『マネー・ショート 華麗なる大逆転』幸せはやってこない(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』幸せはやってこない(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

今日の映画感想はマネー・ショート 華麗なる大逆転(原題:The Big Short)です。

個人的お気に入り度:6/10

一言感想:サブタイトルが盛大に間違っているんだけど

あらすじ

2004年から2006年にかけて、アメリカでは住宅価格が上昇し、住宅ローンの債権が高利回りの金融商品として脚光を浴びていた。
多くの投資家たちが金融商品を買いあさるなか、トレーダーのマイケル(クリスチャン・ベール)は、住宅ローンの危機を予測して行動するものの、取引先からは冷笑されてしまう。
同じころ、銀行家のジャレド(ライアン・ゴズリング)がマイケルの戦略をひょんなことから知り、ヘッジファンドマネージャーのマーク(スティーヴ・カレル)に話を持ちかけるのだが……。

はじめに関係ない作品を取り上げて申し訳ないのですが、6月に映画も公開される『デッドプール』というアメコミ作品をご存知でしょうか。

じつはこのデッドプールというキャラクター、いきなり観客(読者)に向かって話しかけたり、この作品がフィクションであることを堂々と告げたりするんです。
観客(現実)と作品(フィクション)の間にある、(ふつうの作品なら)侵してはならない領域のことを通称「第4の壁」というのですが、デップー(愛称)はその第4の壁をやすやすとぶっ壊してしまうんですね。

なんでそんな話をしているかというと、『マネー・ショート』はデップーさん並に第4の壁をぶっ壊して、観客に語りかけてくるという演出があるんですよ。
ええ!お前なんでこっちに言ってくるんだよ!と驚けるわけ。

しかも『マネー・ショート』ではそれに付け加え、作中のわかりにくい経済用語について、本編とは関係ないキャラが「説明しよう!」なノリで語ってくれたりするのです。ヤッターマンかよ!

さらには撮影方法も独特で、ホームビデオのように人物をクローズアップしたり、画面が揺れていたりもします。まるでドキュメンタリー映画のような感覚もあるのです。

この破天荒な演出&語り口が本作の特徴であり、見どころ。
人によっては戸惑いばかりを生むのかもしれませんが、自分は大いに気に入りました。

なぜなら、わかりにくい金融関係の話を、見事にエンタメに落とし込んでいるから。
テンポよく4つの視点が移動することもあり、まったく退屈しないからです。

こうした金融話をメインに据えると、専門知識が必要で、ともすれば退屈な話になりそうなのに、そこをしっかりとフォローして、リズムよく展開していく。これは誰しもが賞賛するところでしょう。

やっぱりハードルは高い作品?

本作の欠点は、専門用語の解説をしてくれる一方、一度出た用語は「ハイ次」な感じでどんどん先に行くので、把握をしそびれるとぜんぜんついていけなくなることでしょうか。
自分は金融については小学生以下の知識しかないので、「CDO!CDS!」と略語が飛び交いまくる中盤は「なに言ってんだかさっぱりわかんね」な状態になりました。

※ぜひ、大変わかりやすいこの記事を読めばいいと思うよ!

とはいえ、用語がわからなくても、なんとなく楽しめてしまうところもこの映画のすごいところ。例えるなら、囲碁のルールを知らなくても『ヒカルの碁』はおもしろいし、麻雀のルールを知らなくても『アカギ』の心理戦はワクワクするみたいなもんです。最近のアカギはク◯漫画に成り果てたがな!

