
『ギャラクシー街道』真の映画史上最大の事故物件(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)
今日の映画感想は『ギャラクシー街道』です。
個人的お気に入り度:0/10
一言感想:ムカムカ×5億人
あらすじ
差別主義者が何も反省もせずにそのままハッピー(偽)エンドを迎える話。
この映画を観ていたとき、自分の頭の中にヨロコビはいませんでした。
「もう絶望しかない」「観ているだけで全身の細胞が潰れて感情がひとつひとつ死んでいく音が聞こえてくる」「隠し撮りした映画泥棒が自殺するレベル」などの罵詈雑言が溢れかえっていた本作ですが、その期待をさらに下回ってくるすさまじさです。
もうね、一言感想で書いた通り、この映画すげえ不愉快なんです。
なぜかと言えば、8割がたのキャラの一挙一動がとにかくムカムカするものばかりで、その印象が覆えったり、反省するシーンがほぼ皆無だから。
ちょっとだけネタバレですが書いてしまいます。
たとえば、ハンバーガー屋の店主である香取慎吾星人(主人公)が、お客さんの西川貴教星人のことを「ベチャベチャで気持ち悪いから帰ってもらえ!」って言うシーンがあるんです。
「なんだこのクズ主人公は」と思うでしょう。それと同時に、この後にその印象を覆す出来事が起こるんじゃないかと思うでしょう。そんなもんはないです。
(例を挙げるのはここまでにして、ほかは↓ネタバレで書きます)。
差別主義者が差別主義者のまま終わってしまう。
こんな不愉快な描写のまま、なんの進展もないまま結末を迎えるなんて、とても信じられません。
ほかのキャラも不快な連中ばかりです。
・浮気セックスしたい地球人
・初対面でベローンと顔を舐める星人
・ボンテージに身を包んで一方的に求婚する星人
・仕事が適当で、しかもいらんことばっかりする星人
いかにこの映画(とも呼びたくねえ)を観ていたとき、自分の頭の中がムカムカでいっぱいになったかわかっていただけたでしょうか(わかってほしい)。
綾瀬はるか星人だけがまともなキャラで、しかも超かわいいのが唯一の救いでした。
さらには群像劇としてもまったくおもしろくありません。
こうしたグランドホテル方式の作品のおもしろさとは、登場人物の行動が他のところに影響を及ぼしていたり、行動が積み重なってやがて大きな偶然や奇跡が起こる……そういったことでしょう。
序盤ではそうした群像劇っぽさはそれなりに感じられるのですが、やがてただのエピソードの乱発となり、そのエピソードそのものがつまらないのだから(文字通り)お話になりません。
また、各エピソードのオチも最悪なものばかりです。
どういう結末かは・・・これもネタバレになるので↓に書きます。とりあえず、ムカムカを通り越してすべての感情が死んだとだけ言っておきます。
これが、これが本当に、三谷幸喜が監督・脚本を手がけた作品なのでしょうか。
自分は『12人の優しい日本人』が大・大・大好きで、(監督としてはともかく)脚本家としては素晴らしい方だと思っていた(過去形)んです。
まさか、『ステキな金縛り』でのちょっぴりの不快な描写(幽霊の無実を証明するはずの物語なのに、それがおざなり)が、15億倍くらいに膨れ上がってくるなんて思ってもみませんでした。
そういえば、三谷幸喜は好きな映画の一本として『ギャラクシークエスト』(その元ネタの『サボテン・ブラザース』も)を挙げていました。
また、本作のタイトルの『ギャラクシー街道』の「街道」は、『銀河ヒッチハイクガイド』の「ガイド」から取ったそうです。
