかと言えば、それは「否」だと思います。
映画としては、「抜群に面白い」と言えるものではありませんでした。

理由の一つはとにかく淡々と物語が進むことです。
本作はファンタジー要素の少ない現実的なアニメ作品であり、中盤の堀越二郎が設計者として活躍する描写に多く時間を割いています。
しかし展開の不親切さ、唐突さも目立つので、フラストレーションがたまりました。
枕頭鋲逆ガル翼ジュラルミンなど全く説明がされない用語も多く、主人公が仕事をしている描写にも面白さが見出せませんでした。

それは主人公・堀越二郎に感情移入しにくいことも理由にあります。
彼はとてつもない才能を持つ誠実な青年(そして変人)ですが、とにかく人間味が薄いのです。
彼は会う人に次々に「いい青年だ」と言われるのですが、それ以上のことがなかなか伝わってきません。
主人公の葛藤だけでなく、過酷な時代に生きたことの苦しみが伝わりにくいのです。

戦争の描写をはじめ意図的な省略が多く、それが映画に入り込みにくくなっているようにも思えます。
これは宮崎駿監督が愛する飛行機を、戦争の道具として飛び立つところを描きたくなかったということが関係していると思います。
あるのは「結果」だけで、「過程」は描かない・・・ここにモヤモヤを感じてしまう方も多いのではないでしょうか。

そして主人公の人間味のなさに拍車をかけるのが、観る人全員が不安に思っていたであろう庵野秀明棒読みです。
はっきり言って下手です。
序盤の少年時代の声とのギャップも含めて、がっかりする方が多いでしょう。
これを「味」と感じるか、「ちゃんと声優を使えよ」と思うかで、本作の評価が変わる勢いでした。
庵野さんを起用したのは、堀越二郎とおなじくものづくりに関わってきた人物であり、自然さと誠実さを大切にしたかったから、という意図はわかります。
「声優は庵野秀明な」と言われた時のスタッフの反応を見るに、止めても良かったんじゃないかと思うのですが・・・ただ、その朴訥とした雰囲気、ヒロインを思いやるときの声は良かったです。

ちなみに「カストルプ」を演じているのもスティーブン・アルパートというジブリの海外事業を担当した方だったりします。
こうやってキャスティングをする宮崎駿自身は楽しそうなんですけどね。

また無茶をしているのは登場人物の声だけではなく、効果音も同様です。
なんと飛行機のエンジン音からスイッチを入れる音、プロペラが動く音まで全部人の声で出しているのです。
ほとんどはとても人の声だとは思えないのですが、一部ではちょっと「あ、人の声だ」とわかるものもありました。

本作の良いところは、現実的な物語ながらもアニメーションならではの表現技法が上手く使われていることです。
草原や空の描写は例えようもなく美しいですし、「風になびく」服や髪の描写、過剰なまでに表現された震災の様子、そして主人公が見る「飛行機の夢」まで、画を観るだけで楽しめるシーンがたくさんあります。

そして終盤の展開も素晴らしかったです。
特筆すべきは、主人公・堀越二郎と、ヒロイン・菜穂子の心情が4分間の予告編でも流れていた荒井由実(松任谷由実)によるテーマ曲「ひこうき雲」とシンクロしていることです。

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40年前の楽曲ですが、この物語のために作られたと言われても信じてしまうほどはまっています。
観たあとは、その歌詞に想いを馳せてみることをおすすめします。

おそらく本作は、最近のジブリ作品の中では最も賛否がわかれるでしょう。
お子様にはおすすめできません。退屈して途中で飽きてしまうのではないでしょうか。中学生以上であれば、作品の奥深さを感じ取れるかもしれません。
大人にとっても、エンターテイメント性を求める方、展開の山や谷がないと退屈してしまう方、すっきりはっきりしない描写が苦手な方にとっては不満が大きく残る作品であると思います。
本作は宮崎駿が好きな映画を好きなように作ったために、観客に迎合していない印象を受けます。

しかしこれにも「従来の作品とは違うことをする」という気概が感じられます。
それでいて、「紅の豚」をほうふつとさせるシーンもあるので、ジブリファンであれば観て損はないでしょう。
内容はわかりやすいものではありませんが、そのぶん「じわじわと良さがわかっていく」魅力があると思います。

自分は「やっぱり今までのような楽しいファンタジー作品が観たいなあ」と思うところもありますが、これが宮崎駿の「(鈴木プロデューサーに勝手に言われた)遺作」「本当に作りたかった映画」というのであれば、それも納得できました。