いずれにせよ、金融の知識がないと、ちょっとだけシンドイ作品であることは事実。
以下の単語を知っておくと、より楽しめるでしょう。

空売り……株価が下がることを見越して、金融会社から株を借りて売っておき、株が下がった後で買い戻すことで利益を出す方法。ふつうは会社の業績が悪くなると株主の利益が減るけど、空売りでは反対に利益が出る。
サブプライムローン……低所得者向けのローン。サブ(副)プライム(重要)というのは名ばかりで、返済能力の低い人たちに住宅を担保として高利で貸し付けるあたり、かなりク◯なシステム(作中でも言われている)。
モーゲージ証券(MBS)……住宅ローンなどで不動産担保融資する際、その債権を担保として発行される証券。
債務担保証券(CDO)……証券化商品のひとつ。
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)……損失額の補塡を受ける仕組みを取り入れた取引のこと。

下3つの単語は、はじめにちょっとだけ紹介されたら、以降はずっと略称で呼ばれます。頑張ってついていきましょう。
↓作中で語られる「CDOの二次証券化」があったおかげで、何が起こったの?ということは以下にも書かれています。なるほど、わからん。
JCR Q&A

せっかく「説明しよう!」なノリがあるのですから、このあたりも丁寧に教えてくれるとありがたかったかもしれませんね(贅沢な注文)。

個人的には苦手な要素が……

さてさて、ここからは自分が本作について気に入らなかったことを書くのですが、以下は映画の良し悪しではなく、ただの好き嫌いの問題です。ご容赦ください。

この映画では、2008年のリーマンショックまでの顛末を描くという前置きがあるので、当然ながら「空売りをした主人公たちが大勝利」ということが問答無用でネタバレしています。
この時点で「どっちが勝つか」という二転三転のハラハラはないのです(それを期待する映画ではありません)。

それは納得できる、できるんだけど、金融破綻を利用して大儲けしたヤツらが大勝利!という話になっているんですよ。

(1)通常の映画
クズ→クズが大成功していくムカつく展開→クズは死ね!もしくは酷い目に逢え!
いいやつ→いいやつがいじめられてしまう辛い展開→いいやつが最後に大逆展!
TOTAL:ザマミロ&スカッとサワヤカの笑いが出てしょうがねーぜッ!

(2)『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
金の亡者→金の亡者がずっと勝利のための準備を進めて苦しむ、しかしいずれ勝利することがわかっている→やっぱり勝利、よかったね。
いいやつ→いいやつも苦しむ→(さすがにネタバレになるので書きません)
TOTAL:キッツー。

すみません、どうしても気持ち的に(1)のほうが観たいんですよ!
わかっている、わかっているんですよ、(2)のTOTALの気持ちこそが映画の魅力ということも。

だけど、ライアン・ゴズリングの役がメッチャムカつくんですよ!こいつが「どうせ助かる」ことがネタバレしてしまっているんですよ!

かっぺムカつくライアン<ドヤ顔も何度も披露します。

しかもコイツも、リーマンショック以前は周りの理解を得られなくて苦しむので、ちょっと応援したくなるところもある・・・ってこいつ最後にどうせ勝利するんだから感情移入したくねえよ!という、この、なんていうの、矛盾した気持ちが芽生えるんですよ・・・。
このもどかしい気持ち、わかっていただけますでしょうか。
ナイトクローラー』くらい突き抜けたクズだと、いっそスガスガしいんだけどな。

※以下の意見をいただきました。
「金融業界で生きている人=全て金の亡者」でしょうか?
少なくともこの映画の中の4人は酷い手法、狡猾なやり方で生き残った様には描かれてはいないと思います。
勝ち残る方法を見つけた、もしくは見つけちゃった、様に描かれていると思いました。

※以下の意見もいただきました。
実際はどうだったのか解りませんが、ジャレッド以外、映画での彼らは「人の不幸で上手い飯を喰おう」ではなく、やがてくる大災害に気付いてそこから逃れる術を必死に探しているだけ・・・という風に見えました。

※ふたりは確かにエゴイストですよね。

リーマンショック以降に苦しんだ人たちがたくさんいることは事実なので、「そこから逃れられたことがわかっている」という人物は、やはりに応援しにくいです。

しかし、この映画では(金の亡者ばかりだけでなく)金について複雑な想いを抱えている人物もいます。
多くの人が、苦しい過去を持つマーク(スティーヴ・カレル)に感情移入をしてしまうでしょう。

マネーショートの良心<この映画の良心

こうして親しみやすい人物をしっかり登場させ、「感情移入しにくい」という問題をしっかりクリアーしてくれるのがうれしいですね(『ヘイトフル・エイト』みたいに悪人ばっかりの映画も好きですが)。

「最終的に勝つ」というラストを据えているのにも関わらず(あるいは、だからでこそ)、映画の後味が複雑なものになっていくのは、間違いなく映画のよい特徴です。
だけど、勧善懲悪&スカッとサワヤカな物語を好む方にはすこぶる向かない、ということを念頭においてほしいです。

サブタイトルには文句を言いたい!