自分はタイトルから、そうしたSF作品のオマージュやパロディを期待していたのですが・・・残念ながら『惑星ソラリス』ネタのマズい使いかたしか感じることができませんでした。
※自分は観ていなかったのですが、『バーバレラ』へのオマージュもあったそうです。
そういえば、本作の舞台はほぼハンバーガー屋さんだけです。作品は非常にこじんまりとしています。
なぜ宇宙が舞台なのか?と言えば、宇宙人=エキセントリックな人種であり、その交流によるおかしみを描きたかったということなのでしょう。
その意図はわかるんですが、本作で出てくる宇宙人がエキセントリックを通り越しまくって超絶不愉快なのは、どう考えても失敗しています。
また、本作の登場人物にある問題はほとんどが「痴情のもつれ」です。
それをメインにしたのは悪くないと思うのですが、短絡的な下ネタが多いのもどうかと思う。
本作はG指定で、卑猥な単語が出てくることもそれほどないとは言え・・・自分はこれを子どもに見せたくはありません。
いいところもあります。
まずは豪華キャストがヘンテコな役を生き生きと演じていること。
綾瀬はるかは本当にかわいい(←2回目)し、香取慎吾は問題を抱えた男を好演しています。「こんなアクの強すぎるキャラをあの大物が演じるなんて!」というだけでけっこう楽しいのです。おかげで観ている間はわりと退屈しません。
つぎにどんなヘンテコなシーンが出てくるのかな?と期待をさせてくれます(そしてそのフラグは全部へし折られます)。
もうひとつは超大御所・種田陽平さんが手がけた、いい意味でチープに見える美術。
「宇宙にあるハンバーガー屋さん」がポップな装飾で作られており、その造形は眺めるだけで楽しめます。
途中ではさまれるアニメもかわいくていい出来です。
オープニングですべての登場人物をアニメで紹介するかと思いきや、香取慎吾と綾瀬はるかだけで終わったのは予算不足っぽさを感じてしまいましたが、これくらいなら許容範囲です。
『メリー・ポピンズ』のオマージュだと思われる、2Dアニメと実写との融合も好きでした。
で、これらのいいところをすべてぶち壊すほどに脚本が最悪なんです。
言い換えれば、監督・脚本以外は本当に素晴らしい仕事をしています。
ワンマン体質により、ここまでヒドい作品ができてしまうのかと、誰か止めるものがいなかったのかと、悲しくてしかたがありませんでした。
これ、何かに似ているなーと思ったら、松本人志監督の映画ですよね。
<精神性はこいつと大差ない
「俺がよければええねん」という、観客を楽しませる気概がない作風は心底絶望するしかありませんでした。
本気で、三谷幸喜は(精神的に)大丈夫なのかと心配してしまいました。
ただ単につまらないだけでなく、この物語からは三谷さんの人間不信というか、人の幸せを妬むような心の闇が見えるんです。
三谷さんは「観た後にあったか〜い気持ちになれる秋にぴったりの映画です」と言っていますが、実際は寒々しいどうでもいいやりとりが繰り返されるだけです(しかも氷点下レベル)。
あと、この映画で最終的に告げられるメッセージがすげえ大嫌いなんですけど。
メッセージそのものには問題はないのですが、映画の結末と絡めると本当に醜悪なものにしか思えません。
「映画秘宝」では、『ファンタスティック・フォー』が「映画史上最大の事故物件」と語られていましたが、真の事故物件はこっちですよ。
とりあえず言いたいことは以下です。
ク◯映画には2種類ある!
『貞子3D』や『モンスターズ MONSTERZ』は一周回ってゲラゲラ笑えるいいク◯映画だ!
『少林少女』や『恋空』はただ不愉快で腹の立つ悪いク◯映画だ!
『ギャラクシー街道』は圧倒的に後者だ!
