マニアックなネタの数々
まずは原作をよく知る人には嬉しいネタをご紹介します
オシシ仮面
しずかちゃんは「昨日見た映画」のタイトルを「ルパン対ホームズ対オシシ仮面」と言う
何それめっちゃ観たい。その前ののび太の夢にも出てくればよかったのに
伊藤つばさ
ドラえもんが寝ている押し入れのポスターに貼られていたのは、原作に登場したアイドルの伊藤翼

相当にドラえもんを読んでいなきゃこのキャラクターは知らないと思います。
猫集めの機能
ドラえもんの鈴は「猫集め」の機能がついていたが、壊れていると説明が入る
これも相当なドラえもん好きじゃないと知らない情報だよね
ドラミちゃんの好物
ドラミちゃんはメロンパンが大好物
ひみつ道具の博物館のチケットと引き換えにメロンパンを20個要求する上に、メロンパンの特売があるから一緒には行けないというドラミちゃん。どんだけメロンパン好きなんだ。
きみはじつにばかだな
のび太がこじつけっぽい推理を言ったとき、ドラえもんは「きみはじつにばかだな」と言う
言わずと知れた(?)名台詞
しかもそのあと「ばかだねえ。じつにばかだね」とまで言います。もう大爆笑。ちなみにのび太の推理はあたっていました。
好きなシーン
ペプラー博士と孫娘のジンジャー、そしてクルトの関係
博士は散らかしっぱなしで、しっかりもののジンジャーはいつもそれをとがめています。
ちょっとドライなジンジャーと、猪突猛進なクルトもいいカップルだと思います。
ジャイアンとスネ夫がちっちゃくなっちゃった!
「ガリバートンネル」でジャイアンとスネ夫が小さくなり、その後に片付けられてしまったために、2人はもとにもどれなくなります。
さらに「すっぽんロボット」がドラえもんのポケットに住み着き、噛まれてしまうために、ポケットからビッグライトも出せなくなってしまうのです。
ビッグライトの存在を完全スルーした「宇宙小戦争」より納得できるものでよかったです。
ドラえもんが首に付けるものが次々変わる
はじめにのび太が着せ替えカメラを使って、クリスマス→神社→バナナ→ゆでたまご→エリザベスカラーとつぎつぎにつけているものを変えるのも楽しかったですが、その後にドラミちゃんにレモンをつけられたあとも、蝶ネクタイになったり、みかんになっていたり、花になっていたりします。
鈴をつけていないせいでノラネコ化するドラえもん
「ガードロボット」に対して「シャー!」と警戒するドラえもんが可愛かったです。
まあ物語の展開には生かせていないけどね。
しずかちゃんは「ゴルゴンの首」の光線を鏡で跳ね返す
小さくなったジャイアンが飛んでスネ夫を助けたり、スネ夫がビッグライトを見つけて元に戻ることができたり、みんなが活躍してくれるのが嬉しかったです。
しずかちゃんの服が…
クルトの強力掃除機を使うと、しずかちゃんの服が破れて吸い込まれる
ペットキャラのポポンがすぐに裸のしずかちゃんを隠してグッジョブでした。
*ポポンは体が「スケルトン」だからしずかちゃんの裸隠せてないんじゃ?とつっこみを頂きました(笑)たぶん必要に応じて透けないようにできるんだろうけど
ちょっと残念だったこと
のび太が推理をしたときの台詞「のびびび~ん」
これはちょっとキツい(笑)
*「のびびび~ん」がなかった最後の推理は、のび太自身のものとわかるものになっているとのご指摘をうけました
クルトの道具が博物館に展示されているのを見たかった
エンドロールでも見せてくれると嬉しかったですね。
外道、ドラえもん
しずかとのび太が小さくなってしまったジャイアンとスネ夫を探しているさなか、ドラえもんは「そんなのより鈴探そうよ」と言う
ドラえもんがジャイアンとスネ夫をまさかの「そんなの」呼ばわり。いくら発信機がついているからって、マジ外道だぜ。
思いやり
最期の戦いで、みんなはポポンを応援する
この前にポポンが「食べ過ぎちゃうと体調を崩してしまう」描写がありました。
無茶なことをするポポンに対して、せめてクルトだけでもポポンのことを思いやって欲しかったです。
どうでもいいシーン
向井おさる
向井理が声を当てた役者が「言わず聞かざる向井おさる」とわけのわからないギャグをほざくCMが流れました。
もはや話題集めのためだけだな。出しゃばるよりマシだけど。
博物館のひみつ道具の数々
博物館では
などなど、おなじみの道具がつぎつぎに登場します。
まさかコピーロボットにイケメンバージョンがあるとは思いませんでした。ドラえもんで「イケメン」なんてことばが出てくるとは・・・