堀辰雄と堀越二郎への敬意、晩年の宮崎駿の想い、そして美しさを感じられる作品です。
胸躍る冒険などではなく、穏やかな物語を好む方におすすめします。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ めちゃくちゃ長いです。



いざ生きめやも

映画は堀辰雄が訳したポールヴァレリーの詩「風立ちぬ、いざ生きめやも。」が映し出されるところからはじまります。
これは小説「風立ちぬ」の冒頭でも書かれたことです。

詩を現代語訳すると「風が立った。では生きよう、でも生きようとするのか。しないだろうか」となり、そこには「諦観」の意味が込められているようです。
*参考→<Yahoo!知恵袋>誤訳であるという説もあります)

しかしこの映画のキャッチコピーは「生きねば。」という生への強い意志を表したものです。

映画のはじめに示された「生きめやも」と、映画の最後に示された「生きねば」。
ここにも宮崎駿監督の意思を感じます。

飛行機の夢

少年の堀越二郎は屋根の上の飛行機に乗ります。
飛行機で飛んだ二郎は、人々に手を振り、「紅の豚」のように橋の下をくぐります。

しかし、雲の上に現れた飛行機に追突(パイロットも黒塗りの不気味な存在)され、彼は「落ちて」しまいます。
二郎は墜落する前、グラスをつけてそれを見ようとしていましたが、その顔はカエルのように歪んでいました。
これは二郎が後に語った「近眼のためにパイロットにはなれない」ことを示したものでしょう。

中盤では、現実でも試作機が墜落してしまったシーンもありました。
順風満帆に人生を過ごしていたような二郎でしたが、実際は夢で見たような不安を感じていたのかもしれません。

カプローニの夢

子どもの頃の二郎は「aviation(航空)」と書かれた本を手に取り、ときには妹・加代の約束よりも優先して航空機の勉強に励んでいました。
さらには、いじめっ子を背負投げをするほどの正義感に溢れていました。

二郎は夢の中で、実在の航空技術者カプローニと出会います。

カプローニは飛行機の船体部分を持ちながら走りながら着地し、「ここは私の夢の中だ、お前の夢と私の夢がくっついたというのかね?」と言いました。

カプローニは「人を乗せるための」飛行機を二郎に見せ、二郎はその飛行機を「壮麗」と言いました。
二郎が「近眼だからパイロットにはなれない」ことを告げると、カプローニは「私の仕事は飛行機の操縦ではない、私は飛行機を作る仕事をしている。飛行機は美しい夢だ、設計士は飛行機に夢を与えるんだ」と言います。

現実に戻ってきた二郎は、白い雲に向かって歩き始めます。
夢でみたカプローニとの時空を超えた友情と、堀越二郎の青春はここから始まったのです。

地震

二郎と菜穂子は列車の中で出会います。
二郎は、風が吹いて飛んでしまった二郎の帽子を取ろうとして落ちそうになった菜穂子を助け、菜穂子は「ナイスプレイ」と言います。

菜穂子が「風が立つ」を「“Le vent se lève”」とフランス語で言うと、二郎は「生きようと試みなければならない」を「”il faut tenter de vivre”」と、詩の続きを返します。

そして関東大震災が起こります。
「機関車が爆発するぞ!」と言っていた客もいましたが、二郎は「機関車は爆発なんかしない」と冷静に言い、菜穂子の付添人の「お絹」さんの骨折の応急処置として計算尺を足に巻きつけます。

二郎はここで、東京に空襲をするための飛行機を見ます。
それは飛行機のために家屋が焼け、今のように崩れていく未来を予見したものでしょう。

なんとか菜穂子を家に連れて行き、お絹さんも無事に助けられましたが、二郎は名前を告げずに去りました。
二郎は友人の「本庄」と再会し、「大変なときに来たな」と言われます。
東京が壊滅的な被害を受けたこの地で、二郎は自分の夢を成就しなければならないのです。

カプローニの大失敗

関東大震災の直後、二郎は再びカプローニの夢を見ます。
カプローニは夢の中で水の上に浮かぶ飛行機を飛ばそうとします・・・が、翼が折れ、失敗してしまいます。
カプローニは撮っていたカメラを止め、海に証拠隠滅のため(笑)に捨て去ります。

次に二郎に告げたのは「日本の少年よ、まだ風は吹いているか?」ということでした。
本作では「風」は「苦難」の象徴でもあるのです。

加代

二郎が部屋に戻ったとき、二郎の妹・加代がそこにいました。

「『にいにい様』は薄情ものです!ちっとも帰ってこないんだから」と言う物言いに萌えました。
二郎が言う「加代が来ることをすっかり忘れていたよ」は、「いじる」ためではなくて本気で忘れていたんでしょうね。