こうなると、サブタイトルがおかしいことをわかっていただけますでしょうか。

この物語の主人公たちは、やがて来る金融破綻のために、周りからの理解を得られようとも、ずーっと準備をして行動しているのです。
必要な人には交渉を持ちかけ、理解のない人の反発には耐え、嘲笑も構わず、耐えて、耐えて、耐えて、ようやく勝利を手にするんですね。この物語のどこに華麗さがあるんだよ

しかもリーマンショックが起こることがわかっているんだから、大局的に(結果がわかっている観客から)見れば「大逆転」ではなく、「当然の結果」なんですよ。

さらにメインタイトルの『マネー・ショート』も……。
shortとは「空売り」であり、原題のBig Shortは作中の登場人物が実行する、莫大な空売りを指しています。
「でかい・空売り」ならいいけど、「お金・空売り」って意味がわからないんですけど。うんまあ、わかりやすく金融の話だということを伝えたいということはわかるんですけど……。

自分が邦題をつけるなら『ビッグ・ショート 地べたを這いずり回って当然の勝利』とかでしょうか。これはこれでダサいから炎上しそうだな。

ちなみに(自分は未見ですが)現在公開中の映画『映画ドリーム ホーム 99%を操る男たち』を観ておくと、『マネー・ショート』の「その後」「裏で起こったこと」がわかるため、よりおもしろく鑑賞できるそうです。

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『ドリームホーム』では、リーマンショック後に、サブプライムローンの返済不能で家を追い出される人々を描いているのだとか……違ったエグさを堪能できそうです。

また、本作『マネー・ショート』は「F◯CK!」って言いまくっている、ひっじょーに口の悪い作品なのでご注意を。
日本ではG(全年齢)指定ですですが、本国では『ウルフ・オブ・ウォールストリート』と同じR指定であったりするのです(それはそれでどうかと思う)。
金にはキッタネエ言葉が似合うなあと、改めて思った次第です。

ほかのキャストでは、いつでもカジュアルシャツ姿で「服装なんか知らね」なクリスチャン・ベールも、プロデューサーだからなのかイイセリフをかっさらっていくブラッド・ピットももちろんステキです。

マネーショート、こいつも腹立つ<こいつは周りから冷笑されまくり

マネーショートのブラピ<こっちはいいセリフも言います。

個人的には、ブラピ様について回るボンクラ青年ふたりの描写も好きだったなあ……豪華キャストの陰に隠れまくっていますが、彼らも十分すぎるほど魅力的ですよ。

ともかく、わかりやすいクズばかりが出てラリパッパな金融世界を描く『ウルフ~』もいいですが、こうしたエンタメ性を持ちながらも様々な人間模様を見せてくれる本作も、また貴重な存在です。

金融関係に詳しい方、複雑なドラマを期待する人にとっては、上記の点数にプラス2~3点してもいいでしょう。
あの世界中が混乱したリーマンショックの裏側を観たい方、苦~い気持ちこそを体験したいという方は、ぜひ劇場へ。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

作中の引用

作中に出てきた引用の言葉をそのまま書きます。

(1)マーク・トゥウェイントム・ソーヤーの冒険の著者)
やっかいなのは知らないことじゃない、知らないのに知っていると思い込むことだ。
It ain’t what you don’t know that gets you into trouble. It’s what you know for sure that just ain’t so.

(2)ロスのバーで耳にしたセリフ
真実を知ることは詩に似ている、だがほとんどの人は詩が嫌いだ。
Truth is like poetry. And most people fu◯king hate poetry.