そういうことです。
家族やデートでは絶対に観ないほうがいいでしょう。
どうしても気になるというのであれば、ひとりで観に行きましょう。
強いて言えば、唯一オススメできるのは、ものごっつかわいい綾瀬はるか(←3回目)を見たいファンの方々でしょうか。でも『海街diary』を観たほうがいいと思います。
本作は興行成績が初登場1位で、すでに鑑賞者(犠牲者)は20万人を超えています。
これは宣伝のなせる技でしょう。
願わくは、映画大国アメリカのように、本当にヒドい作品はたとえ大宣伝をしようがヒットしない、おもしろい映画がこそが口コミで広がっていく・・・日本もそうなることを望みます。
以下は結末を含めてネタバレです。この映画への怒りをすべて吐き出します↓↓
(C)2015 フジテレビ 東宝

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三谷ファンのお世話になってる知り合いに誘われて鑑賞しましたが、本当に糞つまらなかったです。劇中の2時間の間に、いくつもの呪詛を言葉に出して呟いてました。ずっと苦痛の連続でした。
個人的には、今年映画館で観た作品の中でもぶっちぎりのワーストどころか、ここ10年で文句なしのワースト1です。
「実写版ガッチャマン」「実写版ルパン三世」「MONSTERZ」「踊る大捜査線3」「踊る大捜査線FINAL」「少林少女」「食堂かたつむり」「レンタネコ」「恋空」「カンフーくん」「20世紀少年三部作」、そして本当に心の底から大っ嫌いな松本人志の「R100」とかの、歴戦の強豪たちを軽々と飛び越えてしまいました。
あの無敵の帝王・「実写版デビルマン」の3歩手前まで近づくレベルの、本当に糞つまらなくて大っ嫌いな、映画の形をした産業廃棄物です。
ヒナタカさんの仰るとおり、この最低のゴミクズに比べれば、「実写版進撃」は非常に高い志を持って製作されていたんだなと痛感したくらいです。
その「実写版進撃」を飛び越して、個人的に今年ワーストだった「新宿スワン」も、脚本のアレンジが本当に倫理的に間違ってて大嫌いでしたが、原作漫画という脚本上の根幹がよく出来てたせいか、役者のアンサンブルとかで面白さを感じる部分もありました。
しかし、「ギャラクシー街道」は、適当すぎる上に、ほとんど脚本として体をなしてません。これを演じてたキャスト全員と、三谷幸喜を除いたスタッフ全員が本当に可哀相です。「12人の優しい日本人」とか、「古畑任三郎シリーズ」とか、かつて面白い脚本を書いてた人が、今はこんなひどいものを書くまでに落ちぶれるなんて本当に信じられません。
個人的に言いたいことは全部ヒナタカさんが代弁してくれましたが、補足的な感じでさらに欠点を書きます。
まず、小栗旬のキャプテンソックスのエピソードが本当に不快でした。明らかにウルトラマンと特撮ヒーローのジャンルそのものを上から目線で舐めきってるようにしかみえなかったです。
あとは、下ネタの数々。笑える下ネタは大歓迎ですが、笑えなくてスベってる下ネタは本当に苦痛以外の何物でもありません。特に、石丸幹二と山本耕史の宇宙デリヘルのエピソードは、つまらなすぎて苦痛な上に、浮気野郎がデリヘルをするという点において教育的にも非常に悪いと思います。
ラストの遠藤憲一のアレなCGは、「R100」のラストで大森南朋がアレするCGシーンに通ずる気持ち悪さを感じました。当然ながら、笑えない上にスベってて見てて苦痛でした。
そして、何一つ根本的解決がしてないのにいい話"げ"に着地して終わる胸糞悪いラストシーンで、TM西川くんがいい事"げ"な歌を歌ってますが、この作品の舞台は宇宙=スペースで、TM西川くんはオペラにも似た歌いまわしで歌もオペラっぽい、んで三谷幸喜的にはこれが本当の『スペースオペラ』というわけですか…
ふざけんなあああああああくそがあああああああああ!!!!!!!!!!
