『四月は君の嘘』いかに原作に対して不誠実かを全力で語る(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

『四月は君の嘘』いかに原作に対して不誠実かを全力で語る(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

今日の映画感想は四月は君の嘘です。

個人的お気に入り度:2/10

一言感想:

あらすじ

広瀬すずがウジウジしている山崎賢人を振り回してから死ぬ話。

あまりに映画がつまらないので、スタンド使いの見分けかたを言われてつい鼻を触ってしまったポルナレフのような気持ちになってしまいました。※画像出典はこちら
「これは何かの間違いだ」「嘘だ」と思いながら観ていましたよ、ええ。

本作は同名のコミックを原作としていますが、読んでいても読んでいなくても映画の展開に腹が立つという素敵な内容となっていましたよ、ええ。

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※自分は観ていなかったのですが、アニメ版は大好評だったんですね。

えーと、予備知識なく映画を観たい方には申し訳ないですが、今回は「ネタバレなし」のはずの記事の前半でも、予告編でわかることはバラしていきますのでご了承ください。
ていうか予告編で起承転結のすべてがわかるね。そして地雷臭がすごいよ。

ここがダメだよ実写映画版『四月は君の嘘』

さてさて、恒例の問題点をレッツ箇条書き★

(1)青春物語の魅力が満載だった原作がケータイ小説に退化
原作の大きな魅力は、思春期の主人公の「挫折からのカムバック劇」、一癖も二癖もあるキャラクターたちとの「ライバルと高め合う」という要素だと思っていたんです。
しかし、この映画ではその要素がスポイルされ、ヒロインの「不治の病」という要素が強調されまくっています。
つまりは、さまざまな要素のあった素晴らしい原作が、ケータイ小説並みの「死んじゃったからかわいそう」という短絡的な内容になってしまっているんです。
2時間に収めなければならない映画とはいえ、これは愚策としか言いようがありません。

(2)ロジックのおかしい展開がある
主人公が初めてヒロインの伴奏をするシーンから、「へっ?」と声が出そうになりました。
詳しくは↓のネタバレで書きますが、原作でしっかりしていた描写なのに、なぜこうなった。

(3)説明しまくっているのに説明不足
この映画はナレーションがそこそこ多くて説明過多……な印象があるかと思いきや、原作のセリフのほんの一部分を抜き出してきたために意味不明になっているというシーンがありました。
映画だけ観て「聞こえなくなるのは、贈り物だよ」の意味がわかる人は皆無でしょうに……。説明不足なんてレベルじゃない。「台詞を抜き出しゃいい」としか思ってない。

原作の苦手な要素がパワーアップ!

あとね……原作ファンの方には申し訳ないのですが、原作にも個人的にけっこう苦手な要素があったんです。
そして、この映画ではその苦手だった要素が根こそぎ増幅されまくっていました。

(1)ポエミーなセリフの数々
これは実写で観ると違和感バリバリだろうなーと思っていたら、予想以上でした。
もちろん好きなセリフもとても多かったのですが、前述の通り映画では「そこだけを記号的に切り出す」ため、受け入れ難くなっています。

(2)ヒロインの浮世離れした性格
ヒロインのかをりは、猪突猛進・自由人なキャラでした。
これが実写になると、そのエキセントリックさが強調されすぎて、どうにも感情移入が阻まれました。

(3)ヒロインの「死んでしまう病気」の病名が明かされていない
「死ぬ」という重い事実を扱っているのですから、現実にある病気を扱って、リアルにしてほしかったというのが正直なところです。

これらの要素が増幅されたのは脚本のせいだけではありません。かをりを演じた広瀬すずの演技も影響しています。
映画ではかをりは甲高い声で、主人公の男の子を振り回す発言をしまくるため、はっきり言ってそのキャラクターには恐怖を覚えるほどでした。
マンガチックな演技、「な”ん”で”よ”ー!」という絶叫もやりすぎでしょう。

四月は君の嘘狂気を感じる広瀬すず<自由すぎて怖いヒロイン

キャスティングと演技指導に問題が……

広瀬すずは同じ漫画原作作品でも、『ちはやふる』では魅力的な女主人公を演じていたのに、本作ではなんだか怖い女になっちゃっているのは……彼女の責任というだけでなく、演技指導にも問題があると思う。

