
『ドラゴンボール超 ブロリー』を最大限に楽しむための5つの方法!(4DXネタバレなし感想)
今日の映画感想は『ドラゴンボール超 ブロリー』です。
個人的お気に入り度:9/10
一言感想:強さのインフレに説得力を持たせた超圧巻のバトルだ!
あらすじ
なんかバトルがめちゃくちゃすごいです(小学生以下の感想)
言わずと知れた国民的アニメ・マンガ『ドラゴンボール』、その劇場版の記念すべき第20作目となる作品ですね。
どうしよう…本作についてはバトルがものすげえ…観て…以上としか言えない…間違いなく劇場版ドラゴンボールの最高傑作でしたよ!
『ドラゴンボール』におけるインフレに説得力を観たせた超絶バトル!
えーと、本当、もう、どうしよう。終盤のバトルの凄さを言語化するのはもはや不可能の域なんですよ。
どれくらいかと言うと、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『ガールズ&パンツァー劇場版』レベルかそれ以上のアクションつるべ打ちで頭がクラクラするばかりかスタッフの過労死を心配するレベル。
これをどう言おうが陳腐になるので、「いいから観て!すげえから!」としか言えない、それこそが最大の賛辞となる作品だったのです。
また、『ドラゴンボール』という作品群において、強さがインフレしすぎてどれくらい強いのかが想像しづらいという特徴があるのですが、今回の言語能力を失うほどの凄まじいバトルはそのインフレっぷりに説得力を持たせまくっているのですよ。
あー!これは確かに強さがインフレしてるわ!ドバイの通貨並みだわ!と大納得できるのです。この時点で素晴らしいではありませんか。
その甲斐あってか、ドラゴンボールファンからは軒並み絶賛の嵐。海外映画評価サイトIMDbでは10点満点中9.5点を獲得するまでになりました。全てのアニメ映画の中でもトップクラスじゃないか!
※たぶん日本在住の海外のドラゴンボールファンが投票している。
『ドラゴンボール超 ブロリー』をもっと楽しめるための5つの方法はこれだ!
さてさて、そんな訳でそのバトルの凄さだけで存分にオッケー、そこに特化しているのでドラゴンボールをよく知らないという方でも、予備知識がなくても十分に楽しめる内容であるとは思うのですが…
ここでは、さらに『ドラゴンボール超 ブロリー』を最大限に楽しむにはこうするともっと楽しめるよ!な5つのポイントをお教えします。
- 4DXで観る
- 原作『ドラゴンボール』42巻を読む
- 作画:とよたろうによる漫画版『ドラゴンボール 超』既刊の8巻を読む
- 劇場版の前作『復活の「F」』と前々作『神と神』を観る
- 人気キャラ・ブロリーが登場する過去の劇場版(3作)を観る
※番号順に優先順位が高い感じでおすすめします。
1.4DXと相性超抜群で忘れらない映画体験…!
本作の4DXは本気で超良かった……!
何がいいって、
- 空をドーン!ビューン!などと飛びまくるシーンの風の演出が超絶マッチ!
- 気を溜める時には座席が「ゴゴゴゴ!」な感じで振動するよ!!
- ハイパースピードバトルでぐわんぐわん座席が大揺れだよ!!
- フラッシュも水しぶきも大盤振る舞いやー!
水しぶきは海面のすぐ上を超ハイスピードで飛んでいくシーンの臨場感が半端なかったですね…
フラッシュはブロリーのキャラに合わせて緑色になっているのも超良かったですね…。
IMAX版と悩むところですが、サイヤ人のスーパースピードバトルを体感できるんですよ!そのクオリティが間違いなくドラゴンボール史上最高なんですよ!だから!4DXで!観ましょう!お願い!
2.原作42巻を読んでおくとさらに面白いよ!
物語上でそれなりに(特に人気キャラのフリーザとの)過去の因縁が重要になってくるので、原作を読んで(アニメを観て)おいたほうが飲み込みやすいでしょうね。
3.『超』のマンガ版がめっちゃ面白いよ!
そもそも『ドラゴンボール超(スーパー)』とは2015年〜18年に放送されていたアニメシリーズで、原作マンガからのその先を描く新作です。
しかも原作者の鳥山明が脚本にもがっつりと関わっているのです。
そのマンガ版も展開しており、これがもうものごっそい面白い。作画も鳥山先生とほとんど見分けがつかないレベルだし、物語としても原作となんら遜色ない出来栄えじゃないか!
正直に言えば序盤は台詞量がかなり多いこともありノリきれないところもあったのですが、3巻以降はもうのめりこむようにハマりました。
ドラゴンボールは知っていても、『超』シリーズのことはよく知らない、という方はぜひ読んでみることをおすすめします。
既刊は8巻まででアニメ版の全てを網羅しているわけではありませんが、『超 ブロリー』の前の予習としては手取り早いですよ。
4.前作『復活の「F」』と前々作『神と神』も話が繋がってるよ!
劇場版の前作『復活の「F」』と前々作『神と神』も、今回と地続きになっているので可能であれば観たほうが良いでしょう(どちらも個人的には作品としてはちょっと…な不満もありますが)。
そして、アニメ版『超』シリーズでは、劇場版として展開した前作『復活の「F」』と前々作『神と神』の内容を重複して再アニメ化していたのですが、前述のとよたろうのマンガ版ではそこが良い意味で省略されています。
この劇場版2作と、とよたろうのマンガ版を押さえておけば、(アニメ版よりもはるかに短時間で)『超』の物語をおおよそおさえられるというわけ。
5.ブロリーが登場する過去の劇場版を観ておくと…?