加代は「いいなあにいにい様は。女はつまらないなあ」と言っていました。
後に菜穂子の父も「男は仕事をしてこそだ」と言ったように、当時は男は外に出て仕事に行き、女は家を守るという風潮がまかり通っていました。
加代のように医者を志す女性も、少なかったことでしょう。

二郎の仕事

二郎は仕事を完璧にこなすばかりか、課長の「服部」に取付金具のアイディアを持ち出すなど、有能さを発揮します。
また二郎は実際の飛行機を見たとき「この設計はだめだよ、僕の考えた通りのものだ」と言い、本庄は「そりゃまずいな」と言います。友人だからでこその意見が言える本庄はなんとも魅力的でした。

そして二郎が設計の仕事をしているとき、幾度も「飛行機が飛び、風が通り抜けていく」イメージが挿入されます。
これもアニメならではの表現と言えるでしょう。

その後に二郎は空中分解をしてしまう飛行機を目の当たりにします。
上司の「黒川」は「もうほかの飛行機を使うことが内定した」「ドイツが爆撃機を作るんだ、もう小型機の出番はないだろう」と、雨の中の残骸を見ながら悲しそうに語っていました。

黒川は言い方はぶっきらぼうで冷たいようでしたが、とても二郎のことを気に入っている様子もあって好きなキャラクターでした。

本庄

二郎は駄菓子屋でシベリアを買い、それを親を待つ幼い子どもたちにあげようとします。
しかし子どもたちは逃げるように立ち去っていまいました。
子ども(きょうだいの姉)は貧しくともプライドがあり、施しを受けなくても生きようとしていました。

本庄は「それは偽善だ、お前はその子が感謝してくれるのを期待していたのか?」と言い、二郎は「違う!・・・いや、そうかもしれない」と返しました。

そして本庄は「取付金具ひとつで、その子たちなら1ヶ月暮らせる」「飛行機を作る金で、日本中の子どもにカステラを買ってやってもお釣りがくる」と言います。
そして「貧乏な国が飛行機を持つ、矛盾だ」と付け加えます。

本庄は自分の仕事が矛盾を孕んでいることを知り、それでもなお飛行機を作ろうとしているのです。
彼が「実は婚約をしたんだ。本腰を据えるために所帯を持つ、これも矛盾だ」と言うのも、本庄という人間らしさが出ていてなんとも魅力的でした。

アキレスと亀

二郎と本庄はドイツに航空学を学びに行きます。
そこには「ユンカース」(名前と遠くにいる姿が見える)がいて、そしてドイツの技術が結集した飛行機がありました。翼には展望台があり、人々を楽しませることができるのです。

二郎が小型機を見つめるシーンもありました。
それは前述の、黒川が「小型機の出番はない」と言ったことを反芻するシーンでしょう。

夜に本庄は二郎と散歩に出かけ、本庄は「俺たちは20年も遅れている、しかも追いつけない、まるで亀に追いつこうとしているアキレスだ。だが5年は1年で追いてみせるさ」と言っていました。
これに二郎は「小さくても亀になる道はないのかな」と言いました。
二郎の言う「小さな亀」も、二郎が小型機を作りたかった、認めて欲しかったことの現れでしょう。

その後には、「格納庫にいた男」が急に飛び出してきて、追われるシーンもありました。
追うものの影は、不気味にうごめいていました。
この影もまた「夢をおびやかすもの」の象徴でしょう。

ピラミッドのある世界

二郎はまたも夢を見ます。
それは白い雪の中、列車が燃え上がり、そしてまた飛行機が空中分解をするというものでした。
本庄はその夢をみる二郎に向かって「日本の飛行機を一人で背負っているような顔しやがって」と言いました。

二郎は「西回り(世界を見てから)」で帰国をするように本社に命じられます。
そして二郎は、三度めのカプローニの夢を見ます。

カプローニはまたも人々を飛行機に乗せていました。
二郎は「まるで古代ローマの建築物です」と飛行機を絶賛し、カプローニは「こんなものは戦争に使えんよ」「設計で重要なのはセンスだ、技術はそのあとについてくる」と言いました。

カプローニは自身の家族を紹介したあと、二郎に問いかけます。
「君はピラミッドのある世界と、ない世界のどちらを望むかね?飛行機は人の夢でもあるが、悪しき夢でもあるのだよ。それでも私はピラミッドのある世界を望むよ」と―