(3)『1Q84』(村上春樹著)
誰もが心のなかで、世界の崩壊を待ち望んでいるんだ。
Everyone, deep in their hearts, is waiting for the end of the world to come.

それぞれ、これから起こる悲劇を皮肉っていますね。
多くの人は、金融破綻ということが起きないと「思い込み」、
多くの人は、金融破綻が起きるという「真実は嫌って」、
反対に、その金融破綻が起きるという「崩壊を待ち望む」人もいるのですから。

また、日本レストランの「ノブ」でかかる劇中歌が徳永英明の「最後の言い訳」でした。
歌詞には「大切なものが、いちばん遠くに行くよ」とあり、これまた意味深です。

第4の壁の崩壊

いろいろとジャレッド(ライアン・ゴズリング)がドヤ顔(または上から目線)で話しかけてくるのがムカつきますね。
あとこいつ積み木でトランシェ(切り分け)を説明するのがうまいのだけど、そこでも「後々俺たちは勝つもんねー☆(←実際はこんな言いかたではありません)」と未来の顛末も言ってくるのが腹立つ!お前タイムスリップでもして来たの?

楽しかったのが、ジャレッドが中国人を連れてきて「こいつは数学大会で1位だ、だが英語はしゃべれない!」と取引先にアピールするも、その中国人が「ただの建前だよ、実際は英語をしゃべるし、大会では2位だ」と観客に向けて言っちゃうこと。この映画は自由か!
そういやナレーションに対して「(そんなこと)言わねえよ!」とキャラがツッコミを入れるシーンもあったなあ。

泡風呂に入った美女、コックさん、ブラックジャックをやっている美女とおじさんのコンビが「説明しよう!」なのも楽しかったですね。

あと、ジャレッドが「私は2年間も冷笑された。腹が立つなら訴えろ。私はこの物語の主人公ではないのだから」とつぶやくのは、第4の壁を壊しているかどうかビミョーなところですね。
観客に向けたものでないとすれば「悪いのは金融破綻が起こったこと!俺はそれを予測して行動しただけ!悪くないやい!」という責任逃れにも聞こえます。

メタファー

何気に作中にで出てくるメタファー(暗喩)も凝っています。

最初のほうにマイケルがマグカップをもらっていたり(「全部最終的にかっさらう」ことを意味しているように見える)。

ボンクラ青年ふたりが「館内から出て行きなさい」と言われていたり(あまりにふたりは無神経な存在)。

マークが「出て行け」と言ったスタッフの中には、人工授精をして新しい命を生み出そうと試みていた女性がいたり(マークは兄という「命」を失っていた)もします。
この女性は、のちに人工授精に成功するものの、会社に15億もの負債を背負わせてしまうんですよね。
「命」と「金」が引き換えになっているような、皮肉を感じます。

最後のほうで、登場人物がタクシーや黒いバンに乗っていくことは、「それぞれの行き先」を表しているかのようでした(ここはもう一度観て、だれが何に乗ったのかを確認したいところ)(そういえば、最初にほうにマークはタクシーをもう少しで「横取り」されそうになっていましたね)。

苦しむ者もいる

ボンクラ青年ふたりは取引がうまくいって意気揚々としていますが、ベン(ブラット・ピット)は「俺たちが勝てば、死ぬものも、失業者もどっと増える。喜ぶな」と喝を入れます。

大きな空売りの成功者がいるということは、どこかでそのワリを食っている人がいるということです。
マイケルとジャレッドは、そのことを悪びれようともしません(腹立つ)。

しかし、マークは「売ればヤツら(金融破綻を利用して大儲けしたヤツら)と同じになってしまう」と葛藤します
彼はこの前にも、金融破綻が起きて「金が手にできる」ことに対して、「正解などない、悲しいだけだ」とつぶやいていました。

マークは金を手にしたところで、兄と同じような自殺者が出ることはわかっているのです。
近親者という大切なものと比べて、「損した者がいるぶん手に入れた大金」というのはなんと空虚なものなのでしょうか。しかも、その損のため、家、仕事、命までなくしてしまう者がいるのですから。

