生涯最悪を更新した2019年映画ワースト10

生涯最悪を更新した2019年映画ワースト10

いやー2019年は素晴らしい映画がたくさんありましたね!特にアニメ映画は豊作だった!

アニメすげえ……となった2019年映画ベスト20

そんな前置きはさて置いて、ここからは主にストレス発散のために記す2019年映画ワースト10をあげていきます。
しょうがないよね…光があれば影があるからね…。

※好きな映画があったらごめんなさい。
※映画の関係者の皆さんには本当にごめんなさい。ご要望であれば鼻にわさび突っ込んでからの土下座くらいはやるのでお申し付けください(やめて)
※5位の映画は実は大好きです。
※1位と2位の映画以外は大したことないと思う。
※今年から申し訳ないのでそれぞれで「この映画の良いところ」も挙げるようにします。

というわけでスタート。今回もTwitterでのテンションと共にどうぞ↓

哲学的な思考に耽られる2019年映画ワースト10

10位 アド・アストラ

ハリウッドのSF大作でまさかここまでの問題作が現代に生まれたことは逆に嬉しかったりもします。
はじめっから「重大なミッションにそういう私情を挟まないでくれます?」と思ってしまうし、ウジウジしている主人公にまったく好感を持てず。こういう内省的だったり哲学的な問答を繰り返す作風はむしろ好物(実際に『ファースト・マン』は大好き)のはずなのだけど、それよりも納得できなさのほうが目立ってしまいました。

この映画の良いところ:中盤の月面でマッドマックスなアクションが面白かった

9位 メンインブラック:インターナショナル

まあ観ている間は(4DXの効果も合間って)けっこう楽しかったんですけど、以前のシリーズに比べて明らかに出来が悪いし、何よりも吹き替えのプロモーションが史上最悪レベルだし今田美桜の吹き替えが実際に超ダメだったのでランクインさせるしかないよね。
2019年の「宇宙人もの」であれば、現在も公開中の『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』を万人にオススメします。

この映画の良いところ:女性の社会進出を寓話的に描いているのが良かった

ブログの記事↓
『メン・イン・ブラック インターナショナル』吹き替え4DX版で天国と地獄を同時に味わったという話

8位 かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦

原作マンガとアニメ版も大好きだし、すっげー面白かった『翔んで埼玉』の方が脚本担当だし、こりゃあ期待できるだろ〜と思ったら大好きなキャラのイマイチな扱いが悲しかったのでランクイン。盛り上がりどころが中途半端なところにある構成もよくなかったと思う。
あと佐藤二朗の適当なアドリブはそろそろ臨界点に達していると思うので本当にやめて……『銀魂』では面白かったし笑ったけどさ……本作では滑り倒しだったよ。

この映画の良いところ:浅川梨奈の声も挙動もアニメ版そのままのぶりっ子演技がすごすぎた

ブログの記事↓
『かぐや様は告らせたい』実写映画としてのアプローチは正解?(ネタバレなし+ネタバレ感想)

7位 ジェミニマン

わりと致命的につまんない映画。しっかり睡眠を取ったはずなのに尋常じゃない睡魔に襲われたもの……。
ハイフレームレート上映のヌルヌルっぷり、若かりし頃のウィル・スミスの再現は確かにすごいんだけど、残念ながら面白さには直結しておらず。主人公の「贖罪」への葛藤ももう少し描くべきでしたよね。ウィルたんはやっぱり『アラジン』のような良い意味で軽いキャラを期待してしまいます。

この映画の良いところ:中盤のバイクアクションは大迫力。ラスボスとその“息子”との関係性も良かった

6位 Dinner ダイナー


原作ではおばちゃんだった主人公に玉城ティナをキャスティングしたおかげで設定の説得力がゼロに近くなってしまった…(ただし玉城ティナは超可愛い)。
中盤からの物語のまとまりのなさはけっこう致命的でどうでもよくなってしまう、せっかくの『リベリオン』『マトリックス』的なスタイリッシュアクションが見辛いのは残念でした。
あと蜷川実花監督作品は2019年に『人間失格 太宰治と3人の女たち』も公開されてましたが、こっちはわりと好きです。

この映画の良いところ:やたら豪華なキャストが変な役で登場して次々に退場していくのが楽しかった

5位 大脱出2

実は一周回って大好きな映画なんですが、客観的にみればやっぱり酷いのでこの位置。
「基本知恵ではなく物理で脱獄」「バトルに勝ったら癒しのお部屋タイム」「おまんじゅうで電流ビリビリ」などツッコミどころは無尽蔵。ポンコツ映画が大好物という方が観たらきっと大満足できると思われます。
スタローン……『クリード』2作は良かったよ……『ランボー』最新作の日本公開も待ってるよ(ていうか本作では15分くらいしか出てないし)。
ちなみに2019年は『大脱出3』も公開されていたんですが、超上映回数が少ない&あっと言う間に上映終了したので見逃しました。