で、主人公の有馬公生を演じた山崎賢人が原作以上にウジウジしすぎなうえ、ミスキャストにしか思えないのも辛いものがありました。

そもそもの問題は、原作では14歳という主人公たちの「幼い」年齢が重要であったはずなのに、映画ではこのキャスティングのために無理やり17歳という設定にしてしまっていること
ポエミーなセリフも、ヒロインの浮世離れした性格も、「14歳」なら納得できた、だからこそ物語の魅力があった、というのは多くの原作ファンが思うことでしょう。

同じ音楽映画でも、『くちびるに歌を』などでは、スター俳優を無理やり当てはめず、原作通りに中学生役を、同じ年代の子どもたちに演じさせていました。
本作にも、話題優先ではない、そのようなキャスティングこそを重要視するべきだったのではなかったでしょうか。

あと、登場人物がいつでもメイクをばっちりきめていることがわかってしまうのも辛かったです。
ヒロインは死に瀕したとき、手術の直前でもしっかりメイクしているし!

広瀬すずのメイク<手術前でもこんなメイクでした。

自分は、別に「誰かが死んでしまう」難病映画が嫌いというわけではありません、描き方次第で、その題材でも素晴らしい作品はちゃんと生まれます。
たとえば『おにいちゃんのハナビ』は死の悲しみそのものよりも、死者を送る意味がある「花火」の意義を描いた作品であったし、『半分の月がのぼる空』はとあるトリックこそに感動させられる作品になっていました。

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『半分の月がのぼる空』では、ヒロインがメイクをしなくなり、ボロボロになった肌を見せるという病気の描写もしっかりしています。こういうディテールは、かなり大事だと思うのです。

あと、2016年はこれからも『湯を沸かすほどの熱い愛』『バースデーカード』『泣き虫ピエロの結婚式』『ボクの妻と結婚してください。』『聖の青春』と余命宣告モノが続々と公開されます
……これらの作品はちゃんとしているといいなあ……(切実)
『湯を沸かすほどの熱い愛』は試写会で絶賛の嵐となっているので、かなり期待しています。

グダグダと書いてきたのでまとめましょう。
この映画『四月は君の嘘』は、青春物語の魅力に溢れた原作を、「死んじゃったらかわいそう」なケータイ小説型テンプレートに当てはめたため、極めて原作に対して不誠実な作品になったということです。

終盤30分は、「あともうちょっとで死ぬ」「だからウジウジする」という描写ばかりで、死んだ目になりましたよ、ええ。
こうして「感情の描き方が一辺倒で、観客の心を揺れ動かしてくれない」というのはダメだなあ……さまざまな感情をジェットコースターのように届けてくれる『君の名は。』を観たあとだったので、余計にそう思いました。

ロケーションはよかった

いいところもあります。
江ノ島が見える海岸や清水ヶ丘公園のロケーション、編集やカット割りの上手さ、演奏シーンにしっかり尺を取ること、ちゃんと四季を感じられることはよかったです。

何よりも映像はとても美しく仕上がっており、決して見所がないわけではありません。
逆に言えば、監督、脚本(あとはプロデューサーも?)以外は、とても素晴らしい仕事をされています。

四月は君の嘘神奈川<こういう画は素直に大好き

脇を固める友人役の、石井杏奈と中川大志も素晴らしかったですね。本作(あくまで映画の)主人公ふたりはどっちも嫌いになったのですが、こちらは原作同様に大好きになれました。

四月は君の嘘ふたりの友人<このふたりが心の支えでした。

えーと、まあとりあえずオススメしません。
本作を観ると、2016年の二大傑作青春映画(マンガ原作)『ちはやふる』『青空エール』の素晴らしさが相対的にわかるでしょう。その目的以外で観るのはやめておきましょう。

この映画で何よりも感謝したいことは、苦手意識を持っていた原作を最後まで読むきっかけになったこと。
本当に原作は素晴らしい作品でした。本当に原作「は」素晴らしい作品でした(大切なことなので2回)。
うん、原作かアニメを堪能しましょう!

