映画『アングリーバード』マッドなアクションがイカれすぎだぜ!(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

映画『アングリーバード』マッドなアクションがイカれすぎだぜ!(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

今日の映画感想はアングリーバード(原題:The Angry Birds Movie)です。

個人的お気に入り度:6/10

一言感想:いや、怒れよ!

あらすじ

浜辺でひとりで暮らす、太いまゆを持つ赤い鳥・レッドは嫌われ者だった。

ある日、村に素性の知れないみどりのブタたちがやってくる。レッドは彼らに不信感をつのらせるが……。

世界中で30億ダウンロードを誇る超大ヒットゲームの映画化作品、全米での興行成績もまずまず、だけど日本では10位スタートってどういうことなんですか?(回答者のいない疑問)

いやこれおもしろいんですよ?本作の魅力については以下にも書きました。

<『アングリーバード』はストレスを溜めている方は必見!『〜野暮な不満点とマイティイーグルが老いぼれなわけ〜

マッドマックス』並にイカれた(褒め言葉)映画だ! | シネマズ by 松竹>

いや本当、「怒りん坊の主人公の鳥が怒りの感情をコントロールして成長する話」なのかと思っていたら全然違ったのでびっくりですよ。

むしろ主人公が作中一番の常識人で、そのほかの鳥のほうが押し並べて性格が悪く、むしろ主人公に「怒れよ!」と言いたくなる内容なんだもん。

アングリーバード常識人の主人公

むしろあんまり怒っていない主人公

この映画の欠点は、この主人公が周りから浮きまくるという展開がいくらなんでもストレスフルすぎるということ。

もちろんそれは物語上必要なものなのですが、くっそ性格が悪い鳥たちだけじゃ飽き足らず、途中から登場する見た目も行動も何もかもがウザい「みどりのブタたち」にはイライライライライライライライライラしました。

アングリーバードのみどりのブタ

300回くらいはぶん殴りたい

また、中盤までのギャグの半分くらいは、子ども向けにシフトしすぎてあんまりおもしろくはありません。

「伝説の鳥がおしっこをする」というシーンは予告編で見せすぎじゃないかなあ(本編でもおもしろくない)……あの予告のおしっこシーンのせいで客足が鈍ったのだと邪推してしまいます。

しかしそれらのストレスも終盤のための「溜め」。すべてを吹っ飛ばす、原作ゲームを大迫力の映像に仕上げた「巨大パチンコアクション」(しかもアホなくらいぶっ続く)には「YEAAAAAAAAHHHHH!」と叫びそうになりましたよ!(周りのお客さんに迷惑なので止めましょう)

パチンコで飛びます

この後は超爽快!

これはスタッフのあたまがおかしいなあと心底思った(超絶褒めています)アクションばっかりだった『ペット』、および『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に匹敵する興奮がありました。いやマジで。

以下の本編映像も公開されたので、そのマッドっぷりをお楽しみください(若干ネタバレ注意)。

このアクションを予告で伏せていたのはネタバレ防止のための英断かもしれないけど、こっちを予告に使ったら観る人が増えたかもしれないなあ……。

そんなわけで、物語やキャラ設定に若干の物足りなさも感じなくはないですが、子どもはケラケラ笑いながら楽しめて、大人はマッドなアクションに興奮しつつもしんみりしたドラマにも共感できる、という理想的なファミリー映画です。

かなり万人向けの作品と言えるでしょう。

字幕版の上映が皆無なのは残念ですが、吹き替え版のクオリティは文句無しですよ。

そうそう、3D効果も抜群ですよ。ぜひ3D版を選択し空を飛ぶ爽快感をぜひ味わってください。

エンドロール後にもおまけがありますよ!