この映画の良いところ:エンドロールがカッコよかった

4位 映画 少年たち


脱獄ものには「緻密な作戦」がほぼ必要不可欠だと思うんですが、そんなもんはない
いろいろとぶん投げまくっているし意味不明になっている超珍作。『大脱出2』と合わせて脱獄の概念が崩れるすごい映画体験でした。
あと登場人物はだいたい悲しい理由で少年刑務所に入っているんですが、バイクに足を結んで引きずらせて仕返しをするという極悪なことをやっているやつがいるのが浮きまくっていました。
あと、なぜか応援上映を観に行ったのですが始終無言で終わりました。冒頭に応援のやり方動画とか用意してやってください……。

この映画の良いところ:オープニングのワンカットのミュージカルシーンのクオリティが圧巻

3位 12人の死にたい子供たち

現代に『十二人の怒れる男』的な密室サスペンスが復活か〜とそこそこ期待して観に行ったらクオリティが低すぎて普通に腹が立った作品。
それでいてセットが安く済むから省エネ、それでいて宣伝(嘘八百)も上手いし豪華キャストのおかげで大ヒット、その煽りを受けて『がっこうぐらし!』にお客が集まらずと、全方位的に好感度が皆無の作品でした。
若者の自殺願望というセンシティブな題材を扱っているんだから、しっかり納得できるロジックを組んで欲しかったところ。堤幸彦監督がそろそろ映画界から左遷…じゃなかった卒業することを願ってます。

この映画の良いところ:ちゃんとキャラクターの描き分けはできていた

ブログのレビュー↓
『十二人の死にたい子どもたち』激怒した12の理由を全力解説(映画ネタバレなしレビュー+ネタバレ感想)

2位 ドラゴンクエスト ユア・ストーリー

まあ、もう、あのオチが超不快で大嫌いなんですけど、ネタバレを回避したまま劇場の空気が凍りつく様を体験できたのは本当に貴重でした
ずっと自慢できるレベルだよ。こんなにも作り手の狙いが失敗している、いや愚行まっしぐらな例は絶対に二度とないよ。
無神経さがここに極まった山崎貴監督(脚本)は、2019年は『アルキメデスの大戦』(まさかの傑作)『ルパン三世 THE FIRST』(悪くなかった)と大活躍でした。2020年はオリンピックの開会式と『STAND BY ME ドラえもん 2』が待ってます。特に期待はしていません。

この映画の良いところ:CGのクオリティはマジでピクサーやディズニーと遜色ないレベル。

ブログのレビュー↓
『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』オチに激怒した理由と具体的改善案を語る(ネタバレなし+ネタバレ感想)

はーい。

ということでー。

1位はこれでーす(投げやり)。

1位 二ノ国

下のブログ記事内で「アニメ映画という括りではこの世でいちばん大嫌いな映画」と書きましたが、考えを改めました。そんな言い方はよくないですよね全くこの世のあらゆる創作物の中でいちばんアルティメット大嫌いです。

永野芽郁の声のミスマッチぶりがひどいわ、アニメとしてのクオリティも激低だわ、映画の出来自体が極悪でただただつまらないわ、何より脚本家の浅薄かつ醜悪な価値観が表れた結末が待ち受けてたんですからね
障害者への差別を無意識的に(ていうか何も考えてない)、さも良きこととして描かれているのが吐き気がするほどに不快。自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪だよこんなの。精神が腐っているっていうかナウシカ以上の特濃の腐海だよ。
こんな人の最低の脚本と誰も文句を言えなかったであろう権限の下で、仕事をされていたスタッフと関係者の皆さんが不憫で仕方がありません。マジメにもう見直してください。

そういや書き忘れたけど、トカゲのキャラがお姫様について「17歳?いいねぇ、食べごろじゃないか」と言って批判もなにもされないというシーンもあった。
これ未成年者を性的にみるのも当然だよねと訴えですか?嫌悪感しかねえよ。田嶋陽○さんあたりから何かの合法的な刑に処されてくれよ。

おかげさまで、「自分はなぜ映画を観るのか?」「なぜ映画が好きなのか?」と哲学的な思考に至ることができましたよ。
それは、どんな形であれ「生きる希望が得られる」ことが理由なのだと。

不屈の精神や希望を描いたストレートなドラマはもちろん、あれだけ最悪な気分にさせてくれた(褒め言葉)『葛城事件』や『ヘレディタリー/継承』も「相対的に幸せになるヒントを教えてくれる映画」でした。
「映画があるから自分は今も生きている」と言っても過言ではない、それくらい映画は自分にとって大切な存在なんですよ。