※原作の魅力を余すことなく解説された記事↓
まあまあ音楽に詳しい人間による『四月は君の嘘』紹介: ホラーショー!民朗の観たまま映画批評

以下、結末も含めてネタバレです↓

練習せずにいきなり伴奏

公正が初めてかをりの伴奏をするシーンなのですが、公正はずっとピアノを弾いてこなかったのに、いきなりぶっつけ本番で挑もうとするからびっくりしました。
じつはぶっつけ本番自体は原作でも同じなんだけど、そちらでは演奏本番直前に公正が伴奏をすることをよしとしたため、仲間とともに急いで会場に向かう、という描写があったんです。
しかし、映画ではこういう細かい描写を省いているため、「なんで練習しないねん!」と思ってしまう。後には公正の家でホコリをかぶったピアノが登場するので、言い逃れできねえぞ。

ほかにも、演奏で母のトラウマを克服するシーン、橋から川に飛び込むシーンなども、その前後の描写がなくなっているためにヒドく飲み込みづらくなっています。

極め付けが、瀬戸さん(板谷由夏)がいきなり「聞こえなくなるのは、贈り物だよ」と、公正の苦しみを肯定するセリフを放つこと。
………あのね、原作ではこの聞こえなくなることが、技術的な意味で公正を成長させてくれているということが言及されているんですよ。でも映画ではこのセリフだけ抜き出してくるから意味不明じゃねえか!

ピアノが弾けなくなる→ピアノのBGM

序盤のカフェで、公正がピアノを弾いている途中でその音が聞こえなくなる、というシーンがあるんだけど、その後すぐにピアノを使ったBGMが流れるのもヒドかったです。「え?ピアノの音聞こえ出したの?」と思ったよ。

そうそう、この前に山崎賢人が画面いっぱいに飲み物を吐き出すという誰得なシーンがありました。やめようよそういうの。

見舞いに来なくなる主人公

後半でかをりが倒れた後、公正は飲み物を買うフリをしてそのまま帰宅、以降はかをりの見舞いに来なくなります
その理由は、(演奏会の伴奏と同様に)かをりを邪魔してしまうからだってさ!AHAHAHAHA!

すみません、マジでこの主人公嫌いです
友人の亮太がこの公正の態度にキレてくれることが救いでした。

あとね、公正は練習中に眠ってしまったかをりに上着をかけてあげるんだけど、露出している足がぜんぜん覆えてないのがめっちゃ気になります。
しかもこのシーンは「公正がかをりを大切に想っている」ということを見せるために劇中で3回繰り返される。余計にダメなことがわかるよ。

君の嘘

最後に、教室から見える桜を見て終わる、という画はいいですね。
季節が巡り、かをりがいない「春」が来るということもちゃんと示せています。

だけど、なぜか最後は椿と亮太がハモるという、「椿と亮太がお似合い」なことを言わせてしまうのはちょっと……。そこは、椿の「ずっと(公正の)そばにいる」という想いを強調するべきでしょう。
打ち明けられたかをりの想い、原作のラストを省みると、やはり不誠実に感じてしまいます。

※以下の意見をいただきました。
『渡と椿がお似合いのような描写』についてですが、これは恋仲になる暗示というよりは、『2人はこれからも、公正の友達であり、理解者であり続ける』という描写かと思いました。
息がぴったりなのは長年の付き合いがあるからで、あの一連の流れ自体が、公正とも息がぴったりという意味かと思いました。
そして、息がぴったりであるからこそ、大好きな友人である公正のために、これからもできることはしたいという表れかなーと。

結論としては、この映画で違和感を覚えたことは、すべて原作を読めば解消できるということです。
原作のあらゆるところに嘘をつき、「仏作って魂入れず」を体現した本作、観る価値はありましたよ(二度と観たくないけど)。

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  1. 蝮のゼンゾウ より:

    原作未読で観てきましたー。
    いやー酷かったですねー。 某若くして死ぬ映画よりは不快にならないだけマシかもしれませんが、単純につまんなかったです。
    >さまざまな要素のあった素晴らしい原作が、ケータイ小説並みの「死んじゃったからかわいそう」という短絡的な内容になってしまっているんです。
    原作ではちゃんと面白い要素があるんですね!安心しました。
    というかこの映画の病気話ってかなり唐突に湧いて出た感が否めません。遊んでる時にフラっとするとか、突然家に帰っちゃうとか、伏線とかミスリードとか一切ないので前半と後半で違う映画になっちゃってると感じました。
    >(2)ロジックのおかしい展開がある
    個人的におかしいと思ったのは、公正のおばさんが母親の真意をさっさと本人に伝えなかった理由が不明だったところです。そのせいで公正はトラウマ抱えてピアノ辞めちゃってるし、黙っている理由がよくわかりませんでした。おばさんが畜生だったんでしょうか?
    >(3)説明しまくっているのに説明不足
    ホント説明がジャマな映画でしたね。
    特に演奏中に内面の心情吐露を入れたり審査員の解説入れたり、演奏を本当に聴かす気があるのかと。作り手が「自由な音楽」とやらの力を本当に信じているなら、ガチャガチャ言わず黙って音楽を聞かせて欲しかったです。
    >(3)ヒロインの「死んでしまう病気」の病名が明かされていない
    自分も非常に気になりました。ガンでも白血病でも良いから具体的な病名を設定しないと、観客が「こうなるかもしれない」とか「周りの大切な人がこうなった時自分はどうするか?」とか自己投影できないですよね。というか病人なら橋から飛び込むとか辞めた方がいいよ!
    あと公正の音が聞こえなくなる病気も何なのかよくわかりませんでした。心因性のものなんでしょうか?ディテールが甘いと言わざるを得ません。
    ><こういう画は素直に大好き
    個人的には二人乗りのシーンはあんま好きになれませんでした。 二人乗りって危なくないですか?w 転んだらケガするよ!
    僕は「青空エール」の女の子に自転車を貸してあげて自分は走るっていうシーンが物凄く好きだったので余計にそう思ってしまいましたw(完璧なイチャモンですがw)
    >すみません、マジでこの主人公嫌いです。
    自分も嫌いです。ウジウジウジウジしやがってシャキッとせんかい!
    というかもう冒頭からしてこの主人公に感情移入できませんでした。リア充の親友と幼馴染が居てピアノの天才で良い家に住んでて・・・・、全く孤独感がない!こいつがウジウジしてるのを周りが必死で甘やかしてあげるだけのストーリーにもうウンザリでした。
    >〜君の嘘〜
    最後の手紙の優しい嘘とやらも意外性も何にも無かったです。
    というか「元々あなたが好きでした」とか観てればわかるし、正直そんなのどうでもいいというか。
    最後のどんでん返しみたいなことをやるなら意外な形で真実が反転して、誤解が解けるみたいなカタルシスが無いと感動できないと思います。
    >結論としては、この映画で違和感を覚えたことは、すべて原作を読めば解消できるということです。
    今から漫喫行ってきます!

  2. ラリーB より:

    原作、アニメに関しては後追いで見て「あっここ面白いじゃん」と思いましたが
    実写版はまあ面白さが目減りしてしまった誰得実写化でしたね…
    ヒナタカさんが大体の事を喋ってくれたんで、僕は大して語ることは無いんですが
    やっぱ原作及びアニメでかつて公生に憧れライバルとして出てくる武士と絵見、そして武士の妹で公生に愛憎半ばする思いを抱く凪…
    この辺の登場人物をバッサリ切って恋愛劇中心にしたのはやっぱり違うなあ…と感じてしまいました。
    勿論尺を考えたら彼らとのバトル要素を切るのは仕方ない事ですし恋愛劇の方が確実に客を呼べると言うのは分かります。
    でもこの話の最大の魅力って、安っぽい生きる死ぬなケータイ小説的展開じゃなく
    トラウマによって挫折した主人公がヒロインかをりやライバル達に刺激され
    彼自身の尊厳と名声を取り戻し、再び輝く…だが刺激をくれた彼女はもういない。
    そう言うカタルシスと苦味が交差するところが一番の魅力であったはずなのに
    片方のカタルシスを全カットした事で単なる女々しい感動ポルノに成り下がったのは何だかなあと思いましたし
    こんな作品では原作やアニメを心から好きと言う人は激怒しても文句言えないと思いました。
    音楽シーンも一部明らかに手抜きだなと言うのがバレバレなとこもありましたし
    こういうのを見ると「青空エール」が如何にそこを疎かにしてなかったかがよく分かります。
    「ちはやふる」「青空エール」と原作に最大限リスペクトを持った少女漫画原作映画が出てる中
    彼らに何一つ学ぼうとしない辺りは作り手の皆さんは大いに反省するべきだろうなと思います。