飛行機は人々が「大空を鳥のように飛びたい」という夢を叶える存在である一方、戦争に使われ、人々を成就することが難しい夢に縛り付け、そして矛盾をはらんだ存在でもあります。
それはミステリアスな存在であるピラミッドも同じことでしょう。
それでもカプローニは、美しい飛行機を作りたいと願っています。
それを「ピラミッドのある世界」と表現したのでしょう。

二郎は夢の中で自分のイメージとして作った飛行機を見せます。
カプローニには「いい感じじゃないか」と言われますが、それはエンジンも、コクピットも形になっていない「紙ひこうき」のようなものでした。

カプローニはこうも言います。
創造的な人生の持ち時間は10年だ、君の10年を、力を尽くしていきなさい」と―
その10年後に、二郎とカプローニはまた再会することになります。

菜穂子との再会

航空母艦に降り立つ二郎と黒川は、「日本性のオイル」のおかげで汚れきってしまいます。
その後も二郎は飛行機が海に落ちるのを見ますが、入道雲に飛んでいく飛行機も見ます。

そして菜穂子が絵を描いている草原の近く、二郎は菜穂子の父とすれ違いざまに歩いていました。

そこでまた強風が吹きます。
菜穂子のパラソルが飛んでいきますは、郎はそのパラソルを受け取りました。
菜穂子は「ブラボー!ナイスキャッチ!」と言いますが、「失礼なこと言っちゃった」と自分をとがめます。

菜穂子と二郎はホテルのレストランでも、軽く会釈をし返します。
よくわからない外国人がドレッシングもつけずに大盛りのクレソンを食べるという謎シーンがありましたが、まあ無視ししましょう。

その後、森の入口にある絵を見るにつけ、二郎は森の中に入っていきます。
そこには泉の前に佇む菜穂子がいました。

菜穂子は二郎の姿を見て、涙ぐみます。
そして「泉にお礼を言ったんです、ここに来ますようにって頼んだので・・・震災のとき、本当にありがとうございました、里見菜穂子と申します」と素性を告げます。
このときの二郎の「あ、あのときの」が棒読みで嘘臭かったですが、まあ無視しましょう

雨雲が押し寄せ、二郎と菜穂子は土砂降りの中でパラソルをさしながら、ホテルを目指します。
菜穂子は二郎が「白馬の王子様」に思えたこと、お絹さんに2人目の子どもが生まれたことを告げます。

雨雲が去ったあと・・・なぜかずぶ濡れだったはずの服とパラソルはすぐに乾いていました。
そこで綺麗な虹も見えます。
菜穂子は「水のことなんて、すっかり忘れていました」と言います。

ここで菜穂子の父親もやってくるのですが、なんと彼は「ずぶ濡れじゃないか!」と言います。
彼らの服はすっかり乾いているように見えるのに・・・

なんで急にずぶ濡れの服とパラソルが乾いたのか?父親がそう思わないのはなぜか?と言えば、これは菜穂子の主観を描いたがためだと思います。
菜穂子にとって、二郎と再会し、雨上がりのあとの晴れ晴れさは「水のことを忘れる」くらいのことだったのでしょう。綺麗な虹もそのことをあらわしているように思えます。

魔の山

胡散臭い上にマジで正体不明(笑)の外国人「カストルプ」はテラスで二郎に話しかけます。
*正体はスパイ(リヒャルト・ゾルゲ)だそうです→<町山智浩映画解説 宮崎駿『風立ちぬ』>

彼はヒットラー率いるドイツ軍がならずのものの集まりであること、日本のエンジニアがデッサウで学ぶこと、また日本はクレソンが旨いしモスキート(蚊)がいないので最高!と言っていました。どんだけクレソン好きなんだよ。
*>英軍のモスキートという戦闘機にかぶせているのでは?と意見をいただきました。

彼は「満州国のことも、国際連盟のことも、みんな忘れる。日本もドイツも『破裂』する」とこの先を予言するような物言いをしていました。
彼の言う「魔の山」とは、時間が止まった地の象徴でもあります。
飛行機の設計に尽力していた二郎が、こうして休暇をもらっていることは「時間の止まった」ことと同じことなのでしょう。
それでもカストルプは不気味なまでの「これから」の予言をするのです。まるで「いつかその時が来ることを忘れるな」と言うように・・・

のちにカストルプが歌を歌う前は「ここは魔の山、みんな治る」と言っていました。
それは小説「魔の山」の舞台がサナトリウムであるためです。

ナイスキャッチ!