この金融破綻で得をした者は確かにいる。だけど彼らが幸せになったようにはちっとも思えない。
お金っていうのは、残酷なものです。

原作本↓

世紀の空売り―世界経済の破綻に賭けた男たち (文春文庫)
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(C)2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

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  1. ラリーB より:

    まず最初に言うと僕はこの映画の虜になってます…w
    今のところ「オデッセイ」かコレかで揺れてる感じですね。
    ヒナタカさんが仰るようにある程度の知識武装、特に劇中では説明されない「空売り」は最低限頭に入れておくと良いと思います。
    前半こそ「WoW」を踏襲した暴言とキレキレ編集な作りで
    軽めの痛快逆転劇っぽくは見せてます。
    ですが僕がこの作品が訴えたいのはあくまで後半にあると思っていて
    それがこの作品が賛否真っ二つな理由でもあるのかな…と考えてます。
    3年前リドリー・スコット監督、コーマック・マッカーシー氏脚本で「悪の法則」と言う映画がありました。
    この映画はこの世のパワーバランスや不条理さを比喩的に表現している映画でしたが
    「マネーショート」は「悪の法則」で比喩的に表現していた部分を剥き出しに見せた映画だと感じました。
    どういう事かと言えば「世の中は一握りのお偉いさんの気紛れで、君ら庶民は天国にも地獄にも行けちゃうんだよ?」と言う事を
    マフィア、ドラッグ、銃と言う要素を使う事なく見せきった映画だからと感じたからです。
    だからこそ本作を見終わった際に僕は怖くて寒気がしました。
    この物語が対岸の彼方の出来事ではないと言うのは、ラストで明かされるある驚愕の事実からも察せますが
    「知らないのに知ってるふりをする事だ」と言うマーク・トウェン氏の格言は
    実は無知な銀行だけでなく正義だと信じて戦っていたマーク達
    もっと言えばこの映画を見ている我々に対する最大限の警笛なのだと痛感させられました。
    マークを演じたスティーヴ・カレル氏が「この映画はホラーだ」とパンフレットで語ってましたが
    まさに「現実ほど怖いもんなんてねえ。今生きてる世の中こそ修羅の国だ」と言う現実を突き付ける
    色んな意味で最上級のホラーに感じました。
    悪人が裁かれない、正義が無惨に砕け散るラストで痛快さの欠片もない映画なので見る人は確実に選びます。
    ですがこの映画は経済やら政治がガッタガタな今だからこそ作る価値のある映画であり
    今だからこそ僕らが見る価値のある映画なのだと感じました。

  2. KumaGuy より:

    そもそも金の亡者や商売センスの上手いビジネスマンを悪と定義付けるなら
    それこそ勧悪懲善な現実こそが新自由主義社会な訳ですから
    ヒナタカさん的には気に入らなかったんでしょうね。。。
    自分はブラック・スキャンダルといい有能で狡猾な立ち回りの上手い人間が
    成功するべくして成功するという物語が嫌いではないので、一度この映画を観てみたいです。。

  3. 匿名 より:

    私もKumaGuyさんと同意です。
    「金融業界で生きている人=全て金の亡者」でしょうか?
    少なくともこの映画の中の4人は酷い手法、狡猾なやり方で生き残った様には描かれてはいないと思います。
    勝ち残る方法を見つけた、もしくは見つけちゃった、様に描かれていると思いました。
    というか誰が悪者って、このシステムでしょ?って話だと思います。
    なのでラリーBさんが仰るようにシステムという意味で悪の法則との比較は素晴らしいと思います。
    むしろ「銀行はバカだ!あいつもコイツもバカだ!」みたいに散々言いながら、そのバカな行為を、モロに間抜けには描いていない所にもの凄い誠実さを感じましたけど。バカなキャラで描くのなんてお茶の子さいさいのはずなのに。強いて言えばバーでカレル達と話す二人組でしょうか。
    あとブラピが制作に入ってるから良い役って…(汗)
    まずブラピほどの映画人がそんな理由だけでそこに配役しちゃいますかね(笑)あれは町山さんなりのギャグでは。
    あの役は自分の利益を棚に上げてんじゃん!って部分が誰の目にも明らかなのでそこまでカッコイイ役でも無いですし。
    私はクリスチャン・べールが役自体も、彼の演技としても飛び抜けて良いなと思いました。カレルが持っていってるようにも見えますが、クリスチャン・べールは出てこないシーンも多いのに彼の演技のおかげで出ていないシーンでも存在が消えないというか。
    それと「自分は主人公じゃないよ」って語りかけるのはライアン・ゴズリングじゃなかったでしたっけ?