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓



野暮な不満点とマイティイーグルが老いぼれなわけ

伝説の鳥だったのにいまは隠居生活をしているマイティイーグルが、最後のバトルに参戦してくれる理由が薄すぎるのは残念でした。

ちなみに、ハクトウワシはアメリカ合衆国の国章であったり、いろいろなシンボルに使われている一方で、前向きの顔がマヌケだったり、歩く姿がおじいちゃんぽかったりします。

この特徴が「マイティイーグルが隠居生活をしている老いぼれ」の理由になっているとしたら、とんでもない皮肉だなあ。

〜子どもにわかるわけない映画パロディ〜

扉を開けたら、みどりのブタがシャイニング』の双子のコスプレをしているのには爆笑しました。

※しかもこのブタは「ソーセージ(双生児)」とほざくという親父ギャグもかましていました。

シャイニングの双子

このまったくもって必然性がないこと、「子どもにわかるわけねえだろ!」な感じが素晴らしいですね。

もう1つの映画パロディは、チャックの高速での移動をゆっくりの時間で見せるという、『X-MEN: フューチャー&パスト』および『X-MEN:アポカリプス』の「シルバークイック」ネタですね。

怒りも必要

本作で訴えられていることは、「怒りという感情も必要」ということ。

より限定的になった『インサイド・ヘッド』のようですね。

村のほとんどの鳥は、「前に習え」的に凝り固まった考え方をしており、みんなでレッドを見下していた。

しかし、レッドはみどりのブタたちが間違っていることを訴えて、ヤツらの本性が暴かれたときには鳥たちに怒りの感情で、(文字通り)ぶつかっていくことを説く。

そして、彼の溜め込んでいた怒りが村の総意となり、外界を遠ざけていたはずのレッドが受け入れられるという物語が大好きでした。

最後にレッドは、欠点はあるけれど、愛すべき親友も手に入れることができました。

レッドが最後にチャックとボムにキッツい冗談を言った(でもすぐ冗談だと明かす)のは、今度は「怒る必要なんてない」ということ訴えようとしていたからなのかも。

大切なのは、何に対して怒るか、どう怒りの感情をぶつけるか、ということですよね。

↓おすすめレビュー。あの裁判官のセリフはキツかったなあ。あとブロガーで本作をレビューしている人が少ないよ!

<アングリーバード (The Angry Birds Movie) ネタバレあり感想 みんな、仲良くしてね。 – きままに生きる 〜映画と旅行と、時々イヤホン〜>

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  1. シオンソルト より:

    > 『シャイニング』の双子のコスプレをしている
    あれ、原語で何と言っているのか、凄く気になります。
    日本語では「双生児(ソーセージ)!」でしたが…。
    > 本作で訴えられていることは、「怒りという感情も必要」
    むしろ、マイノリティの問題がテーマであるように感じました。
    登場キャラすべてが何某かのクセを持っている。こと、レッドは周囲から見てそれが顕著かつネガティブな存在であり、忌避される。
    彼がブタ達に疑念を抱くあとの展開は、まさにそれを具体化したように見えました。

  2. ヒナタカ より:

    > > 『シャイニング』の双子のコスプレをしている
    >
    > あれ、原語で何と言っているのか、凄く気になります。
    > 日本語では「双生児(ソーセージ)!」でしたが…。
    そういやそう言ってたかも!追記させてください!
    > > 本作で訴えられていることは、「怒りという感情も必要」
    >
    > むしろ、マイノリティの問題がテーマであるように感じました。
    > 登場キャラすべてが何某かのクセを持っている。こと、レッドは周囲から見てそれが顕著かつネガティブな存在であり、忌避される。
    > 彼がブタ達に疑念を抱くあとの展開は、まさにそれを具体化したように見えました。
    マイノリティも確かにテーマですね。欠点を持っている人(鳥)たちの物語ですもの。

  3. 毒親育ち より:

    サイコー!お下品に笑えて、正しさの押し付けに息苦しいる世の中への爽快度が!
    >一言感想:いや、怒れよ!
    怒って良いんだ・・・と言ってくれる話ですね。
    『ズートピア』は世紀の名作ですが、これに触発されたその出来損ないカンチガイ作品が雨後の筍の如く湧いてくるのでは・・・と危惧していましたが、杞憂でしたね。さすがはアメリカ。
    (海を越えてやって来るのがそうなだけで、ガラパゴス作品にはもうそんな事が起こっているのかもしれませんが・・・『エヴァンゲリオン』以降10年位日本がそうだったように)
    >だけど日本では10位スタートってどういうことなんですか?
    地元シネコンがレイトショーどころか「小学生以上は来るな!」な放映時間ですよ・・・。
    >怒りん坊の主人公の鳥が怒りの感情をコントロールして成長する話
    >むしろ主人公が作中一番の常識人で、そのほかの鳥のほうが押し並べて性格が悪く、
    >むしろ主人公に「怒れよ!」と言いたくなる内容なんだもん。
    日本人社会にも通じるものがありますよね。「空気読めよ」「このくらいでキレてんじゃねーよ」「オメーが我慢しれてば丸く収まるんだよ」とか。
    >見た目も行動も何もかもがウザい「みどりのブタたち」にはイライライライライライライライライラしました。
    「お客人」というだけで何もかもが許されて、彼らの蛮行を咎めたり、不信感を抱けば悪者扱い。
    なんとなく偏った移民問題への風刺も込められているように見えますね。
    原文にはレッドを「レイスシト!」とか呼ぶセリフがあったりするのかあ・・・。
    追記:そう言えばアメリカって、お客人を歓迎してくれた人達を騙して虐殺して迫害した移民が建国した国だっけか・・・。
    >伝説の鳥がおしっこをする
    子ども達は爆笑でしたよ!「ながーい!」とか言い出す子が居て、引き気味だった周りの大人も(含む自分)爆笑でした!
    >このアクションを予告で伏せていたのはネタバレ防止のための英断かもしれないけど
    子ども達に「我慢」を教える映画だと思った連れて行った親御さんもいたでしょうけど、良い意味で裏切られ、親子共に為になったかと。
    余談ですが、映画館が連日人いっぱいで嬉しい限りなんですけどねえ・・・本作みたいなキャラクターギャグアニメに夢中な年頃の子達まで『君の名は』のシアターに吸い込まれて行って複雑な気持ちです。
    女の子はどうか知りませんが、あの位の男の子には大災害回避作戦以外の所は退屈だと思うんですけど・・・と。未だにうんこちんこで笑える精神の中年が言ってみます。
    >~野暮な不満点とマイティイーグルが老いぼれなわけ~
    どうして隠居してしまったのかとか、シックスパック×4だった身体があんなに弛んでしまったのか・・・に悲しい過去(何かが切欠でレッド同様浮いてしまって排斥されてしまったとか)の回想があるかと思ったらそんな事はなかったぜ!
    でも。なんだかんだ言って凄い戦力なのは流石!やっぱ空飛べるってそれだけで超能力だよなあ・・・。
    >もう1つの映画パロディは、チャックの高速での移動をゆっくりの時間で見せるという、
    >『X-MEN: フューチャー&パスト』および『X-MEN:アポカリプス』の「シルバークイック」ネタですね。
    チャックこそ“マイティ”の名を継ぐ者だよ!?役に立たないだとレッド?やっぱり「高速移動」は最強の超能力だと思います。
    >~怒りも必要~
    怒りを封じれば問題解決するのか?封じた結果どうなった?溜まった怒りが爆発してデモ・・・どころかテロになってるぞ・・・というアメリカ社会への風刺を感じました。この辺も流石ハリウッド。
    (余談ですが「ヘイトスピーチ」とは、元は差別の扇動を禁じるもので、それが何時の間か個人の不満すら言わせないような言葉狩り、魔女狩りに変質したという説もあるようですが・・・)
    >あの裁判官のセリフはキツかったなあ。
    この映画を楽しめて何かを学べた子ども達へ「学級魔女裁判」に負けるな!君の怒りを否定しなくて良い!と言いたい!
    ああ・・・こんな所でも「聾の形」を思い出してしまう!

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ヒナタカ

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