
お話雑っ!「トロン:レガシー」ネタバレなし感想+ネタバレ(というかツッコミ)レビュー
今日の映画感想は『トロン:レガシー』です。
個人的お気に入り度:5/10
一言感想:ビジュアルと音楽は最高だけど、ストーリーは「伏線?何それおいしいの?」状態
あらすじ
ゲーム会社の社長ケヴィン・フリンは幼い息子のサムを残し失踪してしまう。
27歳になったサムは、父の友人アランから20年間着信がなかったポケベルにメッセージが入ったことを告げられる。
そしてサムはかつて父が経営していたゲームセンターに向かう。そこにはデジタル世界「グリッド」への入り口が存在していた。
↑の一言感想に付け加えると「前半最高、後半最低」です。
前半の興奮に比べて、後半は誰が観ても失速しています。
デジタル世界に入ってすぐはものすごく楽しいです。
わけのわからないうちに舞台に投入され、戦うハメになる主人公。
世界観やゲームルールの説明などはなく、圧倒的な映像で魅せてくれます。
ライト・サイクル・バトルはすごい迫力だし、ネオンのように輝く線画が乗り物に変形するシーンは男の子心をくすぐる格好よさ。
これはいわば「CUBE」や漫画の「ガンツ」のような、巻き込まれ型で異世界に投入されるシチュエーションの面白さです。
そして後半の何がだめかって、何故この世界が生まれて戦うことになっているの?という説明が全然面白くないこと。会話シーンばかりでだらけます。
主人公にとって何が何だかわからない世界を説明するのはいいのですが、中途半端な説明なため不可解な点が残ります。
展開は唐突かつ一本調子で伏線もほとんどない。
素晴らしい美術と音楽が台無しです。
全体的につっこみどころも多数で、ビジュアル以外は適当に作ったんじゃね?な雰囲気が漂います。
そのビジュアルも3Dに関しては「すごい!」というよりも「違和感がないな」レベルです。大きく飛び出したりはせず、良く言えば自然、悪く言えば地味な3D表現です。
現実世界は2Dで描き、デジタル世界に入った瞬間の3Dが映えるようにするアイディアはいいのですが、自分にはあまり違いを感じられませんでした。
自分は前作の「トロン」は未見ですが、28年前のこの作品の世間の評価は同じく「美術は革新的だけど、話が面白くない」でした。
まったく同じ良いところと悪いところを引きついでどうするんだよ・・・
それと英語力のない自分が言うのもおこがましいのですが、戸田奈津子さんの字幕が相変わらずの違和感クオリティです。
例えばYou’re kidding me?(冗談だろ?)を「やばそうなヤツだ」と意訳したり。まあこれは内容に沿っているので良いのですが、
ヒロインと主人公が言い合うシーンで一瞬、確実に字幕が入っていないところがありました。
主人公が何言っているのかわかんなかったよ!
飛び出る字幕が苦手な方は吹き替えでもいいかもね。
余談ですがゲームの「キングダムハーツ2」でこの作品のバイクゲームが遊べます。
けっこうなクオリティなのでおすすめです。
以下↓壮大にネタバレしているツッコミどころです。

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こんばんは!
トロン、観に行ったんですねえ。
俺も行きたいと思ってます。
あっ、でも前半最高、後半…ってのはちょっと気になるなあ。
3Dは字幕の見辛さがあるので、どうしようかなって思ってます。
トロン:レガシー 3D
3D映画ブームを映画の改革と意識しての企画なんでしょうか、今更『トロン』の続編の登場です。
どうせなら『アバター』より前のタイミングでCG映画革命に続いて3D映画革命的な役割でやって欲しかったんですけど。
『トロ…
はじめまして。沖縄からびどと申します。私も今日観てきましたよ、トロン。まさしく突っ込みどころ満載の出来で、しかも始まるしょっぱなから2Dの部分が。。。などとのたまう始末。「ヤラレタっ!」とゲンナリ。
途中から眼鏡を外してみた方が明るいしキレーだなあとか思ったりして。
他の方の評価がいいだけに「?」な映画でしたね。
すいません、言いたい放題で。失礼しました。
kassyaさんこんばんは!
