実写映画版『アラジン』4DX版の素晴らしさと“2回目を観ると肯定できたこと”を語る!(ネタバレなし+ネタバレ感想)

実写映画版『アラジン』4DX版の素晴らしさと“2回目を観ると肯定できたこと”を語る!(ネタバレなし+ネタバレ感想)

今日の映画感想はアラジンです。

個人的お気に入り度:9/10

一言感想:そりゃもう良いよ!めっちゃ良いよ!

あらすじ

魔法のランプを手にしても自らの力で望むものを手に入れます

本作のネタバレなしでの絶賛ポイントは、以下にこれでもかと書きました。↓
『アラジン』ディズニー実写最高傑作になった「5つ」の理由! | シネマズ PLUS

ビジュアル、キャスティング、アレンジ楽曲および新曲、日本語吹き替え版のクオリティ、オリキャラの侍女の存在に至るまで最高って……もうディズニーこわい!
いや本当、最近では『シンデレラ』『ジャングル・ブック』『美女と野獣』『ダンボ』と、続々ディズニーの実写映画作品が作られて来ましたが、今回が一番良いですよ。
現状で興行収入は40億円を突破、100億円も狙える勢いという超大ヒットっぷりなので、もう応援しないでもいいよね感もありますが、ここまでの完成度であるともう賞賛するしかないのです。

そして、この実写映画版『アラジン』はテーマとメッセージを現代らしくアップデートしていることも素晴らしいんだよな…。
ディズニーアニメ版でも政略結婚を強制されるお姫様の姿を通じて、本当に愛する人との添い遂げようとするということは描かれていたんだけど、今回はより女性が”主体的に”“自分の力で”行動し運命を選び取っていくことの説得力が増していて、「現代に作られる意義が確かにある」と思えたのですから。
そのテーマとメッセージを強固にしているのが、映画オリジナルキャラクターの侍女というのもいいよね……!彼女たちのイチャイチャはもうずっと観ていられるよ!

あと、この後に7月12日に『トイ・ストーリー4』、8月9日に『ライオン・キング』が公開されるんですよね。ディズニー映画が渋滞を起こしすぎです。
しかも『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』や『天気の子』がライバルとなるし…今年の夏は大作映画の戦争やで……。

4DXが超良いよ!ミュージカルシーンや空を飛ぶアクションにピッタリだ!

さてさて、本作は座席の移動や香りやフラッシュなど劇場内の様々な演出が楽しめる4DX上映が実施されているのですが、なんと4DX史上最高の座席占有率を記録しているようです↓
『アラジン』4DXが大ヒット記録を樹立 その秘密は“香り”の演出にあり?|ニフティニュース

で、自分は2回目を4DXで観たわけですが、その大ヒットに見合った演出の超絶マッチっぷりに掛け値なしに感動しましたよ!
何より、魔法の絨毯に乗って、風縦横無尽に飛んでいくという感覚が、文字通りに“風を切って”というかたちで得られるんですよ!それ以外でも「風」の演出が最高なんですよ!

そして本作はミュージカル映画なんですが、この4DXのおかげでミュージカルシーンのゴージャスと楽しさが増しているんですよね。
それはリズムに合わせて座席が移動or振動することはもちろん、劇場内が光る“フラッシュ”の演出も行き届いているから。

その他にも、ジーニーが登場するシーンがある演出の組み合わせで最高だったし、他作品の4DXではなかなか使われないアレもあるし、あの時のアレも超いいし……。
4DXをオススメしている時にいつも思っているんですが、具体的な演出を知らずにまずは体験しているみるのが一番良いんです。
本作はアクションシーンも満載で、それこそ4DXで観れば遊園地のアトラクションを2時間に渡って楽しむような感覚を得られるんですよね。
4D料金は、基本+1000円、3Dも含めてさらに+300円または400円ということで料金のハードルは決して低くはないのですが、それでも遊園地に行くよりは安くすみますしね。

また、今回の『アラジン』他作品の4DX上映に比べて席が埋まっており、かつ女性客が多かったということもあって、4DXの演出に対して驚いたり、笑い声も聞こえてきたりする環境で観られたというのも良かったですね。
こういう「劇場の雰囲気」を楽しむというのも映画館ならではの醍醐味。その意味でも、『アラジン』の4DXはオススメなのです。
公開から3週目を迎え、話題の大作が続々と公開されることもあり上映回数は少なくなってきましたが、まだ間に合いますよ。

『アラジン』に匹敵する日本の音楽・ミュージカル映画も公開されているよ!