あと、最後に佐藤浩市が「ザ・マジックアワー」と同じ役でカメオ出演してましたが、本当に大して意味のない、取ってつけたようなシーンで佐藤浩市が気の毒に思えました。「GONIN サーガ」の佐藤浩市のカメオシーンは、ストーリー的な意味もしっかりある上に、登場した途端に鳥肌が立つほどのカタルシスがあって素晴らしかったのに…
フジ・東宝の座組みが悪いんだとはいいません。この座組みで今年は「海街diary」という大傑作がありましたし(綾瀬はるかと大竹しのぶがこれとは違って最高の演技をしていた)、「そして父になる」とか、「それでもボクはやってない」とか、「ハッピーフライト」とか、フジ・東宝の座組みでも面白いものはいくらだってあります。また、東宝も今年は「バクマン。」とかの面白い作品をちゃんと送り出しています。
日本映画だって、ちゃんとした人はちゃんと真摯な態度で作品を作ってます。塚本晋也監督の「野火」なんか執念が詰まりまくってるし、去年の「紙の月」の吉田大八監督とか、「海街diary」の是枝裕和監督とか、「バクマン。」の大根仁監督とか、ちゃんと真摯な態度で真面目に面白い作品を作ってる監督はゴマンといます。
ただ、今の三谷幸喜は、完全に裸の王様です。正直今のままではダメです。
今までの馴れ合いの関係を一切断ち切って、それこそ塚本晋也監督のように自主制作・自主配給の完全インディペンデント体制で、若さ溢れる新しい風を入れながら、ハンドメイドで真に面白い作品を作ってやり直すぐらいしないと、どんどん時代の波に淘汰されていくと思います。
三谷さん、スポットライトに当たってないだけのフレッシュな天才の原石は山ほどいるんです。だから危機感を持って仕事してください。ふざけないでください。あと観客を舐めないでください。
…長文失礼しました。
自分は映画はさすがに観てないので(観た人失礼)、評価はできないのですが・・・
もう既によく言われてることですが、予告の時点で物凄くつまらなそうでしたよね。予告って映画の一番おいしいシーンを繋いだもののはずなのに。個人的にここまで「つまらなさ」しか伝わらない予告は世界を探してもないんじゃないでしょうか。実際の映画本編も順当なつまらなさだったんですね。
エンドロールが流れてる間ヨチヨチ歩きで劇場を後にしました。
文字通りの地獄でした…コレに比べれば今まで叩いた作品が愛おしく感じるくらいです。また例によって箇条書きで
①不快極まりない人種差別ネタ
まずコレです。今時「え、それアリなの?」って言うくらいのレイシズムに溢れてました。
全身がベチョベチョだから気持ち悪いとブルーシート越しに座らされる星人
明らかに違う文化の人なのに脱皮きめえとか散々言われる星人
宇宙人なのに露骨な東南アジア娼婦な言動で「お前病気持ちだろ?」と散々言われる星人
まるで頭が足りないのが大前提と言わんばかりにこき使われる大竹しのぶ星人など
宇宙が舞台、しかもある程度は友好的になってる世界観で狭~い人間観見せ付けられて何がしたいんだこの映画はって思いました。
②恐ろしくつまらない「天丼」
次はコレですね…とにかく余りにも露骨でかつ退屈な天丼祭りに終始イライラしてました。
大竹しのぶ氏演じる星人がパニクって停電の下り(3回)
香取慎吾氏演じるバーガー屋の主人が卵掴もうとしてヌルっと掴み損なう下り(3~4回)
段田安則氏演じる役人が脳内お花畑にトリップする下り(2回)
この辺の露骨極まりない天丼にはイラッとしましたね。しかもテンポが物凄く悪い。
「停電の下りとか1回で良いだろうが!」と見た後に思いっきり叫びたくなりました。
