ジブリ映画の徹底解説記事まとめ!宮崎駿と高畑勲の作家性を知るともっと面白い!

ジブリ映画の徹底解説記事まとめ!宮崎駿と高畑勲の作家性を知るともっと面白い!

地上波放送に合わせて数年に渡り書き続けていた、ジブリ映画の解説記事をここでまとめて置いておきます!

それぞれの記事では概ねで『ジブリの教科書』を参考にして書いたので、そのAmazonへのリンクも貼っておきますね。
どれも作り手の意識がしっかり見える、著名人の解説も面白い良書ばかりでしたよ(特にオススメは『千と千尋の神隠し』と『ハウルの動く城』)。
なお、いずれの記事もネタバレ全開なのでご注意を。

宮崎駿監督作

『風の谷のナウシカ』を深く読み解く「5つ」の事実 | シネマズ PLUS
1:“マンガにしか描けないもの”を宮崎駿は目指していた?
2:ナウシカのヒロイン像の元ネタとは?
3:戦争のメタファーと、現実との偶然の一致もあった?
4:宮崎駿がアニメ映画版につけた点数は“65点”!“宗教的に見える結末”に悩んでいた?
5:宮崎駿監督の作家性にある“矛盾”とは?

なぜ『天空の城ラピュタ』は飛び抜けて面白いのか?キャラの魅力と宮崎駿の作家性から理由を探る | シネマズ PLUS
1:パズーも閉塞感に苦しんでいた?“どうしようもない現実の問題”が描かれていた!
2:シータは“やる時はやる”気丈な性格だった!
3:ドーラのイメージは“お母さん”であり“大人らしい大人”だった!
4:ムスカの“滑稽さ”は、強大な力を持つおろかさの暗喩?
5:“描かなかった”こそ生まれた“想像”に感動があった!
おまけ1:小説版で初めてわかることもあった!
おまけ2:似ている2つのアニメ作品はこれだ!

『となりのトトロ』が深い5つの理由! | シネマズ PLUS
1:メイはとにかくわがままで強がり!
2:しっかり者に“見える”サツキの性格
3:メイのことが、本当に大切だった
4:子どものように、抱きついてもいいんだ!
5:サツキとメイは、なぜ最後にお母さんに会わなかったのか?
おまけ:スタッフロールのメイにも注目!

『魔女の宅急便』、「4つ」の盲点!これは“仕事”と“才能”の物語だ! | シネマズ PLUS
1:こんなにも“現実的な問題”や“仕事”が描かれていた!
2:魔法とは“才能”そのもののことだった!
3:見た目を気にする必要なんかなかった!
4:なぜキキは魔法の力を失ったのか?
まとめ:自分の才能に自信がなくなった時は、こうしよう。

『紅の豚』ポルコはなぜ豚になったのか?その疑問を解き明かす5つの事実 | シネマズ PLUS
1:ただ1人生き残ってしまった自分への罰のため?
2:政治や欲にまみれた人間になりたくなかったため?
3:ジーナと恋仲にならないため?
4:人間の顔に戻ったのは、“愛する人のために戦った”から?
5:豚は宮崎駿監督の“純粋な飛行機への憧れ”だった?
余談その1:戦争があっても、みんなが元気でいてほしいという気持ちが表れている
余談その2:そもそも豚になったことに明確な理由なんてない?そして物語の結末について

『もののけ姫』を奥深く読み解く「5つ」のポイント!子供が登場しない理由とは? | シネマズ PLUS
1:勧善懲悪の物語にならなかった理由とは?
2:アシタカはなぜエボシに笑われるのか?
3:シシ神とコダマが示しているものとは?
4:なぜタタラ場には子供がいないのか?
5:「生きろ。」のメッセージについて

『千と千尋の神隠し』より深く楽しめる「8つ」のポイント | シネマズ PLUS
1:はじめの千尋は“与えられたもの”だけでは満足できない子どもだった
2:両親の姿はバブル時代の狂乱そのもの?
3:湯屋はキャバクラの暗喩だった?
4:カオナシとはなんだったのか?
5:湯婆婆の間違っていた子育てとは?
6:やっぱり、千尋は10歳の女の子なんだ!
7:ラストに隠された秘密とは?
8:『君の名は。』との共通点も?
まとめ

『ハウルの動く城』を深く読み解く「8つ」のポイント | シネマズ PLUS
1:なぜソフィーは時々もとの若い姿に戻るのか?
2:“老い”を肯定している物語だった
3:荒地の魔女の老いた姿が証明しているものとは?
4:“スプーンを選ぶ”ことでわかるソフィーの性格とは?
5:ハウルは実はダメ男だったのかも?
6:カカシのカブが○○である必然性があった?
7:終盤の展開のめちゃくちゃさは宮崎駿監督も認めていた?
8:細田守監督の作品に『ハウルの動く城』の経験が反映されていた?