  4. ヒナタカ より:

    > 「金融業界で生きている人=全て金の亡者」でしょうか?
    > 少なくともこの映画の中の4人は酷い手法、狡猾なやり方で生き残った様には描かれてはいないと思います。
    > 勝ち残る方法を見つけた、もしくは見つけちゃった、様に描かれていると思いました。
    >
    > というか誰が悪者って、このシステムでしょ?って話だと思います。
    > なのでラリーBさんが仰るようにシステムという意味で悪の法則との比較は素晴らしいと思います。
    そうですね。どうも自分は金融でのし上がっていく人を根本的に好きになれないみたいです・・・「どこかでワリを食っている人がいるんだろ」と。そこにしっかり言及してくれるのがよかったのですが。
    ただしいご意見でしたので、ちょっと追記させてください。
    > それと「自分は主人公じゃないよ」って語りかけるのはライアン・ゴズリングじゃなかったでしたっけ?
    ふつうに間違っていました!修正します。

  5. 毒親育ち より:

    今年のともても人には勧められないし、楽しめる内容では無いけど、観て置くべき映画大賞候補に現時点で一位です。
    今年、ファミリー(キッズ)、カップル、オタク御用達映画以外で最高の大入りでした。
    >一言感想:サブタイトルが盛大に間違っているんだけど
    >この物語のどこに華麗さがあるんだよ。
    ネタバレなしレビューを読ませTいただき、脳内がビキビキ鳴ってましたが、鑑賞後にブチッ!でした。好い加減にしろよ、意識高くハイセンスなつもりの日本広告業界。テメーらの頭はハッピーセットかよ!(ドナさんごめんなさい!)
    >『ビッグ・ショート 地べたを這いずり回って当然の勝利』
    断然!こちらを推します!ヒナタカ広告部長!!
    >~作中の引用~
    これらの言葉に、主人公4人とその仲間達は「格付け会社」なんて他人の評価に頼らず、自分の足、目、耳、口、なにより脳でサブプライムローンを下支えている人達の現状を確認しているのが印象に残りました。
    気をつけよう・・・てか基本なのに、また同じ事を繰り返そうとしてる資本主義社会・・・。
    >金融破綻を利用して大儲けしたヤツらが大勝利!という話
    実際はどうだったのか解りませんが、ジャレッド以外映画での彼らは「人の不幸で上手い飯を喰おう」ではなく、やがてくる大災害に気付いてそこから逃れる術を必死に探しているだけ・・・という風に見えました。
    また、マイケルとマークは周囲の人達には必死に警告を出していたように感じます。ベンに師事する若者二人もいよいよとなったら家族には警告していましたし。
    >「第4の壁」破り演出
    >人によっては戸惑いばかりを生むのかもしれませんが、自分は大いに気に入りました。
    >なぜなら、わかりにくい金融関係の話を、見事にエンタメに落とし込んでいるから
    「勤め人」な人には難しく、ラリーBさんの仰るように「最上級のホラー」な作品をせめて「映画」として楽しめるよう、観客の側に立った配慮ですね。なのですが、その所為で本質がボヤけてしまっているような気がしてモヤります。
    その事を上司に話したら「あの演出無しだと、帰りに線路へ飛び込む人出そうだぞ・・・」と言われてしまいました・・・。
    >だけど、ライアン・ゴズリングの役がメッチャムカつくんですよ!こいつが「どうせ助かる」ことがネタバレしてしまっているんですよ!
    真性のクズはコイツだけでした。外の人達は何時の間にか「金の亡者」にならないと生き残れない地獄と化していた社会に気付き、その中で己の正義に反するという罪悪感に苦しみながらも必死に自分と自分の周囲の人達(しかも、その人達からも嘲笑され、時に罵倒され、終に見捨てられてまで・・・)を守る事に血道を上げていた!と感じました。
    >個人的には、ブラピ様について回るボンクラ青年ふたりの描写も好きだったなあ……
    ~苦しむ者もいる~
    ベンに叱られてシュン・・・となるシーンが良かったです。彼らにはまだ金の亡者にならない救いがあります。
    あと、ブラピ様が演じるベンには「良い先生」の必要性を痛感させられました。一度「金の亡者の地獄」から逃げ出したし、世界は救えないけど、せめて目の前の若者二人はこの破滅から救いたい・・・と言った感じで。
    >~第4の壁の崩壊~
    主人公4人の中でジャレッドだけは自分の為だけに行動してましたよね。でも、それも生き残る為の努力だと思うと・・・。
    >勧善懲悪&スカッとサワヤカな物語を好む方にはすこぶる向かない、ということを念頭においてほしいです。
    ラストの登場人物達の現況と評価に胸が少しスッとしましたが、御上と資本主義=金の亡者の地獄と化した社会からの彼らへの仕打ちにトイレへ駆け込んで胃の中のコーラをブチまけたくなりました・・・。
    特にFBIと格付け会社・・・。マークへ「偽善者」とか、少しでも自分が悪くないとしたい負け惜しみとしか聞こえません。
    好い加減に「弱肉強食」という殺し文句だけで開き直れると信じながら、政治にはキレイ言の皮被せて誤魔化し続けるの止めましょうよ。資本主義社会・・・。
    でも、マークやマイケル、ベンのような人の教えを受け継げる若者がいて、こういう映画が作れるだけまだ希望は有るのでしょう。