③恐ろしく貧困な発想
正直な話をすると開始5秒で「あ、コレヤバいわ…w」と確信しました。
と言うのもこの2015年現在宇宙を題材にした映画ドラマなんて腐るほどあるのに
今時コレ通用すると思ってんのか?というくらいのチャチなセット、宇宙人観で
敢えてコレをやってる…にしてもスベってるんで余計に貧困な発想が痛々しく感じます。
と言うかこの題材別に宇宙じゃなくても全然成立しますからね…w
その時点でもう貧困極まりないと言うか、コレがあの「王様のレストラン」や「振り返れば奴がいる」を書いた人なのか?…と軽く絶望しましたね。
(「振奴」は現場で脚本弄られまくったんで、検閲係が有能だったとも言えますが)
正直もっとボロカス言わなきゃいかん!…とも思ったのですが
これ以上あの映画を思い出す事自体が苦痛になってきたんでこの辺で勘弁してください…w
とにかく僕もヒナタカさん同様今年ワーストは当確、生涯ワースト級の1本でした。
武器男爵さん、ラリーBさん、怒りを共有できてよかったです。長々とありがとうございます。
ハルさん、観なくてよかったですね。予告よりもこの本編は酷いです。
>①不快極まりない人種差別ネタ
まったくです。これを受けてちょっと追記させていただきました。ありがとうございます。
>武器男爵さん
ちなみに僕は「新宿スワン」はそんなに嫌いじゃないです。(別に褒めてません)
脚本の鈴木おさむ氏の倫理観には皆さん同様吐き気が出そうでしたが
あのどぎつい原作を無理に中高女子向けにしようとしてああなったんだな…と一応同情はしましたし
山田孝之氏や深水元基氏(クローズZEROのリンダマン)の顔芸がある分全然マシです。
ギャラクシー街道が出る前にぶっちぎりで僕がク◯映画だと思ってたのは「S 最後の警官」ですけど
アレですらまだ見せ場とか作ろうと一応真面目に作った跡は見えましたからね。
話がとにかくペラッペラで薄かったですけど。
>ヒナタカさん
いつもの駄文ですいません。正直に言うと見た後のショックが凄すぎて細かいとこまで覚えてないんですよね…
かと言って2回もアレに費やす時間は絶対にないですしこんなもんで勘弁してください…
まあコレのおかけで「劇場版 MOZU」がギャラクシー街道より悪く言われることはないのでそこだけは感謝してますw
(僕は超楽しみなんですけど、ヒナタカさんとかはボロクソなんだろうな…と思って)
ソースはテレビですが、この映画は一番ヒットしているようです。よくあることですが何でつまらない映画でも大ヒットすると興行的には成功になってしまいそういった映画を見る人がいるのでしょうか?
レビュー楽しく読ませていただきました。
これは悪いク○映画ですね~~ヒナタカさんのレビューを読んでいて映画をみた人は不快になるだろうな~と想像できます。
このレビューを読みながらこれはアカンこれはアカンでええ~(笑)と私は楽しめましたけども、劇場でみた人は
コメディーを期待してたのにまさかの三谷幸喜映画で、
こんな大惨事になるとは、どうしちゃったんでしょうか
(>_<)
予告を見て「お!奇人変人大集合か!良いね。こういうの大好物よ!」
公開後「なんか酷評聞こえてくるな~。でも「清須会議」面白かったし、大事なのは僕が楽しめるかだよ!」
本編鑑賞開始「お!宇宙クズ動物園か。こういうのも好きよ!」
10分後「クス・・・」
15分後辺りから最後まで「・・・・・・・・・」
ごめんなさい!ヒナカタさん始め、酷評している皆様は正しかったです!お金と時間をドブに捨ててきました!!