今回は、過去の劇場版3作に登場したオリジナルキャラクター(原作マンガには登場しない)だったブロリーを久々に登場させた作品になっています。
予告編でベジータが「何者かわからんが」と言っている通り、過去の劇場版はなかったことになっているので、ブロリーを知らないという方でも今回は問題なく楽しめるでしょう。
しかし、今回はブロリー登場作第1作『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』のオマージュと思われるシーンもあり、作劇上もそちらを観ておくと感慨深いものがあるんですよね。
そして…その後のブロリーは、『危険なふたり!超戦士はねむれない』では始終「カカロットーーー!」しか言っていなかったり、『超戦士撃破!!勝つのはオレだ』ではバイオブロリーというドロドロの気持ち悪い奴になっていたりと、割と(個人的には)ひどい扱いになっていてガッカリしていたので、今回の活躍とキャラ描写には「こういうブロリーにしてくれてありがとう!」という感動がありましたよ!
物語もキャラ萌えも監督の熱意も素晴らしかった!
バトルだけでなく、今回は物語もとてもよく練られていて、ドラゴンボールという作品を知れば知っておくほどさらに感動できるものになっていました。序盤でまさか泣かされるとは……
あとね、今回の新キャラ2人が魅力的なんですよ。「適当な性格のイケイケお姉さん(超かわいい)と面倒見の良さそうなおじいさん(親しみやすい)」というコンビが尊いんですよ…ずっと見ていたい…!しかも作劇上もめちゃくちゃ重要であったりする…!
特にお姉さんのほうの「チライ」はすでにファンアートがたくさん投稿される人気ぶり。俺も大好きです!
※海外版予告でそのチライをサムネイルにするとはわかっているじゃないか…。
※Twitterで検索するとみんなが幸せ↓
チライ – Twitter検索
さらにさらに、インタビューを読むと長峯達也監督の他、スタッフが真摯にドラゴンボールという作品に向き合っているかが、めちゃくちゃ伝わってくるんですよね……↓
DBMFL第22回は、映画『ドラゴンボール超 ブロリー』の制作を指揮する長峯監督にインタビュー!
DBMFL第24回は映画『ドラゴンボール超 ブロリー』の作画監督 新谷直大さんにインタビュー!
ありがとう…いや、ここは劇中のチライが言っているように「サンキュー!」でいいか、いや、でもやっぱり本当にこんなにも素晴らしいドラゴンボール映画を作ってくれてありがとうございます!
さてさて、以下からはネタバレありの音声レビューと、作品名を挙げるだけでネタバレになってしまうアレを紹介します。
(C)バードスタジオ/集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会

publicShare
theatersタグ
movieこちらの記事もおすすめです
今までに書いた映画レビューの中から、この記事を読んでいただいたあなたにおすすめの記事をピックアップしています。
ネタバレ前の感想をまずは読んで下さい。映画を見終わった後、ネタバレを含む解説を読んでいただけると1記事で2度楽しんでいただけるのではないかと思います。
カゲヒナタ映画レビューが少しでもあなたのお役に立てれば幸いです!あなたが良い映画と出会えますように:)
done アニメ
この映画のレビューと同じカテゴリの記事です
done 10点満点の映画
10/10を獲得した映画です。
見たい映画が見つからないときはこちらがおすすめです。
done 9点の映画
9/10を獲得した映画です。
名作ぞろいです!まだ見ていない作品があれば是非!
chat_bubbleコメント
旧ブロリー映画と多くの設定が違っていますが、納得のいかない点を一つだけ…。
ブロリーとパラガスの関係です。
旧ブロリー第1作のテーマは「歪な親子関係」でした。
パラガスはブロリーに助けられ生き延びましたが、ブロリーが成長して手に負えないほど強くなると寝ている間に制御装置を取り付けました。そしてベジータに復讐し、銀河を手中に収めようと企みました。
そしてブロリーが暴走し計画が破綻すると、「一人用のポッド」で逃げ出そうとします。
ブロリーは戦いを中断し、パラガスを攻め「一人用のポッド」を破壊します。
我が子をいいように利用した者の末路。それが旧パラガスの最期でした。
新ブロリーではどうでしょう。
新ブロリーはやはり制御装置を付けられ、仲良くなったモンスターまでパラガスに遠ざけられます。
しかしそこまでされても「お父さんのことを悪く言うのはよくない」と言います。
そしてパラガスがフリーザに殺され、ブロリーは超サイヤ人になります。
これでは「虐待されても子は親を愛するべき」と誤ったメッセージになっていませんか?
「親殺し」をすればブロリーと和解するエンディングにしづらいとしても、ブロリーが自らパラガスを見限る方が良かったと思います。
今になっての返信ですみません。
今回のパラガスお父さんが殺されてしまったままなのは自分もモヤモヤしました…(チライがパラガスをドラゴンボールで生き返らせると思っていた)旧盤とは確かに全く異なりますね。
今回のパラガスがフリーザの指の光線で殺されてまうのは、序盤で部下を同じように銃であっさりと殺し、因果応報になっていいるのはよかったのですが。
おっしゃる通り、親殺しをしてしまうのは単純かつメッセージとして危険すぎるので、和解かまたは絶縁する流れでもよかったかな、とは思います。