  3. 匿名 より:

    アニメは見てましたがあんまり乗れず映画の方も未見ですが
    >「な"ん"で"よ"ー!」という絶叫もやりすぎでしょう。
    に関しては「怒り」の予告でも似たような事やってて「あれ?この広瀬の叫び演技を俺は前も見たぞ?」 と軽いデジャブを感じました(笑)

  4. 匿名 より:

    個人的には原作が受けてアニメも受けて
    じゃあ実写もやろうぜって方針に不満はないのですが
    ついさっき流行ったような作品をすぐやるのは
    考えが適当というか無茶が過ぎるような気がします
    せめて何年か経って忘れられたころや理想の配役が出そろった時とか

  5. あんど より:

    原作自体、(メインは)病気の少女モノってことで賛否両論感ある作品ですが、自分はこの作品好きなんですよね
    親友2人、幼なじみとの恋、ピアニストにはなれなかった母とピアニストの親友と天才少年、ピアノ演奏描写、、
    あー、確かにサブ的な要素だな 苦笑
    なんで尚更この映画は残念でしたー
    ってか広瀬すずの濃い男イケメン顔なら椿ハマり役だろーー

  6. メンヘラには関わるな! より:

    (原作ファンは)涙がーとまーらないよー♪

  7. ばりいさん より:

    広瀬すずは、泣き叫ぶ演技が好きなのかな?という印象を受けた映画でした。
    (予告で『怒り』が流れ、そちらも泣き叫んでいたので。)
    さて、肝心な映画の内容ですが、全巻読んだ僕からすると、山崎賢人と広瀬すずが嫌いになれる映画だったなーという印象です。
    原作のかをりは、確かに自由な人物でしたが、公正の成長を願い、自分の本心は隠し続けた健気なヒロインでした。
    しかし、この映画はどうでしょう。完全に上から目線な言動、不快なレベルでの傍若無人さ…。全くの別人のように思えました。
    そして公正は、まず弾き真似が下手くそすぎてびっくりしたのと、いくらなんでもうじうじしすぎじゃないかな?という2点で完全にやられました。
    そして、僕が突っ込みたかったシーンの話もします。
    1 川に飛び込むシーン
    飛び込むシーンは完全にギャグに見えました。あと、制服で川に入ってたら、おそらく通りすがりの人は溺れてると思うのじゃ…と思いました。このシーンは実写ではやるべきではなかった気がします。
    2 檀れいの顔のどアップ3ステップ
    新手のにらめっこかと思いました。
    もう少しやりようがなかったのでしょうか。
    その後の、『公正に厳しく当たっていたのは、自分が死ぬことを悟って、自分の知ってることを全部教えて、公正を立派にしたいため』というシーンは良かったと思います。
    なお、ヒナタカさんがご指摘されていました、『渡と椿がお似合いのような描写』についてですが、これは恋仲になる暗示というよりは、『2人はこれからも、公正の友達であり、理解者であり続ける』という描写かと思いました。
    息がぴったりなのは長年の付き合いがあるからで、あの一連の流れ自体が、公正とも息がぴったりという意味かと思いました。
    そして、息がぴったりであるからこそ、大好きな友人である公正のために、これからもできることはしたいという表れかなーと。
    …まぁ、だいぶこじつけではありますが。
    全体を通して、頑張って原作の雰囲気を出そうとして、完全にコレジャナイ映画になっちゃったなーという印象。
    ラストの手紙のシーンで泣いたのですが、その理由は原作を思い出したからという、結局原作の良さを再認識できる映画でした。