何がダメって自分が一番ダメだったのは「静か過ぎる」事です。せめてもっと登場人物を暴れさせてくれれば、これ程退屈はしなかったろうに・・・。みんな静か~~~~~にダラダラとムカつく奇行を繰り返すんだもの。
あと豪華キャストが無駄遣いってか、本当に可哀想・・・
>香取慎吾
シンゴちゃんがクズを演じるとか・・・。「十三人の刺客」稲垣吾郎さんには良い意味で衝撃でしたけど、こちらはチビっこ達も血涙かと。
>大竹しのぶ
実は今、こんな人と関わらなければならない事態に在りまして・・・
>「ぎゃー!」と叫んでハンバーガー屋を停電
キレれば拗れた状況を一発リセット出来るこの能力が羨ましかったり・・・
>小栗旬(キャプテンソックス)
小栗旬さんは本気でスーパーヒーローを演ってみたい願望有る役者さんだと思うのです(HKも自身で主演したかったそうですし)そう思うと本作は・・・サイリウムの海で歌うアイドルを夢見て田舎から出てきた純朴な娘さんを、業界の大物が騙して陵辱ポルノビデオに出演させているような非道さを感じる私は頭オカシイでしょうか。
>石丸幹二
ポン引きはクズだ!買春する奴もカッコワルイ・・・的な意味で教訓にはなるかも・・・。
(不快に感じた方がいらっしゃいましたら、ごめんなさい!Hなサービス業に従事する人達への誹謗中傷または差別の意図はありません!売春も買春もしてませんけど、AV女優の皆様にはHighteenの頃からお世話になりっぱなしです!!)
>遠藤憲一
心底良い話風にまとめないで欲しいと思うほど恐かったです・・・。どんなに愛欲と性欲拗らせても強姦は絶対ダメだ!という教訓に・・・なったかな?
あと、イイ年した大人が思い通りならなくて子どものように泣き声あげてダダをこねる様なんて、醜過ぎて・・・。
>西川貴教
ノアが彼を見直すシーンが絶対欲しかったです。
私なら金叩き付けて「客をブルーシートに座らせない店行くよ!」の捨て台詞くらい吐いて出て行きますよ。うん。確かに平和的な民族ですね。
>宇宙で成功できないようなヤツは、どこに行ってもうまくいくわけがない
宇宙は開拓地ですからね。
少年時代から「自分探し」という行為が「意味不明」としか思えず、本屋で「平成日本のニートで引き篭もりのダメ人間が、ジンケン?フクシ?シャカイホショー?ナニソレ?な、剣と魔法という暴力が全てのファンタジー世界に行って大成功!」的なキャッチコピーの書かれた本を見ると、そっと目を伏せてその場を去りたくなる自分には良かったのですが、
>現状に希望がなくても、その場所でがんばれよ
>ブラック企業の社訓かなんかか?「いま会社を辞めると、どこに行っても仕事なんかねえぞ」みたいな。
こういう意味でしたら「腐ってるよりも思い切って新天地!」の方が良いかもしれません。
ただ・・・行った先も合わなかったらグダグダ腐る前に、また流れて行くのが前提で。
最後に気になるのは三谷幸喜監督がこの評価をどう受け止めてくださるかです。ご当人は本気でこれが面白いはず!と自信を持って世に送り出したはずですから(キャストやスタッフから不安や不満が出ていたのにゴリ推ししたみたいですけど)それが受けなかったのは何故なのかを芸術家でなく興行師として考えて欲しいです。
松本人志監督や某その域に達していない人みたいな「客が馬鹿なだけ」な開き直りはしないで欲しいなあ・・・。
テッド2も人種差別ネタやってたのですが見てて不快だったので、やめておこうかと思います…。
具体的には、
・世間の目から晒され差別と闘う側の主人公たちが、「ジョギングしてる人にリンゴぶつけて『身体なんか鍛えてんじゃねーよw』と笑う」「お笑い会場で新人にヤジを飛ばす嫌がらせをする」「盲目の人に悪戯をして子供の作り声で誤魔化す」
・同じく差別される側であろうゲイのカップルがオタクに暴力(しかも数回、しつこすぎる)
・これらの描写のせいで最後主人公が勝っても全くすっきりしない、しかも成長しない
テッドは1作目が良かっただけに見てて本当に嫌な気分になって1作目まで汚された気分になりました。