もう本当『アラジン』は素晴らしい映画なんですが、その超大ヒットもあって他の映画、特に女性をターゲットにした映画が軒並みお客が入っていない気がするのがちょっと気の毒ですね(特に煽りを受けたのは『町田くんの世界』や『きみと、波にのれたら』だと思う)。
実は、現在は『アラジン』にも負けない日本の日本の音楽・ミュージカル映画も公開されているのですよ。その4本をTwitterから紹介しておきましょう。

※特に『小さな恋のうた』は今年のベスト候補ッ…ほとんどの劇場で公開は終わっていましたが、機会があればぜひスクリーンで観て欲しいですね。紹介記事はこちらおよび音声レビューはこちら↓
『小さな恋のうた』青春音楽映画の金字塔となった「5つ」の理由! | シネマズ PLUS
映画『小さな恋のうた』を大絶賛しまくるラジオ感想! – YouTube

※それぞれ以下のミュージックビデオも公開されています。

※どのミュージックビデオも超ハイクオリティかつ再生回数も多いんだけど、それでも興行成績は厳しい結果になっているということに、映画産業の厳しさを感じます。もっと観られて欲しいんだけどなあ。

さてさて、以下からは実写映画版『アラジン』の“どうしても気になっちゃった野暮な不満点”と、“気になっていたけど2回を観ると肯定できるようになったこと”と、“個人的な劇中最大の感動”を記しておきます。以下からは結末も含めて大いにネタバレなのでご注意を↓



ジーニーと侍女のダリアとの恋愛が……(野暮な不満点)

けっこう誰もが思う不満点だと思うんですが、ジーニーと侍女のダリアはいつからお互いに好きだと思ったの?となるんですよね…。
ジーニーがお花を届けに行って「人間として…」という間違ったアプローチをして、そこでダリアが扉を閉めてジャスミンに喜びいっぱいの表情とジェスチャーで訴える(もう一度閉めてお花を投げる)シーン自体は大好きだったんですけど、「いつの間に?」って悪い意味で驚いてしましました。

ここはアラジンとジャスミンを合わせようとする“作戦”としてジーニーが赴く→ジーニー「そんなつもりじゃ…」→デートをしたジーニー「あ、あれ?いいヤツじゃないか…好きかも…」としたほうが自然だったと思う。
もしくは、その前のアラジンがジャスミンへ対してジャムをあげるのどうしたのシーン(ここ自体は大好き)で、ジーニーとダリアがお互いに一目惚れをした描写を入れるとかね。
この恋愛の“過程”は、振り返ってもやはり必要だったと思うのです。

ジャファー役の俳優が若くてイケメンだけど…(2回目を観ると肯定できたこと)

悪役のジャファーを演じたマーワン・ケンザリはかなり若くてイケメンです。
ディズニーアニメ版のジャファーは初老に近い男で、ヒロインのジャスミンと結婚すると言った時も国王から「じゃがお前は年じゃろう?」と言われていて、こちらでははっきり「年甲斐もなく若い女性と、しかも己の地位のために結婚する」という浅ましさが、ビジュアルとしてしっかり出ていたんですよね。

※こちらの意見もごもっともです。

1回目を観た時には、「今回の実写版ではあえて嫌悪感や不快感を感じさせないようにしたという配慮なのかもしれないけど、このジャファーの気持ち悪さがあったほうが、物語上でも説得力があったんじゃないかなあ」と思っていました。
例えば『かぐや姫の物語』では、少女であるかぐや姫に後ろから抱きつく御門を“アゴを尖らせる”というビジュアルにして生理的なキモさを顕在化させていて、それこそが重要だったと思えましたから(この抱きつかれた時のかぐや姫の表情もすごすぎるんだよな…)。解説記事はこちら↓
『かぐや姫の物語』、もっと深く洞察できる3つのポイント | シネマズ PLUS