  8. ヒナタカ より:

    皆さんコメントありがとうございます!最近返信できていなくてすみませんが、すべてしっかり読んでいますよ!
    >個人的におかしいと思ったのは、公正のおばさんが母親の真意をさっさと本人に伝えなかった理由が不明だったところです。そのせいで公正はトラウマ抱えてピアノ辞めちゃってるし、黙っている理由がよくわかりませんでした。おばさんが畜生だったんでしょうか?
    じつは彼女はおばさんじゃなく、公正の母と同期のピアニストなんですよ。映画だけを観るとおばさんにしか見えないよなあ……。その役どころもかなり違っています。
    そこのところは原作ではすんなり飲み込めたと思います。
    >>すみません、マジでこの主人公嫌いです。
    自分も嫌いです。ウジウジウジウジしやがってシャキッとせんかい!
    おっしゃるとおり、ウジウジしてるのを周りが必死で甘やかしてあげるだけでしたね。原作の努力がじぇんじぇん描かれていないのが問題。
    >やっぱ原作及びアニメでかつて公生に憧れライバルとして出てくる武士と絵見、そして武士の妹で公生に愛憎半ばする思いを抱く凪…
    この辺の登場人物をバッサリ切って恋愛劇中心にしたのはやっぱり違うなあ…と感じてしまいました。
    勿論尺を考えたら彼らとのバトル要素を切るのは仕方ない事ですし恋愛劇の方が確実に客を呼べると言うのは分かります。
    でもこの話の最大の魅力って、安っぽい生きる死ぬなケータイ小説的展開じゃなく
    トラウマによって挫折した主人公がヒロインかをりやライバル達に刺激され
    彼自身の尊厳と名声を取り戻し、再び輝く…だが刺激をくれた彼女はもういない。
    そう言うカタルシスと苦味が交差するところが一番の魅力であったはずなのに
    片方のカタルシスを全カットした事で単なる女々しい感動ポルノに成り下がったのは何だかなあと思いましたし
    こんな作品では原作やアニメを心から好きと言う人は激怒しても文句言えないと思いました。
    まったく完全に同意します。あのライバルたち大好きなのに!
    これは原作読んでいなくてもおもしろくないと思う・・・、
    >広瀬すずの濃い男イケメン顔なら椿ハマり役だろーー
    石井杏奈さんがよかったのですが、そちらもよさそうですね。
    > さて、肝心な映画の内容ですが、全巻読んだ僕からすると、山崎賢人と広瀬すずが嫌いになれる映画だったなーという印象です。
    > 原作のかをりは、確かに自由な人物でしたが、公正の成長を願い、自分の本心は隠し続けた健気なヒロインでした。
    > しかし、この映画はどうでしょう。完全に上から目線な言動、不快なレベルでの傍若無人さ…。全くの別人のように思えました。
    自分も広瀬すずが嫌いになりそうでした・・・「怒り」では好きになれますように。
    >> なお、ヒナタカさんがご指摘されていました、『渡と椿がお似合いのような描写』についてですが、これは恋仲になる暗示というよりは、『2人はこれからも、公正の友達であり、理解者であり続ける』という描写かと思いました。
    > 息がぴったりなのは長年の付き合いがあるからで、あの一連の流れ自体が、公正とも息がぴったりという意味かと思いました。
    > そして、息がぴったりであるからこそ、大好きな友人である公正のために、これからもできることはしたいという表れかなーと。
    > …まぁ、だいぶこじつけではありますが。
    確かにあれは友情ということで納得できますね!
    ご意見感謝です。こちら追記させてください。

  9. (눈_눈) より:

    初めて実写のだめを見た時の僕の感想に近いぜ。
    あれもキャラが漫画のエキセントリックさをそのまんまやってたから、原作未読の僕は『なるほど。サヴァン症候群の女の子が音楽と出会い、好きな男の子とすったもんだするラブコメね』なんて思ったのを思い出しました。
    実写でやるなら超えるべきハードルと越えちゃいけないハードルがあると思うなー。
    ま、世間様は大絶賛でしたが。

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ヒナタカ

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