まあ、題材が題材なので「こいつらみんな同じ穴のムジナ」という風刺を目的としているのかもしれませんが…。
ヒナタカさんのギャラクシー街道レビュー見てたら「期待してたのに裏切られた」感が存分に出ているので同じ気分ではないかと思います。
ヒナタカさんに倣って僕も今年見たこれはちょっと…な映画を仕分けしてみました
(好きな映画があったらごめんなさい)
良いク◯映画(笑える、突っ込める)…新宿スワン、メイズランナー、予告犯、ストレイヤーズクロニクル、進撃の巨人、S最後の警官、図書館戦争
悪い◯ソ映画(笑えない、不快)…脳内ポイズンベリー、トゥモローランド、心が叫びたがってるんだ、ギャラクシー街道
どちらでもない(無)…ファンタスティックフォー
雁首並べてみましたけど、やっぱギャラクシー街道が悪い意味で頭ひとつ抜けてる印象ですね
僕の生涯ワースト3は「ごくせんthe MOVIE」「矢島美容室」「R-100」なんですけど
その領域に土足で踏み要りつつあります…
ここさけは本来はク◯映画では無いですけどとにかくイラっときたのでここになります。好きな方ごめんなさい。
みなさんの罵詈雑言がこれだけありがたい作品はそうそうありません!
本当にありがとうございます。
> 館山さん
>何でつまらない映画でも大ヒットすると興行的には成功になってしまいそういった映画を見る人がいるのでしょうか?
日本人がテレビで宣伝された、有名人が出演している映画ばかりを観ているというだけのことです。
>モモンガさん
>コメディーを期待してたのにまさかの三谷幸喜映画で、 こんな大惨事になるとは、どうしちゃったんでしょうか
三谷さんは宇宙人に拉致られて、いまいるのは偽物なんだと思います。
>毒親育ちさん
>何がダメって自分が一番ダメだったのは「静か過ぎる」事です。せめてもっと登場人物を暴れさせてくれれば、これ程退屈はしなかったろうに・・・。みんな静か~~~~~にダラダラとムカつく奇行を繰り返すんだもの。
BGMも何もない、淡々としているだけの箇所も多かったですよね。
>松本人志監督や某その域に達していない人みたいな「客が馬鹿なだけ」な開き直りはしないで欲しいなあ・・・。
これをやっていたらもう三谷さんは人として見放します・・・
>AVISさん
「テッド2」の人種差別ネタはおっしゃる通り、不愉快でした。オタクたちが反撃したときはガッツポーズを取るくらいうれしかったのですが、いかんせん差別ネタをくりかえししすぎで・・・
>ラリーBさん
よいク◯映画と、悪いク◯映画をいただきありがとうございます。人によってどの映画が当てはまるかは違うのですが、ギャラクシー街道はみんなが悪いほうだからすげえ。
あと「劇場版 MOZU」は単純にドラマ版を観ていないからなあ・・・残虐描写有り、それなりにドラマ観ていなくても楽しめるという声があって気になるのですが。
『バグダッド・カフェ』(1987年、パーシー・アドロン監督)を三谷色に塗り替えたようなものを期待していたのですが、何か全然違っていました。
三谷フアンらしい人が、とんでもなく退屈な台詞でも、嬉しそうに声を上げて笑ってました。
どこが面白いのか、さっぱりわからない映画でした。
タイトルの、オールド・ファッションのアニメが良かったくらいかな?
僕は三谷映画それまであんまり劇場で観てなかったんですがこんなに酷いのは観たことがない。
映画評論家の柳下毅一郎さんも書いてたけどSFを非常識の道具にするなよ!でして結局話の落としどころや奇妙なキャラクターを考えないままSFと言う設定で逃げてるだけで安易なんですよね。
それにしても笑えないコメディほど観てて寒くつまらないものはないんですね。
深夜TVアニメの『放課後のプレアデス』はちゃんとジュブナイルとしてもSFとしても10億倍優れてたぞ!
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