『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』アトラクション的楽しさは最高!それ以外は万人向けじゃない?(4DX吹替版ネタバレなし感想)

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』アトラクション的楽しさは最高!それ以外は万人向けじゃない?(4DX吹替版ネタバレなし感想)

公開開始から1ヶ月近くが経ってしまいましたが、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の4DX版をレビューしておきます。

前作のレビューはこちら↓
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』心を読んで(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

※4DXとは…「体感型(4D)」の最新劇場上映システム。座席が作品中のシーンとリンクし、座席が前後上下左右へ移動するほか、風、水(ミスト)、香り、煙など、各種演出も体感できる。

まあね、今回は4DXの演出の前にとにかく3D上映がめちゃくちゃオススメということだけは第一に訴えておきます。
(言うまでもないことですが、4DX上映では3D版が用意されている作品では必然的に3Dになります)

あとね、役者それぞれのハマりっぷりとキャラ萌えもすんごいことになっているんですよ。
そのあたりは後述しますが、とにかくスペクタクル+3D演出+みんな魅力的だけで、かなり満足度の高い作品であることは断言します。お話のほう以外は…(これについても後述)。

3D版が絶対にオススメ!絶対に!絶対にだ!

いやね、本作の3Dは本当に素晴らしかったですよ……!もはや全ての映画作品でもトップクラスの「3Dで観て!」案件です。
何がって、「空間の広がり」「スペクタクル」「飛び出し」それぞれを最大限に体感できるのですから。それぞれの画のVFXのクオリティも言うまでもなく世界最高レベルで美しい!




※3Dで観ると特に感動するのはこのあたり。

やはり『ハリポタ』『ファンタビ』の他ファンタジー作品を映画館で見る理由の多くは、「非日常の世界を体験できる」ということ。
魔法動物が飛びててくるというアトラクション要素ももちろん魅力的ですが、やはり3Dは「その世界の中に入り込む」という没入感を高めまくってくれるんですよね。

そんな訳で、本作に限っては料金をケチって2D版を選ぶという選択肢はとてもじゃないけどオススメできません。『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』は少なくとも3D版を選べ。これは断言します。
2Dでも観てもあんまり印象が変わらなかっただろうな……という微妙な3D作品が多い中、これは貴重な存在ですよ。

今回の4DXはめっちゃ濡れるよ!

本作はもう4DXの演出にもド・ハマりしていましたね。
その理由の1つが魔法がフラッシュや風などの演出で体感できるようになっているから。

さらに、魔法動物や空を翔ける馬車に乗るシーンにバッチリ合うライド感のある演出がたっぷりあるのですよ。
言うまでもなく、4DXのメインの演出と言えば「座席の揺れと振動」。遊園地にわざわざ行かなくてもそれを楽しめるら、もう、観ればいいじゃん、4DXで(雑な推薦)。

そして……今回は空を翔ける馬車に乗るシーンで雨が降っていたり、魔法動物に乗るシーンで水に潜ったりします。
4DXにはMX4D(TOHOシネマズ系で実施している別規格)にはない「劇場内に雨が降る」という演出があり、当然のようにこれらのシーンで水がわっさわさと降りかかるわけ。濡れます。『ヴェノム』の時より濡れます!



※『ヴェノム』主演のトム・ハーディのイジリがいのあるセリフ。

とは言え、ずぶ濡れで着替えに困るというほどでもないのでご安心を(当たり前)。
「サービス精神」という一点に絞っても、4DX史上最高レベルの演出なんじゃないでしょうか。

4DXかIMAX3Dのどちらかを盛大に迷え!

そんなわけで「御託はいいから4DXで観て」だけを訴えられたら、もうそれでいいんですが……。
困ったことに、本作はIMAX3D版も実に気合が入っているそうなんですよ
IMAX3Dでは「スクリーンブレイク(スクリーンを文字通りはみ出す3D演出)」があり、臨場感がものすごいことになっているそうなんですよ!


やめてくれよ!俺は4DXが超楽しかったので4DXをおすすめしたいのに!IMAX3D版限定でそんな演出を用意するなんてずるいよ!(理不尽な文句)
そんな訳で、これから『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』を観ようと考えている方は、IMAX3Dか4DXかを本気で悩んでから選ぶことをおすすめします

吹替版も最高!

そうそう、本作というか『ハリポタ』『ファンタビ』シリーズにはタレント声優が皆無で、本職の実力と人気を兼ね備えた声優さんが最高の仕事をされているので、安心して吹替版をおすすめできますね。特に主人公を演じた宮野真守は純朴な青年にぴったり!
いいなあ……ここまでの人気があれば、タレント吹替で話題を作らなくてもいいもんなあ…(数多くのタレント吹替で煮え湯を飲まされた身として)。いや、もちろん良いタレント吹替もありますけど。

……

さてさて、結論としてはアトラクション的な楽しさが満載!4DXで観ればさらに満足!おすすめ!……なのですが、ここからはちょっと物語のことにも触れておきます。
以下からは少し内容に触れていて、かつ不満点も書いています。一応は核心的なネタバレは避けていますが、未見の方はご注意を。



個人的お気に入り度:5/10

一言感想:説明に始終してしまうのはちょっと……

物語を詰め込みすぎ&クライマックスで無理やりまとめすぎじゃ?