「きれいなジャイアン」もファンサービスでしょう。
どこでもドアの「1号機」が出てきたり、タケコプターの進化の過程もみれてよかったです。
怪盗DXが使うのがころばし屋だったり、マスタード刑事(声は松平健)と「ひみつ道具見せ対決」をするのも楽しかったですね(する意味がわからんけど)。
*マスタード警部が出した道具に対して、怪盗DXが無効化できる道具を出し対抗しているらしいです。
木こりの泉の女神が大量に登場するのも楽しいです。

持ってるのは水鉄砲です。
クルトが使うひみつ道具の改造品「B級グルメテーブルかけ」、変なところだけが大きくなってしまう「ビックリライト」も楽しかったです。
ビックリライトでドラえもんの顔が大きくなるとき、劇場で子どもたちがケラケラと楽しそうに笑っていました。
ドラえもんが鈴を大切にする理由
それはドラえもんが、未来からのび太の部屋に来てすぐのことでした。
ドラえもんはのび太とキャッチボールをして、「君は勉強もスポーツもダメダメ」とそのふがいなさをとがめます。
そのとき、のび太はドラえもんの鈴を誤ってドブに落としてしまいます。
一生懸命探したのび太は、夕方になってやっと靴の中に入っていた鈴を見つけます。
のび太とドラえもんは、笑い合います。
ドラえもんはその日のことを思い出し、「あのときようやくのび太くんと友だちになれたような気がする、のび太くんはもう忘れているんだろうけど」と思います。
鈴は「のび太と友だちになれた記念」のものだったのです。
真相
怪盗DXの正体は、「スネ夫とジャイアンに怪しいと思われていた館長ではなく、クルトでした。途中からコピーロボットと入れ替わっていたのです。」
怪盗DXとして道具を盗んだのは、その中にペプラー博士が隠したマイクロチップを回収するためでした。
「館長の怪しい行動がへそくりを見つけるためで、館内のものが無くなっていたのはジンジャーがくすねていたから」、というショボい理由なのもよかったです。
このミスリードの仕方も難しすぎず単純すぎずで絶妙だったと思います。けっこう驚いてしまいました。
ペプラー博士はライバルであるハルトマン博士(本当は超仲良し)とともに擬似的な太陽を作り出していましたが、コーヒーをこぼすという些細なヒューマンエラーから退職を余儀なくされ、秘密裏に自身の名を轟かせるために「ペプラー金属」を作り出そうとしていました。
しかしマイクロチップを使い機械を作動させると、博士の思惑とは裏腹に館内の「フルメタル」を使っていたひみつ道具が全て消えてしまいます。
擬似太陽は膨張し始め、しまわれていたガードロボットも動き始めてしまうのでした。
ラストバトル
ドラえもんの道具も全て消えてしまいましたが、フルメタルを用いていないクルトの道具は使うことができました。
ここから物語は伏線を回収しまくります。
しずかちゃんをひんむいた掃除機は、擬似太陽を吸い込もうとするために使い、
クルトが館長に履いてもらったけどろくに使えなかった道具・クルクックは紐をつけてガードロボットを転ばせるのに使います。
そして登場するのは「怪盗ドラックス」!
クルトの発明した怪盗DXのスーツを着て、ドラえもんが「お前を3分で倒す」と格好良く宣言をする怪盗に変身するのです。
背中のメモリーカードを抜くことで、見事ガードロボットを倒すことはできますが、太陽の膨張は止まりません。
ここでポポンの「目の前にあるものを食べちゃう」能力が思い出されます。
ポポンは自分の何十倍のも大きさがある擬似太陽を、食べて消しちゃうのでした。
一件落着・・・かと思いきや博物館の底が抜け、一同は真っ逆さまに落ちてしまいます。
ドラえもんはポケットの道具が復活したことを知り、復元光線を上に向けて打ちます。
サポートをしてくれたのはクルト。彼は「ビックリライト」を使い、復元光線を大きくするのです。
ラスト
映画は、真っ二つになってしまった鈴を探すシーンで終わりを迎えます。
のび太は「なんであんなに鈴にこだわっているのかなあ」と思いますが、のび太が鈴を見つけ「こんなところにあった」と言ったことから、のび太はその日のことを思い出します。
のび太はドラえもんに鈴を見つけたことを言い、ドラえもんは「どこにあったの?」と聞きます。
のび太は「僕の靴の中、なんてね」と答え、2人は鈴をくっつけるのでした。
エンドロールでは映画で出てきたひみつ道具をつぎつぎに見せてくれて、エンドロール後には「のび太の大魔境」のリメイクであるだろう予告を見せてくれました。う~ん早く観たい!