【徹底解説】『崖の上のポニョ』|なぜ両親を呼び捨て?トンネルの意味は? | シネマズ PLUS
1:なぜ宗介は両親を呼び捨てにしているの?
2:母親のリサは無責任?
3:後半は死後の世界が描かれていた?
4:ポニョが嫌がったトンネルの意味とは?
5:「大好き!」という感情が世界を救う
おまけその1:エンドロールにある秘密とは?
おまけその2:『崖の上のポニョ』の原型になった作品があった!

『風立ちぬ』を深く読み解く「10」のこと! | シネマズ PLUS
1:原作や原案と呼べる作品やモチーフが複数存在していた?
2:宮崎駿が抱えた“矛盾”が表現されていた?
3:庵野秀明が主人公の声を担当した理由とは?
4:カプローニ伯爵の正体は悪魔だった?
5:“ピラミッドのある世界”が意味しているものとは?
6:クレソンを食べている怪しいドイツ人の正体は?
7:“魔の山”とは何か?
8:“他の人にはわからない”ラブストーリーだった?
9:ラストの○○が示しているものとは?
10:『紅の豚』のあのシーンにも似たラストだった?

高畑勲作品

高畑勲『火垂るの墓』を読み解く3つのポイント | シネマズ PLUS
1:身勝手な清太の行動に“納得できる”理由とは?
2:清太は現代の青少年にそっくりだった?
3:ラストシーンの意味とは?

『平成狸合戦ぽんぽこ』がもっと面白くなる「8つ」のこと!絵柄が変わる理由は? | シネマズ PLUS
1:アニメでありながら実はドキュメンタリー?高畑監督はファンタジーで解決しない作家だ!
2:人死にが出てしまう理由とは?
3:映画から削らざるを得なくなった“問いかけ”があった?
4:たぬきたちがいろいろな絵柄へ変わる理由とは?
5:宮崎駿監督と高畑監督もたぬきのモデルになっていた?
6:自然と共生する暮らしを“気晴らし”で見せた理由とは?
7:ラストは『火垂るの墓』にも似ていた?
8:最後のセリフの意図とは?

高畑勲監督の最高傑作は『ホーホケキョ となりの山田くん』である! 厳選5作品からその作家性を語る | シネマズ PLUS
1:『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年)
2:『パンダコパンダ』(1972年)
3:『劇場版 じゃりン子チエ』(1981年)
4:『セロ弾きのゴーシュ』(1982年)
5:『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999年)
まとめ:高畑勲の作家性は、宮崎駿監督と正反対?
おまけ:『となりの山田くん』がなければ生まれていなかった名作があった!

『かぐや姫の物語』、もっと深く洞察できる3つのポイント | シネマズ PLUS
1:御門のアゴが長い理由とは?
2:本編で描かれなかったプロローグが存在していた!“姫の犯した罪と罰”の意味とは?
3:高畑勲監督が描きたかった“かぐや姫の本当の物語”とは?そして“生きること”の尊さとは?
おまけ:合わせて観て欲しい3つの映画はこれだ!

森田宏幸・宮崎吾朗・米林宏昌監督作品

『猫の恩返し』が明るく!楽しい!親しみやすい!作品になった「7つ」の理由 | シネマズ PLUS
1:もともとはテーマパークの企画!太った猫のムタという“キャラクターありき”だった?
2:『猫の恩返し』は『耳をすませば』の月島雫が大人になってから書いた話!だからこそ“余裕を持って”いたのかも?
3:“10代の女の子を励ます映画”になっていた!その悩みを深く描かなった理由とは?
4:ハルの家が母子家庭である理由とは?“今は楽しく暮らしている”ということが重要だった!
5:バロンは実は“名探偵”!宮崎駿監督の要望が反映されていた?
6:“成長劇”ではなかった!「自分の時間を生きる」の意味とは?
7:悪役が憎めない理由とは?“心のスキマ”の危険性が描かれていた!