  6. ヒナタカ より:

    > ネタバレなしレビューを読ませTいただき、脳内がビキビキ鳴ってましたが、鑑賞後にブチッ!でした。好い加減にしろよ、意識高くハイセンスなつもりの日本広告業界。テメーらの頭はハッピーセットかよ!(ドナさんごめんなさい!)
    > >『ビッグ・ショート 地べたを這いずり回って当然の勝利』
    > 断然!こちらを推します!ヒナタカ広告部長!!
    ありがとうございますw
    > >金融破綻を利用して大儲けしたヤツらが大勝利!という話
    > 実際はどうだったのか解りませんが、ジャレッド以外映画での彼らは「人の不幸で上手い飯を喰おう」ではなく、やがてくる大災害に気付いてそこから逃れる術を必死に探しているだけ・・・という風に見えました。
    > また、マイケルとマークは周囲の人達には必死に警告を出していたように感じます。ベンに師事する若者二人もいよいよとなったら家族には警告していましたし。
    その通りですよね。追記させてください。
    若者の片方はマザコンだったのが好きでしたw
    > 「勤め人」な人には難しく、ラリーBさんの仰るように「最上級のホラー」な作品をせめて「映画」として楽しめるよう、観客の側に立った配慮ですね。なのですが、その所為で本質がボヤけてしまっているような気がしてモヤります。
    > その事を上司に話したら「あの演出無しだと、帰りに線路へ飛び込む人出そうだぞ・・・」と言われてしまいました・・・。
    この演出だからでこそ、少しは軽い後味になっていますよね。
    > >だけど、ライアン・ゴズリングの役がメッチャムカつくんですよ!こいつが「どうせ助かる」ことがネタバレしてしまっているんですよ!
    > 真性のクズはコイツだけでした。外の人達は何時の間にか「金の亡者」にならないと生き残れない地獄と化していた社会に気付き、その中で己の正義に反するという罪悪感に苦しみながらも必死に自分と自分の周囲の人達(しかも、その人達からも嘲笑され、時に罵倒され、終に見捨てられてまで・・・)を守る事に血道を上げていた!と感じました。
    確かにこいつだけなのか・・・。ちょっと感想の書き方を反省しました。