さてさて、本作の物語上で「これはちょっと……」と思ったところを端的にまとめましょう。
結論から言えば、本作は大ヒットしていることが信じられないほどに、いきなり何も知らずに観に行くと混乱する、万人向けとは言い難い内容でもあったのです。(アトラクションとしては誰もが楽しめるけど)

  1. 『ハリポタ』シリーズの知識がそれなりに求められる
  2. 話の軸が多すぎて追うのに疲れてしまう
  3. セリフで説明しすぎの上に、終盤でバタバタとまとめようとしすぎ

この3点ですね。いや、本当にこれは大変だった!

全国統一模試並みの知識量が求められる!

えーと、自分は映画の『ハリポタ』シリーズは全部観ているのですが、過去の出来事との照らし合わせ+ファンサービスがなかなかに多く、記憶が薄れていていたため「これなんだっけ?」な感じになりがちです。
お陰様で、ハリポタを全読破した人向けの全国統一模試と揶揄されてしまうほどでした。

でも、話そのものは『ハリポタ』シリーズを知らなくても十分に飲み込めるので、(あくまで個人的にですが)そこはあまり悪い印象はありません。おさらいのためにWikiなどを見れば十分に補完できるはずです。
しかしながら、少なくとも前作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』を観ていないとキャラに感情移入しにくいところもあるので、それだけでも観ておいたほうがいいでしょうね。

※こちらのエズラ・ミラー(出演者)のおさらい動画はわかりやすくていいですね。

情報量が詰め込まれまくり!

過去の『ハリポタ』のことはおいておいて、話そのものがはっきり言って詰め込みすぎです。
情報量がハリーポッター8作分という揶揄は、決して大げさではないですからね。


それ以上に問題なのは、話の軸が多すぎて、どれをメインで追っていけばいいのかがわかりにくいことですね。
強大な力を秘めたクリーデンスの争奪戦がメインと言えばメインなのですが、主人公のニュートはヒロインのティナも追うことになるし、クリーデンスは自身の出生の秘密を追うし、それ以外にもダンブルドア校長やニュートの兄のテセウスなどの行動原理も描かれるし、なんかもう頭がフットーしそうだよ!
同じく「詰め込みすぎ」と言われる『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』のほうが、よっぽど整理されていると思います。

全て説明では感情移入できないよ…

最大の問題は、前述した「クリーデンスの出生の秘密」です。
彼はそれを追い続け色々なことに振り回されまくれ、最終的にはしっかり秘密にたどり着くのですが、聞いているこっちは今ひとつピンとこない
膨大なセリフで説明されるだけでなので、感情が動きようがない……「ふーん」どころか「え?いや?だから?どういうこと?」「いや…まあ、大変だと思うけど、どういう風に観ればいいんだ…」になってしまっているのです。

※具体的にはこちらのネタバレ感想に共感しまくりました。

また、その後のラストバトルにみんながバタバタと都合よく集まっている印象もあるんですよね
色々あったけど「巻き」で!な流れは、どうあっても好きになれませんでした。
それでいて「次回作に丸投げ」な部分も多いしなあ…。

※こちらの感想にも共感しまくりです。

キャラ萌えは良かった!

そんな訳でお話には不満たらたらなのですが、キャラ萌えは本当に良かった!
具体的には

  • いい加減っぽいダンブルドアに振り回されるニュート(師弟萌え)
  • はぐれ者の弟のニュートを心配する優秀な兄のテセウス(兄弟萌え)
  • 彼女のクイニー好き好き!になっているジェイコブ(バカップル萌え)
  • コミュ障気味のニュートに恋のアドバイスをするジェイコブ(友達萌え)

などなど、すごいことになっています。
うん、ジェイコブは前作で美しい別れ方をしたので今回の復活には複雑な想いもあったけど、やっぱりジェイコブ最高だよ!

あとは、弟を演じたエディ・レッドメインが実は兄を演じたカラム・ターナーよりも8才も年上というのも萌えポイントです(役者に対しての)

さらにエディ・レッドメインの少年時代を演じたジョシュア・シーが激似というかなんだこの美少年は!

他にも、悪役を演じたジョニー・デップがマジで不気味で、めちゃくちゃハマっていましたね。
しかも、あの『ハイロー』の琥珀さんとも意外な共通点が!

そんな訳で、アトラクション的楽しさと役者の演技とキャラ萌えに絞れば最高of最高な1本でした。
そして、映画を観終わってみればほとんどの人がかわいそうなことになっていたので、次回作ではみんなを幸せにしてやってくださいね。

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