『ゲド戦記』なぜ“父殺し”をしたのか?作品を読み解く3つのポイント | シネマズ PLUS
1:なぜ主人公は“父殺し”をしたのか?
2:“影”とはいったい何であるのか?
3:“均衡が崩れた世界”が示すものとは何か?
まとめ:そもそも、宮崎吾朗が監督を務めた理由は?
おまけその1:宮崎駿の名作『シュナの旅』を読んでみよう
おまけその2:『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』との共通点があった!

『借りぐらしのアリエッティ』徹底解説!わからなかったこと教えます。 | シネマズ PLUS
1:なぜ翔はアリエッティに「君たちは滅びゆく一族なんだよ」と言ったのか?
2:なぜハルさんは執拗に小人を捕まえようとするのか?
3:小人たちの名前は外国人風なのに、なぜ日本が舞台になっているのか?
4:花に添えてあった紙には何が書かれていたのか?
5:ラストの別れで“与え合った”ものとは
おまけその1:“音”をよく聞きながら観てみよう!
おまけその2:アリエッティに似たキャラがゲームに登場していた!?

『思い出のマーニー』はなぜ“百合映画”と呼ばれるようになったのか? もっと面白くなる5つのポイント | シネマズ PLUS
1:マーニーが積極的にスキンシップをするのは“実在感”を描くため?
2:オープニングだけで、杏奈の繊細な心情が存分に表れていた!
3:杏奈は反抗期?彼女の“笑顔”や“頬を赤らめる表情”に注目してみよう!
4:杏奈の気持ちを表している“空”にも注目!
5:舞台は北海道の釧路地方!“聖地巡礼”に行ってみよう!

補足とまとめ:宮崎駿と高畑勲の作家性の違いとは?

解説記事を書いてないジブリ作品は『おもひでぽろぽろ』と『コクリコ坂から』の2本ですね。
書きましたらこの一覧に追記します。

また、上記の解説記事は書いててけっこうお気に入り度に差があります。
『天空の城ラピュタ』『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』『火垂るの墓』『ホーホケキョ となりの山田くん』の記事がかなりお気に入りで、
『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『思い出のマーニー』の記事は正直あんまり気に入っていません。

あと『天空の城ラピュタ』の記事で、似ているアニメ作品に宮崎駿監督作『未来少年コナン』を絶対に入れるべきでしたね…
Netflixに入っていたので、少しずつ3歳と2歳の甥っ子と一緒に観ているのですが、「ラピュタがテレビアニメシリーズだったらこうなってた」な感動がありましたよ。
(さらには同じ企画が元になっている『ふしぎの海のナディア』も挙げれば良かったですね)

そして、上記の『ホーホケキョ となりの山田くん』の記事でも書いたのですが、宮崎駿と高畑勲の作家性って正反対なんですよね。ふたりはこういうことを言っているんです。

・宮崎駿……「子どもには現実からの逃げ場(としてのファンタジー)が必要である」
・高畑勲……「(宮崎駿監督の)ファンタジーは現実を生きるイメージトレーニングにならない」

これだけ聞くとめっちゃ喧嘩してそうですが……このふたりは愛憎(愛情多め)入り交じる感情を持っていたというエピソードに事欠かないので、これも甘噛みみたいなものとも思ってください。

そして、高畑勲は「観客を完全に作品世界に没入させるのではなく、少し引いたところから観客が人物や世界を見つめ、“我を忘れ”ないで、考えることができるようにしたつもりです」と語っており、多少のファンタジー要素があってもシビアな現実を冷静な視線で(時には怖いくらいに)見つめていました

一方で宮崎駿は世界観そのものがどっぷりとファンタジーに浸っているのですが、だからと言ってファンタジーで安易には解決していません
『天空の城ラピュタ』で炭鉱の未来が決して明るくないことを知るパズー、『魔女の宅急便』で13歳の少女が家出したらそうなるだろうなと思う大人のキキへの対応、『ハウルの動く城』の老いを容赦無く描きつつも「若い頃に戻ってハッピーエンド」にしない作劇などなど……だからこそ、ファンタジーであっても現実で生きる勇気がもらえるのだと思います。

スタジオジブリ作品は事実上『風立ちぬ』(または『レッドタートル ある島の物語』)が最終作。
しかし、その後継と言うべきスタジオポノックも作品を送り出しています。今のところはまだまだ“発展途上”と言えるところもありますが、応援しています。

※スタジオポノック作品のレビュー記事↓
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宮崎駿監督の(今度こその)最終作である『君たちがどう生きるか』の公開も待っています。もちろん、大期待していますよ。



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