二郎はクリスティーナ・ロセッティの詩「」を読み上げます。

誰が風を見たでしょう
僕もあなたも見やしない
けれど木の葉を ふるわせて
風は通りぬけてゆく
あなたのもとへ届きませ

そう言いながら紙ひこうきを飛ばしますが、屋根の上で止まってしまいます。
二郎は手すりに登って取ろうとしますが、紙ひこうき下にいるカルストプの股をくぐり、たまたま菜穂子のいるところに届きます。
菜穂子がその紙ひこうきを投げ、カストルプが受け取りますが、彼はなんと握りつぶしてしまいます。この人なんなの。

二郎は今度はゴムを使って紙ひこうきを飛ばし、菜穂子のもとへ送ろうとします。
そこで、「ナイスキャッチ!」と言う菜穂子…。

映画で「ナイスキャッチ」があったのはこれで3度目です。
1度目は菜穂子が二郎の帽子を取ったとき、
2度目は二郎が菜穂子のパラソルを拾ったとき、
3度目は二郎が菜穂子の帽子を、菜穂子が二郎の紙ひこうきを拾ったときです。

1度目と2度目は強風が吹いていましたが、3度目は吹いていません。
2人が結ばれたのは、2人がお互いに「ナイスキャッチ」することができたためでもあります。

二郎が朗読した詩には「誰も風を見ていない」「だけど風は通る」「風はあなたのもとへ届けてくれる」とありました。
ひょっとすると、3度目の「ナイスキャッチ」のときも、誰も見えないほどの小さな風が吹いていたのではないでしょうか。
「風」こそが2人の結びつきというのであれば、そう考えてしまいます。

喀血

二郎は菜穂子の父にお付き合いをさせてくれるように頼み、菜穂子はそれに「私は結核で母を失い、私もその病気にかかっています。治るまで待ってくれますか」と言い、二郎は「100年でも待ちます」と返します。
その後には、二郎が絵を描いている菜穂子にキスをするシーンもありました。

二郎は仕事に戻ります。
本庄も日本に帰国しており、二郎は彼を「日本のアキレスだ!」と褒め称えました。
しかし秘密警察が二郎のことを探しており、彼は今までのようにおおっぴらに仕事ができなくなります。
カストルプもまた追われていることがわかります。カストルプのこの後が描かれないのはかなりモヤモヤしてしまいました。

そして二郎のもとに、菜穂子の父からの「カッケツ」の電報が届きます。
二郎は部屋に散らばった図面を踏んで転んでしまいましたが、一番早い方法で東京へと向かいます。

移動中にも計算尺を使って仕事をしていた二郎ですが、ひとたび菜穂子の部屋の前に来ると、庭から入って彼女に抱きつきます。
「(病気が)うつります」と言われても、二郎は「綺麗だよ」と答え、菜穂子もまた「大好きです」と返します。
そのやりとりは、とても美しいものでした。

結婚

二郎は270ノット(時速500キロ以上)の飛行機を作る仕事に着手します。
二郎はチーフに出世しており、設計士たちもその飛行機のイメージを見るなど、とても期待がされていました。

菜穂子は山の上のサナトリウムで療養していましたが、東京にやってきます。
そして二郎は、上司の黒川に頼み、離れで住まわせてもらうばかりか、結婚の仲人を頼み込みます。

黒川は「彼女の病状を想うのなら、一刻も早く山にもどさねばらない。お前のやっていることは愛情ではなく、エゴイズムではないのかね?と」言います。
二郎は「仕事を辞めるわけにはいかない」と、そして一緒にいたいことを告げ、黒川もこれに了承します。

菜穂子は着物に着替え、歩き、二郎と杯を交わします。

結婚のことばを噛んでしまう黒川が可愛かったです。
この後に菜穂子は「ずっと夢の中にいるみたい」と言いました。

そして驚いたのが、菜穂子が布団を広げ「来て」ということでした。
二郎は「だって、お前」と言いますが、そのまま彼女を抱きました。
今までセックスを描かずにいた宮崎駿監督が、こうして「初夜」を表現したことに感動したのです。

美しいところだけ

二郎と菜穂子のもとに、医者の卵となった加代がやってきます。
あいかわらず二郎は加代が来ることを忘れていたようで、またも「薄情です」と言われました。

加代は菜穂子が無理をしていると、毎日頬紅を塗っていると、菜穂子さんのことが可哀想だと、二郎に告げます。
二郎はそれに「僕たちは1日1日をとても大切に生きているんだよ」と答えました。

二郎はタバコを吸うために外に出ようとしますが、菜穂子にここでよいと言われます。
菜穂子はたとえタバコの害があっても「少しの間だけでもそばで寄り添うこと」を望んだのでしょう。
*参考→<タバコについて思うこと Yahoo!映画><タバコのシーンに込められたもの – Yahoo!映画>
本作でタバコを吸うシーンがやたら多いのは、宮崎駿監督自身が喫煙者であることも関係していると思います。「紅の豚」の主人公もタバコを吸っていましたね。