きっととりえはある
クルトの道具はポポンも含め「役に立たない」「へっぽこ」と呼ばれていました。
しかし、最期の戦いではそれぞれの特性を生かし、大いに役立てることができたのです。
ペプラー博士は、クルトにこう言っていました。
「お前のいいところはあきらめずに何度も挑戦することだ。一番重要なのは道具が好きだという気持ちだ。笑いたいやつは笑わせておけばいい」
そのことばもあり、クルトは道具職人を志しました。
そのクルトは、「ぼくは何をやっても途中で飽きちゃうんだ」というのび太に対してこう言います。
「気づいていないだけで、何か一つとりえはあるさ」
ドラえもんは、鈴を一生懸命に探すのび太に対して、「君はいいやつだな」と言いました。
クルト、ポポン、ペプラー博士、そして友だちのために一生懸命になる優しいのび太は、それぞれの素晴らしいとりえを持っているのです。
chat_bubbleコメント
のびびびーんは確かにキツかったけど、
あれがなかった最後の推理はのび太自信のものだってわかるものになってますね。
それがなくても
のび太でもわかるくらいわかりやすい証拠ですが。
初めまして。今日見て来ました。ドラえもんファンの一人として見ましたが最高でした。クルトがいいキャラクターでしたね。笑える場面がいろいろあり、一人で大笑いしてました(笑)ドラえもん映画でこんなに面白かったのは久しぶりだと思いました。また見たいな。個人的にはドラえもんの鈴ない時いろいろなものつけられていたのが笑えました
>のびびびーんは確かにキツかったけど、あれがなかった最後の推理はのび太自信のものだってわかるものになってますね。
確かにそうですね、自分は気づきませんでした、追記します。
>のぞみ
> 初めまして。今日見て来ました。ドラえもんファンの一人として見ましたが最高でした。クルトがいいキャラクターでしたね。笑える場面がいろいろあり、一人で大笑いしてました(笑)ドラえもん映画でこんなに面白かったのは久しぶりだと思いました。また見たいな。個人的にはドラえもんの鈴ない時いろいろなものつけられていたのが笑えました
ファンサービス×ドラえもんの鈴ネタは最高でしたね。
こちらのサイトで高評価だったので思わず観てきました
ミステリーものとしても立派に成立させていたことに震えました!
怪盗の正体には本っ当に驚いてしまいました
映画ドラえもんでは「なんであの道具を使わないの?」
とツッコミたくなることがしばしばありますが
そこをあの手この手でw納得できるようにしているのにも感心しました
あと、「へそくり」という言葉が出たとき
「ああ、はいはい脱税ね。子供向け映画だからソフトに表現しているのね」
と思った自分は汚れた大人になったな、と思いました
今日見てきました。
前半は「マニアックな道具出てくるなあ」とメタ的な視点で見てましたが、後半の推理で謎が解けていくシーンからのクライマックスに思わず熱中しました。
ガードロボ、人工太陽と「悪意や欲望でなくただ機能しているだけ」の道具による一種の「事故」に対して全員が自分のできることをしてその収束を図るシーンはある意味現実的な感動がありました。
ただ、そこまでやっても抑えきれない。最後の一押しとしてポポンが飲み込むとした方がご都合主義的な解決に映らないのではないかと感じました。
はじめまして。
私はかなりな大人ですが一人で観ました。
感動しすぎて、涙が止まりませんでした。
声が変わってからイマイチなドラえもんだと思っていましたが、考えが一気に変わりました。
特にドラえもんがとっても可愛い、愛らしい。
子供ももう大きいのですが、DVDが出たら買って一緒にまた観ます!