  7. 通りすがり より:

    たぶんショートの意味を金融取引の用語としての訳ではなくて、そこらの英語として訳しているから
    「マネーショート」=「資金不足」(そこからの脱出!サブタイトル的な?)
    まあよくある訳者の雑な仕事のように感じる

  8. いいこま より:

    ブラッド・ピット氏が携わってることもあって『悪の法則』は自分も頭に浮かびましたがラリーBさんの仰る意味合いは失念してたので「なぜ観てる間に思いつけなかったんだろ」とふと思いました。
    他の方も仰ってますが少なくとも主役4人に関していえば拝金主義のジャレドはともかくとしてマイケルの場合はパンフでのクリスチャンベール氏曰く金儲けじゃなくて数字に生きてる人物だから、マークの場合完全に正義の心から、ベンの場合ほっといたら自分の首が締まるから、ってところでしょうし何より4人ともたまたま勝ち残る方法を見出せていただけなのでジャレドはともかくそれ以外は悪印象はないです。
    まあだからと言って応援しにくいですが彼らもラストで語られてるように割を食らったのは事実みたいですしバーリ氏の場合は破綻する方に賭けた自らをヒーローでないと仰ってたそうなのでまだマシな方かなと自分は思いました。
    専門用語に関しては途中から「あの単語どういう意味だっけ!?」ってなるところはありましたがそれを皮肉った台詞もあって「知らなくてもまあ何とかなる」と自分は思いましたし何より主要人物や本筋と無関係そうな人物が第4の壁を破って説明してくれたお陰で大体掴めたのであれはあってよかったです。
    因みに料理人の方はアンソニー・ボーギンズ氏ですがこれに関しては彼の著書に「売り物にならないものを詰め込むからシーフードシチューは頼まない方がいい」とあるのをきいて「テーマにぴったり」と感じ(自分もアレはいい例と思いました)本人を起用したとのエピソードがあるそうで。
    あと泡風呂のブロンド美女が『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のマーゴット・ロビー氏と聞いて「狙ったな」と思いました。
    とりあえず華麗さのかけらもないのでヒナタカさんのアイデアをちょこっと変えただけですが「ビッグ・ショート ボロボロの勝利」あたりが邦題として相応しかったかもしれません。
    ただ警鐘等の意味でも観た甲斐はあったと思います。正直、他人事じゃなさそうですしその意味ではジャレドの「私は主人公じゃない」発言はそういうことだったのかな、と思います。
    作品は兎も角現実の方では携わった人各々が主人公と成り得てたでしょうし。観客に向けてないのだとすればヒナタカさんの仰る通り責任逃れでしょうが間違いでもないだけに反論すれば負け惜しみの様相を呈してしまうようにも思えるから困ります。
    >大きな空売りの成功者がいるということは、どこかでそのワリを食っている人がいるということです。
    >>そうなんですよねえ…。そしてそれを弁えてるベンが4人の中では一番まっとうに思えましたし売ってしまえば変わらないと葛藤したマークも然りだと思います。
    ただ実際のところは不明ながらも「ジャレドはともかくとマイケルはそれなり呵責はあったのかも」と観てる間なんとなく思ってました
    いずれにせよある意味正直な事業内容なのでBランクのローンをAAAランクと偽ったFRBよりは少なくともマシかなと。他の方も仰ってるように寧ろ悪者がいるとしたらそっちでしょう。
    あと監督曰く「金融システムが想定外に腐敗してたので多くは業界から足を洗いその他も縮小することとなった」そうですしエンドロール前で触れられてた現況からしても主要陣が全く割を食らってないわけではないと自分は感じました。
    長くなりましたし少々被ってますが以上が自分の感想です

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ヒナタカ

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