*二郎が「計算尺の大会があったら、僕は優勝できる」と言うシーンについて、以下の意見をいただきました。
左手は菜穂子の手を握っていたので、右手しか使えず、仕方なく片手だけで計算尺を使うしかなかったので
右手の計算尺の大会があったら、、、
と言ったんだと思います。
その時間すら愛おしいと思える良いシーンでした。

二郎の仕事も佳境に入り、序盤に二郎が感心していた「鯖の骨の曲線」を取り入れた飛行機がそこにはありました。
二郎がへとへとに疲れて帰ってきてすぐに寝てしまうと、菜穂子は二郎をそっと引き寄せました。

そして、菜穂子が「今日は調子がいいので散歩に行ってきます」と黒川婦人に言って出かけたあと・・・彼女は戻ってくることがありませんでした。
加代のぶんも含めて書置きを残し、山のサナトリウムに戻ることにしたのです。

黒川婦人は「美しいところだけを好きな人に見てもらおうとしていたのね」と言い、加代はたまらず泣き出していましまいた。

風立ちぬ

草原で、二郎の作った飛行機は初フライトをしていました。
それは予想を上回ったスピードで飛びました。

そのとき―風が通り抜けます。
二郎は山の方を見ました。その山は、奈保子が行ったサナトリウムのあった場所なのかもしれません。

美しい風のような人

二郎は地に落ちた飛行機(零戦)の残骸を見ながら歩いていました。
残骸の先にいたのは、カプローニでした。そしてその場所は二郎とカプローニが初めに出会った場所でもあります。

カプローニは「ここは夢の王国だ」と言いますが、二郎は「地獄かと思っていました。10年をやり遂げましたが、終わりはズタズタでした」と返します。

カプローニは「君の『零』だ」と言いますが、二郎は「一機も帰ってきませんでした」と言います。
これにカプローニは「ゆきて帰りし者なし、だな。飛行機は呪われた存在かもしれん」と応えます。

そしてカプローニは、「君を待っていた者」を紹介します。
それは菜穂子でした。
再会したあの日のように、菜穂子はパラソルを持ってそこにいるのです。
菜穂子は「あなたは生きて」と二郎に声をかけます。

そして菜穂子は風のように消えていき、パラソルも消えました。
カプローニは奈保子を「美しい風のような人だ」と表現しました。

カプローニが「君は生きねばならん。よっていかないか、いいワインがあるんだ」と二郎を誘ったところで、映画は幕を閉じます。

美しさと醜さの矛盾

二郎は、ただ美しい飛行機を作りたかった・・・しかし二郎が作った飛行機は、望んでいない戦争のために、やがて残骸になるものでした。
中盤に本庄が言った「矛盾」ということばは、二郎にも当てはまります。

菜穂子の「美しいところだけを見てほしかった」という想いは、二郎が最後に飛行機の醜い残骸を見たことと正反対のものです。
だからでこそ、菜穂子は二郎の前から姿を消したのでしょう。
そして彼女は最後まで「美しい風のような人」となったのです。

本作で戦争の描写が一切ないのも、観客に「美しいものだけ」を観てほしいという意向なのだと思います。

カプローニと二郎

カプローニは飛行機を戦争のためではなく、親戚の者を運ぶために使うことを夢に見ていました。
二郎とカプローニが夢の中で友情を培ったのは、2人が同じ想いを抱えていたからでしょう。

最後に二郎が見たカプローニの夢では、雲が黄色味を帯びていました。「夕方」だったのです。
創造的な人生の10年は終わりを迎えましたが、まだ夜は来ていません。

二郎の作った飛行機はズタズタになりました。
二郎はこれからも生きる、生きねばならない。
そして亡くなった菜穂子は愛する二郎に「生きて」とエールを送るのです。
「生きねば」というキャッチコピーの意味もここに集約されています。
*「生きねば」に込められらた意味の参考→<みんなのシネマレビュー - アンドレ・タカシさん>

爽やかながらも、力強さが見えたラストシーンでした。

ひこうき雲

主題歌「ひこうき雲」の歌詞にはこうあります。

高いあの窓で あの子は死ぬ前も
空を見ていたの 今はわからない
ほかの人にはわからない
あまりにも若すぎたと
ただ思うけど けれど幸せ
空に憧れて 空をかけていく
あの子の命はひこうき雲