メタメタに悪く書きましたが、電脳世界でのバトルは最高に楽しいですし、見て損はないと思いますよ。
後半はつっこみどころを楽しめばいいと思います。
字幕だけ飛び出て見える3Dって感じなので、嫌じゃなければ吹き替えがいいかもしれません。
びどさん、はじめまして!沖縄在住の方からコメントははじめてです。
> まさしく突っ込みどころ満載の出来で、しかも始まるしょっぱなから2Dの部分が。。。などとのたまう始末。「ヤラレタっ!」とゲンナリ。
はじめに注釈があるのは、のちに3Dになりますよーというアピールなので必要とは思います。あんまり機能していなかったけど・・
> 途中から眼鏡を外してみた方が明るいしキレーだなあとか思ったりして。
3Dメガネをかけるとどうしても暗くなりがちですものね。
> 他の方の評価がいいだけに「?」な映画でしたね。
(3Dは抜きにして)映像は素晴らしいので、琴線に触れた人には高評価でしょうね。
> すいません、言いたい放題で。失礼しました。
いえいえ!ぜひまたいらしてください^^)
★「トロン:レガシー」
あっ、この作品って以前に作られた「トロン」の続編だったんだ。
観ておけばよかった、主演が本作にも出てるジェフ・ブリッジスのようだし。
原題も「TRON: LEGACY」。
こんにちは、はじめまして。
先ほどトロン:レガシーを観て来まして、ネタバレの感想を解禁してこちらにたどり着きました。
確かに残念な部分もありましたねぇ…ただ、管理人様の突っ込みで間違っている部分がありますので僭越ながら訂正させてくださいませ
パパの使ったチート能力ですが、あれは隠れ家でのシーンでヒロインが言っていた「再融合」という能力だと思われます。
自分が作ったプログラムを自分に取り込んでデリートするっていう奴です。
確かにこれを使えば話がはやいんですが、パパが使わない物語的な理由が二つありました
1.老いたパパがこれを使うと死んでしまうだろう
2.ボスの求心力が段々落ちてきているのでいずれ革命が起きて倒される。なにも自分の身を犠牲にして倒さなくても隠れていればいい
2番目の理由に関しては息子がやってきて隠れ家がばれた事と、ポータルへの道中で発覚した「プログラムを洗脳して兵士にしてる」という事実で無理だとわかったわけです
さて、では何故あのシーンで使ったのか、外に出てからボスをデリートすんじゃなかったのか、という話ですが、あの時点で主人公たちが既に転送準備に入っておりました、あのままだとボスも一緒に現実世界に転送されてしまうわけです。
電脳世界の外へプログラムが出た場合それがどういう形になるのかは不明ですが、少なくともあの地下室のコンピュータを操作してデリートする事は不可能。息子達も危険であると判断したパパが最後に息子達を助ける為に自らを犠牲にしたわけです。
というわけでパパのあのチートに関してはちゃんと説明がありますので、訂正なされた方がよろしいかと思います
ヒロインに関しては単純にあの装置で出入りした場合に受肉するのか、アイソーという新たな生命体故の特権なのかは謎ですね
世界を云々は父親がやりたかったこそ、つまり電脳世界の構築は実現していた事を息子は知りました。そこで生まれた新たな生命であるアイソーのヒロインもいるわけで、リアルとデジタル二つの世界の新しい関係を築く為に会社の力を使おうって事かと思います。
トロンの最期に関しては、前作を知る者としてとても残念でした。一緒に戦ってくれるとおもっていたのにぃ・・・
ちなみに、プログラムは作られたユーザーの姿になるという設定がありまして、トロンは前作でアランが作ったプログラムで若い頃のアランの姿をしていることになってます。
役者さんの顔を若くするのは難しいのでずっとヘルメット姿だったのでしょうね(ちなみにボスもパパの若い頃の顔をしていますが、あれはCGらしいです)
ご指摘ありがとうございます。
自分はこのあたりの「再融合」の話がすっぽりと抜け落ちていました。
謹んで訂正いたします。
しかしその2番目の理由には驚きました!たしかに「隠れていれば」いい理由としては納得です。
クルーはプログラムを洗脳していて、ケヴィンがそこへ近付くのも困難だったでしょうしね。
しかし手段としては消極的だなあ・・お父さんは早く息子に会いたくなかったのかな。
あの「外からデリートすればいい」は、先にクルーがポータルの前に行っていましたし、確かに不可能なことはわかりますね。
単純&話を聞かない自分なので「再融合」よりもそっちの言葉が頭に残っていたので「なんじゃそりゃ?」になってしまっていたのだと思います・・すみません。
でも伏線はわかりやすくすればいいってもんじゃないのは重々承知ですが、唐突に感じてしまうのは脚本に難ありだとは思います。
ヒロインについては「何故現実世界でも実在しているのか」は謎のままですね。
主人公はデジタル世界の存在を知ったので、2つの世界の新しい関係を築く、というのは想像が広がります。そういう続編があったらぜひ観たい!と思うのですが、興行成績的に難しいだろうな・・
トロンについては前作を観ていなくてもひどいと思ったのですから、本当誰得だと思います・・止める人はいなかったのか。
トロンは若かりしアランの顔をしているんですね!ケヴィンをCGでやったんだからこっちも見せてくれればよかったのに!尺の関係か予算の都合かもしれません。
自分のつたない文章につっこんでいただき恐縮です。
長々とわかりやすい考察とご指摘をいただきありがとうございました。