しかしながら、2回目を観て気づいたのですが、劇中の「お前は二番目にしかなれない」というセリフに象徴されるように、ジャファーはディズニーアニメ版よりも強大な権力を求めていることが強調されて、ジャスミンとの結婚は終盤にその“手段”として出てくるようになっている、彼自身はジャスミンとの結婚に執着していないように見えるんですよね。
ジャファーはディズニーアニメ版の気持ち悪さが抑えられていることもあり、「権力だけを求め、それ以外は何をも犠牲にしてもいい」という悪役へとアップデートされている印象を受けました。

そういえば、アラジンもまた途中でランプの魔法の力で手に入れた王子という地位がやはり必要で、ジーニーを自由にしてあげられないと言ってしまいますよね…(洞窟に行く前にジャファーが権力についてアラジンに諭すのも実写映画版オリジナルの描写ですね)。
この“権力”の対比と、それによらない“愛”という価値観を引き立たせるためには…このジャファーのビジュアルおよびキャラの変更も良かったのではないかな、と思えたのです。

イアーゴがしゃべらなくなっちゃったことが寂しい?(2回目を観ると肯定できたこと)

ジャファーの手下にして“話し相手”であったオウムのイアーゴが、今回では普通に単語を繰り返し言ったりするだけ、実質的に「しゃべらなくなっちゃった」のはちょっと寂しかったですね。
個人的にイアーゴはディズ二ーアニメ版で一番好きなキャラクターだったので……。
でもイアーゴが実写映画でしゃべってしまうと違和感があるかもしれないので、今回のバランスにしたのもまあわかるかな、と単純な理由でも諦められるんですけどね。


※こちらの「イアーゴは実はジャファーのイマジナリーフレンド説」が素敵。ご指摘通り、イアーゴは続編『ジャファーの逆襲』で普通にアラジンたちともしゃべっているんですけどね。

しかしながら、ディズニーアニメ版では“ジャファーの唯一の友人”でも言えるイアーゴが非人間的なキャラになったことで、ジャファーがより“相談相手もいない孤独で独善的な人物”であることも際立っているような気がします。
ジャファーが二番目と言われたことにも、今回のイアーゴは「ニバンメ!ニバンメ!」とはやし立てていますしね。そのためと思えば、イアーゴがしゃべらなくなったことも十分に肯定できたのです。

ディズニーアニメ版で削除された設定が…!(個人的な劇中最大の感動)

ディズニーアニメ版は行商の男が珍しい商品を“観客に向かって”売ろうとする、という半ばメタフィクション的なオープニングから始まっていました。
実はこの行商の男、元々はジーニーの人間になった姿であったという設定があったのです(指が4本なのや、原語版ではジーニーとロビン・ウィリアムズが声を勤めているのはその名残)。

そして今回の実写映画版では、ウィル・スミス(ジーニー)が自身の子供にお話を聞かせてあげるというオープニングになっているんですよね。
これはつまり、ディズニーアニメ版では削除されてしまった、初めに映画の物語を語っているのがジーニーであったという設定を拾い上げているということなんですよね。

しかも、このオープニングで「あの大きな船が羨ましいな」と子供達が言っていて、それにジーニーが今のままでもいいと諭すことは、映画全体の「大切なことはすぐそばにある」というメッセージにも繋がっています。
そして、そのジーニーの結婚相手が、ダリアだったということがわかる驚きと感動よ……!ここでダリアが「子供の名前は…」などと“未来のこと”を予言しているようで、実は“お話をしている今”を語っているというのも上手いなあ…。

そして、最後の最後にインド映画のような歌と踊りで締めてくれるのも素晴らしいんだ。
お見事、徹底的に現代的にアップデートされた、素晴らしい『アラジン』でした!

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  1. […] ン4DXのことを記事にされてます!実写映画版『アラジン』4DX版の素晴らしさと“2回目を見ると肯定できたこと“を語る。(ネタバレなし+ネタバレ感想)またドルビーシネマとIMAXの比較記 […]

  2. やす より:

    ジーニーとダリアに関してはパーティの際に、お互い一目ぼれに近い描写はあったと思いますが・・・

    • hinataka hinataka より:

      ご意見ありがとうございます。
      パーティの時では好き合ってる、一目惚れしているように見えるのはご指摘通りなのですが……その前の「作戦」の時からジーニーがダリアをその目的で花を持っているのは納得できなかったのですよ…。

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