初めまして。いつも楽しくレビューを拝見しています。この映画は色々なところで高評価だったので観に行きました。
ドラえもんが鈴にこだわる理由に思わず感動し、いい年なのに目頭が熱くなってしまいました。
ですがヒナカタさんの仰る残念な点についても同意できます。特に最後のポポンに人口太陽を吸い込ませる展開では、クルトがポポンの身を案じ止めようとする→それでも皆を助けようと頑張るポポンを見てクルトもポポンを応援するなどの流れにすれば良かったのではと思いました。
あと「ひみつ道具見せ対決」は、マスタード警部が出した道具に対して怪盗DXが無効化できる道具を出し対抗しているらしいです。
ヒナタカさんも含めて他の方も仰られているように、ラストのポポンはやや難色ありな感じでした。
ポポン絡みと言えば、蛇足ながら思うのは、彼の身体はいわゆる“スケルトン”。しずかちゃんの身体も透けて見えちゃうんじゃない…?
知らなくても何の問題も無いけれども原作を知っているとより楽しめる部分は結構評価です。
個人的にはエンドロールのひみつ道具紹介では、原作初出を表記してくれると良かったかなぁ…と思いましたが、マニアックになりすぎるかも。
私のブログでも書いたことですが、藤子原作を壊していない点が素晴らしいと思っています。
原作ではドラえもんの鈴は壊れています。本作冒頭でものび太はそのことに触れますが、ドラえもんは「だいぶ前に直した」と言います。
ですが、つい見逃してしまう(忘れてしまう)ことですが、本作ではそれをまた壊されてしまうんですね。つまり、この映画が終わった後の鈴は、再び壊れた状態なんです。
(名無しさん)、ドラえもん大好きさん、とこさん、シオンソルトさん、ありがとうございます。
やはりポポンの最後は残念ですよね、これでは「食べ過ぎると体調を崩してしまう」という伏線がマイナスにしか働かないので・・・
>マスタード警部が出した道具に対して怪盗DXが無効化できる道具を出し対抗しているらしいです。
なるほど!追記します。
>ポポン絡みと言えば、蛇足ながら思うのは、彼の身体はいわゆる“スケルトン”。しずかちゃんの身体も透けて見えちゃうんじゃない…?
あ、ほんとだ(笑)。追記します。
> 無効化できる道具
そうであると同時に、昨今人気のトレカゲームのやりとりを想定している気がしました。
> ポポンとしずかちゃん
深読みすると、
・冒頭の「どこでもドア」
→ 風呂に出ると思わせて観客の期待を裏切る
(原作のおやくそく)
・博物館内の「きせかえカメラ」
→ 裸にすると思わせて観客の期待を裏切る
(原作ではジャイアンが全裸に、
『のび太の恐竜』ではドラが誤ってしずかに男児海パンを着させる)
・ポポンの「ナカミスイトール」
→ 生身のしずかを抽出すると思わせて観客の期待を裏切る
(原作ではジャイアンが抽出され全裸になる)
と、さんざん引っ張ってきての掃除機による意表を突く制作側の意図とも。
いやー予想以上の脚本でした。
今までの「パラレルワールドの中で悪役をやっつける」というようなドラえもん映画の型を破るような意欲作だと思います。
『ザ☆ドラえもんズ』が好きな自分としては、一番の見どころに「怪盗ドラパン」オマージュのようにもとれる場面を持ってきてくれたところが嬉しかったですねー。
それにしても「ポポン」は悪用すれば最強の兵器になると思うんですけどねー。ジャイアンがからかったりする場面等、人間にその特殊能力を行使するのではないかとヒヤヒヤしっぱなしでした笑
「B級グルメテーブルかけ」は来月のテレ朝アニメ・東宝配給映画『クレしん』への架け橋じゃないですかねー。
こんばんは(-。-;眠ッ
昨日この映画ドラえもんを見てきました。(^^)
同感ですw
可愛ゆいゲストキャラにお色気シーンに
(今の監督さんだから出来る事❓)
本当に楽しかったです。(≧∇≦)
来年の映画、楽しみですネ
いい作品でしたねー。
緑の巨人伝、人魚、虫キングにより生まれた『オリジナルは駄目』という空気を見事に打破してくれました。
序盤のうちに『発信機』、『コピーロボット』などのワードを丁寧に説明しておくことで、終盤の展開にグッと説得力が生まれますね。
最終戦でポポンの『なんでも飲み込む』という設定が活かされたのも素晴らしい。
作品としてのまとまり、丁寧さでいえば歴代でもトップクラスだと思いました。
だが…未だにワサビさんの声は苦手です。
もう少し自然体の演技はできんものか…