二郎が結核の菜穂子をそばに呼び寄せたのは、黒川が言ったようにエゴイズムにも思えることです。
その二郎に菜穂子が病気のことを顧みずに寄り添うことも、加代が言ったように納得ができないことでしょう。

これは歌詞にある「ほかの人にはわからない」に合致します。

しかし歌詞は「けれど幸せ」と続くのです。

どこか二郎に感情移入しづらいところがあったのも、二郎と菜穂子の関係に浮世離れしているような印象があったのも、この「2人だけがわかること」を強調したかったがためのものかもしれません。

これは二郎と菜穂子の、切なくも狂おしい愛の物語でもあります。

否定的な意見↓
【ネタばれ】美しい映像+棒読み=イライラ – Yahoo!映画
【ネタばれ】主人公はまるでロボットだ・・・。 – Yahoo!映画

肯定的な意見↓
今までのジブリ作品と比べてはいけない – Yahoo!映画
大空を駆けた夢、儚き命に捧げた純粋な愛。 – Yahoo!映画
『風立ちぬ』 (2013) / 日本 – Nice One!! @goo
『風立ちぬ』感想 飛ぶシーンが怖かった – さめたパスタとぬるいコーラ
佐藤秀の徒然幻視録:風立ちぬ(2013)~美の失墜

(C)2013 二馬力・GNDHDDTK

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  1. 公開初日、近所のシネコンでの初回で観てきました。
    自分は概ね肯定的なほうです。
    http://blog.hangame.co.jp/agc_tailltea/article/41076133/
    恐らく本作のテーマは、登場人物の言葉を借りるならば「美しさの矛盾」なのだろうと読みました。
    誰もが美しいと言った二郎の飛行機は、しかしすべてをズタズタにして終わった。
    美しいところだけを二郎に残した菜穂子は、しかしその身をぼろぼろに崩して終わった。
    二郎が、カプローニやポルコ・ロッソ並みに表現力のある人物であれば「美しいとはこういうことさ」などと言ったのだろう、そんなふうに思いました。
    ところで本作を以って、子どもには退屈な大人向きの映画とする評を、ヒナタカさんのブログも含めて方々で見ます。
    それ自体は必ずしも誤りであるとは思いませんが、何か合点のいかないものもあります。
    例えば『風の谷のナウシカ』。宮崎監督の名を世に知らしめた傑作ですが、しかしそのテーマはおよそわかりやすいとは言い難いものでした。でも子どもも観ているし、小学校でも上映されることがある作品でした。
    『ラピュタ』にしても『トトロ』にしても、あの当時、確かに観て楽しみましたが、何故に自分は感動を覚えるのか。その理由に気付くには長い時間が必要でした。
    そんなわけで宮崎監督に対して単なる娯楽映画とは違うものを感じているため、氏の作品に娯楽映画を期待して観に行くという人達が少し理解しづらい気がしています。

  2. ヒナタカ より:

    「美しさの矛盾」というシオン=ソルトさんの票に感銘を受けたので、最後の方に少しだけ追記しました。
    おおよそ娯楽作からかけ離れた作品ですが、だからこその感動があると思います。

  3. ベクトラ より:

    風立ちぬ、今見ようか迷っているのですが・・・・
    物語に山や谷が無いと聞き「コクリコ坂」を思い浮かべました。
    私はコクリコ坂が大好きなのですがコクリコ坂が好きな人が楽しめるような映画なのでしょうか?

  4. ヒナタカ より:

    > 私はコクリコ坂が大好きなのですがコクリコ坂が好きな人が楽しめるような映画なのでしょうか?
    用語の説明不足や、展開の平坦さはコクリコ坂に似ています。
    しかし抽象的なシーンの多さがコクリコ坂よりもはるかに多いので、コクリコ坂が好きだとしてもついていけない可能性があるかもしれません。
    個人的にコクリコ坂からは大好きなのですが、「風立ちぬ」のほうは中盤の退屈さのおかげであまり好きにはなれずにいるところがあります。
    ラストが爽やかなのは一緒なので、観てみる価値はあるとは思いますよ。

  5. ざめ より:

    面白く読ませていただきました。
    個人的には風立ちぬ、かなり好きで、
    矛盾の美しさをすごく感じた映画です。
    ひとつだけ、多分カストルプがテラスで話していたのは
    デッサンではなくてドイツの都市デッサウのことかと思います。
    ユンカースの工場はデッサウにあったので。

  6. ヒナタカ より:

    > デッサンではなくてドイツの都市デッサウのことかと思います。
    > ユンカースの工場はデッサウにあったので。
    ご指摘ありがとうございます。
    ユンカースをコンカースと間違えていたのも気づきました・・いやお恥ずかしい、訂正します。