一方で、『二ノ国』にあるのは脚本家の無神経さ(ていうか何も考えてねえ)のおかげで、ただただ現実での障害者にとっての絶望を突きつけてくるんですよ。
猫も杓子も『デビルマン』と比べる風習は好きではありませんが、『デビルマン』はクオリティの低さに笑えるだけマシです。こっちは笑えねえから

ちなみに、同じ脚本家が手がけた『映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか』が公開中ですが、最後のTOHOシネマズの1ヶ月フリーパスポートを発行しても絶対に観に行かないと心に決めました。

この映画の良いところ:永野芽郁以外のボイスキャスト

ブログの記事。まあ全部吐き出したので書いてて気に入ってます↓
『二ノ国』がアニメ映画史上に残る何かになった理由を10000字以上かけて全力解説する(ネタバレなし+ネタバレ感想)

ありがとう、この絶望から救ってくれて

障害者への向き合い方が史上最悪だったその『二ノ国』の後に、障害を持つ方への優しい視線に溢れている、その幸福へ真摯な回答をした傑作『見えない目撃者』『37セカンズ』を観たことで本当に救われました。

本当にありがとう。やっぱり映画が大好きなままでいようと思います。

世間的に評判が悪いけど擁護したい映画

世間的に酷評の多い映画では、『バースデー・ワンダーランド』『空母いぶき』『麻雀放浪記2020』『貞子』『メリー・ポピンズ リターンズ』『イソップの思うツボ』『ダンスウィズミー』『ヘルボーイ』『X-MEN ダーク・フェニックス』あたりはわりと好きな映画です。

たぶんですけど、『二ノ国』を酷評するも『バースデー・ワンダーランド』を褒めてるのは自分くらいですよね(ファンタジー世界での冒険をするアニメ映画ということが共通)…でも『バースデー〜』のラストのメッセージは本当に好きなんですよ…。

それぞれブログ&メディアの記事↓
『バースデー・ワンダーランド』不遇のわけと超応援したい理由を解説する(ネタバレなし+ネタバレ感想)
『空母いぶき』超ド級の日本映画となった「5つ」の理由! | シネマズ PLUS
映画『貞子』真に怖いのはユーチューバー?(ネタバレなし+ネタバレ感想)
『メリー・ポピンズ リターンズ』もっと楽しむための「3つ」のポイント! | シネマズ PLUS
『X-MEN ダーク・フェニックス』を擁護したい理由はこれだ!ネタバレなし+ネタバレ感想(4DX吹き替え版)

2020年の大期待作はこれだ!

ワーストの映画を挙げてきたわけですが、『大脱出2』のように酷いと思っても一周回ってキュートに感じるダメ映画もあるわけで、評判が悪くても自分にとって大好きな映画になる、「観てみなければわからない」という例は本当に多いと思うんですよね。
その意味で大注目なのは、やはり各方面で大評判(皮肉)となっている『キャッツ』(1/24公開)でしょう!

なんてことだ。すっげえ観たい。皮肉などなしで2020年でいちばん観たい映画になってますよ……!面白いでしょ絶対(一周回って)!
そんなわけで、ワースト映画をあげるのも映画への愛がある上でのことだと思っていただけると幸いです。『二ノ国』は心から生涯最悪の映画で大嫌いですけどね。

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  1. あぱれいゆ より:

    ご紹介の10作品は観たことのない映画なので、共感という間ではいかないですが、嘘八百はプライムビデオで見ました。面白かったです。玉城ティナちゃんはかわいいので、それだけで癒されますよね。永野芽郁ちゃんは好きなので、アニメの声がミスマッチなのはちょっと残念です。確かにアニメのキャラの設定は、声とマッチしてないと気になることと思います。ディズニー映画は大好きなので、見てみたいです。ありがとうございました。

  2. 千怜 より:

    紹介してくれていた10作品、どれも観たことないものでした。しかし先日テレビで公開していた12人の死にたい子供たちは気になっていました。そんなもんか~。と期待しないで観てみようと思います。
    またキャッツは気になる!!と思っていてこの評判、、。さらに気になる!やっぱり観ようと思います!

  3. edajruaim0809 より:

    ここ最近映画をみていなかったので、参考になりました。ただ12人の死にたい子どもたちは、地上波で最近放送されたので録画してみました。最初はミステリアスな感じだったけど、結局最後は負に落ちない終わり方で見ごたえがなかったのを覚えています。ただ大脱出2とダイナーは、少し気になります。
    もしDVDレンタルされていたら借りてみたいと思います。

  4. Miiikiiity より:

    ほとんど見たことのないものでしたが、この前「12人の死にたい子供たち」はテレビで見ました!途中まではよかったのですが、ラストはちょっと好きじゃなかったです。2020年は是非キャッツをみたいと思っていました!でもこの評判なのですね…。でも、やっぱり見に行ってみようと思います!

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