  7. yasudakei より:

    なるほど、勉強になりました。

  8. unknown より:

    前ブログに頂いた、非公開コメントです。

  9. ヒナタカ より:

    (「タケ」さんの意見について)
    なるほど、それは気づかなかったです!いいシーンですね。
    よければ意見を本文に追加してもよろしいでしょうか。せっかく「管理人のみ」コメントが見れるようにしていただいたので・・・

  10. ライノ より:

    少々、話題がそれますが。。。
    先日、「ナウシカ」全7巻を購入し、読破。
    (リアルタイムで連載を読んでましたが、途中で宮崎氏多忙により中断(だったかな)
    かなんかで間が空いてしまい3巻相当までしか読んでいませんでした。)
    で、最終コマのセリフがポスターのキャッチと同じだったので、かなりずっこけました 笑
    あと、読んでみてですが
    ・以降、映画化されるお話のエッセンスがほぼこの中に詰まっているのでは
    ・どえらいダークファンタジー
    ・実写むきかも。。この汚れっぷりはアニメでは伝わらないように思いましたね
     (デル・トロ監督、よろしく!)

  11. ヒナタカ より:

    返信がないままですみませんが、やはりタケさんの意見は多くの方にみてほしいと思えたので勝手ながら追記します。
    >ライノさん
    デル・トロ監督がジブリ映画を実写化したら面白そうです。ていうか「ヘルボーイ:ゴールデンアーミー」ですでに実証ずみだし。

  12. unknown より:

    前ブログに頂いた、非公開コメントです。

  13. ヒナタカ より:

    ありがとうございます、先走ってすみません。

  14. unknown より:

    前ブログに頂いた、非公開コメントです。

  15. ヒナタカ より:

    普通に間違えていました。なんでやねん。すみません・・・
    訂正します&追記させてください。

  16. sakura より:

    >白状⇒薄情ですね。
    如何して菜穂子は、黒川夫人から去る時「お姉さま」と云う呼びかけをしたのか?意味不明でした。
    なんか、説明不足のシーンが散見されましたね。
    カストルプなる人物はゾルゲなんでしょうか?
    前作の「ココリ・・・」の時と同じような感で終わりました。
    「予告編の音楽シーンが先走る」
    ジブリ的な営業戦略にはめられたように思いました。
    終わったとの、エンドロールの時、みんなが黙って立ち上がったのが、この映画の評価なんでしょう。

  17. ヒナタカ より:

    > >白状⇒薄情ですね。
    ご指摘感謝です。
    > 如何して菜穂子は、黒川夫人から去る時「お姉さま」と云う呼びかけをしたのか?意味不明でした。
    > なんか、説明不足のシーンが散見されましたね。
    確かに「お姉さま」と呼ぶシーンがあった気が・・・全然義理の姉というわけじゃないですね。
    本当「コクリコ坂から」と同じ印象がある映画です。
    > カストルプなる人物はゾルゲなんでしょうか?
    スパイのリヒャルト・ゾルゲですね。確かにそうなのかも・・・

  18. sakura より:

    ものすごく懐かしいお菓子の名前を、この作品で思い出しました。
    「シベリア」です。
    今になってみれば「なんてことはない」お菓子なのですが、小さい頃は、とても貴重品でした。
    今は、見ませんね。

  19. 匿名 より:

    私も終わった時に黙り込 んで
    席を立ちました。
    口を開いたら泣き出していたでしょう。
    涙を抑えるのに必死でした。。。
    そういう評価だと思います。

  20. ジャッキー より:

    二郎と菜穂子の列車での会話ですが、ポール・ヴァレリーの海辺の墓地からですよね(o^^o)
    ただ、あれはドイツ語ではなくフランス語だったと思います。
    “Le vent se lève, il faut tenter de vivre”

  21. ヒナタカ より:

    > 二郎と菜穂子の列車での会話ですが、ポール・ヴァレリーの海辺の墓地からですよね(o^^o)
    > ただ、あれはドイツ語ではなくフランス語だったと思います。
    > “Le vent se lève, il faut tenter de vivre”
    ありがとうございます、訂正させていただきます。

  22. しゃくれ より:

    感動…(;_;)
    素晴らしいまとめですね

  23. ヒナタカ より:

    > 感動…(;_;)
    > 素晴らしいまとめですね
    ありがとうございます。
    ちなみに間違いも多いブログなので、へんなところがあったら容赦なくツッコミをいれてください。

  24. 匿名 より:

    素晴らしい解説ですね。
    私の中で疑問だった点が全て解けました。

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